★阿修羅♪ > 国際23 > 329.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
バーナード・ルイス: デマ宣伝のエセ予言者(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/329.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 6 月 23 日 03:05:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

バーナード・ルイス: デマ宣伝のエセ予言者
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-4fdb.html
2018年6月21日 マスコミに載らない海外記事


Martin SIEFF
2018年6月19日
Strategic Culture Foundation

 元プリンストン大学歴史学教授バーナード・ルイスが、5月19日、102歳に近い驚くべき年齢で逝去したことが、あらゆるアメリカ・マスコミで、敬意と高い評価で報じられている。基調を設定しているニューヨーク・タイムズによれば“中東問題に関して、(ジョージ・W・)ブッシュ政権に対し、彼以上の影響力を持った部外者はごく僅かで、学者は皆無だ。大統領は彼の文章の一つに印をつけたコピーを報告資料の中に入れて持ち歩き、2003年のイラク侵略前と後に彼と会った。”

 (ジョージ・W・ブッシュが実際に本を読むとは想像を超える)

 この滑稽なほど過剰な称賛や喝采のほとばしりの何一つ筋が通っていないのみならず、アメリカ合州国のオーウェル風主流マスコミでは、いかなる対抗する意見も許されない。

 50代半ばを過ぎて、大半の学者が退職したり、気力を無くしたりするのに近い年頃まで、イギリス学界で、ルイスはとるに足りない存在で、広く軽蔑さえされていた人物だ。中東に関する彼の唯一本格的学術研究は、19世紀前半、オスマン・トルコのタンジマート改革に関するものだ。イスラエルの強い支持者で、彼は少なくとも1950年から1980年までの30年間、どの主要アラブ国家にも足を踏み入れていなかったように見える。彼は真面目に研究したり、研究した人々の成果を尊重したりすることもなかった。新興アラブ諸国における詳細な政治的、経済的発展に関する彼の知識は皆無だった。彼による地域の評価は、第二次世界大戦のずっと以前、1930年代の現地旅行に基づいていた。1970年代中期、私が現代中東史をロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んだ際、地域の真摯な学者たちは、彼を道化役者と見なしていた。

 しかし、1974年、アメリカ合州国に移住した後、ルイスは、ネオコン擁護者で始祖のレオ・シュトラウスが何十年も前にシカゴ大学でしたのと同様に、侵略と帝国勢力の弁明者、公式イデオーログという本当の転職を見出したのだ。

 いずれの場合も、各々、浅薄で不寛容な著書が、元々の学問環境で引き起こした軽蔑から逃れるのに成功し、二人とも同じように熱心に耳を傾け進んでだまされたがる聴衆に訴えたのだ。

emergingレーガン共和党、福音派キリスト教徒と、いわゆる“強力な”反共産主義者 - 現実には、いつもの民主党の反ロシア・人種差別主義者 - 全員がルイスの不寛容な言説煽動に熱心に乗った。そうした徒党の中では、彼のばかげた歪曲とウソがまかり通った。11世紀末の十字軍の成功が、イスラム教が、いかに無能で弱くなっているかを証明したと彼は主張した。ところが、パレスチナの十字軍居留地は、偉大なサラーフ=アッディーンが実質的に壊滅させるまで、百年も持たなかったのだ。1970年代始め、イスラエル首相ゴルダ・メイアは、パレスチナ民族主義などというものは存在しないという主張を好んでいた。ルイスは過去のトルコを愛していたが、現在のアラブを憎悪し、軽蔑していた。

 ルイスが、ワシントンにおける、著名な立場への出世は、1970年代、第一世代ネオコンの守護者でもあったヘンリー“スクープ”ジャクソン上院議員によるひいきのもとで始まった。四半世紀後、ジョージ・W・ブッシュ大統領の頃に、それが完成した。

 後年そうではないと主張しようとしたが、9/11テロ攻撃後、それをアメリカのイラク侵略と征服と占領の正当化に利用しようとする執拗な取り組みの上で、ルイスは中核的で極めて重要な人物だった。

