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ISの最後の謎が解けた(1):私の闇の奥
http://www.asyura2.com/17/warb20/msg/510.html
投稿者 HIMAZIN 日時 2017 年 6 月 26 日 22:30:16: OVGN3lMPHO62U SElNQVpJTg
 

(投稿者コメント)

藤永茂氏の記事。ISの役割と米国の嘘等。

(以下転載)
=======================================================================================
http://blog.goo.ne.jp/goo1818sigeru/e/1f862c600578c679781fdb67d573795c

ISの最後の謎が解けた(1)

 2年以上前の2015年4月15日付の記事『IS(イスラム国)問題』で、私は、結語として、
 「川上泰徳さんがおっしゃるように、本質的には、「イスラム国」の出現は、「アラブの春」で目覚めたサラフィー主義の若者たちの運動だと位置づけるべきなのでしょう。しかし、それはそれとして、いまの私の目に明らかなことは、米欧とアラブ世界の一部の国々(トルコを含む)にとって、これはいわゆる“外人部隊”なのであり、“外人部隊”として利用しているという事です。世界各国からの隊員のリクルートのやり方も“外人部隊”のそれなのだと私は見ています。 “外人部隊”は雇われた兵隊です。この“外人部隊”にとっての現在の最重要のassignmentはシリアのアサド政権の打倒であって、それ以外はサイドショウです。シリア国土の不法爆撃はシリアのインフラ破壊が大きな目的です。」
と書きました

 川上泰徳さんは元朝日新聞社の中東アフリカ総局長だったベテラン・ジャーナリストで、今も中東について盛んに発言をしておられます。川上さんの「イスラム國」についての結論的な文章を引用します:

#「イスラム国」の出現は、「アラブの春」で目覚めたサラフィー主義の若者たちの運動だと位置づけるべきである。「アラブの春」の後の混迷が「イスラム国」出現を後押ししたという要素もあるとしても、イスラムの教えに基づいて正義や公正を実現しようとするサラフィー青年の運動が、「イスラム国」という形をとった、と考えなければならないだろう。若者たちは純粋であるだけに、運動が過激化しやすいことも確かだ。「イスラム国」をテロ組織として軍事的に攻撃しても、なくなりはしないことは既に述べたが、逆に過激化させることになる。
 「イスラム国」についての問題の本質は、アラブ世界を動かす存在となっている若者たちが直面する問題をどのように解決するかということである。そろそろ、「対テロ戦争」で「イスラム国」を壊滅させれば問題は解決するという考え方から、脱却すべきだろう。世界が「イスラム国」を軍事的に敵視し、たたき続ける限り、現在の「イスラム国」が世界にとっての安全保障の脅威、つまり「テロの温床」になる。必要なのは、世界の方から「イスラム国」との間で軍事的ではない対応をさぐることである。
 「イスラム国」に対する最善の解決は、「イスラム国」に参加しているサラフィー主義の若者たちが、シリアやイラク、またはその出身国で、サラフィー主義者として政治勢力として活動できるような民主的な政治環境をつくることだろう。いまの中東の混乱を考えれば、理想的に過ぎると見えるかもしれないが、民主主義や人権、法の支配を回復する中で、「イスラム国」として突出したアラブの若者をも包含するという中東正常化の方向に向かわなければ、事態はさらに悲劇的な方向にむかうことになるだろう。#

 上掲のブログ記事『IS(イスラム国)問題』で、ただ一介の市井の老人としての身分をわきまえた上で、あえて、川上泰徳さんのご意見に異を唱えました。 ISの発祥の原点が何であれ、ISの現実の役割が代理戦争遂行勢力、つまり、“傭兵”であることの認識が最も重要なポイントであるというのが、私の見解でありましたし、この見解が誤ったものでないことを、過去2年間の事態の展開は証明してくれていると私は考えます。

 この6月18日(日)シリア北部のラッカ周辺で米国空軍機がシリア國空軍機を撃墜しました。米国の支援のもとにイスラム國の首都ラッカ攻略の作戦を進めているSDF(Syrian Democratic Forces) に対して、シリア空軍機が爆撃を加えてきたので、その報復として、政府軍機を撃墜したと、米国側は発表しました。これに対してシリア政府は、爆撃はISに対して行われたもので、SDFに対しては行なっていないと言っています。どちらの言い分が正しいのか、私には分かりませんが、昨年9月にラッカの南東のデリゾール地方で起った米軍機による“誤爆”事件を思い出しました。この事件では、IS軍に対して優位に戦闘を進めていたシリア政府地上部隊に対して米軍機が猛爆を行って、シリア兵数十人が殺され、IS軍が救われる結果になりました。この時には、米国側は、申し訳ない“誤爆”だったと謝罪したのでしたが、 IS軍が大打撃を免れたのは確かです。今回のSDFを含む米国側勢力が、ISの首都ラッカでIS国軍部隊を包囲殲滅すると称しながら、IS側と馴れ合いになって、ISの兵士たちを、ラッカの南方で、政府軍とIS軍が激闘している地域に移動させている、というニュースもしきりに流れています。

