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開始予定の携帯5G化、電波が人体に悪影響との指摘…頭痛や記憶障害、料金負担は割高に(Business Journal)
http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/413.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 10 日 02:17:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

開始予定の携帯5G化、電波が人体に悪影響との指摘…頭痛や記憶障害、料金負担は割高に
https://biz-journal.jp/2018/09/post_24691.html
2018.09.09 文=水守啓/サイエンスライター Business Journal




■5G実用化を急ぐ理由はどこに?

 近年、スマートフォンやタブレットといった携帯端末の普及には目を見張るものがある。サービス提供エリアの拡大だけでなく、通信速度も向上している。現在普及している4G LTEにおいては、最大100Mbpsの通信速度で高品質の動画が楽しめる。タブレットやスマホの画面サイズを考えれば、十分過ぎるレベルである。

 だが、通信トラフィックは過去5年間で10倍、2020年には現在の1,000倍になることが予想されている。また、1964年の東京オリンピックの際にテレビが普及したように、今回は高画質の4K/8K映像による配信が期待されている。そのためには大容量データの超高速伝送も求められる。そんな背景もあり、国内大手通信事業者は10Gbpsレベルの通信速度を実現する第5世代移動通信システム「5G」のサービス提供を2020年に開始できるよう目指している。

 さて、5Gにおいては、通信速度を高速化させるために、これまでとは異なり、より高い周波数帯のマイクロ波が利用される。だが、電波の直進性が高まることから、基地局の影では電波が届きにくくなり、多数の小型基地局(マイクロセル)を数十メートル単位で設置する必要があるといわれている(支柱にアンテナと電源装置を設置する)。そのため、設置コストがかさみ、携帯端末の消費電力も増えると考えられている。

 だが、冷静に考えれば、5G普及が急がれる理由は不明確である。そもそも5Gはスマートフォンやタブレットといった移動体通信をターゲットにしている。小さな端末画面においては、4K映像ならではの高画質はほとんど見極められないといわれている。50インチクラスのテレビで見ればその違いを認識できようが、日本では全国に光ファイバー網が普及しつつある。当面、大画面では光ファイバー、小さな端末画面では4G LTEでもよいのではなかろうか。

■サクラメント市民に衝撃走る

 そんななか、5G普及に向けて慎重な対応を促すようなニュースがアメリカからやってきた。5月29日、アメリカの3大テレビネットワークのひとつCBSのサクラメント局は、5Gサービスの提供が健康リスクを生じさせる懸念があると報道した。サクラメント市は、(早ければこの夏の終わり頃にも)5Gサービスを提供する最初の都市となるべく、試験運用を行ってきたが、アンテナから発せられる非電離放射線が人体に悪影響をもたらす可能性があるという。

 FCC(連邦通信委員会)は、携帯端末に信号を伝送するアンテナ設置に際して暴露限度を設けているものの、これまで携帯電波の影響力に対する評価は一致していなかった。アメリカ国立がん研究所(NCI)によると、少数の研究においては、携帯電話の使用と脳腫瘍リスクとの間には統計的な関連性を示唆する証拠がいくつか示されているが、他の多くの研究においては関連性が示されていないとしている。そして今回、FCCが「安全」と定めた数値の根拠が疑われる事態が発生した。

 サクラメントの消防士たちは、消防署の外に5Gアンテナ設備が建てられると、頭痛や不眠だけでなく、記憶障害と意識障害を訴えるようになったのだ。これが5G設備の影響であるとの確信に至ったのは、近くに5G設備のない別の署に勤務地が替わった際だった。消防士たちの症状はすっかり治まったのである。

 さらに注目すべきことは、問題の消防署において計測された非電離放射線レベルは、FCCが「安全」とみなす上限のわずかに1000分の1から500分の1の値だったことである。屈強な消防士がそのレベルで体調を崩すとすれば、FCCが安全と定めた数値の上限レベルにおいて、人々は本当に安心した生活を送ることができるのだろうか。カリフォルニアの法律では、消防署の近くにアンテナの設置を強制しているが、消防士らは自分たちの職場(消防署)を例外とするよう申し立てている。

■事業者寄りの行政

 すでに触れたように、5Gサービスの提供には、小型の基地局(アンテナ設備)を数多く設置せねばならない。もし5Gアンテナからヒトに有害なレベルの電磁波(非電離放射線)が発せられることがあれば、その影響は多くの人々に及ぶ恐れがある。

