★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247 > 412.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
安倍ヨイショで日本は良くならない。(日々雑感(My impressions daily))
http://www.asyura2.com/18/senkyo247/msg/412.html
投稿者 笑坊 日時 2018 年 7 月 07 日 10:56:28: EaaOcpw/cGfrA j86WVg
 

https://okita2212.blogspot.com/2018/07/blog-post_7.html
7月 07, 2018

<総務省が6月29日に公表した5月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は2.2%だった。この数字は少し驚きの低さである。4月のデータは2.5%であり、いきなり0.3%も下がった。

筆者は以前、3%台前半の失業率でも完全雇用だとみていた。だから、現在は「超完全雇用」の状態と言える。

完全失業率が5月に0.3%も下がった理由ははっきりしないが、この間に労働市場から退出する人が20万人もいて、失業率を計算する分子と分母の人数がともに減少したことが原因とされる。

つまり、多くのエコノミストたちは、数字上で目立っているほど、この急低下が「実体」を表わしていないと疑ってみているのだ。

とはいえ、4月のデータでも相当低かったし、すでに完全雇用とみられている中で一段と失業率が低下していること自体が不思議だと思われる。そして、何より重要なことは、なぜ失業率が2%台になっても、賃金や物価が上がってこないのかという点だろう。

<背景に労働市場の二重構造化>

日銀は、これだけ金融緩和を続けても物価が上がりにくいことを問題視する。この傾向は米欧にも共通するが、日本は特にひどい。何が原因になって物価が上がりにくくなっているのかを解明しなくては、このまま時間ばかりが過ぎていくことになりかねない。

1つの解釈は、非正規雇用がバッファー(緩衝)になって正規雇用者の賃金を上がりにくくしているという考え方である。数年来、非正規化が進んできたことは説明を要しないだろう。

非正規のほうが賃金は低いので、失業者がいなくなった後は、この非正規の賃金が上がっていく。正規雇用者の賃金はその後、ようやく上がり始める。昔の表現を使うと、労働市場が二重構造化しており、失業率と賃金の間で単純な関係が描けなくなっている。

もしも、この仮説が正しいならば、失業率が1―2%まで低くなっても、まだマクロ賃金は上がりにくいかもしれない。非正規化によって賃金上昇圧力は相対的に弱まっている。だから、景気拡大がもっと続くことを待つしかないという結論になる。

<賃金上昇は確かに起こっている>

もう1つの解釈は、完全雇用下で賃金上昇が「全く起こっていない」のではなく、起こっているのだが、そのペースが鈍いという見方である。筆者は、こちらの要素のほうが大きいだろうとみている。

失業率が3%を割るのは、2017年6月以来のことだ。これに対して、厚生労働省「毎月勤労統計」では、2017年後半に徐々に賃金が上昇している。一般労働者(パート労働者を含まない)の区分では、2017年8月以降は現金給与が前年比0.4―0.9%の伸びとなっている。2018年は、1月1.1%、2月1.1%、3月2.2%、4月0.6%とそれなりに上昇している。

パート労働者の現金給与と比べると、2017年後半から一般労働者のプラス幅が大きくなっている。大ざっぱに言うと、2017年後半の失業率が2.8%から、2018年1―4月に2.5%へ低下したのに連動して、現金給与は同期間に0.5ポイントほど上昇している。そうした実感は世の中であまり共有されていない。

<実力はもともと1%程度>

問題の所在を明確にすると、失業率が低下すれば賃金・物価が上昇するのではないかとの強い先入観がある。それがゆえに私たちは、失業率が2.2%まで下がったのに、なぜ賃金・物価が上がらないのかと疑問を抱く。事前に期待したほど上がらなかっただけなのだろう。

しかし、細かくみると、賃金はそれなりに上がっている。上がりにくいのは物価のほうなのだろうか。実は、生鮮食品を除いた消費者物価指数(コアCPI)もそれなりに上がっている。2017年8月から0.7―1.0%で推移している。

筆者の理解では、日銀が2%のターゲットを掲げているため、その程度の伸びでは不十分にみえる。だから、「なぜ物価が2%に向けて上がりにくいのか」と問題視する。物価は完全雇用下で0.7―1.0%になっているのに、もう十分に上がっているという理解にはならない。

もっとも、これはよく考えると、期待インフレ率を高めに置いてアナウンスするとその物価上昇率が実現するというリフレ理論が現実に合わないだけだ。日本の物価・賃金上昇率の実力はもともと1%程度だったということだろう。

