しかし北朝鮮消滅の交換条件として韓国や日本の壊滅的な打撃を受け入れるつもりがあるのか。北朝鮮がなぜこれほど容易く核ミサイルを完成させる事ができたのか。
やはり中国とロシアの策略があったとしか思えない。アメリカがリビアやイラクのように北朝鮮を消滅させるつもりなら、韓国と日本には回復不可能なほどの損害を受けてもらおう。そういう事態になれば米軍が国境線まで進駐するのは困難を極めるだろう。そういう打算ではないか。

つまり今や戦争をやるかやらないか決めるのは北朝鮮、韓国と日本であり、米中露はすでに戦後の計算まで完成させているのだ。この中で韓国だけは必死に戦争を避けようとしているようだが、アベシは国民の生命と財産を何だと思っているのだろうね。

８月１１日提供（２０１７年　ロイター／KCNA via Reuters/File）
中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報は、北朝鮮が先に米国に向けてミサイルを発射すれば、中国は中立を保つべきとの見解を明らかにした。その一方で北朝鮮の体制転換を狙って米国が先制攻撃を仕掛けた場合は、中国は介入すべきと主張した。
北朝鮮のミサイル問題をめぐって同国と米トランプ政権が激しい応酬を繰り広げている。環球時報は１１日の論説記事で、中国当局は両国を押しとどめることはできないと指摘した。
その上で「国益が脅かされれば中国は断固として対応するとの立場を明確にし、全ての関係国に理解させる必要がある」と主張した。
また「仮に北朝鮮が先に米国に向けてミサイルを発射し、米国が反撃した場合は、中国は中立を保つことを明らかにすべきだ」との立場を示した。
その一方で「北朝鮮の体制転換と朝鮮半島の政治情勢変更を狙って米国と韓国が先制攻撃を仕掛けた場合は、中国は阻止する」とした。
「中国の国益に関わる地域で現状の変更を目指す相手には、断固として立ち向かう」と強調した。「朝鮮半島は各国の戦略的利益が交差する場所だ。いかなる国もこの地域の絶対的な支配を目指すべきではない」と訴えた。

誰も産経新聞の記事がウソやデマだとは言ってないでしょう。ただ中国にも日本と同じように右翼と左翼がいるという話ですよ。

右翼が過激な言論に走るのも万国共通です。まさか日本の右翼だけに過激な行動が許されて中国の右翼は大人しくしているとか、そんなに甘い話はないでしょう。

　何度でも云う。ＵＳとその隷属国のＭＳＭは公理の如く上記見解を述べているが果たしてそうなのだろうか？

　そのようになって最も困るのはＵＳだろうと判断している。

　非民主的な政権運営をしない限り、即ち、投票箱で民意が左右される限り、半島の統一政権は、対中、対ロに対して敵対的なポジションを取らない。中国とロシアが示し合わせて統一政権に軍事進攻をするだろうか？中国なりロシアなり一国が半島を属国化を目論んで軍事進攻するだろうか？

　統一政権のもとでのコリアは中露に国境を接しており、こんにも安全かつ経済発展の可能性を秘めた地政学上のポジションはない。いわゆる西欧諸国は争って投資活動をするであろう。

　上記のような見通しを持つような半島の人々は稀な？であろうか？

　ＵＳは最終的には中国、ロシアへの軍事攻撃の為の基地を失う、に違いない。

　その後の展開は普通に考えれば、ドミノ現象が起きて、岩盤のごとき周辺の属国が緩やかにか？急激にか？ＵＳにとっての好ましくない変貌を遂げるであろう。

　半島が南北に割れてこそＵＳは戦略が立つのであって、統一となれば、失うものを持っているのはＵＳ、ということになる。

　短期的にはＵＳが半島すべてを支配しようとも、その後には統一半島国民によるＵＳ追い出しに直面する。

　よって決してＵＳは先に銃を抜かない、そして、ノースコリアもそうだ。

中ロ両国は、米軍と国境を接するのを問題視しているのであり、朝鮮半島の統一を問題視しているのではないと思う。故に親米政権だろうが何だろうが国内に外国の軍隊の駐留を認めないのであれば韓国による統一にも反対しないだろう。

