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鉄面皮の東電元幹部 この国を闊歩する厚顔無恥の輩たち(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/18/senkyo252/msg/443.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 10 月 18 日 21:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


鉄面皮の東電元幹部 この国を闊歩する厚顔無恥の輩たち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239752
2018/10/18 日刊ゲンダイ 文字起こし


同じ穴のムジナ(写真右は、左から勝俣・武藤両被告)/(C)日刊ゲンダイ

「一切聞いていない。説明も受けていない」――。語気を強めて元部下の証言を全面否定だ。

「東日本壊滅」の危機さえあった過酷事故から7年半。福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電旧経営陣3人の公判がヤマ場を迎えている。

 最大の争点は、旧経営陣が東日本大震災の大津波を予測し、未曽有の事故を防ぐことができたかどうかだ。3人は皆、無罪を主張している。

 17日まで2日間、被告人質問のトップバッターとなった武藤栄・元副社長は、事故の3年前に「津波対策の先送りを指示した」として公判で最も多く名前が挙がったキーマン。当時、原子力・立地本部副本部長として原発の安全対策の実質的な責任者だった。

 これまで東電の現役・元社員や専門家ら21人の証人尋問を実施。元社員らの証言によれば、@3被告らも出席した2008年2月の「御前会議」で、国の地震予測に基づく津波対策が了承された。

 この場で国の地震予測を取り入れると、津波が7・7メートル以上となる可能性が報告されたという。

 はじかれた試算は従来の想定の3倍近い「15・7メートル」。A元社員らは、同年6月に武藤氏に試算を伝えると、「もう少し水位が下がらないか」と言われ、再検討を指示されたと証言。B7月に防波堤建設に数百億円かかると報告すると、武藤氏は国の地震予測に基づく対策を取るのではなく、試算手法自体を「研究する」と説明。ただちに防潮堤などの対策には着手せず、土木学会に試算手法の研究を委ねるよう部下に指示したという。

 ある社員が公判で「対策方針を決めてもらえると思った」「力が抜け、頭の中が真っ白になって、会議の終盤は覚えていない」と振り返ったほど、武藤氏の危機感ゼロのデタラメ対応にショックを受けたようだ。

■部下に責任押しつけ、声を荒らげ逆ギレ

 ところが、証言台に立った武藤氏は元部下らの証言内容をことごとく否定。@の御前会議の性格について「情報共有が目的で、何かを決定する会議ではなかった」と方針了承を強く打ち消した。法廷には「7・7メートル」と書かれた会議資料も示されたが、「報告は一切なかった」「資料は見ていない」と繰り返した。

 Aの「15・7メートル」の試算のベースとなった国の地震予測については、「報告した社員自身が『信頼性がない』と説明した」と、元部下に責任を押しつけた。「もう少し水位が下がらないか」と尋ねた点は、「あり得ない」と逆ギレだ。

 Bの判断については、「15.7メートルは根拠のない計算結果。(外部委託は)当然必要となる適切な手順で、対策を先送りしたと言われるのは大変心外だ」と声を荒らげ、コストを理由に先送りしたとの見方も否定した。

 その後も「私が大きなことを決めたように言われているが、副本部長に決定権はない」と責任逃れの発言を連発。自分に不利なことは一切認めず、誠実さのカケラもない証言の連続で、傍聴した被災者らが「まともに答える気がないのか」と怒りの声を上げるのは当然である。原発問題に詳しいジャーナリストの横田一氏はこう言う。

「部下には嘘をつく理由は何もないのに、武藤氏は会議資料など客観的証拠まで否定し責任逃れに終始した。あれだけの事故を起こしても、真相解明に協力せず居直る“鉄面皮”にはあきれます。東電は原発事故が起こる前からトラブル隠しを繰り返していた。武藤氏は自己保身というよりも、東電の隠蔽体質が骨の髄まで染みついているのでしょう。同じく強制起訴された勝俣恒久元会長ら2人も知らぬ存ぜぬを決め込むはず。こんな無責任でいい加減な経営陣だったから、あの事故を防げなかったのです」