こうした見方は、政府が財政再建に向けて想定している2―3%の高成長のシナリオもまた過大評価である可能性を示唆している。物価上昇率や名目成長率を自由自在に操作することは、当初から無理だったということだろう>(以上「ロイター」より引用)


 長々と引用したのはロイターに掲載された「熊野英生」氏の論説だ。論評末尾のクレジットによると熊野英生氏は、1990年日本銀行入行。調査統計局、情報サービス局を経て、2000年7月退職。同年8月に第一生命経済研究所に入社。2011年4月より第一生命経済研究所の首席エコノミストたそうだ。

 熊野氏は元々に帆難経済では1%インフレが限界で、それ以上の2%を達成目標としたのは往々にして政策目標を掲げればそのようなインフレマインドが働いて達成できていたからそうしたまでだろう、と「分析」している。

 これほど無責任な分析はない。これなら政治家は言いたい放題で、結果責任は何ら問われないことになる。政治家のみではない、安倍氏周辺にいた経済専門家と称する連中の進言によって安倍氏は経済政策を実施してきたわけだから、安倍官邸に出入りしていた経済専門家たちも間違っていたと批判すべきだ。

 2%インフレ達成が出来なかったのには明確な理由がある。安倍氏が就任した2012年当時、彼が掲げた政策は何だったか記憶にあるだろうか。彼は彼の政策を三本の矢だと表現した。つまり一本目の矢は日銀による異次元金融緩和。二本目の矢は財政拡大によるGDP拡大刺激策。そして三本目の矢は経済成長を促す「地方創生」策だった。

 三本の矢のうち実際に稼働したのは一本目の矢だけだった。日銀は世界各国の中でも突出したマネーサプライを実施した。何と年間80兆円もの紙幣増刷を行ったのだ。狂気というしかない異次元金融緩和は、しかし企業や個人で消化できるものではなく、債券市場へと流れ込んだ。

 確かに異次元金融緩和で対ドル円価格は下落し、一時70円台をつけていた円は1ドル120円までも下落した。それにより日本株の割安感が国際的に広がり日本の株式市場は外国投機家たちの稼ぎ場になった。現在では一日の取引の約70%は外国投機家たちによるものだ。

 なぜそうなったのか。それはアベノミクスがアホノミクスだったからだ。金融市場に流出した大量の円を使って第二の矢を実施して財政拡大を行い第三の矢の地方創生事業に補助金としてドンドン流していたら、日本経済は成長路線に乗っていたかも知れない。

 しかし惜しむらくは財務官僚の抵抗にあって安倍自公政権は財政拡大から財政緊縮に転じ、それに伴って地方創生事業は安倍氏の個人的な仲間内の利権創生事業になり果てただけだった。まさしく「モリ カケ」が安倍氏の五年半の政権在位中に実った果実だ。アベノミクスはそれ以上ではなかったから、私はあえてアホノミクスと呼んでいる。

 そしてあろうことか安倍氏は2014年4月に消費増税8%を実行した。これこそがアホノミクスの極致だ。

 個人消費の低迷から需要不足に陥りデフレ化していたにも拘らず、安倍氏は消費増税を決行した。今更指摘するまでもなく消費税は個人諸費を直撃する悪法だ。可所分所得の多寡にかかわりなく消費の8%を税として徴収する、というのだから、消費者にとってはそれだけ物価が上昇したことになる。経済成長を伴わない、つまり所得の増加なき物価上昇は需要減退を招くだけだ。実際に2015年にはGDPがマイナスになった。

 そうした失政を指摘することなく、「日本経済は1%成長が限界だ」と結論付けるのでは政治家は楽だ。いや熊野氏だけではないだろう。アベノミクスを批判した経済評論家がテレビ画面から何人消えたことだろうか。

 テレビに出演すればバラツキはあるものの一回40万円程度のギャラが頂戴できる。ロイターには失礼だが、紙面に論評を掲載して頂いたところで原稿料は数万円だ。せいぜい10万円。しかも喋るのよりも書く方が労力を要するし資料にも当たらなければならない。評論家としてテレビに出演すれば各地から講演依頼が入ってくる。これもまた実入りが大変良いようだ。だから評論家稼業としてはテレビ出演至上主義になる。安倍批判がテレビから一切消える、という現状はそうして作られた。