 アラブ社会について“我々が彼らに自由をもたらすか、彼らが我々を破壊するかだ”と、彼は印象的に書いていた。

 真実は真逆だ。ブッシュ政権以前、スンナ派アラブ世界で、イスラム過激主義は、とるに足りない存在で、ルイスと彼のネオコン仲間に駆り立てられ、ルイスの架空の“自由”の名の下、安定した社会を次々粉砕する壮大なプロジェクトに取りかかったのだ。

 彼の無能さと詐欺的主張や間違った預言の実績は豊富だ。2002年、アメリカ軍が彼らの国を侵略する時、イラク人は“喜ぶ”はずだと彼は主張した。イラクの大衆反乱は、アメリカ陸軍を消耗させ、何千人ものアメリカ兵の命を奪って、彼をびっくり仰天させた。

 しかしルイスと彼の熱狂的信者仲間にとって、事実と常識はどうでも良く、ささいな雑音に過ぎなかった。彼は見境無く一般化をしたが、マグレブや肥沃な三日月地帯やアラビア半島というアラブ社会の直接得た知識がある誰にとっても、それはばかげたことと見なされていた。

 2010年12月、中東中におけるアラブの春抗議行動爆発と それに続く年を、地域の独裁的政権をアメリカが支援する民主的政権で置き換える一つの好機だと彼は歓迎した。

 ところが逆のことが起きた。アメリカ軍占領というルイスの解決策が適用された場所はどこでも、裏目に出て、彼が約束したものと、まさに逆の結果を生み出した。イラクとシリアにおけるイスラム過激主義の勃興は、アメリカ軍事力と、ワシントンが武器と資金を与えた集団による両国粉砕の直接の結果だった。

 ルイスの本当の遺産は明白だ。何百万人もの難民、破壊された社会、2003年以来、イラクにおける100万人以上の死者、シリアでの戦争で殺害された600,000人以上の人々や、specter地域中、継続している果てしない戦争がそれだ。

 彼が余りに長期間、実に無責任に、無知に、臆面もなく主張していた政策の無数の犠牲者による死の叫喚の中、彼は今、業火にさらされていると想像するのはふさわしかろう。

 悲しいかな、私は疑問に思う。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2018/06/19/bernard-lewis-false-prophet-big-lie.html

----------


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2018年6月23日 08:27:58 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[651]
アメリカの馬鹿っぷりは日本よりも酷い。
日本で言えば竹中平蔵やら百田尚樹みたいな人の言説に寄って世界一の軍隊が動き、中東を殺戮と略奪、破壊の混乱の極みに引きずり込んで今も居るのだから。

こんな馬鹿学者の言う事をまともに聞いた人はアメリカにどの位いたのだろうか?
大部分の連中はまともには信じていなかったのではないか?
ただ単に戦争屋の都合のいい事を学者が言ってくれるので国民を騙しやすかったからその学者の言説に乗っかって軍隊を動かしたかった、合法的に?中東の資産を略奪し支配をするのに都合のいい学者が出て来たので利用しただけでは無いのか?

そしてメディアは今更この学者は嘘八百の学者だと言えず、死んだ後まで持ち上げているだけじゃないのか?
アメリカが世界を腐らせる、腐敗の元だ、地面に穴を掘って埋めるしか無い。


2. 2018年6月23日 08:38:49 : LiAK8mOVpk : JfLzxe_9T5I[652]
どんなに強力な軍隊を持ってもそれを動かすのは馬鹿しか居ないのだから軍隊なんか世界中何処にも要らないよ。
ロシア、シリア、中国の軍隊は平和を守る為に今は必要だ、まず先にアメリカ、イスラエル、サウジ、イギリス、フランスの軍隊を解体するのが先だ、こいつらが戦争を造っている、日本もこいつらの援助をしている。

3. 2018年6月23日 20:44:11 : pxgwgovz2Q : W8I8Zx2GSxE[218]
強引な デマが世界に 害与え

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際23掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 国際23掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
国際23掲示板  
次へ