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日本の市民の皆様へ、最終投稿 No.3
http://www.asyura2.com/18/senkyo248/msg/659.html
投稿者 プラナリア 日時 2018 年 8 月 04 日 07:16:39: emFaAWGkaJrU. g3aDiYNpg4qDQQ
 

「日本の市民の皆様へ」と言う題目で2011年から断片的に本ウエブに投稿をして来た者です。このウエブの読者の方々は殆ど男性だと思います。貴方達の知り合いの女性の、或は女性のお子さんお孫さんの方々に今後続く一連の最終投稿を読んで貰える様勧めて頂けたらと思います。今の日本の社会は人口の半分を占める女性が市民として覚醒しない限り良い方向に向かうとは思えない。どうか本投稿をTwitter等で拡散して下さい。心よりお願いします。
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2章 音楽は政治を批判してはならない
その様な風潮があると聞く。誰が言い出したのだろうか?そしてそれは何故なのだろうか?

ならば、更に一歩進んで逆の立場を考えて見ようではないか。音楽が政治を、或は政府を批判する事が寛容な精神で許容される様な所がこの世界の中にあるのだろうか?そしてその結果この歌手に国民栄誉賞的な名誉が与えられる様な国があるのだろうか?

その答えは: 実際にその様な歌手がいて、そしてその様な国が有るのである。日本の市民の皆様はこの事実はとても驚きではなかろうか。(すみません、以下小生の音楽の嗜好が入る事お許し下さい。)歌手本人は今年の9月29日と30日にBillboard Live TOKYOにてソロコンサートを開催予定である。[1] 因にその歌手が受けた名誉とは以下である。本人の顔と背景に10曲程の曲名を記載したカナダの郵便切手が2011年の6月末から発売された。Bruce Cockburnは1970年代初頭からアルバムを出している人だ。デビュー当時は愛を語る美しい曲を作詞作曲して謳っていた。80年代だろうか、社会問題に対して現地を訪問、住人と対話しその時のその地の現状を見、感じて作詞作曲するジャーナリスティックな手法を取り入れ音楽を造り始めた。そして音楽を通してある社会問題を公にし、この問題をリスナーの感性に訴える様なアルバム造り続けている。またコンサートを70歳過ぎてもこなしている。強いな。

彼のアルバムの中から、1980年に出された"Humans"は独裁制(アジアでの)に対する満身の怒りを歌い上げたもので、1985年のアルバム"World of Wonders"は大国が如何に小国を餌食とし、むしり取って来たかを深い悲しみを込めて歌う。また人間の、自然から与えられた摂理からの逸脱、例えば欲望やイデオロギーによる生命に対する悪行の数々を告白し歌い続けている。そしてこの世の不条理に対する彼の怒りは熾烈を極める。一方人々に対する愛もまた深い。これは私の彼の音楽から受けた印象だが、彼の心の奥底にはキリスト教的ヒューマニズムが宿っているのではと思う。同時に自然をこよなく愛する吟遊詩人である。特に印象に残る曲のYouTubeのリンクを張っておく。洋楽は好きではないと言う方は次の曲だけでも聞いて欲しい。

