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中国アフリカ協力フォーラムで世界制覇を狙う──後押ししたのはトランプの一言(ニューズウィーク)
http://www.asyura2.com/18/kokusai23/msg/787.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 9 月 04 日 21:47:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

中国アフリカ協力フォーラムで世界制覇を狙う──後押ししたのはトランプの一言
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10900.php 
2018年9月4日(火)18時30分 遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長) ニューズウィーク


中国アフリカ協力フォーラム(9月3日、 北京)How Hwee Young/REUTERS


9月3〜4日、アフリカ53カ国が出席して北京で中国アフリカ協力フォーラムが開催された。まるで「新国連」を形成したような勢いである。結束力を高めたのはトランプの一言だ。日本がどんなに拠出額で対抗しても勝てない。

まるで「新国連」を立ち上げたような勢い

9月3日に北京で開幕した中国アフリカ協力フォーラムは、まるで習近平国家主席が宗主国となって、中国が頂点に立つ異形の「新国連」を設立したような勢いだった。中国と国交を結んでいない唯一の国、エスワティニ(旧称:スワジランド)を除いたアフリカ53ヵ国の首脳らが人民大会堂を埋め尽くしたその姿は、「圧巻」という印象を参加者に与えたにちがいない。

すっかり中国に取り込まれている国連のグテーレス事務総長が習近平を絶賛する形でアフリカ53ヵ国に呼びかける演出も、「異形の新国連」を彷彿とさせた。
 
特に体型的に堂々たる巨漢ぞろいのアフリカ諸国の首脳たちが座る座席は、中国で毎年開催される全人代(全国人民代表大会)の時の着座間隔と違い、3人に1人くらいの幅を持たせている。前後にも何割増しかの奥行きがある。ふんぞり返るのに十分だ。さながら王座に座っているような感を与える。
 
「いま新しい世界が開けた」と習近平は挨拶で述べたが、それは絵空事ではないという危機感を覚えた。習近平はアメリカの「一国主義」に対抗して「多国間の自由な貿易」を呼びかけている。アフリカ53カ国が中国側に付けば、国際社会における発言権も違い、世界制覇も夢ではない。
 
アフリカへの拠出資金も今年は600億米ドル(約6兆6000億円)。この数値を習近平が口にした時には、すべての列席者の目が輝き、どよめきが起きた。
 
拍手が最も大きかったのは、習近平が「中国アフリカの団結を誰も破壊できない!中国アフリカは運命共同体だ!」と叫んだ時だった。

トランプの一言「くそったれ国家!」がアフリカ諸国の背中を押した

トランプ大統領は今年1月11日、ホワイトハウスで移民制度について議員らと協議した際「くそったれ国家(shithole countries)から、なぜ多くの人がここに来るのか」などと侮辱する言葉を使い、アフリカ諸国やカリブ海の島国ハイチから来る移民の多さに不満を示した。アメリカのメディアが出席者の話として伝えた。
 
トランプは翌日、「これは私が使った言葉ではない」とツイッターで否定したが、しかし一方では、「アフリカなどではなく、ノルウェーのような国からもっと人を招くべきだ」と指摘したとされ、明らかに「白人は歓迎するが、黒人は歓迎しない」と明言したことは否めない。

トランプのこの「くそったれ国家」発言に対して全アフリカ諸国54カ国の国連大使が緊急会合を開催して、1月12日、「常軌を逸した人種差別的な発言だ!」と非難し、謝罪を求める共同声明を発表した。また、アフリカ連合(AU)の報道官は「くそったれ国家」発言について、「多くのアフリカ人が奴隷としてアメリカに連れて行かれたという歴史的事実に照らせば、到底受け入れられるものではない」として在米のアフリカ系住民にも抗議活動を呼びかけた。
 