 「米国はシリアでISと懸命に闘っている」という巨大な嘘に対して、激烈な、そして、胸のすくような弾劾の文章を私の敬愛する論客Paul Craig Roberts が書いてくれました:

http://www.paulcraigroberts.org/2017/06/19/another-step-toward-devastating-war/

全文の翻訳が、これまた私が敬愛してやまない「マスコミに載らない海外記事」に、明日にでも、掲載されることを希望します。皆さんの食欲増進のため(to whet your appetite)、さしあたって、さわりの一つを原文で引用しておきましょう:

How many agreements with Russia does Washington have to break before the Russians finally understand that a signed agreement with Washington is meaningless? Will the Russians ever learn? The American Indians never did. There is a famous American T-shirt: “Sure you can trust the government: Just ask an Indian.”
 
さて、タイトルに掲げた「ISの最後の謎」のことですが、「イスラム國」については、多数の専門家の方々の解説が世に溢れています。私もそのいくつかに目を通し、宗教的な面からの理解にも努力してきたつもりですが、私にとって最も深刻な謎として残っていたのは、イスラム國にリクルートされた若者たちが一貫して発揮する異様なまでに極端な残忍性です。ところが、つい最近、一つの論考を読んで、謎がストーンと解けた気持ちになりました。次回にその話をします。

藤永茂(2017年6月21日)
 

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コメント
 
1. 母系社会[1317] leqMbo7Qie8 2017年6月28日 19:17:02 : 3kAb9nZFkk : HON6w@6DJsM[1]

●モンスターである「イスラム国」の兵士の中には、大勢の傭兵も参加しているだろう。しかし、その中枢・中核は戦闘的サラフィー主義を支持するインテリたちが存在するのは明らかであり、一部の論者たちのように、「イスラム国」をイスラム教徒の傭兵部隊であるかのように言うのは、余りにもイスラム教徒をバカにした主張である。

「イスラム国」の運動はイスラム世界の統一運動であり、また同時に、その統一によるイスラム教徒の統一軍と、欧米列強の「十字軍」との全面戦争=「世界最終戦争」★1を行い、その戦争で勝利することである。

「イスラム国」では13世紀頃の予言書に基づき、シリア北部で異教徒の十字軍との世界終焉戦争が起こると予言されているようで、現在、「イスラム国」の勢力がシリア北部から撤退させられているのは、教義的に打撃になっているようだ。

彼らの狙いは、欧米の全キリスト勢力と全イスラム勢力との全面戦争で勝利することである。したがって、彼らは各地の「イスラム国」を失っても、欧米のキリスト教社会を攻撃し続けるし、同時に、全イスラム勢力の力を結集するために、イスラム世界の統一運動も続ける。

(当然のことだが、サラフィー主義派にも、大量処刑の実行のような無制限な武力行使を行う「イスラム国」を「野蛮」と批判する穏健なサラフィー主義者もいる)

●もともとイスラム教は、平等主義的傾向が強く、社会主義と親和性のある宗教だった。それで当初、イスラム教徒のインテリたちは、欧米列強に浸食されているイスラム世界を立て直すために、社会主義に期待した。

それで、1950年代〜1960年代のイスラム世界では、ナセル主義やバース党などのアラブ社会主義派が興隆し、パレスチナでもPFLPなどのマルクス主義派が一大勢力を形成して、それぞれがソ連と同盟関係を形成した。

しかし、レーニンの死後のソ連は、権力を独占したスターリン派=ロシア民族主義派が社会主義を大義として利用した偽装社会主義のスターリン主義国家に変質し、彼らは、ソ連が生き延びるために利用されていたのである。★2

それで、スターリン主義国家ソ連の中央指令型経済が欧米との軍備競争でガタガタになると、最後にはロシア共産党の多数派であったロシア民族主義派が権力を握って社会主義の衣を脱ぎ捨ててしまった。また、イスラム世界の同盟者への援助も停止したために、イスラム世界も含めて全世界で社会主義派勢力は弱体化した。★3

●東京外国語大学の青山弘之教授によると、ソ連崩壊でイスラム世界を立て直すことを期待されていたアラブ社会主義派が勢力を失い、その代わりに「終末論」を唱える戦闘的サラフィー主義のグループや、モスレム同胞団などのイスラム勢力が、次のイスラム世界を立て直して西欧列強に対抗する勢力、あるいは「イスラム国」のように「世界最終戦争」を行う勢力として期待されて興隆し、現代に至っている。

したがって、再び、アラブ社会主義派が勢力を回復して、イスラム世界の民衆から、西欧列強に対抗する勢力として社会主義派が期待されるようになるか、あるいは、「イスラム国」の「世界最終戦争論」のような異端思想が、思想として否定されて滅ぶしか、「イスラム国」のようなモンスターは消滅しない。

