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日銀の金融政策決定会合(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/18/hasan127/msg/886.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 8 月 01 日 02:20:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

日銀の金融政策決定会合
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/53080114.html
2018年07月31日 在野のアナリスト


注目された日銀の金融政策決定会合。変更点としては、イールドカーブコントロール(YCC)による短期金利を-0.1%、長期金利をゼロ付近に抑えこむため、±0.100%としていた許容範囲を拡大する柔軟化。ETF購入の6兆円の枠を柔軟化し、日経225型からTOPIX型の比率を増やす、という2つの柔軟化でした。これは当初語られていた『副作用の緩和』にはまったく寄与しないばかりか、逆に『副作用を助長』する結果になりかねません。

日銀は物価見通しを引き下げ、20年度でさえ1.6%と、2年で2%に達成のはずが、永遠に達成できそうにありません。YCCは無理やり金利を押さえつける政策のため、本来は成長やインフレ率を織りこんで動く長期金利まで、無理に押さえつけられる。その結果、物価上昇の期待も盛り上がらず、結果として日銀が物価を押さえつけているのです。

それを柔軟化により、0.数%に膨らませて運用したとて、結果として短期金利-0.1%、長期金利0.0%に縛りつけるなら、国債で運用する意義は薄れます。確実な収益がみこめない、価格の変動幅も小さく、ある水準に近づくと日銀トレードが発生し、意図しない動きに巻きこまれる。金融機関も仕方なく国債でトレードしているだけで、積極的にトレードする市場でなくなっている。日銀当座預金のうち、マイナス金利が適用される残高を、平均10兆円から減少させる方針を示し、これは金融機関も小康を得られます。

しかし、金融機関は今、国内が低金利と日銀の市場占有率の高さにより、国内での運用難となり、海外で運用することを余儀なくされています。それでも利ザヤが少ないことからヘッジなし、となっている。これがここ最近の円安をうながす要因ともなっており、しかも金融機関の経営の不安定化にもつながっている。円高や海外景気の変調があると、金融機関は大きな損失を被るばかりか、一気に強烈な円高を引き起こしかねない。今は、それでも世界経済は堅調だから、として多少のリスク要因があってもまったく動じていませんが、動揺が走るほどの要因があると、金融機関は大量の負債を抱えるばかりか、円高によって輸出企業も大きな打撃を受けかねない。日本経済を一気に奈落へと突き落とす要因が、今は着々と積み上がっているような状態にある、ということなのです。

ETF購入の柔軟化も、期末になって消化しきれない分でヤキモキすることがなくなった、という程度の変化です。しかもTOPIX型の購入が増えると、時価総額の小さな企業などは、すぐに日銀が筆頭株主となる。日銀はETFを通じた間接支配なので、議決権を有することはできませんが、日本は着実に社会資本主義体制に近づいている。しかもこの株主は、今のところ絶対に売らない。安定株主である一方、日銀の施策が変更された途端、経営が不安定化するリスクを抱える。ますます政治、日銀による変動に怯え、既存の体制を維持して欲しい、という欲求も働く。ある意味、自民党支援策にもなってしまうのです。

市場を活性化させたければ、YCCを止め、ETF購入を止め、市場に委ねるべきです。しかしそれはしない。日銀が失敗を認めるようなものだから、です。さらに、ここで小幅な手直しにとどまったことで、次に手直しする時期、タイミングを失った。もし世界経済が変調したら、日本は無防備なまま、暴風雨に晒されるだけの脆弱な状況になった、ともいえるのでしょう。4-6月期、米GDPをみても堅調でしたが、貿易戦争を見越してかなり先食いした印象もあり、年後半の景気には不透明要因もただよいます。

黒田バズーカの号砲も、今や時報ぐらいの効果しかなく、また鳴っている、ぐらいの当たり前のものとなってしまった。最近では、黒田総裁の会見も注目度が低かったのですが、それは黒田バズーカではなく、『黒田ハズーカしい』姿をさらしているだけ、であって、約束も守れず、失敗もみとめられず、さらに自分が始めたことにケジメもつけられない黒田氏にうんざりしてきたからでもあります。口が悪い人は、黒田東彦(はるひこ)氏のことを黒田ハレンチ彦と呼ぶ。それはその厚顔への嫌悪であり、今回はさらにその印象を強めるだけに終わった、といえるのでしょうね。



 

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コメント
 
1. 2018年8月01日 08:14:50 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1261]

副作用に関しては、既に言い尽くされていること

この手の無能な批評家は、ありきたりな批判を繰り返すが

肝心の政策目的と作用を無視し、何の対案も出さない


そして本業の相場予想は外す傾向がある


2. 2018年8月01日 11:31:34 : ABPExKQ6Vk : WkKEBT_l450[738]
対案はなんでもいい
安倍黒サンバを終わらせれば良い

国民にその後の調整にたいする覚悟があるかどうかだ

今の野党は全て安倍黒のその我慢しなければならないことの責任をおし付ければ良い

20兆円も内部留保した企業を筆頭に内部留保高に応じて
その我慢の責任を問い取らせれば良い


3. 2018年8月01日 11:52:03 : ijbKQUgWH6 : oEV0SdX0EBE[2]
1はバカ。

4. 2018年8月01日 12:50:24 : eQHpkW1P7s : 0hMQcQYsWyM[51]
>>3さん

 直球ずばりというところですね。


5. 2018年8月01日 16:14:12 : ioi7C6Azq2 : xSYYRQ2mbpA[62]
イールドカーブ・コントロール(YCC)はゼロ同然の国債金利が実現している環境で、何の意味もない。ここまで大きく緩和が進んだ後ではバブル崩壊が怖くて、過去のシステムに戻ることもできない。


日本国債は日本の金融機関にとって国家を食い物にする麻薬だった。日銀の高値掴みの国債購入が民間の産業に大きな悪影響を与えなかった。国債が現金化されて、利子所得がなくなり、貸出先も見つからない弊害が起こっただけである。しかし、この現金は日銀からの借り物だ。

国債が生み出す利子所得に頼ることはよくない。どうせ、その利子所得はマネーを持つ者とマネーを持たざる者との格差を広げる最大の要因になることは自明だからだ。

国民は日銀から、借りたマネーは税金という形で返せばよい。国民生活に悪影響を与えないように、デフレの下で、公平な税制を確立することが望ましい。


6. 2018年8月01日 20:40:25 : R78it43S7k : xlqb3FY6@qY[77]
陰湿に いじめてばかり 銀行を

7. 2018年8月01日 20:42:43 : GI35z0dgEQ : TUCGnq34RSg[1]
※1
このブログの管理人さんはコメントすれば普通に返事を書いてくれるのに、反応のないところで偉そうにしてるお前の方が明らかに無能
まあ、論破される自覚があるから怖くてできないのはわかるwwww

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