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砂川事件再審請求訴訟を棄却した高裁判決とメディアの沈黙  天木直人 
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/774.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 11 月 16 日 11:25:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

砂川事件再審請求訴訟を棄却した高裁判決とメディアの沈黙
http://kenpo9.com/archives/2858
2017-11-16 天木直人のブログ


 きのう11月15日、東京高裁は砂川事件再審査請求訴訟を棄却する判決を下した。

 その直後に開かれた記者会見に原告側の一人(米国極秘文書の原告側翻訳官)として立ち会った私は、真っ先にきょうの各紙がこの東京高裁の棄却判決をどう報じるか、目を凝らして探した。

 なぜならば、この東京高裁の棄却判決が、いかに政治的な配慮から下された不当なものであるか、明らかだったからだ。

 そのことを、昨日の記者会見で原告側弁護人が意を尽くして説明し、集まった多くの記者たちが熱心に取材していたからだ。

 なにしろ、下された東京高裁の判決は、棄却の理由を一切明らかにすることなく、棄却の結論ありき、という判決だったからだ。

 こんなそっけない判決なら、審理に一年以上もかける必要はまったくなかったのに、あの加計疑惑と同様、10月22日の安倍政権の衆院選勝利を見届けるかのように下された政治的判決であることは明らかだったからだ。

 ところがきょうの大手新聞はこの判決の事をどこも報じていない。

 わずか共同が報じ、それを一部の地方紙が掲載しただけだ。

 驚くべき大手メディアの安倍政権への忖度ぶりだ。

 これではまるで砂川事件の再審請求訴訟など存在しないごとくだ。

 しかし、私はむしろこの東京高裁のバカげ判決を歓迎する。

 原告側は最高裁への即時抗告を行う事を決めている。

 本件の決着は、最高裁でつけられることになる。

 最高裁が犯した、米国の圧力で司法の中立を損なったという歴史的な憲法違反の落とし前は、最高裁の手でつけさせなければいけないのである。

 最高裁がいずれ下さざるを得ない砂川事件再審請求訴訟の判決こそ、歴史がこの国の司法を断罪する判決となる。

 そうならなければいけない。

 東京高裁の棄却判決も、それを報じなかった大手メディアも、しばしその時を先送りしただけである。

 逃げ切れるはずがない(了)



砂川事件 高裁も再審認めず 元被告らの即時抗告棄却
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000249.html
2017年11月15日 東京新聞 夕刊

  
東京高裁の正門前で棄却決定を知らせる旗を掲げる弁護団のメンバー=15日、東京・霞が関で

 一九五七年に、東京都砂川町(現立川市)の米軍立川基地に立ち入ったとして、基地拡張に反対する学生らが逮捕、起訴された「砂川事件」の再審請求で、東京高裁(秋葉康弘裁判長)は十五日、元被告ら四人の再審請求を認めなかった東京地裁の決定を維持し、この決定に対して元被告側が高裁に行った即時抗告を棄却した。

 事件では、五九年の一審東京地裁の無罪判決を破棄した最高裁の田中耕太郎長官(故人)が、上告審判決前に駐日米大使らに裁判の見通しなどを伝えたとする米公文書が二〇〇八年以降に見つかった。

 元被告側はこれらを新証拠に、「公平な裁判を受ける憲法上の権利を侵害された」と主張し、罪の有無を判断せずに裁判を打ち切る「免訴」を求めて、一四年に地裁に再審請求した。

 十五日の高裁決定は「刑事訴訟法では免訴を言い渡す場合を時効完成などに限定している。『公平な裁判所』に違反したとしても、免訴はできない」として、請求を退けた。田中長官が米大使らに裁判の見通しを伝えたとする公文書の内容や、公平な裁判を受ける権利が侵害されたかについては判断を示さなかった。

 元被告側の四人は、静岡市葵区の土屋源太郎さん(83)、神奈川県茅ケ崎市の椎野徳蔵さん(85)、福岡県篠栗町の武藤軍一郎さん(83)、一三年に八十三歳で死去した坂田茂さんの長女の和子さん(60)=川崎市。

◆支援者ら「不当」

 「不当にも即時抗告棄却」。東京高裁の正門前では午前十一時半すぎ、事件の弁護団らが硬い表情で決定内容を伝える旗を掲げた。集まった支援者からは「どれだけやれば、公平な裁判が行われるのか」と不満の声が上がった。

