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「国破れて天皇あり」
https://taninoyuri.exblog.jp/29796491/
2018-10-15 10:19 谷間の百合


パリサイ人という言葉は突然降ってきたのですが、まさにそうだ!とわたしは我ながら感
じ入りました。

聖書を読んでいなくても、パリサイ人がどういう人たちでイエスがかれらを何と言ったか(マムシの子と言ったのです)くらいは知っています。

落ち葉に埋まったようになっている庭の手入れをしたせいで腰を痛め、きのうはベッドの上で過ごしました。

パソコンを枕元に置いて、なんということもなく昭和天皇の全国巡幸の動画を繰り返し見ては胸を熱くしました。

向こうに原爆ドームの見える広場を埋めた群衆の中から、天皇があらわれると大地を揺るがさんばかりのどよめきが起きましたが、わたしには「天皇陛下、よくもご無事で」という喜びが爆発してあの熱狂になったように思えました。

「日本は戦争に敗れました。われわれも言うに言えない苦労を味わいましたが、天皇陛下のご辛苦には及びもつきません。」という共感のようにも思えました。

こういう思いやりや労わりのこころが天皇と国民の紐帯なのだということを知らない人が増えました。

わたしには「国やぶれて天皇あり」の思いが、あのどよめき、熱狂になったように思えてなりません。

ましてその後に、同じ日本人から、天皇の戦争責任を追及したり、「保身のため」という言葉が出てくるとは想像もできないことでした。





吉田兼好は、天皇は我々人間とは違う存在だと言いましたが、こう言うと身分とか階級という言葉しか頭に浮かばない人のために言っておくのですが、例えば、平気でウソをつき恥も情もない人間と、無私、利他、仁慈、慈悲のこころで生きている人とは違うということです。

精神性の問題です。
(天皇カースト制とか笑ってしまいます。)

靖国神社の宮司が職を辞しましたが、あれが戦前の軍人の本音の姿だと思えば分かり易い。

かれらは天皇を担ぎ、祭り上げて利用し尽くしました。

あくまで「外交で」という天皇の考えを憎み陰に陽に圧力を掛けたのです。

立憲君主としての戦前の天皇も今の象徴天皇と同じように憲法の制約を受けそれを順守していました。(昭和天皇は立憲君主の立場を逸脱したのは2.26と人間宣言の2回だったと告白しています。)

憲法を守ろうとまでは言えても、今上天皇に憲法改正を阻止する権限も力もありません。
同じ意味で昭和天皇も戦争を阻止することはできませんでした。