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退役軍人デモが中国で拡大 銃口が習政権を狙う日(ニューズウィーク) 
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/676.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 8 月 17 日 14:01:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

退役軍人デモが中国で拡大 銃口が習政権を狙う日
https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2018/08/post-22.php
2018年08月16日(木)17時00分 楊海英 ユーラシアウォッチ ニューズウィーク


退役軍人の送別式に参加した人民解放軍の兵士(12年11月、杭州市) REUTERS


<労働者や農民と違い整然とした抗議活動に警察もたじろぐ......軍事経験なき指導者の改革に人民解放軍は不満を強める>

政権は銃口より生まれる――これは中国共産党が信じる鉄則だ。だが8月1日に中国人民解放軍建軍91周年を迎えた習近平(シー・チンピン)政権は「銃口」からの試練に直面している。

年金削減など退役後の待遇に不満を抱いた元軍人によるデモが続発し、沈静化の兆しが見られない。6月13日に四川省徳陽で最初のデモが勃発したのを皮切りに、江蘇省鎮江で19〜24日、湖南省長沙で7月9日、河北省石家荘で12日、山西省太原で17日、内モンゴル自治区赤峰では19日、山東省煙台で24日にと、各地に飛び火している。

79年に中越戦争に参加した60代の退役軍人を先頭に、デモ参加者の年齢層は幅広い。元軍人たちは相互に呼び掛け、地域を超えてデモを行っている。

彼らは労働者や農民の抗議と異なり、自分たちで選んだ「指揮官」の号令に従って隊列を組み行進。政府庁舎前で抗議を行うときも整然としている。警察と機動隊を前にしても一致団結して抵抗し、簡単には退かない。

かつて国家の「暴力装置」だった軍人は、鎮圧する政府側の出方を知り尽くしているだけに厄介だ。デモ隊に退官後の己の姿を重ね合わせて見てしまうのか、鎮圧側も強くは出られず、事態は深刻化しつつある。

退役軍人は中国全土に5700万人以上いるといわれる。習政権になってから国有企業の改革が進まず、経済が悪化の一途をたどり、地方政府の予算も潤沢ではなくなった。もともと地方政府は経済統計の水増しを繰り返して業績を偽り、発展を装ってきた。ここに至って地方財政は破綻し、退役軍人に支払うべき年金も削減されている。

■「党が軍を指揮」は建前

16年には退役軍人数千人が待遇改善を求め、首都北京の国防省を包囲。習政権は今年4月に再就職支援などを行う退役軍人事務省を発足させ不満解消を図ったが、情勢は好転していない。

待遇がひどくなっている背景の1つに、習の進めた軍改革がある。人民解放軍は広大な大陸を舞台にした20年代から40年代にかけての国共内戦から発展した。国民党との長い内戦から次第に4つの野戦軍が形成。毛沢東を最高指導者と認めながらも、それぞれ独自の派閥と地域に立脚した組織が維持されていた。

毛が死去しケ小平時代になっても、派閥と地域性は基本的に残された。4つの野戦軍はさらに複数の軍区に分割されることがあっても、旧来の人事・指揮系統は不動のまま。それぞれの軍区内で退役軍人の面倒を見る伝統もそれなりに機能していた。

しかし、総司令官となった習は16年2月から従来の7大軍区を廃止し、5大戦区に整理統合。人事と指揮は党中央に吸い上げられた。こうした改革で、実戦の際には指揮系統を統一したことで命令伝達はうまくいくだろう。だが軍と地方の関係を薄めたことで、平時において軍内部の福祉政策は麻痺してしまった。

共産党は「党が軍を指揮する」と主張するが、それは建前だ。実際は軍を掌握できた者だけが党を動かし、国家の最高指導者として人民に君臨する。まさに「政権は銃口より生まれる」わけだ。この「伝家の宝刀」は毛やケの時代はうまく使えたが、江沢民(チアン・ツォーミン)時代から次第に軍に対する党の権威が衰えた。

胡錦濤(フー・チンタオ)から習に至って威光は一層低下した。そもそも人民解放軍は27年に中国南部で結成された中国工農紅軍を祖としている。一方、習の父・仲勲(チョンシュン)は中国中部の陝西省を拠点とするゲリラ部隊の出で、しかも文官だったので毛並みはよくない。そして、習は反腐敗運動を利用して高級将校を多数摘発してきたので、軍に不満がたまっている。

党の軍隊から国家の軍隊に改編せよ――人民解放軍を共産党の私兵から国軍に改造すべきだとの意見は昔から改革派知識人から出されていた。ただ、その改革は私兵に守られた共産党の命脈を絶つことを意味している。

こうして抜本的な軍改革に手をこまねくうちに、退役軍人という時限爆弾は刻々と暴発へと近づいているようだ。

<本誌2018年8月14&21日号掲載>



 