全米各地でも抗議デモが起きたが、アメリカとアフリカ以外の国で、これを「チャンス」とばかりに大きく取り上げたのが、ほかならぬ習近平なのである。
 
だからこそ習近平は9月3日の中国アフリカ協力フォーラムの開会挨拶で、「アフリカ諸国の皆さんは、中国の永遠の友人だ。私は皆さまとの友情を大切にしたい。この熱い団結を誰も破壊することはできない!」と呼びかけたときには、拍手が鳴りやまず、挨拶が終わると、3000人を超える着席者が立ち上がりスタンディング・オベーションが広い会場を揺り動かした。
 
こうして、習近平はアフリカを自らの傘下に収めることに成功したのである。
 
習近平を始めとした新チャイナ・セブン(中共中央政治局常務委員7人)の全てと王岐山国家副主席が出席したことからも、習近平が如何にこのフォーラムを重視しているかがうかがわれる。

「新植民地主義ではない」と自ら否定した習近平

習近平は開会挨拶の中で、自ら「世間では中国の善意を新植民地主義と非難する声があるのを知っている。しかし中国には決してそのような意図はなく、返済能力に見合った貸付しかしないし、そもそも拠出金600億ドルのうちの150億ドル(約1兆7000憶円)は無償援助と無利子借款である」として、中国による援助で途上国が債務返済に苦しむということはないと主張した。
 
南アフリカのラマポーザ大統領も「中国を中傷しようとしている者たちが唱えるような新植民地主義がアフリカに広がりつつあるという見方には賛成できない」と挨拶で述べ、国連のグテーレスも「中国がいかに開放的で、開発途上国のために貢献しているか」と絶賛はしたが、果たしてそうだろうか。
 
新植民地政策であることは、随所で垣間見られるが......。

ジブチにアフリカ最大の国際自由貿易区

たとえば、中国は東アフリカのジブチにアフリカ最大の自由貿易区を創っている。世界屈指の活発な交易ルート上に位置する戦略的要衝という利点を活用し、世界の貿易・物流ハブとなることを目指す。7月5日に落成式を執り行ったが、中央テレビ局CCTVは、毎日のようにジブチと中国の結びつきの重要性をがなり立てるように報道している。

ジブチは「アフリカの角」と呼ばれるように、スエズ運河の南方で紅海の入り口にあり、角のように飛び出している形をした国だ。国際自由貿易区は総面積48平方キロメートルで、アフリカでは最大だ。落成式の時点では、まだ240万平方メートルしか完成していないが、10年後には完成する計画で工事が着々と進んでいる。
 
中国にとっては「一帯一路」大経済圏を結ぶ要衝となっており、ジブチには中国の海外軍事基地もある。そこには「五星紅旗」が晴れがましく翻っているではないか。
 
これでも「新植民地主義ではない」と主張する気だろうか。それには無理があろう。

世界制覇を目指す中国にすり寄る日本

ここまでの危機的状況が目前に迫っているというのに、安倍政権はその中国にすり寄ることに熱心だ。まるで習近平に会えることが「勲章」であるかのごとく位置付けている。
 
トランプの「くそったれ国家」発言で、アフリカ諸国をしっかりと「我が物」にしてしまった習近平は、それを意識してかアフリカ諸国の首脳らの前で、いやに低姿勢を演出している。全人代の時のような傲慢な表情もすっかり影を潜め、終始穏やかな笑みを浮かべるという演技まで絶やさない。
 
片や日本。
 
安倍首相は「ドナルドと100%共にいる」とトランプ側に立ちながら、2016年にアフリカ諸国に300億ドルを拠出するとした。しかしアフリカ諸国が結束して反対しているトランプ側に立ち、中国の半額しか出さないとなると、どんなに日本国民の血税を注いだところで、アフリカ諸国は日本側を向きはしない。アフリカ諸国は漁夫の利を得てホクホクだろうが、長期的視点に立つならば、日本はここで中国にすり寄るのが賢明な戦略なのか否かを考えなければなるまい。
 
それよりも、本当に「ドナルドと100%共にいる」のならば、ドナルド・トランプに「日米に不利益を招く発言を控えるよう」アドバイスすべきだし、また対中包囲網を形成して何とか中国の一党支配体制と世界制覇を打ち砕こうとしている「ドナルドと100%共にいるべき」ではないのか。
 
