「蚊帳の外」否定に躍起 日朝会談年内実現に4兆円ブラ下げ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228595
2018年5月9日　日刊ゲンダイ

　
　南北が握手する一方で…（Ｃ）韓国共同写真記者団・共同

　よっぽど、「蚊帳の外」批判が腹に据えかねているのだろう。南北首脳会談以降、安倍首相がしきりに日朝対話の準備をアピール。２００２年の日朝平壌宣言を引き合いに「国交正常化」を目指す考えまで公言し始めたが、どこまで本気なのか。巨額の戦後補償というニンジンをぶら下げ、あわよくば金正恩朝鮮労働党委員長を拉致交渉のテーブルに着かせる――。いかにも出たとこ勝負のさもしい発想は、痛い目に遭うのがオチだ。

〈日本政府は、日朝首脳会談の年内の開催を目指し、調整を開始する方針を固めた〉

　驚きの一報を伝えたのは、７日午前のフジテレビ系のニュースだ。フジの取材に、政府高官は「彼らが欲しいのは日本の経済支援」「年内の日朝首脳会談の開催は、十分あり得る」と語ったという。

　日本が経済支援をする根拠は、安倍首相が最近よく口にする「日朝平壌宣言」だ。

「２００２年９月に当時の小泉首相が初めて訪朝した際、金正日総書記と署名した共同文書です。日本側は国交正常化後に、過去の植民地支配への補償として、無償資金協力など大規模な経済支援の実施を約束しました」（外交関係者）

　しかし、北が示した「拉致被害者８人死亡」の伝達に、世論の批判は沸騰。日本政府は平壌宣言の履行には「拉致問題の解決が不可欠」との姿勢を崩さず、交渉は暗礁に乗り上げた。

　それから１６年近く。安倍首相が再び日朝平壌宣言を持ち出す理由は明白だ。北との交渉ルートが見当たらない中、大規模な経済支援をチラつかせれば、貧窮する北側も対話に応じるに違いない。そうすれば融和ムードに乗り遅れず、「蚊帳の外」批判もかわせる――。そんな相手の足元を見た「甘い期待」が透けて見えるのだ。

■札ビラで頬を叩く手法は「外交」とは言えない

　金正恩を振り向かせ、蚊帳の外から抜け出すために、安倍首相はどれだけの規模の経済支援を準備するつもりなのか。

　朝日新聞によると、北朝鮮は日朝国交正常化が実現すれば、１００億〜２００億ドル（約１兆９０億〜２兆１８０億円）の経済支援が望めると計算しているという。１９６５年の日韓国交正常化に伴う経済支援では無償・有償あわせて５億ドルが支払われた。この額は当時の韓国の国家予算のほぼ２倍。今の北朝鮮の国家予算は約２兆円とされるから、経済支援が４兆円程度に膨らんだって、おかしくないのである。

「外交の基本は相手国の信頼を得ること。札ビラで頬を叩き、北朝鮮をさげすむような手法は外交というより、大人の対応とは言えません。仮に対話が実現しても、拉致被害者５人の帰国から１５年が過ぎた今、北が『実は他の被害者も生きていました』と認める勝算はどれだけあるのか。安倍政権の対北外交は何ら戦略もなく、常に行き当たりばったり。蚊帳の外批判にムキになって反発し、日朝対話を模索しているだけなら、必ず深みにはまります」（外交評論家・小山貴氏）

　６日付の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、圧力維持を掲げながら、米・韓を通じた日朝対話を模索する安倍政権について、〈悪い癖を捨てない限り、１億年経っても我々の神聖な地を踏むことはできない〉とコケにしていた。

　行き詰まった日朝外交の打開には、サッサと安倍首相にお引き取り願って、いったんリセットするしか道はない。

【政治】北朝鮮との交渉ルートが見当たらず焦る安倍首相が、日朝首脳会談実現に向け大規模な経済支援を考えているようです。一体どれだけの金額を準備するつもりなのでしょうか。 https://t.co/yAj5TSJZR5 #日刊ゲンダイDIGITAL

— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2018年5月8日

「蚊帳の外」否定に躍起 日朝会談年内実現に4兆円ブラ下げ

よっぽど「蚊帳の外」批判が腹に据えかねているのだろう。安倍首相が日朝対話の準備をアピール。2002年の日朝平壌宣言を引き合いに「国交正常化」を目指す考えまで公言し始めたがどこまで本気なのか。
日刊ゲンダイ https://t.co/W4bcP2r34P pic.twitter.com/yZ0EGwDDYz