 だが、移動体通信や無線通信の国際的な業界団体であるCTIAのスポークスマンは次のように語っている。

「携帯電話利用者の安全はCTIAや無線産業にとって重要です。私たちは、アンテナと健康への影響に対しては、専門家によるガイダンスに従っています。過去数十年にわたって行われた科学的な研究に従って、FCC、アメリカ食品医薬品局(FDA)、世界保健機関(WHO)、アメリカ国立がん研究所(NCI)や、他のたくさんの米国および国際的な機関や健康の専門家たちは、アンテナや携帯電話が発する無線エネルギーを原因としたヒトへの健康リスクで知られているものはないのが科学的事実だと語っています。その証拠には、1980年代半ばに携帯電話が導入されて以後、アメリカ国内の脳腫瘍発生率は減少しているという連邦政府による公式の脳腫瘍統計の分析も含まれています」

 5Gサービスを提供する大手電気通信事業者のベライゾンと手を組んだサクラメント市もまったく気にしていないようで、次のような声明を発表した。

「サクラメント市はリーダーそしてイノベーターであり続け、5Gを国内で最初に商業的に実施・活用することになるでしょう。これは、これまではお金のかかる光ファイバーによってのみ可能であったギガビット速度を住民に体験できるようにするイノベーションです。5Gのようなテクノロジーは人々の日々の生活に革命をもたらすことでしょう。市は、経済的な活力を駆り立て、情報格差を減らし、多様なコミュニティーに貢献し、市の使命を果たす技術を遂行するために重要な役割を担い、発展プロセスの合理化に積極的に取り組み、ベライゾンのようなイノベーターたちに効果的・効率的に道を開きます。現在、市は6カ所の5Gサイトを稼働させています。市は無線機器を規制することはありません」

■消費者負担さらに重く

 ベライゾンに限らず、大手電話会社のAT&Tも5Gを導入する予定であり、その技術に満足していると語っている。それもそのはず。事業者にとってはその先につなげることのほうが重要である。カリフォルニア州で5G導入法案「SB 649」が可決されれば、通信事業者には相場以下で助成金が支給され、利幅30〜40%で5800億ドル以上を稼がせることになると見込まれている。

 総合コンサルタント会社のアクセンチュアの試算では、5Gネットワークの構築に通信事業者は最初の7年間で2750億ドルの投資が必要だとしており、利用者の負担も過去最高となることが見込まれている。つまり、事業者は簡単に資金を得られる一方、市は財政を圧迫させ、消費者も割高な出費を強いられる可能性がある。

 アメリカでは、光ファイバーの普及が進む日本の状況とは異なり、インターネットの利用にケーブル回線が利用される傾向にある。そのため、大容量データを超高速伝送可能な回線を整備する必要性は常に課題となっていた。広大な国土を有するアメリカにおいて、光ファイバー網の整備にも莫大な費用がかかる。そんな事情に付け入って、近年、5Gネットワークの構築が急浮上してきたといえるのかもしれない。

 難しい選択を迫られるアメリカだが、カリフォルニア州内で215の都市が法案SB 649に反対している。サンタローザを含むいくつかの市では、健康への懸念が処理される間、5Gの導入計画を保留するとしている。また、東部メリーランド州モンゴメリー郡でも多くの人々が議会で5Gの導入に反対を表明するに至っている。

 このように、アメリカ、特にカリフォルニア州では5G導入をめぐって大きく揺れ動いており、遅ればせながら光ファイバーの整備を望む声も高まっているのが現実である。だが、いったい日本で5G導入を急ぐ人々は、そんな騒動を把握しているのだろうか。

 ベライゾンはサクラメント市においてミリメートル波を用いている。日本でも同様の周波数帯が利用される予定であるが、周波数はいくらか異なればヒトへの影響度も変化する可能性がないわけではない。周波数を慎重に選ぶことで懸念が払しょくされる可能性もあれば、わずかな周波数の違い程度ではまったく改善されない可能性もあるだろう。サクラメントの消防士の事例を生かし、その点は十分に検証・改善される必要がある。

 また、カリフォルニア州同様に、日本でも5Gアンテナの設置に莫大な費用を要すると予想される。その費用はどの程度消費者の利用料に反映されるのか? そして、そもそもこの時期に投資する意義があるのか? ニーズがあるのかどうか疑わしい日本においては、これらの点について明確に説明される必要があるだろう。

 そして、筆者にはもうひとつ気掛かりなことがある。それは、「日本の技術力が東京オリンピックに間に合わせて5G導入を実現させた」という成功ストーリーを事業者らがイメージしている可能性である。もしそんなことがあれば、問題は健康リスクに対する認識だけではなく、もっと根深いところにあるということになるだろう。

(文=水守啓/サイエンスライター)


 

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