★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247 > 274.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
桂歌丸が語った戦争への危機感「戦争を知らない政治家が戦争に触れるな」 国策落語を作らされた落語界の暗い過去も(リテラ)
http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/274.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 7 月 03 日 21:50:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

桂歌丸が語った戦争への危機感「戦争を知らない政治家が戦争に触れるな」 国策落語を作らされた落語界の暗い過去も
http://lite-ra.com/2018/07/post-4104.html
2018.07.03 桂歌丸が語った戦争への危機感と怒り リテラ

     
     『歌丸 極上人生』(祥伝社)


 きのう7月2日、落語家の桂歌丸が亡くなった。81歳だった。桂歌丸は『笑点』(日本テレビ)での司会ぶりはもとより、古典落語の発掘と継承にも尽力し、落語界に多大な功績を残した。ここ最近は体調不良で入退院を繰り返し、鼻に酸素吸入のためのチューブをつけた状態で公の場に姿を見せることも多かったが、それでも高座に上がり続けた。

 最期まで噺家として生き、晩年は古典落語の継承に関して後輩の噺家たちに厳しい苦言を呈していた姿も印象的だが、彼がもうひとつ繰り返し語り続けていたのが「戦争」の話である。

 たとえば、2015年10月19日付朝日新聞デジタルでは、こんな言葉を残している。

「今、日本は色んなことでもめてるじゃないですか。戦争の『せ』の字もしてもらいたくないですよね。あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない」
「テレビで戦争が見られる時代ですからね。あれを見て若い方がかっこいいと思ったら、えらいことになる」

 桂歌丸は1936年に横浜で生まれたが、戦争のため、小学校2年生で千葉に疎開することになる。疎開先の学校ではイジメに遭っていたので、早く横浜に帰りたいと願っていたそうだが、千葉にいたおかげで横浜大空襲に巻き込まれることはなかった。

 1945年5月29日に起きた横浜大空襲は、8000人以上の犠牲者を出した空襲である。前述した通り、千葉に疎開していた歌丸自身はこの空襲に直接はさらされていないが、雨のように降り注ぐ焼夷弾の下には祖母がいた。2017年8月5日放送の『報道特集』(TBS)で、歌丸はそのときのことをこのように語っている。

「(千葉市)誉田の山のなかに小高い所があったんです。昼間でしたからね、横浜の空襲は。そこに登りますと、東京湾を隔てて向こう側に横浜があるわけです。黒煙が上がっているのが見えるわけですよ、千葉から。横浜が焼けている。『大丈夫かな? 大丈夫かな?』って、そのことばっかりでしたね。つまり、おばあちゃんの身を案じることが」

 結果的に、祖母は生き残った。たまたま逃げた橋の近くだけが焼け残り、一命をとりとめたのだ。定員で入るのを拒まれた久保山の防空壕に避難していた人たちは焼け死んでおり、偶然に偶然が重なって生き延びることができたのである。

 このような経験が「戦争の『せ』の字もしてもらいたくない」という発言につながっていくわけだが、歌丸にはもうひとつ戦争への怒りを唱える理由がある。

 前述『報道特集』のなかで歌丸は、「人間、泣かせることと怒らせることは簡単なんですよ。笑わせることぐらい難しいことはないですよ」と語りつつ、戦時中の「禁演落語」について語る。

 禁演落語とは、遊郭に関した噺、妾を扱った噺、色恋にまつわる噺など、国のための質素倹約を奨励された時局に合わないとされ、高座に上げられることを禁じられた53の噺のこと。そのなかには吉原を舞台にした「明鳥」など、今でも盛んに高座に上げられる人気の噺も含まれていた。

 また、当時の落語界は観客に人気の古典落語を捨て去ったのみならず、表向きは自ら進んで戦争に協力した。時局柄政府にとって都合のいいグロテスクな国策落語を多く生み出してしまったという過去ももっている。歌丸は落語界がもつ暗い歴史をこのように語る。

「あの落語をやっちゃいけない、この落語をやっちゃいけない、全部お上から止められたわけですよ。だから、「長屋の花見」を改作して「長屋の防空演習」としてやっている師匠もいましたよ。面白くないよ、そんなものは」

 そして歌丸はインタビューの最後、『笑点』では見ることのない怒りに満ちた表情でこのように語りかけた。ここで彼の脳裏に誰が浮かんでいたかは言わずとも想像つくだろう。

「戦争を知らない政治家が戦争に触れるなと言いたくなるんです。戦争を知らなかったら、戦争をもっと研究しろって言うんです。戦争っていうのは良い物なのか悪い物なのか、この判断をきっちりとしろって言いたくなるんです。それをただ上辺だけで話しているからおかしくなっちゃうんです。良い物だと思っている政治家だったら、我々は選ばないです。絶対に」

 高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に入り始めている。

 そのなかにおいて、「戦争を知らない政治家が戦争に触れるな」という言葉は重く響く。古典落語の伝統とともに、この思いも受け継ぎ、次の世代にしっかりと受け渡していかなくてはならない。

(編集部)




























 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2018年7月03日 21:55:09 : GAv0AM1X2I : wx07WyMwEpg[43]
小泉進次郎総裁選出馬本当なのですか

https://www.youtube.com/watch?v=eFW-3vqjYXs


2. 2018年7月04日 03:07:50 : A4AvZivHZs : VNftEPmtM9w[455]
>戦争を知らなかったら、戦争をもっと研究しろって言うんです。
>戦争っていうのは良い物なのか悪い物なのか、この判断をきっちりとしろって言いたくなるんです。