— jazieta (@jazietar) 2018年5月8日

安倍首相は何時から「圧力」から「対話」に踏み切ったのか。日朝平壌宣言で金正恩の気を引こうと懸命のようだ。焦ると足元を見られる。日本の出番は後からでいい。

「蚊帳の外」否定に躍起 日朝会談年内実現に4兆円ブラ下げ https://t.co/tfi0Vb9A53 #日刊ゲンダイDIGITAL

— 永野勝美 (@naganokatumi) 2018年5月8日

外交の基本は相手国の信頼を得ること。札ビラで頬を叩き、北朝鮮をさげすむような手法は大人の対応とは言えません 蚊帳の外批判にムキになって反発し、日朝対話を模索しているだけなら、必ず深みにはまります https://t.co/wx4ibxtmd2 #日刊ゲンダイDIGITAL

— 改憲阻止へ　ツイート共有の変革 (@C6rqlSIxgsuQ1Cd) 2018年5月8日

コメント
1. 2018年5月09日 08:35:02 : BrgnFtS2Pg : C2SRlbv1q6c[128] ▲△▽▼ 森友、加計、文書改ざんすべて自分は関係ない（蚊帳の外）と言い続けているのだか ら、外交だけ「蚊帳の外は困る」のは困ったものだ。 国民からすると首相を入れ替えてこれまでを「やり直したい！」ところ。
2. 雅則[647] ieuRpQ 2018年5月09日 08:55:29 : 7GdXWmwkQ2 : 8NBhw@ht6MM[22] ▲△▽▼ これから先未来永劫南北朝鮮の半島の人々と戦争の無い生活が得られるなら、4兆円等安い物である、防御費が現在年5兆円1年間の防衛費でロシア、中国、南北朝鮮、アメリカ合衆国、日本が憲法を守り、近隣諸国と戦争の無い生活を築けるならば戦争するより安い物だ。日、朝、中、露、米、に取っても経済発展に貢献できる。アメリカ合衆国のマッカーサー元帥とGHQの残した憲法9条戦争放棄の平和憲法を東アジアの国々が受け入れた結果である。大東亜戦争、太平洋戦争、朝鮮戦争の終了です。過去の戦争の経験が未来に永久に生きるように努力しましょう。日、朝会談6か国協議も大切です。助け合って平和の恩恵を享受しましょう。戦争放棄の平和は富を産み、知恵を産む。
3. 2018年5月09日 09:16:01 : UxlElC34EQ : iVSAcw2qWi0[77] ▲△▽▼ >蚊帳の外批判が腹に据えかねている まったく薄っぺらい自尊心（自己愛）だけの男は、こんな些細なことに過剰に反応するといういい見本だ。国民はそんなアホ（アヘ、アホウ）どもを頂くことに腹を据えかねている。 ＞大規模な経済支援をチラつかせれば、貧窮する北側も対話に応じるに違いない。　そうすれば融和ムードに乗り遅れず、「蚊帳の外」批判もかわせる アヘの自尊心を満足させるためだけに、血税をばらまくのか。いい加減にしろ。
4. 2018年5月09日 11:03:21 : hDC9GzE21Q : tLiGrQ@xPQw[8] ▲△▽▼ > 　朝日新聞によると、北朝鮮は日朝国交正常化が実現すれば、１００億〜２００億ドル（約１兆９０億〜２兆１８０億円）の経済支援が望めると計算しているという。 朝鮮日報(朝日新聞)は日朝国交正常化実現で北朝鮮へ１００億〜２００億ドル（約１兆９０億〜２兆１８０億円）の経済支援をさせたいだろうが、それは既に終わっている。 日韓基本条約で「大韓民国政府は、・・朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される。」[1]とされ、日韓請求権並びに経済協力協定では 「両締約国は、両締約国及びその国民（法人を含む。）の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、・・・完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する」 とある。 それ故、朝鮮半島全体への金は日本政府は既に韓国政府へ渡してあるので、 北朝鮮が金を要求できる相手は韓国政府であり、日本政府では無い。 [1] 日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約 第三条 大韓民国政府は、国際連合総会決議第百九十五号(III)に明らかに示されているとおりの朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される。 [2] 日韓請求権並びに経済協力協定 第二条 １　 両締約国は、両締約国及びその国民（法人を含む。）の財産、権利及び利益並びに両締約国及びその国民の間の請求権に関する問題が、千九百五十一年九月八日にサン・フランシスコ市で署名された日本国との平和条約第四条（ａ）に規定されたものを含めて、完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する。