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コメント
1. 2018年8月18日 19:02:43 : g0IDi09OCk : UQbDNUnByFU[73] 報告
内乱も ニューズウィークに お任せを
2. 2018年8月20日 19:22:13 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[1235] 報告
中国のウイグル族収容施設、

その実態は衛星画像からは「再教育」センターの増設が確認できる

By
Eva Dou, Jeremy Page and Josh Chin

2018 年 8 月 20 日 09:55 JST 更新
 中国政府は、イスラム教徒が大半を占める少数民族ウイグル族の収容を急拡大させている。当初の収容対象はウイグル族の過激派だったが、今では信仰心が特に厚くもない人や高齢者、体が弱っている人を含めて、同国北西部の収容所に多数のウイグル族が収容されている。

 米当局者や国連の専門家によると、「政治再教育」収容所には最大で100万人のウイグル族が収容されている。これは新疆ウイグル自治区に暮らすイスラム教徒人口のおよそ7%に相当する。
 一部の海外在住のウイグル族は親類――主に高齢者――が収容中または収容所から釈放された直後に死亡したと語る。
 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と写真分析の専門家が見た複数の衛生画像からは、収容キャンプが拡大していることが明らかになった。一部のキャンプではこの2週間ほど建設作業が続いている。あるキャンプは WSJの記者が昨年11月に訪れた時の2倍の規模になっていた。
 収容政策の全容がこれまで明らかになっていなかったのは、多くのウイグル族が声を上げることを恐れていたからだ。しかし今は経験を語る人が増えている。WSJがインタビューした元収容者6人は、椅子に縛り付けられたり、十分な食事を与えられなかったりといった収容の実態を語った。
 22歳のアブリキムさんは収容所で「宗教などというものはない、なぜ宗教を信じるのか、神はいないと言われた」と話す。アブリキムさんは記事中で名字を明かさないよう求めた。

 WSJは現在拘束されているウイグル族の親戚約30人とも話した。そのうち5人は、拘束された親戚が収容中か収容所から釈放された直後に死亡したと語った。また多くが収容先や健康状態の把握に苦労したと話した。
 中国共産党中央統一戦線工作部の高官、フ・リャンヘ氏は先週、収容所の存在を初めて公式に認めたが、収容所は「職業訓練センター」だと主張した。
 同氏は国連委員会からの質問に対し、新疆ウイグル自治区で「恣意的な拘束」は行われていないと述べ、ウイグル族100万人の拘束を否定した。現在、何人が収容されているかは明らかにしなかった。
新疆ウイグル自治区の人口構成(2016年)

Source: Xinjiang Statistical Bureau 
* 多数がイスラム教徒 11.45(単位:100万人)8.271.591.020.201.45ウイグル族*漢民族カザフ族*回族*キルギス族*その他

逮捕件数

Source: Xinjiang People’s Procuratorate and SupremePeople’s Procuratorate annual work reports viaChinese Human Rights Defenders
注:新疆の2013年と2017年、中国の2017年は推計
(単位:100万)

 テュルク語族であるウイグル族は1930年代と1940年代の2度にわたって、短期間ながら独立国家を樹立した経験がある。新疆ウイグル自治区に暮らす1100万人のウイグル族の中には、今も東トルキスタンという独立した祖国を求める人がいる。
 中国当局は、こうしたウイグル族の分離独立機運を抑えることに腐心してきた。政府を標的にした数十件の攻撃についてウイグル分離独立派の責任を主張し、ジハード組織と関連があるとの見方を示している。最近の攻撃の一部にはジハード主義者の特徴がみられ、テロ対策の専門家は数十人のウイグル族がシリアやイラクで過激派組織「イスラム国(IS)」に参加したとみている。
 しかし、多くの専門家やウイグル族の活動家によると、自治区の混乱は中国の強引な取り締まりや宗教活動への厳しい規制、同自治区に移住する非ウイグル族への優遇政策によるところが大きいという。
 中国政府は過去2年間、こうした規制の多くを強化した。男性がひげを伸ばしたり女性がベールを着用したりすることを禁止し、多くの専門家が「世界で最も広範囲に及ぶ電子監視プログラム」とする措置を導入した。
 複数の研究者によると、ウイグル族を裁判なしで拘束する今回の動きは1950年以降で最大。拘束対象の拡大からは、ウイグル族などのイスラム系民族からイスラム教徒としてのアイデンティティーを失わせようとする政府の意図がうかがえる。
 欧州文化神学学院(ドイツ)のエイドリアン・ゼンツ氏は「再教育は次の段階だ」と話す。厳しい取り締まりはコストがかかる上に緊張も招いた。「(中国政府にとって)長期的な解決策は実際に人々を変えることだ」という。