なぜ、中国の世界制覇に手を貸すような矛盾する行動をとるのだろう。
 
日本には確固たる対中戦略が存在するのか、そして安倍首相は本気で「ドナルドと100%共にいる」気はあるのか、ないのか、なんとも歯痒いのである。


[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か』(飛鳥新社)『毛沢東 日本軍と共謀した男』(中文版も)『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。


 

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コメント
1. 2018年9月04日 21:56:26 : maIBzYjaKk : WKNj51ZrpMo[53] 報告
ツッコミどころ満載の、情緒的記事ですね 感想文と言ってもいいかな

>トランプの一言「くそったれ国家!」がアフリカ諸国の背中を押した

それが主題だし、それだけで十分なんだが

2. 2018年9月04日 22:22:37 : 1hFwhl5XF6 : A44FqszPm3Y[783] 報告
遠藤誉は、記事が妄言でないことを示すために、中国が何処にどの程度投資しているのかデータを示したらどうだ。
そうすれば、投資した国の状況で記事の真贋を見極めることができる。

金利が上昇しているのに600億米ドル出すそうだが、いま世界ではユダ菌を筆頭に「借りたカネ返せよ!」になっている状況を理解していないのか。

3. 2018年9月04日 23:23:04 : TO9NOo4KT6 : 1cL5MIDmDv8[6] 報告
そもそもクリントンと幸田クミんが談合して為替操作してきただけだろ。んで中国に企業誘致して金融市場の本拠地作りをした。メルケルと組んで勝手にドル借りまくって覇権だなんだ狙ったつもりが短期金利上乗せされてやられてるだけじゃねえかよ。株と元のだださがり歯止め効いてねえだろ。トルコみたいに借金作った立場で強きで踏み倒そうってだけならともかく、なーにえばって「てっぺんとる」とか抜かしてんだよ。バカかよてめえは。まずそういうことは米に借金返してから言えよ。アホ!
4. 2018年9月05日 00:04:34 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[9664] 報告
⇒《「いま新しい世界が開けた」と習近平は挨拶で述べたが、それは絵空事ではないという危機感を覚えた。》

もちろん現実ですが、「危機感を覚えた」という感覚は分からないですね。

むしろワクワクします。

5. 2018年9月05日 00:22:32 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[9665] 報告
一方、壊れそうなNAFTAですが…

議会は二国間協定は承認を拒否する構えなので、トランプ氏がメキシコとだけで新たな協定を結ぶとカナダに脅しをかけても、実質的な効果はない。

NAFTAは、12月1日に就任するメキシコのロペスオブラドール次期大統領からの新たな要求にさらされる恐れが出てくる。
https://jp.reuters.com/article/nafta-breakingviews-idJPKCN1LJ031

もう、トランプは何がやりたいのか…
理解不能ですね。

6. 2018年9月05日 00:46:51 : jXbiWWJBCA : zikAgAsyVVk[1437] 報告
HTTP://WWW.ASYURA2.COM/17/ASIA23/MSG/741.HTML?C1#C1 
中国、アフリカに600億ドルの金融支援へ 協力フォーラム開幕


http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/367.html?c2#c2
中国・一帯一路の挫折と日中関係 日本財界に急速に高まる戦略への期待の意味

http://www.asyura2.com/18/hasan128/msg/367.html?c1#c1 
焦点:貿易戦争で人民元の一段安も、中国が試される「本気度」

7. 2018年9月05日 07:08:59 : maIBzYjaKk : WKNj51ZrpMo[54] 報告
やっとアフリカは欧米からの経済的植民地からの開放ですね
従来の米国と中国の関係が、中国とアフリカの関係に置き換わっていきます
上下関係からよりフラットな関係へ
徐々に、中国は米国を必要としなくなるでしょう

参照
今でも仏の奴隷---コートジボワール他のアフリカ諸国
https://ameblo.jp/junzom/entry-12395731825.html
中国がフランスへ最後通告:  アフリカとの植民地協定を終結せよ
https://ameblo.jp/junzom/entry-12398208819.html

