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日銀副総裁で注目すべきは若田部氏ではなく雨宮氏 --- 久保田 博幸 
http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/363.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 3 月 08 日 21:52:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀副総裁で注目すべきは若田部氏ではなく雨宮氏 --- 久保田 博幸
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180308-00010004-agora-bus_all
3/8(木) 16:43配信 アゴラ


5日に衆院議院運営委員会において日銀副総裁候補者の所信聴取が行われた。この際に注目されていたのは、リフレ派代表の若田部氏のほうであったようだが、本来注目すべきは若田部氏ではなく、現在の日銀の金融政策を作ってきたとされる雨宮氏のほうである。

ただし、個人的にも若田部氏のコメントがどのようなものであるのかという興味はあった。

若田部氏は「時期尚早な政策変更で、デフレに後戻りするリスクを避けなければいけない」と述べ、金利目標の早期引き上げなど緩和縮小方向への政策変更をけん制した(ロイター)。

若田部氏は「金融政策に限界はない」とし、日銀が買うことの出来る国債は、考え方によってはまだ6割残っている」と指摘している。

それなのに何故、日銀は雨宮氏を中心に「長短金利操作付き」に修正して、量から金利に政策目標をスイッチさせて現実の買入量を縮小するという手段に出たのか。このあたりの考え方の違いが、今後どう変化してくるのかも注目点となる。

若田部氏の発言はこのくらいにして、日銀のエースと呼ばれている雨宮氏の発言を確認してみたい。

雨宮氏は「日本経済は物価2%実現に向け着実に歩みを進めている」とする一方で、一つの政策だけで全ての目標が実現するわけではないと述べ、現行の金融政策の「効果と副作用の比較考量」が必要との認識を示した。

雨宮氏は理事として2013年3月の量的・質的緩和政策を練り上げたとされる。それ以前にも2001年3月の量的緩和政策についても企画室企画第一課長として雨宮氏が大きく関わっていた。日銀法改正以降の日銀の金融政策には雨宮氏が随所に絡んでいたとされている。

その雨宮氏は「不老不死の薬がない限り、世の中の現象、政策、やることすべては限界がある」と言明。「経済や物価という現象の複雑さ」を考えると、「単純にある政策だけで全てのことが実現できるわけではないと改めて認識している」と語った(ブルームバーグ)。

これはある意味、「金融政策に限界はない」としたリフレ派の若田部氏への反論ともいえる。若田部氏にとってはその発言から、単純に金融政策だけで、全てのことが実現できるというイメージを持っているのではないかと思われるが、そんなことはないと、長きにわたり、日銀の金融政策を引っ張ってきた本人が説明している。

雨宮氏は出口政策についても触れ、「経済物価状況に応じて、市場の安定を確保しながら金利を徐々に安定的に調整していくことは技術的には十分可能」と語った。政策手段や日銀の収益への影響は内部で検討しているとしながらも、公に議論するのは「時期尚早」と述べた(ブルームバーグ)。

当然ながら出口について日銀は検討していよう。市場の安定を確保しながら金利を徐々に安定的に調整していけるのかが最重要課題となり、これまでのイールドカーブコントロールの状況等を確認しながら、調整は可能との認識かと思われる。ただし、公に議論するのは時期尚早とコメントしており、あくまで内部でシミュレーションが行われていると思われる。

雨宮氏は質疑で、漢から元時代の中国の官名「諌議大夫」を引用し、天子に物言う役割を担い、「総裁を補佐しつつ、自分の意見を持って議論を活発化したい」と強調した(ブルームバーグ)。

諌議大夫とは漢から元まで置かれた中国の官職のひとつで、政治の得失を論じ天子をいさめるのを任務とした。これまでも雨宮氏は総裁に物言う役割を長らく担ってきたと思われる。今回はさらに副総裁という立場で総裁を支えることになるが、副総裁という立場はこれまでのように黒子に徹するわけではない。副総裁に就任後、雨宮氏が今回のように公の場でどのような発言を行ってくるのか。今後の日銀の金融政策の行方を占う上でも、黒田総裁以上に関心を持って見ていく必要があるのではないかと個人的には思っている。


編集部より:この記事は、久保田博幸氏のブログ「牛さん熊さんブログ」2018年3月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちら(http://bullbear.exblog.jp/)をご覧ください。

久保田 博幸



 

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コメント
 
1. 2018年3月09日 00:59:40 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[997]

>「単純にある政策だけで全てのことが実現できるわけではない

これは当然のことだが

>これはある意味、「金融政策に限界はない」としたリフレ派の若田部氏への反論

こちらは間違った解釈

現実的な状況では金融政策に限界があるということであり

若田部が言ったのは、原理的な金融政策としての話だから

こういう一見、異なる主張をするのはFRBの複数の理事の発言が異なること、

さらに言えば、同じ人物でも状況に応じてハトからタカに変わるのと同じ構造

https://mainichi.jp/articles/20180306/k00/00m/020/106000c
「基本的に金融政策に限界はない



2. 2018年3月10日 02:00:14 : Yu2et2k4VY : Z2RRhWP2XTQ[-1]
雨宮氏は
世の中の現象、政策、やることすべては限界がある」と言明。「経済や物価という現象の複雑さ」を考えると、「単純にある政策だけで全てのことが実現できるわけではないと改めて認識している」と語った(ブルームバーグ)。

インフレつぶしの0金利では、いかにあがいても、インフレ達成は不可能。
出来ないと分かってる事は,初めからしない事だ。


若田部氏は「時期尚早な政策変更で、デフレに後戻りするリスクを避けなければいけない」と述べ、金利目標の早期引き上げなど緩和縮小方向への政策変更をけん制した(ロイター)。

若田部は馬鹿な男だ。

欧州中央銀のドラギは
今日

緩和策を一方的に撤回宣告した。「無論撤回とは言っていないが、誰が見ても、、
事実上の撤回宣言だ」―――

緩和は勝手に始めたわけで、終わるのも勝手という事になる。
後は緩和抜きに、必要なときには必要なことをスルと、そう言っている。

トランプが一方的にドル安制裁や貿易制裁を仕掛けてきた、
EU中央銀も一方的に緩和撤回の宣告となった。

このドラギ発言で為替がドル高、円安に振れた。

金利は現状維持といってるが、黙っていても

EU緩和撤回で米国債には売り圧の利上げ圧となり、

利上げで市場安定を求める市場には追い風となる。


表むきは北の問題だが、
ドラギの緩和撤回で
心配になったトランプが安倍を呼び出した。
北の問題と緩和の取引はご法度。
http://www.asyura2.com/18/hasan126/msg/348.html
トランプが仕掛けた「貿易戦争」の抑止は日本の出番だ

トランプは四面楚歌
身内も、米市場も敵に回し、      
外国も敵にまわし、
仕方がないから、市場めがけて貿易戦争との先手打ち。
それも米市場に無視された。
そんなときに、しゃしゃり出ていったら、世界にいい迷惑。
どーんと構えていろ。


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