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東京・立川、人気急上昇の理由…中央線・吉祥寺駅「より西」の勢いがスゴイことに(Business Journal)
http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/635.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 30 日 01:46:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

東京・立川、人気急上昇の理由…中央線・吉祥寺駅「より西」の勢いがスゴイことに
https://biz-journal.jp/2018/09/post_24925.html
2018.09.29 文=小川裕夫/フリーランスライター Business Journal


立川駅(「Wikipedia」より/DiKnK8713)


 人口減少時代に突入し、地方都市の衰退が止まらない。それでも、東京都はいまだに人口増が続いている。そんな東京だが、仔細に見ると23区の人口増加率が突出している。特に、ここ最近は千代田区・港区・中央区の都心3区に人口が集中する傾向が強まっている。

 これまで都心3区はあくまでオフィス街であり、生活するには環境が良いとは決していえなかった。しかし、交通インフラが整備されているほか、小売店や病院といった生活インフラも充実したことによって、都心3区の居住環境は向上。住むことに支障をきたさなくなった。そうした状況の変化により、都心3区の人口集中が加速した。

 人口集中には、地元自治体ごとの政策も大きく影響している。千代田区は待機児童問題の解消に力を入れ、認可保育所を新増設するほか、認証保育所への補助も拡充。中央区は住宅専用の建物を新築する場合は、容積率を緩和するなどのボーナスをつけた。こうした政策の後押しもあって、都心3区は人口を伸ばした。

 一方、人口増加によるひずみも生じてきている。人口増加を歓迎していた中央区は、タワーマンションが林立。人口が急増したことから、2018年度から抑制策に転じた。こうした政策転換が図られたのは、小学校などの公共インフラの整備が追いつかなくなっていることが大きな要因とされる。

 しかし、人口減少と高齢化はさらにスピードアップすることが想定されているだけに、人口の奪い合いを演じてきた地方自治体の人口増政策は、ますます熱を帯びることが想定されている。

 千代田区・港区・中央区といった都心3区の魅力を凌駕することは難しい。とはいえ、都心3区に住むには住居費などが高くなるので、容易に都心3区に住むことはできない。不動産市況が冷え込む現在でも、都心部は高嶺の花なのだ。

■中央線人気のからくり

 そんななか、注目されているのがJR中央線の三鷹駅以西の駅と街だ。JR中央線の各駅は、もともと住みたい街ランキングの常連だった。特に、吉祥寺駅は長年にわたって不動の1位として君臨し続けてきた。

 昨今では、吉祥寺駅より西に位置する駅の人気が上昇している。もともと吉祥寺駅以西は武蔵野の面影を残している街であり、自然が豊かな土地として人気だった。現在でも、駅から徒歩数分で屋敷林などが残る住宅を見ることができる。

 自然が豊かな土地は、中央線沿線以外でも都内にはたくさんある。中央線の人気が急上昇しているのは、それらに加えて新宿駅や東京駅からも短時間でアクセスできる点や、駅ナカや駅前に商業施設も集積しているので日常的な買い物に不自由しない点などが挙げられる。都市開発事業者は話す。

「中央線は以前から各駅に飲食店などが充実している路線でもありましたが、強味は終電が遅くまであること。それに伴って、駅周辺の飲食店なども深夜まで営業している点が挙げられます。そのため、大学生やひとり暮らしを始めたばかりの社会人などが、好んで中央線に住むのです。そして、結婚した後も慣れ親しんだ街に住みたいという理由で中央線から動こうとしません。そうしたことから、中央線の沿線人口はわりと手堅く、マーケティングもしやすいのです」

 もともと生活の便がよい中央線だったが、JR東日本が2010年頃より沿線開発に力を入れ始めたことで魅力は増している。沿線開発が活発化したのは、連続立体交差事業が遠因にある。これにより、JRの線路が高架化された。線路下の空間は商業施設や起業家向けのミニオフィス、公園に姿を変えた。

 こうした都市開発事業を推進するために、JR東日本は都市開発を手掛ける子会社JR中央ラインモールを設立。武蔵小金井駅を軸に、高架下や線路沿いが大変貌を遂げている。

■発展が著しい立川駅周辺

 そして今、中央線の人気を牽引するのが、駅周辺の発展が著しい立川駅だ。立川駅の周辺は、戦後にアメリカ軍に接収された。米軍基地が返還された後、駅周辺は広大な国有地になった。そうした国有地の大半には、国の出先機関や公共機関が立地している。そのため、立川駅の周りには住宅が少ない。立川市の昼間人口は約20万で、都心から遠い西隣の日野市や八王子市よりも少ないのだ。

 米軍基地として使用されていた国有地は、民間に払い下げられたものの、同エリアの大半は市街化調整区域だった。そうした法的な制限から、大規模な商業施設やタワーマンションなどを建てられなかった。

 1998年に多摩モノレールが部分開業を果たすと、それを機に沿線が市街化区域に変更された。こうして、ほかの駅におくれを取りながらも、立川駅周辺の開発が急ピッチで進められる。立川市職員は、こう話す。

「統計があるわけではありませんが、週末の立川駅界隈は平日の約3倍の人出があると感じています。そうした来街者の多くは都内多摩地区の住民ですが、横浜・川崎などからも足を運ぶ人たちもいます。また、山梨県からの来街者もいます。来街者が多いことは市としても歓迎すべきことですが、やはり居住者を増やしたいというのが本音です」

 現在、立川は駅を中心に開発が進められており、来街者が集中するのは駅前だ。また、国営昭和記念公園を訪れる家族連れやカップルも多いが、国営昭和記念公園も立川駅前の範囲内だ。市全域に、まんべんなく来街者が多いとはいえない。

 立川市が今以上の人口増と発展を目指すなら、人の偏在を是正し、バランスの取れた開発に取り組む必要がある。

 立川を代表する不動産開発事業者の立飛ホールディングスは、2015年に三井不動産とタッグを組んで立川駅から離れた場所に「ららぽーと立川立飛」をオープンさせた。さらに2017年には「アリーナ立川立飛」も竣工。同アリーナはプロバスケットボール「Bリーグ」の試合会場として使用されているほか、大相撲巡業も開催される。

 武蔵小金井駅や立川駅の開発により、中央線沿線の人気は急上昇している。そこには、都心よりも不動産価格が低く、お手頃という要因もあるだろう。現在、これらの駅のほかにも中央線の沿線では開発が進められている。中央線の吉祥寺駅以西の駅・街の勢いは、衰える様子を見せない。

(文=小川裕夫/フリーランスライター)


 

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コメント
1. 2018年9月30日 19:03:33 : iHxdjNnDoE : n@HzeCuCX3s[56] 報告
程良さが 人気の理由 多摩エリア
2. 2018年9月30日 22:47:38 : YgV6bzaSTI : rc2NGS885p8[5] 報告
都心の高家賃、狭小住宅に無理して住むよりコストパフォーマンスはよい。

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