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米国が関係を悪化させてしまったトルコは米国の戦略にとって重要な国で、クルドとの関係が微妙に(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/17/warb21/msg/675.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 2 月 20 日 16:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

米国が関係を悪化させてしまったトルコは米国の戦略にとって重要な国で、クルドとの関係が微妙に
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201802200000/
2018.02.20 櫻井ジャーナル


シリア北西部のアフリンでトルコ軍からの攻撃を受けているクルド勢力はシリア政府軍に救いを求め、受け入れられたと伝えられている。当初からシリア政府はクルドをシリア人として扱っていたので不自然な流れではないが、クルド勢力はアメリカ軍と手を組み、政府軍と戦ってきた。アメリカにとって戦略的に重要な位置にあり、NATOの一員であるトルコにアメリカが強く出られないことからクルドはシリア政府へ接近したようだ。

トルコ軍がシリア北西部のアフリンへの空爆を始めたのは1月20日のこと。地上ではトルコ系の武装勢力が軍事侵攻してクルド系部隊と戦闘を始めている。そのひとつの切っ掛けはアメリカの動き。アメリカはシリア北部、トルコとの国境近くに3万人規模のシリア国境軍を編成するとしたのだが、その主体はSDF(シリア民主軍)/YPG(クルド人民防衛隊)、つまりトルコ政府がテロリストだとしている勢力だ。そのクルド勢力に対し、アメリカがMANPADS(携帯型防空システム)を提供しているとイスラエルでは伝えられている。

攻撃が始まる2週間前、1月6日には地中海に面した場所にあるロシア軍が使用しているフメイミム空軍基地とタルトゥースにある海軍施設が13機の無人機(ドローン)で攻撃された。そのうち7機はロシア軍の短距離防空システムのパーンツィリ-S1で撃墜され、残りの6機は電子戦兵器で無力化されている。

13機のドローンは100キロメートルほど離れた場所から飛び立ち、GPSと気圧計を利用して事前にプログラムされた攻撃目標までのコースを自力で飛行、しかもジャミングされないような仕組みになっていた。攻撃の際、目標になったフメイミム空軍基地とタルトゥースの海軍施設の中間地点をアメリカの哨戒機P-8A ポセイドンが飛行していたこともあり、この攻撃はアメリカ軍、あるいはCIAによるものだと見られている。

シリア北西部のイドリブで2月3日にロシア軍機Su-25が撃墜された。この攻撃機を撃ち落としたのはMADNADSだと見られ、アメリカ軍がクルドへ供給したものがイドリブの武装勢力の手に渡った可能性が高い。アメリカの軍、あるいは情報機関が黒幕であるとも見られている。なお、脱出したパイロットは地上での戦闘を経て死亡、攻撃に関わったと見られるアル・カイダ系のジャブハト・アル・シャム(ジャブハト・アル・ヌスラ)の戦闘員約30名はロシア軍が巡航ミサイルで殲滅されたという。

2月7日にはアメリカ中央軍が主導する部隊がデリゾール近くの油田地帯でシリア政府側の戦闘集団を空爆して多くの死傷者が出たと伝えられている。アメリカ側はロシア人を含む100名以上を殺したと主張、その犠牲者数は600名まで上昇したが、実態は死者数十名、そのうちロシア国籍の傭兵が5名程度のようだ。

デリゾールの東に広がる油田地帯へシリア政府側が近づくとアメリカ軍が登場してくる。2017年9月17日にもシリア政府軍をアメリカ主導の連合軍がF-16戦闘機2機とA-10対地攻撃機2機で攻撃、80名以上の政府軍兵士を殺した。その直後、28日には2つの橋を、30日にも別の橋2つをそれぞれ爆撃して破壊してシリア政府側の進撃を止めようともしている。17日のケースでは、空爆の7分後にダーイッシュの部隊が地上でシリア政府軍に対する攻撃を開始していることから、両者は連携していると見られている。9月24日にはロシア軍事顧問団を率いるバレリー・アサポフ中将とふたりの大佐がダーイッシュの砲撃で死亡しているが、中将らがいる正確な場所がアメリカ側から伝えられていたとも言われている。それに対し、10月31日には地中海にいるロシア軍の潜水艦から発射されたミサイルがデリゾールにあったダーイッシュの拠点を攻撃、破壊したという。

その間、2017年9月20日にはイドリブの州都に入ってパトロールしていたロシア軍憲兵29名の部隊をアル・カイダ系のアル・ヌスラが戦車なども使って攻撃、包囲するという出来事があった。その作戦はアメリカの情報機関/特殊部隊が指揮していたと言われている。

戦闘は数時間続き、その間にロシア軍の特殊部隊スペツナズが救援に駆けつけ、Su-25も空爆、反政府軍の部隊は全滅、その戦闘員約850名が死亡したという。その際にアメリカの特殊部隊を壊滅させ、死亡した隊員をロシアの特殊部隊員が火葬にしたとも伝えられている。

手先のダーイッシュやアル・カイダ系武装集団の敗北が見通されるとアメリカ軍は自らがシリアへ侵入、基地を建設してきた。ジム・マティス国防長官はダーイシュを口実にしてシリア占領を続ける意思を示している。トルコ政府によるとアメリカ軍が建設した基地の数は13だ。

また、新たな武装勢力「北部シリア軍」を編成、戦闘員をそこで軍事訓練し、出撃基地としても使われているとロシアやイランは主張している。その武装勢力にはSDF(シリア民主軍)やYPG(クルド人民防衛隊)だけでなく、三国同盟系武装勢力に所属していた戦闘員も含まれているという。

アメリカ軍はクルドを利用してシリア領内に居座るつもりだが、そのクルドがシリア政府と手を組むと独立を放棄、アメリカ軍にとって都合の悪い状況になりかねない。イラクでもシリアの影響下にあると見られていたクルド勢力の内部で反主流派が力を持ち、イラク政府と連携してクルドの独立国建設を阻止している。

また、トルコの現政権とアメリカ政府との関係が元通りになる可能性は小さい。クーデター未遂の傷が簡単に癒えるとは思えず、ギュレン運動の問題もある。


 

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コメント
 
1. 2018年2月20日 23:39:40 : 3y6339VEWs : xlSmTGQeCss[92]
運ばない 思い通りに シナリオが

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