これはまったくその通り 戦争および軍事研究戦史研究に詳しい人間ほど 戦争というものがいかに悲惨で
人類が最も忌むべき行為なのか 最低で愚劣な行為なのか、そして 戦争を好み肯定する馬鹿ウヨ共が
どれほど恥ずべき人間なのか その 馬鹿ウヨの代表格みたいな人間が 田母神俊夫である

この、田母神俊夫を 政治家の中で軍事を語らせたら右に出る者はいない とまで言われる軍事オタクの
石破茂 元自民党幹事長が ↓↓↓ ボロクソに扱き下ろしていたのをご存じか?
___________________________________________

 田母神氏がそれを読んでいたかどうか、知る由もありませんが、「民族派」の特徴は彼らの立場とは異なるものをほとんど読まず、読んだとしても己の意に沿わないものを「勉強不足」「愛国心の欠如」「自虐史観」と単純に断罪し、彼らだけの自己陶酔の世界に浸るところにあるように思われます。

 在野の思想家が何を言おうとご自由ですが、この「民族派」の主張は歯切れがよくて威勢がいいものだから、閉塞感のある時代においてはブームになる危険性を持ち、それに迎合する政治家が現れるのが恐いところです。
 加えて、主張はそれなりに明快なのですが、それを実現させるための具体的・現実的な論考が全く無いのも特徴です。

 「東京裁判は誤りだ!国際法でもそう認められている!」確かに事後法で裁くことは誤りですが、では今から「やりなおし」ができるのか。賠償も一からやり直すのか。
 「日本は侵略国家ではない!」それは違うでしょう。西欧列強も侵略国家ではありましたが、だからといって日本は違う、との論拠にはなりません。「遅れて来た侵略国家」というべきでしょう。
 「日本は嵌められた!」一部そのような面が無いとは断言できませんが、開戦前に何度もシミュレーションを行ない、「絶対に勝てない」との結論が政府部内では出ていたにもかかわらず、「ここまできたらやるしかない。戦うも亡国、戦わざるも亡国、戦わずして滅びるは日本人の魂まで滅ぼす真の亡国」などと言って開戦し、日本を滅亡の淵まで追いやった責任は一体どうなるのか。敗戦時に「一億総懺悔」などという愚かしい言葉が何故出るのか。何の責任も無い一般国民が何で懺悔しなければならないのか、私には全然理解が出来ません。

http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8451.html
___________________________________________

↑↑↑ いかがかな? 「彼らだけの自己陶酔に浸る」 とか 田母神のみならず 彼を支持するネトウヨを
完膚なきまでに扱き下ろしているのである この論文を出した2008年以降において 石破茂はネトウヨから
目の敵にされるようになった訳ですが 「日本は 遅れて来た侵略国家」 この石破の見解に
明確な論理をもって反論出来たネトウヨは ただの一人もいないという事が ブログのコメント欄をみても
明らかな訳であります。


3. やもめーる[-4932] guKC4ILfgVuC6Q 2018年7月04日 16:15:36 : lNCPEVyVL2 : k2lImop@edU[-183]
歌丸師匠のこの言葉を立川志らくは重く受け止めるべきだろう。
そして歌丸師匠の爪の垢でも煎じて飲むべきである。
志らくだけでなくビートたけしや松本人志のエセウヨに
染まった「後輩芸人」たちもしかるべきである。

[18初期非表示理由]:担当:言葉遣いが適さないコメント多数により全部処理
4. 2018年7月05日 12:23:53 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-2244]
2018年7月4日(水)

きょうの潮流

 幕が下りても立ち上がれない。30秒、1分…。苦しげな表情で息を切らせ、やせ細った体を抱えられるように楽屋へ。傍らには酸素吸入器と車いす。入退院をくり返しながらも高座に上がり続けました▼命を削ってまで落語をやめなかった桂歌丸さん。とてもまねできないと、仲間たちが舌を巻いた気迫や執念。そこには、後世まで落語文化を残したいという強い信念がありました▼幼い頃に父を亡くし、母とも離れ、祖母に育てられた少年の日々。そのさびしさと終戦後の笑いの少なかった時代になぐさめとなったのがラジオから流れてくる落語でした。分け隔てなく笑いを届ける職業にあこがれ、中学3年のときに弟子入りして以来、67年に及ぶ落語家人生でした▼テレビで活躍する一方で古典落語に打ち込み、長く落語芸術協会の会長も務めました。「寄席は日本が世界に誇る大衆芸能」と、国に文化予算増を求める署名活動の呼びかけ人にも。庶民いじめの政治を鋭く風刺する姿勢も変わりませんでした▼信念がもう一つ。それは平和への思いです。生まれ育った地を焼け野原にした戦争。「あんなものは愚の骨頂。人間や国同士の争いは決してやるもんじゃない。平和に慣れすぎないように、これでいいんだと思わないように、若い人たちにはきちんと伝えていかなければ」▼落語や人間にたいする深い愛情。みずからの生き方を見事に示した人生の終(しま)い方。座布団の上で歌丸さんは語り続けます。心から笑える人生を、笑い合える社会を。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-04/2018070401_05_0.html

[18初期非表示理由]:担当:混乱したコメント多数により全部処理

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ  前へ


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK247掲示板  
次へ