いずれにしても、今日のイスラム主義の興隆と彼らによる自爆攻撃の背後には、近代の欧米列強の支配層がイスラム世界を侵略してきた歴史や、欧米の社会が、イスラム教徒を景気が良いと不足する労働力として雇い、景気が悪くなると簡単に切り捨てる「産業予備軍」として使い捨てにしてきた歴史がある。

だから、欧米は自らの歴史に復讐されているとも言える。しかし、彼らの祖国を侵略したり、彼らを使い捨てにした欧米支配層は厳重に防護されているので、彼らの復讐の被害者になることはなく、常に戦争の被害を被るのは庶民である。

★1:ユダヤ教やキリスト教、イスラム教では、ゾロアスター教に由来する世界の終焉後に人間が生前の行いを審判され、天国か地獄行きかを決められるという「最後の審判」の信仰があり、この信仰を「終末論」という。

「イスラム国」では、シリア北部で世界が終焉する大戦争=「世界最終戦争」が起こると予言されている。この戦争後には全死者が復活し、神であるアッラーの審判で悪人は地獄に落とされ、善人は天国で永遠に過ごすとされているので、何が何でも早く善行をしようという機運が高まり、自爆攻撃も辞さない者が誕生する。

だから、この「終末論」のイスラム教の教義での否定こそが、「イスラム国」を消滅させるカギとなる。つまり、「終末論」が流布されている限り、「イスラム国」は何度でも復活するので、イスラム国兵士の肉体的抹殺=武力の行使では解決しない。

★2:この偽装社会主義派とは、マルクスの主な先進資本主義諸国での同時革命という先進国の「世界同時革命論」を否定するスターリンの遅れた農業国のソ連一国でも、社会主義の実現は可能というスターリン主義派の一国社会主義論(国家社会主義)。それで、ソ連では共産党のエリートによる中央集権的な指令経済体制が形成され、労働者が権力を握ることは一度も実現しなかった。

一方、レーニンやトロツキー派はマルクス説を支持し、遅れた農業国であるソ連一国では社会主義の実現は不可能とし、現在の中国のような共産党政権下で資本主義を行うNEPを実行したのだが、レーニンの死後、ソ連ではスターリン派がトロツキー派を壊滅させて権力を乗っ取ったために、ソ連は国家社会主義化していた。

★3:ロシアでは、権力を握った政商(新興財閥=オリガルヒ)が好き勝手に国営企業を簒奪し、腐敗したエリツィンは政商が担ぐ神輿に過ぎなかった。それでロシアでは、旧共産党と相並ぶ近代的な巨大組織に成長していた「治安・情報部門」(シロビッキ)が決起し、政商(新興財閥=オリガルヒ)を一掃してシロビッキが権力を握るプーチン体制が誕生した。

そして、プーチン派が国営企業を政商の手から取り戻したために、ロシアの平均的な国民所得は、他の旧ソ連諸国の2倍程度の約2万ドルを維持するようになり、プーチンは80%前後もの支持率に支えられる安定政権になった。

現在のロシアでは、プーチンの部下たちが国営企業も含めた大企業幹部に就任しているので、ロシアの大企業は、ほぼプーチン政権の支配下にあり、ロシアは事実上、中国のような国家資本主義体制である。

しかし、プーチン政権はマスメディアも支配し、有力な対抗勢力が無いため、シロビッキの腐敗が進行している。それで、プーチンがこの腐敗を防げなければ、ロシアには20%程度の支持がある民族共産主義派のロシア連邦共産党や、少数ながら伝統的に欧米に憧れる西欧派勢力が存在するので、プーチン体制も徐々に支持を失い、危機も生じ得る。


2. 2017年6月29日 21:26:05 : cRsp9xh8qY : MfO3Jy3pV@I[1]
・ISの宗教的背景はサラフィーというよりもワハビズムである。
・アメリカはアフガンでIS兵士を訓練している。だからアフガンから撤退しない。
・サウジもアメリカもイスラエルのために働いている。シリアをとって得をするのはイスラエルだけである。
・エネルギー貧困国のトルコはシリアを取れば天然ガスを欧州へ売る通過点としてコミッションをかせぐことができる。カタールと仲良くなれば盤石。
・ロシアは欧州へ天然ガスを売りたいのでシリアを支援している。

3. 2017年7月01日 12:50:39 : 6sMU2Nrahg : BZOfnGwlJgU[67]
そもそもの話
オアシス巡って戦争して勝った奴が王様
という歴史の上に成立している社会にとって
民主化ってのは本当に正常化なんだろうか

白人のやり方に沿うように矯正するってのは
イスラム世界にとって正常化なんだろうか

サダム・フセインがアメリカに叩き殺された後の
「フセイン時代はフセインの悪口を言うことは許されなかった
 暫定政府ができた今はフセインの悪口を言うことしかできなくなった」
というイラク人の発言がどうにも忘れられない


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