 武藤氏は弁護人から仕事の信条を問われ、「正直さ、誠実さ」と言い放った。へそで茶を沸かすとはこのことだ。


もっと怒りを!(C)日刊ゲンダイ

政権に不都合な真実を認めない恥ずべき状況

 17日の公判でも武藤氏は元部下証言の打ち消しに躍起だった。大震災4日前に「原子力安全・保安院(当時)から津波対策が不十分だと指摘された」と報告した社員からのメールについて「見た記憶がない」と証言。その上で「最善の努力をしてきたつもりだが、事故を防ぐのは難しかった」と言ってのけたが、どの口が言うのか。

 これまでの公判で、旧経営陣が大津波の襲来を予見しながら対応を怠ったのは明白だ。それでも「ないない」尽くしの破廉恥は、モリカケ問題を巡る柳瀬唯夫元首相秘書官ら安倍首相の“茶坊主”たちの態度とそっくり。自分たちに不都合な真実を決して認めない姿勢は、うり二つである。

「いや、むしろ“共犯関係”と言っていい」と、前出の横田一氏はこう続けた。

「東電は歴代政権とグルになり、安全神話の虚構をつくり上げてきましたが、中でも安倍首相の罪は重い。第1次政権時の06年、国会で福島原発事故と同じ事態が起きる可能性を指摘されながら、『日本の原発でそういう事態は考えられない』として、対策を拒否したのです。今や東電は国に株式の半分以上を握られた事実上の国営企業。国のトップの意向には逆らえない立場です。元経営陣が自分たちの非を認めれば、いずれ安倍首相の原発事故への責任が追及されてしまう。ならば自分たちが盾になるしかない。公判で見え透いた嘘を並べ立てるのは、首相への“忖度”も込められているはずです」

 未曽有の事故後も続く、国家と東電の共犯関係。東電裁判は今の日本の縮図だ。彼らの間では安倍に不都合な真実を隠し、決して非を認めないのが“常識”なのだ。

■共通項は国民をナメきった嘘つき体質

 しかも安倍は原発推進の国策を見直す気などさらさらない。今年7月改定の政府の「エネルギー基本計画」では、30年度に原発の比率を20〜22%に維持するとした。既存原発の再稼働だけでなく、今後の新増設なしには達成できないムチャな目標である。

 政治評論家の森田実氏が言う。

「そのためなら、自然エネルギー推進という世界の潮流に逆らってでも、安倍政権は何でもやる。九電が自然エネルギー事業者に発電停止を求める『出力抑制』を押しつけたのが、いい例です。今後も『道路が欲しい』『地域振興を図りたい』という地方の衰退につけ込んで、原発マネーをエサに住民の不安を抑え込み、原発増設に邁進するのでしょう。今の官邸には原発推進の旗振り役の経産省出身者が巣くっています。東電も政権にぶら下がっていれば、甘い蜜が吸える。だからこそ、非を認めない“彼らの常識”がまかり通る。安倍首相や麻生財務相ら指導者たちの『知らぬ存ぜぬ』が許される恥ずべき状況です」

 福島の一部はいまだ人が住めない状態が続き、故郷に帰れない避難生活者は今なお4万人以上もいる。それを尻目に、国策として原発を推進した政治家も官僚も誰ひとり責任を取らず、事故を起こした東電の当事者たちは無反省。そして政官財のトライアングルは「原発ムラの安全神話」の時代に時計の針を戻そうとする。この国は厚顔無恥が闊歩する嘆かわしい事態に陥っているのだ。

「公判における東電元幹部の良心を失った態度は、モラルなき安倍政権の映し鏡です。原発事故にせよ、公文書改ざんにせよ、万死に値するような重大な責任を嘘八百でごまかし、逃れ、心からの謝罪もない。彼らが共有するのは結局、国民をナメているということ。もっと国民は怒らないといけません」(森田実氏=前出)

 東電裁判の判決で、旧経営陣が皆、無罪となれば、この国はオシマイだ。モラルもヘチマもない。安倍本人や周囲に群がる大嘘つきの無法者たちが高笑いする世の中が、定着することになる。
































 

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