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MRJ大苦戦、日の丸ジェットの夢を潰えさせない「最後の一手」(ダイヤモンド・オンライン)
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/191.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 5 月 11 日 21:19:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

MRJ大苦戦、日の丸ジェットの夢を潰えさせない「最後の一手」
http://diamond.jp/articles/-/169630
2018.5.11 鈴木貴博:百年コンサルティング代表 ダイヤモンド・オンライン


三菱重工業が中心となって開発するMRJの事業が、債務超過に陥るピンチとなっている。国産初のジェット旅客機の夢を潰えさせないためには、どうしたらいいか Photo:中尾由里子/アフロ


MRJ開発に垂れ込める暗雲
日の丸ジェットは大丈夫か


 三菱重工業が中心となって開発する国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)に、暗雲が垂れこめてきた。5月8日の三菱重工の発表によれば、MRJを開発する子会社の三菱航空機の開発費が嵩んだ結果、今年3月時点で1000億円の債務超過に陥っているという。

 もともと2013年に納入される予定だったMRJは、設計の見直しなどが原因で納期が5度も延期され、2020年にずれこんでいる。開発費用も当初は1800億円を見込んで始まったが、現時点で6000億円に膨らんでいるという。

 現時点では、国が機体の安全性を認める型式証明をまだ取得できておらず、この先の最初の関門になっているのだが、それを突破するためにはさらに開発費用の投下が必要だという。とはいえ、今夏ヨーロッパで開かれる航空ショーで初めて機体を実際に飛ばす飛行展示を行い、2019年に型式証明を取得するところまでの道筋は見え始めている。

 本来ならば「最後の踏ん張りどころ」というべき状況ではあるのだが、問題は親会社である三菱重工の決算の目論見が外れてしまったことにある。

 今回の三菱重工の発表は、MRJの債務超過のニュースもさることながら、本体の業績が期待されたほどには順調ではないことが明らかになったことも話題となった。従来の計画では、主力事業の火力発電機器とボーイング向け航空機部品で稼いだ利益を子会社が開発するMRJに投入することで、企業グループとしてのさらなる成長を見こむ考えだった。

 ところがパリ協定以降、世界がエコに舵を切った関係で火力発電所の建設は思っていたほどは伸びなくなった。一方で、あてにしていたボーイング社の新型機体は開発が思ったほど進まなかった上に、その新型機体への期待から従来機の発注も伸びなかったため、本体の航空機部品部門でも売り上げが伸びないという誤算が起きた。

戦後解体された航空産業への思い
MRJ開発は決して退けない戦い


 親会社も苦しいなか、子会社のMRJプロジェクトも債務超過となり、現状を乗り切るための新たな資金調達が必要であることが、ここにきて明らかになったわけである。いったい、どうやって乗り切るべきなのだろうか。

 通常のビジネスと違って重要なことは、この日本製ジェット旅客機開発計画は日本企業、ひいては日本人にとって大きな夢を背負っているということである。

 宮崎駿氏の映画『風立ちぬ』をご覧になった方は覚えているだろう。『風立ちぬ』はゼロ戦を設計した堀越二郎さんを主人公にした長編映画で、堀越さんたちが活躍していた会社が三菱重工の開発部隊だった。そう、戦前の日本は航空機開発で世界の先端をいっていたのだ。

 ところが敗戦後、GHQから日本に対して航空禁止令が布告され、国内の飛行機はすべて破壊され、航空機メーカーは解体された。大学で航空力学を教えることすら禁止されたのだ。そして日本の技術情報はすべてアメリカに持ち去られてしまった。

 終戦から7年後、サンフランシスコ講和条約が発効して航空機産業が部分的に解除されたが、この間に日本の航空機産業はアメリカから大幅に遅れをとってしまうことになる。国産旅客機はプロペラ機のYS-11が開発されたのが戦後唯一の例で、日本に航空機産業と言うべき母体はなきに等しい状態だった。

 三菱重工がMRJの開発計画をぶち上げたときに、こういった経緯を知っている日本人は快哉を叫んだ。だからこそ日本人にとって、MRJの開発は決して退いてはならない「戦い」なのだ。

 とはいえ、航空機開発に必要な資本は莫大である。こういう話もある。かつてゼロ戦は三菱重工が開発し、その生産の過半数は中島飛行機、つまり現在のスバルが担当した。スバルの社内でも航空機部門の再興に関して、気概を失っていないという話を聞いたこともある。

 スバルでも10人乗り程度のビジネスジェット機の開発プロジェクトを進めていた。2008年時点では10年以内の開発を計画していたが、その後、資金調達の制約から開発を延期し、現在では事業の収益性が見えた後で開発計画を復活させるとしている。ロマンを忘れない一方で、「戦わない」「いったん退くべき時は退く」という事業計画の退き際も理解していたわけである。

