裁量労働制の親玉である「高度プロフェッショナル制度」も、捏造データをもとに労政審で審議された。「おおむね妥当」とされたのだ・・・

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— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2018年3月1日

定額働かせ放題は下げられたが「残業代ゼロ法案」は残った
http://tanakaryusaku.jp/2018/03/00017645
2018年3月1日 18:36　田中龍作ジャーナル


高プロも捏造データをもとに労政審で審議され「おおむね妥当」とされた。データ捏造の病根は深い。＝2月23日、厚労省　撮影：筆者＝

　安倍政権は昨夜「働き方改革法案」の中から裁量労働制の拡大を削除した。だがスーパー裁量労働制といわれる「高度プロフェッショナル制度」は残った。

　通称「高プロ」は、専門的知識を必要とする年収1,075万円以上の労働者については、「労働時間」「休日、深夜の割増し賃金」の規定から適用除外される制度だ。ひとことで言うと「残業代ゼロ」制度である。

　裁量制の場合、割安であるにしろ残業代が賃金に含まれているが、「高プロ」はそもそも残業代がないのである。「スーパー裁量制」「裁量制の親玉」とも呼ばれる悪質極まりない制度だ。

　「高プロ」の適用要件は今でこそ1,075万円以上となっているが、次々と引き下げられ、最終的には、最低賃金労働者などのワーキングプアにまで降りてくるだろう。

　子分格の裁量労働制について、安倍政権は「最低賃金労働者や契約社員にも適用可能」とする閣議決定をしているのだから。

　安倍首相は朝刊に間に合うように昨夜11時30分、ぶら下がり記者会見を開いて、こう言った。「裁量労働制のデータについては、国民が疑念を抱く結果になっております」と。


中原のり子代表は「高プロを廃案に追い込むまで追及の手を緩めない」と固い決意を示していた。右は元厚労政務官の山井和則議員（希望）。データ捏造問題追及の先頭に立つ。＝1日、衆院第16控室　撮影：筆者＝

　首相は裁量労働制を取り下げたことで、データ捏造事件の幕引きを図ろうというのだろうか。

　労働法制の決定に重大な影響力を持つ労政審（2017年9月）は、今回問題となった捏造データをもとに審議し、『裁量労働制』と『高プロ』を「おおむね妥当」とした。

　データ捏造問題は片付いたわけではないのだ。むしろこれからだ。

　『東京・過労死を考える家族の会』の中原のり子代表は、19年前、医師だった夫を過労死で亡くした。夜勤明けでそのまま日勤をこなすという超長時間労働だった。高プロの先駆けである。

　中原さんは裁量制の取り下げを受けて「逆に危機感を持っています」と険しい表情で語った。

　毒を盛った皿が3皿も4皿も出て、うち1皿は下げられたが、最も強い毒を盛った皿は残った。いずれを食べても労働者は殺される。

　　　〜終わり〜

「裁量労働制」がどうのこうの
というより
「国会の法案」の信頼性を完全に打ち砕いた。これまで国会を通過してきた法案が無力化したと捉えることができる。

— ひんぼう (@minminbou) 2018年3月1日

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スーパー裁量労働制といわれる「高度プロフェッショナル制度」は残った

— 茂 (@richard__99) 2018年3月1日

#ヤバすぎる緊急事態条項
裁量労働制は撤回しても、高度プロフェショナル制は残る

田中龍作ジャーナル『定額働かせ放題は下げられたが「残業代ゼロ法案」は残った』https://t.co/eKF6sFtGy7

会社員が気がつくなら今しかない

緊急事態条項の憲法改悪を発議させてはならない
民主主義が終わります pic.twitter.com/Y0cB2e0F0S

— まんはったん (@manhattandearu) 2018年3月1日

高度プロフェッショナルの適用増やしたら、インディペンデント・コントラクター推進とかいう方向にまで行きそう。
各種道具は自分持ちで(トラックとかでも)、給料ガリガリ削られるやつ。

この長ったらしい横文字は確か雨宮処凛さんの本で知った。

— ＪＮＲな北陸の気分屋 (@419SNKhketorngb) 2018年3月1日

予算委員会。岡本充功議員「残業代ゼロ法案(高度プロフェッショナル制)が成立すれば１日１３時間の連続勤務を360日続けて、年に５日だけ休ませる、という働かせ方が可能になるのか」。塩崎大臣「理論的には、そういうことになります」絶句！#fb pic.twitter.com/dMcsb8mnRF

— 山井和則 (@yamanoikazunori) 2015年2月25日

過労死遺族「高度プロフェッショナル制度も撤回すべき」 TBS NEWS https://t.co/DRw51XrDXV
1日 14時24分

— シマシマネコのママ(生活扶助基準の引き下げをSTOP🔖 ） (@simanekomama) 2018年3月1日

コメント
1. 2018年3月02日 05:42:09 : 0CejVRban6 : urcdmA9xc1s[7233] ▲△▽▼ ⇒《中原さんは裁量制の取り下げを受けて「逆に危機感を持っています」と険しい表情で語った。》 素晴らしいです。引き続きお願いします。
2. 2018年3月02日 09:32:15 : DNGF1VD2pI : r0sZszspjzY[36] ▲△▽▼ 高プロは一括審議から外されるべきものだ。議論を活発にすべきだ。
3. 2018年3月02日 09:42:20 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3302] ▲△▽▼ 社民党OfficialTweet‏認証済みアカウント @SDPJapan · 20 時間20 時間前 高度プロフェッショナル（ホワイトカラーエグゼンプション）は裁量労働制以上に長時間労働、労働時間の管理を行わない。導入されれば働く人の生命が危険に晒される。学校の教員は事実上、高プロ。高い年収要件というが、派遣法同様、随時拡大されていく。（会見で吉川はじめ幹事長） https://twitter.com/SDPJapan?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Fwww5.sdp.or.jp%2Findex.html
4. 2018年3月02日 19:21:31 : xMV64IZxWY : EyNU@Q2K7lE[136] ▲△▽▼ いい流れ？　手を変え残る　詐欺芝居
5. 2018年3月02日 19:46:32 : f3hUJSHFKI : aA1gr4yqCxI[18] ▲△▽▼ プロフェッショナルの転職は、 発光ダイオードの時みたいに、特許とかさまざまな権利の委譲だとか訴訟が起きますよね。　 会社にとっての、中核となるような技術が使えなくなってしまう・・。商品が扱えなくなってしまう・・・。事態を考えておいたほうがよいのでは。

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