情報が錯綜している。
　やれ山本太郎や森裕子がかわいそうだ、小沢はひどい…といったコメントも阿修羅にあるが、ここに山本、森のクォートはなく、今回の一連の動きをくさす恣意的な情報操作を狙った安倍サイドのネトウヨ・グループの書き込みだろう。
　志位、小池両人が「信義にもとる」と怒っているが、これは細野同様、両人の口から出た実際の発言だから、重みはある。
　ただ、打倒安倍がさらに進み、一気の政権交代にまで進むかどうか…のカギは共産が握っており、共産も打倒安倍に関しては異論はない。オリーブの木に似た「希望」合流のシナリオを描いた人間と共産のすり合わせがうまくいっていないか、まだ十分ではない故の発言であり、今後の展開にはまだ含みがあるのではないか。

　希望への合流に関して、「民進解体・消滅」の報道もあるが、何事もカネがポイントであることを忘れてはいけない。
　小池の希望にカネはあるか？　一方、民進の金庫には１００億を超すカネがあると言われる。選挙戦を展開するうえでも、カネは重要なカンフル剤。いまひとつ信用できないが、連合が希望の動きを支持する動きを見せているのが事実とすれば、選挙戦の手と足になる戦力として有効だ。
　前原は「名を捨てて実を取る」と言った。
　これも民進の議員総会での実際の発言。
　軒を貸して母屋を取られる…という言葉がある。幾分、悪意のこもった表現でも、今回に限って言えば、大義は「打倒・独裁者安倍」。何ひとつ、これに関するクォートはないが、小池はいまの段階では理解した上で「軒」を貸し、実質的に「母屋」を民進に取られることを了としているのではないか？　今回の動きにかかわった人間たちの間では、いずれ小池が母屋の主に戻る暗黙の了解があるのかもしれない。

　希望合流を表明しながら、いまだ「安倍の交代は認めない」と発言している日本の心のおばさんは今回の動きの役割が「ピエロ」だったのだろう。安倍・自民、そしてネトウヨ諸兄をとりあえず安心させる役割であって、民進、自由の合流が決まったいま、役目は終わったと見る。
　社民も近々、希望への参加を表明するのではないか？

　　　■　カンから菅も野豚もオマエ（モナ男）には言われたくない