三菱が歩み続ける「修羅の道」
見ているだけでいいのだろうか


 では、MRJはどうすればいいのか。ここはもう、修羅の道だろうと茨の道だろうと進むしかない。現実的には三菱UFJフィナンシャルグループや三菱商事といったグループ企業に頼り、資金調達、資本増強で乗り切る以外にはないだろう。

 他の道はないのだろうか。たとえば、日本人の夢を後押しするプロジェクトならば、クラウドファンディングで1000億円を集めることは不可能だろうか。ロマンに対して1億円を出資する企業が1000社集まれば、不可能な数字ではない。100万円を10万人の個人で、という考え方だってある。

 無茶を言っているように聞こえるかもしれないが、日本人にとっては悲願のプロジェクトの「詰めの部分」なのだ。我々日本人が最後まで「見ているだけのサポーター」のままでいるのは、あまりにもったいないのではないだろうか。

(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)


 

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コメント
 
1. 2018年5月12日 10:27:01 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[412]
この記事を書いた人頭大丈夫?
>現状を乗り切るための新たな資金調達が必要であることが、ここにきて明らかになったわけである。いったい、どうやって乗り切るべきなのだろうか。

金だけ集めれば現状を乗り切って将来へ展望が開けるのだろうか?
その事は具体的に書かれていない。
いくら難儀して開発に成功しても、販売で負けて注文がまともに取れなければ終わりじゃない。
コスト無視の結果作れば作るほど赤字、運用すれば運用するほど赤字。
そう言った分析は無いのでしょうかね?
へたをすれば金集めの詐欺じゃない、金集めるならちゃんとリスクも説明しないと。


2. 2018年5月12日 12:29:41 : hYgDyQ7GVw : FW2CaKAMq2k[88]

まさかまさかの税金投入の前振りではないよね。

現在試験機4機がアメリカに置いたままである。

設計変更の2機は今秋完成しアメリカへ飛ぶ予定。

今年中にMRJがぽしゃるかどうか確定する。

税金投入は一切許されるべきではない。

小型とはいえ、ホンダジェットは好評を博して、快調に飛んでる

ことと比較してもね。


3. 2018年5月12日 12:38:43 : hYgDyQ7GVw : FW2CaKAMq2k[89]

安全で快適ならば、エンブラエルでも、ボンバルディアでも、一向にかまわん。

場合によっては、ツポレフでも、中国製でも。


4. 2018年5月12日 18:44:01 : LHSMhfLcno : cTj_KsH6DrU[637]
 何度も繰り返す「この道しかない」、焼け野原になって何を学んだ?

5. 2018年5月12日 19:03:45 : wFEcZwOlgQ : dyO9pZpkGaE[175]
情勢と コスト邪魔する 夢・ロマン

6. 2018年5月12日 19:06:40 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[282]

 日本の ロケットは 1機 100億円   三菱のバカが 作るとこうなる

 北朝鮮のミサイルは 1機   3億円

 ===

 航空機も 金正恩に頼んで 開発してもらうべき だったのだ〜〜
 


7. 2018年5月12日 19:08:53 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[283]

 ホンダジェットは すでに 小型機では 世界一になって セスナを追い抜いた

 ===

 偉い子が 作ると こんなに うまく行くのだよ〜〜〜〜ん
 


8. 2018年5月12日 19:12:12 : obVt2T3Urc : kda8XbQkqA4[284]

 MRJの開発で 機体は三菱が作るけど コクピットは ボーイングを使う案があったのだが

 ===

 安倍友の 経産省が コクピットも 日本製にしようとしたのだ〜〜〜

 ===

 三菱のバカ + 経産省のバカ で バカバカ・コンビだから 失敗するのも

 当然だ!!
 


9. 2018年5月13日 09:34:59 : pwvL59dznY : YGg@pj7vaiE[29]
すさまじいバカさと腐臭・・・

空飛ぶインパール。


10. 2018年5月13日 10:26:02 : H75LGoD3Wg : 7iGfHpeqhTs[13]
戦後フランスの航空産業建て直しに大きく貢献したカラベルの手法を用いれば、ここまで悪化しなかったかも知れない。

シュド・カラベル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%99%E3%83%AB

機体

開発費用と設計期間の軽減のため、国産に拘わらず実績あるイギリス製ターボジェットエンジンを敢えて採用し、機首と胴体、操縦系を含む運航システムの殆どは、就航済だった世界初のジェット旅客機コメットから丸々流用する、実利優先の大胆な手法が採られた。

●これくらい柔軟性があれば、成功したと思われます。操縦士養成費用は航空会社負担ですから、運用機体の種類が増えるのは好ましくない。既存の航空会社は格安航空会社の脅威を受けており、機種統一する方向にある。NZも豪州も737ばかりですよ。


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