"If a tree falls"[2] 人の欲望の餌食となった熱帯雨林とその生態系。速いテンポで歌詞も曲も心に残る。音質少し良くないですが、是非聞いてみて下さい。曲の最後の所ではこう歌っている。"If a tree falls in the forest, does anybody hear? If a tree falls in the forest, does anybody hear? Anybody hear the forest fall?" 一本の木が伐採され倒れる音を誰も聞こうとしなければ、森全体が伐採されるのは誰も判る筈が無い。のである。私はこの曲の題名を替えて"If a child falls in the society, does anybody hear? Anybody hear the society fall?"と皆さんに問いたい。この日本の社会が家庭をファミリーを大事にしなくなった結果なのだろうか?親が家庭で行っている彼らの子供のネグレクトや虐待が新聞やTVで報道される機会が増えて来た。心が張り裂けそうである。何も世の中の事も理解していない、そして自立も出来ていない愛くるしい子供達。この彼らの受難の時代、倒れた子供達にどうして大人達が無関心で無責任で居られるかを皆様に問いたい。何故誰も倒れた子供達に手をさしのべようとしないのか?もしかしたら、日本の社会から愛が欠落してしまったのだろうか?
"Pacing the cage"[3] 何とも美しいメロディーだ。彼が歌を通して訴え続けて来たこの世の正義に反する事、不条理な事があたかも現実でないかの如くに誰も聞き入れない様な現状が維持され続けられている、欲望に満ちた愛の無い世界。その様な世界の中、そして長い人生の中で今自分がハツカネズミの様にクルクルと廻る檻の中で歩きながらペースを取る。歌詞の中で"...Powers chatter in high places(行)stir up eddies in the dust of rage(行)set me to pacing the cage..."とある。良い訳が出来ないが...「力を持つ者達が手が届かない所で喋っている。そして(私の)怒りの礫が渦を巻く。それ故に歩く檻の中のペースを自分で刻む。」私は何処へ行くのだろうか、そして何故にと思いながら檻の中を毎日毎日歩き続け、外の世界を檻の中から眺めて感慨深く溜息をつく様な感覚である。私も落ち込んだ時に聞くと、皆も同じなんだなと勇気付けられる曲。人々が連帯しなければ世の中は決して良くならないのだと実感する。
"Tokyo"[4]では、忙しい人生を過ごす人々と東京の姿を歌う。38年経った今でも殆ど変わっていない東京。
"Silver wheels"[5] 人間の欲望と自動車文明を痛烈に批判した曲。
"A dream line mine"[6] 人間が動物から逸脱し、自然の中よりいでて、欲望に満ちた土地にこの世界を変えてしまった事への告発
"Gavin's Woodpile" [7] 彼の歌の中で最も好きな曲である。弾き語りを8分間もやっている。凄い。

彼の歌詞を読めば今の日本に当てはまる事が多いのに驚嘆するに違いない。1984年のアルバム"Stealing fire" の一曲"Maybe the poet"の歌詞中に"Don't let the system fool you(行)all it wants to do is rule you..."とある。そう、不動産バブル期に大人になっていた世代には判ると思う。年々テレビ、新聞、週刊誌(漫画雑誌を含む)の知的なレベルが下がって来ていてそれと同時に日本の人々の行動を伴う活発さが落ちて来ているのを実感しないか?日本においては既に"The system fooled you"で人々は既に心が操作されているのである。この事実が日本が殺伐とした社会となってしまった根本原因の二つ目の理由である。昨今の日本での出来事が世界の常識から或は世界のレベルからかけ離れてしまっているのを看、貴方は暗澹たる気持ちにならないのか?教育において発明発見を行う人材を輩出させる力を無くし、日本の経済が物造りと言う発想に収斂してしまった結果隣国の台湾や韓国の後塵を喫し早や何年になるのであろうか。市民の皆さんがイノベーションの原動力である個人のユニークさを、日本の社会が否定する事を知らない、この民度の低さ故の国力の衰退の結果なのである。そう、国家は多数の人々の構成により成り立つのである。日本会議を中心とする勢力が造り上げた"The system"が日本の市民を"fooled you"するとは簡単に言えば、絶えず携帯電話の操作を行うオペレータに日本の市民を堕しめ、また意見の多様性を認めない無言の圧力、同調圧力を個人の心に浸透させる事により達成出来る。個人の活力、社会の活力がその結果消滅してしまった訳。精神の荒廃、制度の荒廃、社会の荒廃が目の前に曝け出されている事、即ち日本の社会が病んでいる事に気付かないとは...今、日本の市民はシステムの奴隷である。

ここで明確に言っておく。Bruce Cockburnが作詞作曲し作り上げたアルバムで世界の政治や自国を含めて各国の政府を間接的に批判するのは即ち今の世界の現状や状況を(建設的に)良くしたい気持ちから発せられるのであって政治を攻撃或は理由なしで咎めている訳ではないのである。もちろん彼の曲ではこの世界に幅をきかせている、欲望にかられた強欲な面々も批判の対象だ。音楽は政治を批判してはならないと彼らがキャンペーンを張る理由は実は此処にある。そうなのだ。この章では「音楽は政治を批判してはならない」としたが音楽をテレビ、新聞週刊誌に置き換えてみよ。極一部のメディアを除き、既に力を持つ者達を建設的に批判さえもしなくなってしまった。日本のメディアは「表現の自由」を自ら殺しつつある。この世の中に住む日本の若者よ、あなたの怒りの矛先は間違っていないのか?