 支援団体「伊達判決を生かす会」共同代表の島田清作さん(79)=立川市=は「証拠を見れば再審が認められると期待していたが、がっかりした。関係者も八十代になり時間がない」と焦燥感を募らせた。支援者の一人の東准二さん(72)=神奈川県茅ケ崎市=は「これだけの証拠があるのに正しく評価されないのは、どういうことなのか」と怒りを隠せない様子だった。

 <砂川事件> 1957年7月、東京都砂川町(現立川市)の米軍立川基地拡張に抗議するデモ隊の一部が基地に立ち入り、7人が日米安全保障条約に基づく刑事特別法違反の罪で起訴された。東京地裁は59年3月、「米軍駐留は戦力の保持を禁じた憲法9条に違反する」として全員に無罪を言い渡した。検察側が上告し、最高裁は同年12月、安保条約は高度な政治問題で司法判断になじまないとして一審判決を破棄。63年に全員の有罪が確定した。



砂川事件再審請求 元被告「裁判所は逃げた」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111602000122.html
2017年11月16日 東京新聞

  
記者会見する元被告の土屋源太郎さん(手前右)ら=15日、東京都千代田区の司法記者クラブで

 駐留米軍の合憲性が争われた一九五七年の「砂川事件」の再審請求審で、東京高裁は十五日、東京地裁決定に続き、再審開始を認めなかった。東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した元被告らは怒りをあらわにし、最高裁に特別抗告する方針を示した。

 「裁判所は逃げた」。元被告らは、「不公平な裁判が行われた」とする訴えの中身に踏み込まないまま、高裁が退けたことに怒りの声を上げた。

 事件では、五九年の一審東京地裁判決の無罪判決を破棄した最高裁の田中耕太郎長官(故人)が、上告審判決前に駐日米大使らに裁判の見通しなどを伝えたとする米公文書が二〇〇八年以降、相次いで見つかった。元被告側はこれらを新証拠に、不公平な裁判が行われた恐れがあるとして、罪の有無を判断せずに裁判を打ち切る「免訴」にするべきだと主張していた。

 この日の高裁決定は、そもそも免訴を認めるべきケースではないとし、公文書の内容や、裁判への影響については「判断するまでもない」とした。

 元被告側の吉永満夫弁護人は「高裁が公文書の内容に触れずに結論を出そうとした苦肉の策だ」と痛烈に批判。元被告の坂田茂さんの長女和子さん(60)は「父は有罪判決を受けて、解雇されてもずっと闘ってきた。その結果が、公平な裁判かどうかは関係ないというのでは、父の無念を晴らすことはできない」と語気を強めた。

 高裁は、公文書の記載を前提に田中長官の発言の是非などを検討した東京地裁の決定について、棄却の結論は変わらないながら「不適切」と表現した。

 過去には、公平で迅速な裁判を受ける権利を定めた憲法三七条を根拠に免訴を言い渡した例もあり、元被告らは「整合性がとれない」などと批判した。

<砂川事件> 1957年7月、東京都砂川町(現立川市)の米軍立川基地拡張に抗議するデモ隊の一部が基地に立ち入り、7人が日米安全保障条約に基づく刑事特別法違反の罪で起訴された。東京地裁は59年3月、「米軍駐留は戦力の保持を禁じた憲法9条に違反する」として全員に無罪を言い渡した。検察側が上告し、最高裁は同年12月、安保条約は高度な政治問題で司法判断になじまないとして一審判決を破棄。63年に全員の有罪が確定した。


砂川事件、再審開始認めず 東京高裁の即時抗告審



新たな証拠も…「砂川事件」再審認めず 最高裁へ(2017/11/15 17:10)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000114607.html


 在日米軍基地を巡る「砂川事件」で、東京高裁が再審請求を退けました。

 1957年、当時のアメリカ軍立川基地の拡張を巡る反対デモで、基地に立ち入ったとして土屋源太郎さん(83)ら7人が逮捕・起訴され、その後、有罪判決が確定していました。土屋さんら4人は、アメリカの公文書を新たな証拠に2014年に再審請求しましたが、東京地裁が退け、即時抗告していました。東京高裁は15日、「東京地裁の決定の結論自体に誤りはない」として再審開始を認めない決定を出しました。これを受け、土屋さんらは最高裁に特別抗告する方針です。



