トルファンにある収容所 PHOTO: JOSH CHIN/THE WALL STREET JOURNAL
 オアシス都市トルファンにある収容所では、中国語の文字で赤く「党の考えを理解し、党の言葉を聞き、党の導きに従え」と書かれた看板が掲げられていた。WSJの記者が近づくと、見張りはこの場所から離れろと叫んだ。
 この収容所は有刺鉄線の付いた高さ約4.5メートルの塀に囲まれ、ところどころに監視塔がある。米国のプラネット・ラボから入手した衛星画像によると、昨年6月以降に施設は拡張されており、今月も複数の新しい建物が追加された。
 今年2月、アブリキムさんのところに出身地トルファンの警察から電話があった。当時、カザフスタンで国際関係を研究していたアブリキムさんに対し、警察は新疆に戻らなければ家族が厄介なことになると警告した。
 帰国したアブリキムさんはトルファン郊外の施設に連行され、何日も取り調べを受けたという。取り調べは両手、両足首を椅子につながれた状態で、最長で9時間連続で行われた。取調官は海外で宗教団体と関わりがあったかどうかを知りたがったという。アブリキムさんは、そうした関与はなかったとしている。
 その後、他の人達と一緒に収容された。収容所では毎朝5時起床で、「共産党は素晴らしい」と叫びながら45分間走ったあとに、薄いスープと蒸しパンの食事が与えられたという。

新疆ウイグル自治区カシュガルでモスク近くのナイトマーケットをパトロールする警察当局者(2017年7月) PHOTO: JOHANNES EISELE/AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
 その後は政治の授業で、共産党の文書を読んだり、習近平国家主席に関する動画を見たり、「共産党がなければ新しい中国はない(没有共産党就没有新中国)」などの愛国歌を毎日、最長で4時間歌ったりした。
 WSJがインタビューしたアブリキムさんら収容経験者によると、収容所では祈りやコーランの所有、ラマダン中の断食の禁止を指示された。イスラム教で禁止されている豚肉を食べさせられたという人もいた。
 匿名の元収容者は「アラーではなく習近平に感謝すべきだと言われた」と語った。
 米国務省は先月、新疆ウイグル自治区について声明を発表し、「数十万人、あるいは100万人」に上るウイグル族などのイスラム教徒の拘束に懸念を表明。収容所で死者が出ているとの報告も複数あると指摘した。
 一方、中国外務省はファックスで声明を寄せ、同自治区では「全ての民族が調和して暮らしている」、「うわさや中傷をでっち上げるのは無駄だ」などと述べた。公安省と自治区の政府や警察にもコメントを要請したが回答はなかった。

ムラート・ハリ・ウイグルさんと母親 PHOTO:MURAT HARRI UYGHUR
 フィンランドで医師として働くムラート・ハリ・ウイグルさんは昨年、トルファンで暮らす57歳の母親が「愛国的なこと」を学ぶ「学校」に連れて行かれたと父親から聞かされた。1月には父親も収容所に連れて行かれた。父親は政府の元通訳で、糖尿病を患っている。
 ウイグルさんによると、両親は世俗主義的なイスラム教徒で政治活動には関わっていなかった。父はときどき酒を飲み、母はヘッドスカーフをかぶらなかった。
 収容されて以降、両親からの連絡はなく、正確な居場所を特定できていないという。トルファン在住の友人からは収容所がトルファン周辺に3カ所あると聞いた。市政府と警察にコメントを要請したが、回答はなかった。
 ウイグルさんは「まるでブラックホールだ。人が入っていくけれど出てこない」と話す。「今は最悪の事態を恐れている」
 欧州文化神学学院のゼンツ氏は、自治区の一部で2014年頃から地元当局が過激主義への対策として「教育による変革」センターを設置していると話した。

トルファンで取り調べ中に死亡したとされるアダレット・テイップさん PHOTO: ADALET REHIM
 ゼンツ氏の推計によると、収容所は現在、最大で1300カ所ある。また78の施設について政府調達や建設に関する入札があったという。施設には刑務所のようなものや警備が強化された小さな学校もあり、学校では訪問者はテレビ会議システムを通じてしか生徒と話ができない。
 収容経験のある人や収容されている人の親戚によると、最も多い拘束の理由は外国を旅行した、中国国外の親戚に連絡したか訪問した、スマートフォンにメッセージアプリ「ワッツアップ」をダウンロードしている、だという。
 カナダ在住のウイグル族、アダレット・レヒムさん(34)は6月、63歳の義理の母親であるアダレット・テイップさんが3カ月前にトルファンで警察の取り調べ中に死亡したと聞かされた。
 義母は1年前に父親と再教育センターに連れて行かれるまで健康だったという。
 「私たちが知っているのは義母が亡くなったことだけで、遺体も見せられていないし、遺体の返却もない」
 父親はまだ収容所にいるという。
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