【CRI時評】3本の鉄道路線が中国とアフリカの緊密さ物語る
http://japanese.cri.cn/20180831/a346f691-5941-eaba-638f-fad5ab134f13.html

↑これですね「水を飲む人は井戸を掘った人の恩を忘れない」
 けっこう、長い歴史をもってアフリカを支援していますね
 ウィンウィンの関係と環境保全にふれてもいます
 (自国の失敗を繰り返さないように アフリカは最初から電気自動車でいくか 巨大市場の誕生になる)

8. 2018年9月05日 19:01:14 : d09awybmvs : 9XELq6f142c[146] 報告
恩着せて 上手く取り入る アフリカに
9. 2018年9月13日 21:24:50 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-7811] 報告
2018年9月13日(木)

中国・アフリカ協力フォーラム首脳会合

「運命共同体」打ち出す

経済・安全保障などで協力推進

 【北京=釘丸晶】中国の今年最大の外交イベントの一つである中国・アフリカ協力フォーラム首脳会合(3〜4日、北京)は、相互関係を緊密にする「北京宣言」と、2019年から3年間の具体的事業などを盛り込んだ「行動計画」を採択しました。会合では、経済や安全保障などで協力を進める中国とアフリカの「運命共同体」が強く打ち出されました。

 開幕式で演説した習近平国家主席は「中国は世界最大の発展途上国であり、アフリカは発展途上国が最も集中する大陸で、中国とアフリカは早くから苦楽を共にしてきた運命共同体だ」と強調。「中国・アフリカ運命共同体」の姿として、(1)共同責任(2)協力ウィンウィン(相互利益)(3)幸福の共有(4)文化共栄(5)安全保障の共同構築(6)調和共生―の6項目を挙げました。

「巨大な市場だ」

 中国がアフリカとの関係を重視する理由は何か―。中国社会科学院西アジア・アフリカ研究所情報研究室の王洪一主任は、4日付の中国共産党機関紙・人民日報で「アフリカは潜在力のある巨大な市場だ」と指摘します。

 「中国は資本、生産能力、技術を持っている。アフリカが求めているのは工業化への着手だ。資金や就業が必要で、国家経済が『地下資源』だけに頼る状態から抜け出す必要がある」と説明。中国とアフリカの生産能力の相互補完性は非常に強いと強調します。

 中国はアフリカから豊富な資源を輸入。銅や綿花、石油などの輸入量が多く、中国のエネルギー安全保障上の大きなメリットになっているといいます。

 中国とアフリカの貿易額は、フォーラムが始まった2000年の100億ドル(約1兆1000億円)から昨年は1700億ドルに拡大。中国が提唱するシルクロード経済圏構想「一帯一路」の重要地点としてインフラ建設が進められ、中国の軍事拠点も設けられています。

五つの「しない」

 これに対し、欧米諸国からはアフリカ諸国を借金漬けにして、影響力を握る「新植民地主義だ」との批判が上がっています。

 4日付英BBC中国語版は、16年のアフリカ各国の中国への債務が300億ドルで過去最高となり、「債務のわな」にはまっていると指摘。中国企業がインフラ建設をし、アフリカ企業が利益を上げられないとの不満もあります。

 これに対し習氏は演説で五つの「しない」を強調しました。▽国情にあった発展の道に介入しない▽内政に干渉しない▽意思を無理やり押し付けない▽援助に政治的条件を付けない▽政治的目的で投資や融資をしない―と懸念払拭(ふっしょく)に努めた上で、アフリカを植民地としてきた欧米諸国をけん制しました。

 フォーラムで習主席と共同議長を務めた南アフリカのラマポーザ大統領が「アフリカの発展に対する中国の貢献に感謝する」と発言するなど、アフリカ各国の首脳からは歓迎の声も上がっています。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-09-13/2018091306_01_1.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

10. 2019年5月20日 09:26:22 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[954] 報告
「北京へ帰れ!」ジンバブエの住民、中国企業による鉱山開発に反対デモ
.
新 ch政経
2019/05/19 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=qjKdvKaKqwM

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