 

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コメント
 
1. 2017年11月16日 12:14:45 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3607]
2017年11月16日(木)
砂川再審 高裁も認めず
元被告「政治意図感じる」
特別抗告へ

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-16/2017111603_01_1.jpg
(写真)砂川事件の再審請求即時抗告審のため、東京高裁に向かう元被告の土屋源太郎さん(前列左から2人目)ら=15日午前、東京・霞が関

 米軍立川基地(旧砂川町、現東京都立川市)の拡張に抗議する人たちの一部が基地内に立ち入ったとして起訴され、米軍駐留の合憲性が争われた1957年の砂川事件をめぐり、有罪が確定した元被告ら4人による再審請求即時抗告審で東京高裁(秋葉康弘裁判長)は15日、再審開始を認めなかった東京地裁の判断を支持し、弁護側の即時抗告を棄却する決定をしました。元被告らはただちに声明を出し、「司法の独立を投げ捨て、政府に迎合した不当な決定である」と抗議。最高裁に特別抗告すると表明しました。

 砂川事件の一審判決(59年3月30日の伊達判決)は、米軍の駐留は違憲として被告人を無罪としました。しかし、判決を不服とした国側が高裁を経ずに最高裁に「跳躍上告」し、同年12月に最高裁が一審判決を破棄、差し戻し。地裁で罰金刑が確定しました。

 ところが、国際問題研究者の新原昭治氏らによって、当時の田中耕太郎最高裁長官が駐日米国大使らと密議を繰り返し裁判の見通しを伝えていたとの米機密公電が判明。60年1月の日米安保条約改定を前に判決を急いでいた経過が明らかになっています。元被告らは、これらを新証拠として2014年6月に再審請求しました。

 弁護側は、田中長官が裁判情報を事件被害者である米側に伝えたことが、公平な裁判を受ける権利を保障した憲法37条1項に違反し、差し戻し後に裁判を打ち切る「免訴」とすべきだったと主張しました。しかし、高裁決定は、弁護側の主張は免訴事由に当たらず、再審請求は認められないとしました。

 記者会見で元被告の土屋源太郎さん(83)は「安倍政権は砂川事件の最高裁判決を曲解して集団的自衛権行使や安保法制の法的根拠に使っている。だから、再審を開始したら大変な問題になるという政治的な意図や背景を感じざるをえない」と述べました。

 元被告の故坂田茂さんの長女和子さん(60)は「公平な裁判だったかどうかの検討なしに免訴にあたらないということで済まされてしまっては、父の無念は晴れない」と語りました。

 元被告の武藤軍一郎さん(83)は伊達判決について、「日本の平和、戦争をしないという点から米軍の駐留を憲法との関係で真正面から受け止めて判断した血の通った宝の判決」だと述べ、改めて意義を強調しました。

 弁護団は、高裁決定は法律論で再審を認めなかったものの、田中長官が米側と密議した事実については高裁でも否定できなかったとも指摘しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-16/2017111603_01_1.html


2. 2017年11月16日 12:58:34 : s0lsPJl55w : uhgAGG_7ET8[1]
しかし、アホのアッソーが言うとおり、
自民党は十分すぎるほどにナチスのやり方を踏襲して、
この国を実質ファシズムの国家にしているね。

3. 2017年11月16日 13:32:06 : gDuJsjuxdc : b1x@ShChRGI[649]
■日本の司法と

 日本のメディアと

 アベ・ヤマグチ政権は

 腐ってる!

 シュールストレミングと同等の

 臭気がする!

 臭いがあちこちに染みついている!



4. 歙歛[44] n1@fYQ 2017年11月16日 21:57:16 : Ts8z9dA2f2 : nMgunTWZqVM[94]
…「最高裁」などと名乗ってみても、所詮は財務官僚が絞り取った税金の残滓に群がる者共であり、「憲法の番人」どころか『憲法の看守』であることは「砂川判決」などからも明らかである。

結託した「国会・内閣・裁判所」を裁くのは誰か?それは主権者たる国民しかありえない。…

「憲法裁判所」の設立
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/116.html#c4


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