5. 2018年5月09日 12:40:44 : AKy7wQKxDc : k1Ny2VH_N4M[808] ▲△▽▼ 習近平と金正恩、2日間にわたって大連で会合 https://twitter.com/sohbunshu/status/993816252798947328 大連で中朝首脳会談。歓迎晩餐会つき。 https://twitter.com/naoyafujiwara/status/993979644322828288 金正恩「段階別・同時的」を再び強調。米強硬派に明確なメッセージ送ったもよう。⇒金正恩の2次電撃訪中…中国固め米国内強硬派を牽制 https://twitter.com/naoyafujiwara/status/994000339534671872 習近平、金正恩会談直後にトランプに電話。北朝鮮は平和を求めているが安全保障上の懸念を持っている。北朝鮮は緊張緩和に向けて米国と同調して動きたい。 https://twitter.com/naoyafujiwara/status/993993409705619456 トランプが習近平に電話し、金正恩との会談について。CNN https://twitter.com/sohbunshu/status/993824497638756354 トランプ「今朝８:30に、我が友人習近平主席と電話会談する。主な議題は貿易問題。これについて、いいことが起るだろう。そして北朝鮮問題。信頼と友好関係が築かれつつある」 猛スピードで進展する事態に、キャッチアップしようと必死の米大統領。ネタニヤフの靴デザートを喜ぶ安倍外交 https://twitter.com/trappedsoldier/status/993826680073437184 「習近平が金正恩と会った数時間後に、トランプが電話をかけてきた」 https://twitter.com/sohbunshu/status/993830426178392065 ポンペオ米国務長官、北朝鮮訪問。 https://twitter.com/naoyafujiwara/status/993980098834411520 「安倍君、君が安全保障絡みの外交やるのは百年早いから、エコノミックアニマルらしく、経済問題をやってなさい。」ってか。⇒日中韓首脳会議「地域の安定した環境が必要」中国 李首相 https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/994051515441594368
6. 2018年5月09日 13:09:13 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2555] ▲△▽▼ 東京裁判史観に拘泥しながら事実に基づかない予断を以って北朝鮮に対して外交を挑むと間違いなく失敗する。現政権がトランプが行うであろう外交政策を予見しつつ上手く立ち回ることができなかったことを考えればどう考えても次期以降の政権が交渉に当たる方が良い結果が得られるとしか思えない。そのためにも早期の退陣を望みたい。
7. 2018年5月09日 13:30:31 : UxlElC34EQ : iVSAcw2qWi0[78] ▲△▽▼ 〉大韓民国政府は、国際連合総会決議第百九十五号(III)に明らかに示されているとおりの朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される。 この確認事項は、現に北朝鮮が存在することを前提として、北朝鮮に反目する韓国と日本が、北朝鮮を政治的に無いものとしてなされたもので、北朝鮮から見れば勝手にほざけといった程度のものではないか。 もし韓国と北朝鮮が統一まで行かなくとも、宥和状態が持続すれば、韓国は北朝鮮の動向を無視することはできず、まして、韓国が日本との確認事項を持ち出して、北朝鮮の日本に対する補償要求の楯にするなど期待できるはずはないし、日韓基本条約が、北朝鮮に対峙する日本の有力な武器になることなど想定できないと思うのだが。
8. 2018年5月09日 20:29:31 : AKy7wQKxDc : k1Ny2VH_N4M[815] ▲△▽▼ ●【激動】日中韓首脳会談を開催し、北朝鮮の非核化で一致！「3か国FTA」の早期妥結も確認！金正恩氏は再度の訪中に、ポンペオ長官は再度の訪朝！ https://yuruneto.com/nittyuukan/
9. 2018年5月10日 19:54:19 : wFEcZwOlgQ : dyO9pZpkGaE[136] ▲△▽▼ 「蚊帳の外」　だから弾むよ　袖の下

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ244掲示板　次へ 　前へ

フォローアップ:

★登録無しでコメント可能。今すぐ反映　通常 ｜動画・ツイッター等 ｜htmltag可（熟練者向）
（タグCheck ｜タグに'だけを使っている場合のcheck ｜checkしない）（各説明）

（←ペンネーム新規登録ならチェック）
↓ペンネーム（2023/11/26から必須）

↓パスワード（ペンネームに必須）

（ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。）
↓画像認証
（ 上画像文字を入力）
ルール確認＆失敗対策
画像の URL (任意):

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ244掲示板　次へ 　前へ

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。