 硬骨の経済評論家がテレビから消え、寿司友がニヤケた顔をして安倍擁護論を展開する。第一生命経済研究所が安倍ヨイショ研究所とは思わないが、結果としてそうなっている。そうではない、マトモな経済研究所だというのなら私の上記論評をぜひとも論破して頂きたい。

 企業が国内投資するよりも短期最大利益を求めてグローバル化の波に乗って中国へ企業展開した結果として、国内企業の生産性は停滞したままだ。そこに団塊の世代が一斉に労働生産人口から退出すれば労働市場が逼迫するのは何年も前から目に見えていた。それに警鐘を鳴らさなかった経済研究所とは一体何だろうか。2000年当初、第一生命経済研究所も国際分業を推進していたのではなかったか。

 国内雇用を確保し、労働生産性を向上させる投資を国内各企業に求めるのが日本の未来を考える日本の経済研究所のあり方だ。米国の1%の顧問経済研究所なら話は別だが。

 批判なき論評は政権擁護に他ならない。政権擁護するのなら経済研究所の看板を掲げる必要はない。幇間スタイルで寿司友になれば良いだけだ。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 佐助[5782] jbKPlQ 2018年7月07日 12:02:56 : RbPZf2tsH6 : K9EhTpDjOxI[201]
いや!驚きだ,スーパーバブルが日本からスタートする必然性を認識して下さい?
トランプ大統領は平和的革新的に高関税で喧嘩しながら解決させようとしているのですよ。

日本の大企業や霞が関や政府は,競って文書やデータ改竄・偽装・捏造していることがバレているのに,この偽装され嘘の経済指数を,現実だと錯覚している。呆れます。

そのため、第二次世界的スーパーバブルの到来に対して、全く無防備である。そして、このスーパーバブルの原因が、ニクソンのドルとキンの交換停止にあることを知らない。

今度の苦痛は、いざなぎ景気越えの見かけの景気をともなわない。なぜなら、見かけのいざなぎ景気越えは、国内市場の縮小を海外市場の拡大によってカバーされた、蜃気楼化され偽装された嘘の経済指数が正体だからだ。

それは、ドルのキン離れによる世界の信用膨張で、最も恩恵を受けた国が日本だからだ。そのため、日本は、最大の打撃をこうむる。

そして,米国を襲った30年代の大恐慌が、各産業のトップ企業を入れ替え、次の時代をリードする企業を誕生させ急成長させたときと同じことが起きます。

だから、慣習期の商品にあぐらをかき、市場拡大のインパクトのある商品を開発できなかった企業は、縮小&倒産は避けられない。特に今回は財閥系の企業の消失は避けられない。


一つだけ紹介しょう,アダムスミスが推奨した国際分業の結末
自由貿易市場の拡大は,国内市場が縮小しても輸出で業績を伸ばすことが可能になった,英国の景気上昇の十年と日本の不思議な十年と実感のない景気上昇期は,こうして発生した。

ところがこの国際分業は,競争力のある輸出商品を伸ばし,輸入商品との競争力のない商品生産を縮小させたのです。そして,企業は自己防衛のため,海外への生産加工移転を加速させた。

するとこのようにして,日本の生産加工の50%は海外の低賃金国に移転し,食料自給率は,5〜8倍の関税率で防衛されている米やバター等の品目を除けば,20%以下という危機的水域に突入している,ところが政府が発表している食料自給率は,49%である。これは,国家による統計偽装によって,騙され理屈を言われ,国民は真の実態を知らない。

しかも,構造改革や規制緩和やゼロ金利政策やアベノミクスの旗印によって,中小企業を防衛してきた専売的な垣根が取り払われた,そのために,中小企業全体が,大企業の二重三重の労務管理に組み込まれた。そのために労働人口の5割以上が,二重三重のピンハネタコ部屋に組み込まれた。

だから,消費者の所得がインフレに追いつかない最大の根因は,低賃金国に間接・直接的に5割以上も依存しているために,国民所得は上げられない。ここにきて大企業のデータ偽装もバレてきた。産業構造を変えない限り,もう復活はありえない,これを脱出するには,産業革命しかない。しかし既得権益を失うために,遅延させているので,蜃気楼化した経済指数も回復しない。


2. 2018年7月08日 21:34:52 : pxgwgovz2Q : W8I8Zx2GSxE[534]
悪くする 良くなるように 見せかけて

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK247掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK247掲示板  
次へ