ここで「表現の自由」が強権体制下で如何に抑圧されているかの一例を見よう。中華人民共和国の中国民主化運動の中心人物で「投獄中にノーベル賞平和賞を贈られ獄中で死去したのは、1935年に受賞したカール・フォン・オシエツキーに次いで2人目である。」 劉 曉波氏 (Liu Xiaoba 1955-2017) [8]は以下この「表現の自由」の事を言い表している:"Free expression is the base of human rights, the root of human nature and the mother of truth. To kill free speech is to insult human rights, to stifle (窒息する) human nature and to suppress truth." [9]

「2章のポイントは: 『表現の自由』は政治を独占する人々の権力欲と支配欲と戦う最大の武器なのだが、これを行使出来なければ、貴方は無言で働く感情のないロボット。更に一言。己の投票権は自分の政治的な、『表現の自由』の一部で或る事を決して忘れてはならない。」

参考文献等
[1] "Billboard Live TOKYO Live schedule," Bruce Cockburn,
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&date=201809&shop=1
[2] "If a tree falls," Bruce Cockburn, 1989年アルバム"Big Circumstance," 年,https://www.youtube.com/watch?v=ErS9HCh8GfE
[3] "Pacing the cage," Bruce Cockburn, 1996年アルバム"The Charity of night,"
https://www.youtube.com/watch?v=mN2uMVYwmqc
[4] "Tokyo", Bruce Cockburn, 1980年アルバム"Humans," https://www.youtube.com/watch?v=t76JGcMp0cM
[5] "Silver wheels" Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=z-avqJQwOoo
[6] "A dream like mine," Bruce Cockburn, 1991年アルバム"Nothing but a burning light,"
https://www.youtube.com/watch?v=0eG23MqIMos
[7] "Gavin's woodpile," Bruce Cockburn, 1976年アルバム"In the falling dark," https://www.youtube.com/watch?v=ovhTIQn2Je4
歌詞は以下参照。http://cockburnproject.net/songs&music/gw.html
歌詞の中で"English River"と歌うが一企業の水銀投棄に因る河川の汚染問題の事
[8] 劉暁波、ウィキペディア、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E6%9A%81%E6%B3%A2
[9] "China Seeks to Delete Nobel Peace Prize Winner Liu Xiaobo from the Internet,"
https://torguard.net/blog/china-seeks-to-delete-nobel-peace-prize-winner-liu-xiaobo-from-the-internet/
 

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[9361] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2018年8月04日 07:57:51 : GTbElmml9M : EuNew1pMTpc[3]

ご投稿に心から同意します。

>自然をこよなく愛する吟遊詩人である。

確かに、現代日本に最も必要な種類の人材かもしれませんネ。

思い起こせば、ひと昔前は、地域にひとりは、なに仕事をしてるのか不明で、
ちょと浮世離れした、でも世話好きで人のいい“おっさん”が居たものです。

例えれば“スナフキン”のような・・・。

ギーヴ(アルスラーン戦記)じゃ困りますがね。(笑)



2. 2018年8月04日 19:19:00 : Xxq1DnoUFB : Bx4rQ6jSNwo[38]
自由とは 普遍に見えて 脆いもの

3. 2018年8月05日 07:10:30 : 0URAHOb0AM : WNqZFRhkQhU[496]
日本にもゴダイゴというグループがあったが、彼らもディープ・レッド、クローズ・アップ、イミテーションなど、社会の不正や諸問題について歌っていた。歌詞は英語だが。
あの当時はまだ、社会問題に対して音楽で批難することが出来る時代だったのかもしれない。

最近では、長淵剛やサザンオールスターズなどのベテラン歌手が、反骨のある歌を思い出したように歌っているに過ぎない。
 


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