しかしそれでは米国にとっては何ら利益をもたらさない。

ＵＳ追い出しが可能ならとっくの昔に実現している。70年近くも出来なかった事がなぜ今になってできると言えるのか。

オバマはアメリカがアジアから撤退する事は絶対にないと言い切った。トランプはこの点については何も言ってはいないが、今の米国の行動を見る限りアジアから撤退する事はなさそうだ。

ならば中ロ両国にとっては現状維持が最も好ましい。もし米国が朝鮮半島の現状を変えたいのであれば、北朝鮮のみでなく韓国や日本にも現状を変えてもらうしかない。つまり無理やりにでもドミノを起こしてもらわなければならない。

これを米国がどう見るか。もし日本や韓国でドミノが起きても制圧は十分に可能だと踏んでいるなら北朝鮮の消滅にかかるだろう。

現在の軍事圧力及び経済封鎖は北朝鮮や米韓の前線の兵士たちにとっては並々ならぬストレスであり、このような不幸をもたらしてくれた相手側に対する憎しみは日ごとに募るばかりである。実弾入りの銃を持ちながらそのような憎い相手が目の前をウロウロしているのに発砲をしない忍耐を何時までできるのか。そして一人の前線兵士がブチ切れて発砲すればそれが一触即発の導火線となる可能性は大きいのである。

　ＵＳによるなんらかの武力行使後、半島に統一政権が成立したとしても、その親米政権はＵＳサイドからみて変質してしまうだろうと予想している。サウスコリアの大統領選挙の経過をみるに、ウクライナでした程度のことを折々にしないならば、ＵＳは半島から民主的な手続きでもって追い出される。中露に国境を接するというのは半島にとっては、むしろ安全であると彼らが試行して踏み出せば、ＵＳ駐留軍が半島住民の防衛を担っていないのは明らかであろう。

　中国、ロシアへの核ミサイル基地を提供することへの見返りはヤンキーの犯罪ぐらいだろうと一般庶民は思っているであろう。一方、経済人はＵＳ、ＥＵは中国経済市場がなければ立ち行かない現状は認識しているであろう。ＩＭＦから緩やかに距離をとる政策を臥薪嘗胆的にすすめてゆき、経済的なクラッシュをさける算段の見通しがたてば、ＵＳ軍の追い出しは可能であろうし、中露両国との関係は劇的に改善する。

　ＵＳが恐れているのは、上記のように中露への攻撃基地を失うことであろう。

　末端の兵士が云々での瑣事からの戦闘の拡大の可能性はそのようにＵＳが計略として持っていたとしても、そのような筋書きはさせないと中露は常に警告している。それでもＵＳが突破しようとするならば、国際的な合意のないまま、即ち、国連での拒否権を乗り越えてまでＵＳ国内世論をまとめて、軍事行動はとれないとみる。

日本や韓国は民主主義のように見えても、アメリカによる政治干渉が常に行われている国家です。アメリカは英国の植民地統治の伝統を受け継ぎ、手順としては以下に書く通りです。

1.自国の体制に不満を持ち、自国の指導者に従うくらいなら西洋人の言いなりになる人物、あるいは組織を探す。
2.その人物や組織に訓練を施し、武器を与える。
3.維新や民主主義の名の下に武力で国家を転覆させる。
4.自分の息のかかった人物や組織が政権を握り、国家全体が野望遂行のための駒となる。

連中は常にこのような手段で他民族の直接支配ではなく間接支配を行ってきました。その伝統はローマ帝国時代にまでさかのぼります。

ウクライナは恐らく1や2の段階でロシアに察知されて阻止されたのでしょう。何と言ってもウクライナのエスタブリッシュメント層はロシアとのつながりが深いですから。
日本や韓国はそうはいきません。国家の中枢を担う者の中には自国の国益よりも米国の利益を優先する者が多数います。そしてそういう者たちのせいで第二次大戦では苦杯を嘗めたのです。

国内に自国よりも米国の利益を優先する者が居る限り、米軍を追い出すオプションはありません。なぜならば米軍は彼らのボディガードに成っているからです。

南米の歴史を見れば、いわゆるバナナ共和国がどういう国なのか興味深いです。米国が如何にして他国の内政に干渉しているのか研究する必要もあるでしょう。

うそまみれじゃないの。