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『椿三十郎』とマルコポーロ廃刊事件ーーマルコポーロ廃刊事件から27年   西岡昌紀
http://www.asyura2.com/18/social10/msg/331.html
投稿者 西岡昌紀 日時 2022 年 2 月 01 日 06:58:56: of0poCGGoydL. kLyJqo@5i0k
 

『椿三十郎』とマルコポーロ廃刊事件ーーマルコポーロ廃刊事件から27年 : 歴史を考える (livedoor.jp)
[mixi] 『椿三十郎』とマルコポーロ廃刊事件ーーマルコポーロ廃刊事件から27年


 最近、久しぶりに、『椿三十郎』(1962年)のDVDを見ました。

 『椿三十郎」」は、黒澤明監督の映画で、江戸時代、三船敏郎が演じる放浪する浪人が、或る藩のお家騒動に巻き込まれ、偶然、知り合った若侍たちと共に、汚職を行なって居たその藩の大目付と戦ひ、最後には、大目付に幽閉された城代家老を助け出すと言ふ時代劇です。

 私は、この映画が大好きで、映画館で、そしてVHSやDVDで、何度見たか分かりません。単に「面白い」だけでなく、人間の愚かしさ、滑稽さを描いた深い映画です。又、衣装や美術の美しさは、この映画の背景に在る日本文化の奥深さを感じさせる物です。


(『椿三十郎』について)
椿三十郎 - Wikipedia


 その『椿三十郎』について、以前から感じて居る事が有ります。

 それは、こお映画の物語が、27年前、私が当事者の一人と成ったマルコポーロ廃刊事件に何と似て居る事だろう、と言ふ事なのです。

(参考:「マルコポーロ廃刊事件」)
「マルコポーロ」廃刊事件 : 歴史を考える (livedoor.jp)


 その事に、私が最初に気が付いたのは、事件の真っ最中の事です。

 1995年1月30日(月)、文藝春秋社は、突然、「マルコポーロ」誌の廃刊を発表を発表しました。理由は、「マルコポーロ」同年2月号に私が寄稿した「戦後世界史最大のタブー/『ナチ・ガス室』はなかった」に対して抗議が寄せられた事でした。(文藝春秋社は、記事の執筆者である私には一言の連絡もしないまま、同誌の廃刊を決定しました。)

(参考サイト:マルコポーロ廃刊事件から25年)
マルコポーロ廃刊事件から25年 : 歴史を考える (livedoor.jp)


 その翌日(1995年1月31日(火))、私は、当時の勤務先であった小田原市の病院に、いつもの様に出勤しました。すると、当院するなり、病院の入り口で、その病院の事務職員に呼び止められ、院長室に直行させられました。

 その病院は、厚生省(当時)の管轄下に在る病院でした。私を含めて、職員全員が厚生省(当時)の職員でしたが、特に、院長を始めとする病院幹部は、足しげく厚生省地方医務局に通ふ、厚生省の職員でした。

 その院長の部屋(院長室)に呼び出された私は、部屋に入った直後から、院長他の病院職員に取り囲まれ、前日発表された「マルコポーロ廃刊」と言ふ事件について、大声で罵倒を受けました。そして、今後、マスコミなどで一切、何も発言するな、と言ふ全く不当な要求を受けました。それは、厚生省の強い意向である事を院長(当時)他の病院幹部は、明言し、私に、そうした「今後、事件について何も発言しない」事を強制しようとしたのです。

 私は、もちろん、拒否しました。勤務とは無関係な事柄について、病院幹部や厚生省の要求に従ふ義務など有りません。それどころか、これは、厚生省職員の職権乱用である事は言ふまでも有りません。逆に言へば、厚生省は、職員に職権乱用をさせてまで、私の発言を封殺しようとしたのです。逆に言へば、それは、この問題が、それほどの重大事である事を意味して居ました。

 病院幹部による院長室でのこうした強要は延々と続きました。その日は、こうした院長室での軟禁に近い状況が続いた為、病院の業務に影響が出たほどです。話は平行線で、勤務に関係の無いマルコポーロの問題で、厚生省の要求には従えないと言ふ私と病院幹部の対立は、院長室を舞台に、夜まで続きました。
 更に、翌日の2月1日(水)に、私が、ジャーナリストの木村愛二さんの支援を受けて、都内の総評会館(当時)で独自に記者会見を開く事が厚生省に伝はってからは、院長らは半狂乱と成り、厚生省の意向を受けた院長らが、私に加える脅迫は、極限に達して居ました。
 運悪く、その日(1995年1月31日(火))が当直だった私は、その日、家に帰る事が出来ませんでした。その為、病院で当直の夜を過ごし、翌日も、朝から同様の状況が院長室を舞台に続いたのですが、その1月31日(火)か2月1日(水)に、こんな事が有りました。

 病院幹部が、院長室で、私に記者会見をやめろと言ふ要求を繰り返す中で、私は、「支援者の方達もおられますし・・・」と言って、記者会見を中止する事は出来無いと、言ひました。その時、私の「支援者」と呼べるのは、木村愛二さんと数人の人々で、その時点では、5人も居なかったと言ふのが事実です。ところが、私が口にした「支援者」と言ふ言葉に、院長らの病院幹部は、目を丸くして、驚いたのです。

 私は、その時の事を忘れられません。二人の病院幹部は、「支援者」と言ふ言葉を聞いて、本当に驚いた様子でした。恐らく、彼ら(病院幹部)は、私に「支援者」が居る等とは、思って居なかったのでしょう。そして、ここが滑稽なのですが、彼らが、私に大変な数の「支援者」が居て、私の記者会見に集結するかの様な想像をした事が、彼らの表情から、伺えたのです。

 その時、私の脳裏に、稲妻の様に浮かんだのは、『椿三十郎』の2つの場面でした。即ち、三船敏郎演じる椿三十郎が、本当は、10人も居ない自分の仲間を物凄い人数であるかの様に敵に思はせようとして、「あんな大勢にやって来られたんじゃ・・」と言ったり、「やって来たのは、130人!」と言って、敵方を脅かす場面を思ひ出したのです。

 「あれにそっくりだ。」と、私は思ひました。私は、別に、そうしようと思った訳ではありません。彼らの側が、勝手に、「支援者」と言ふ言葉に驚いただけなのですが、『椿三十郎』の中で、大目付の取り巻きたちが、三十郎(三船敏郎)の言葉に騙されて、三十郎の側に大変な数の味方がついて居ると錯覚した様に、病院幹部たちは、私の記者会見に、大変な数の支援者が集結したと錯覚したらしいのでした。

 その後、2月1日(水)の夕方、何とか病院を出て都内の記者会見場に行き、記者会見を開く事が出来ました。もし、2月1日(水)のあの記者会見を開かなかったら、翌日2月2日(木))にSWCと文藝春秋がホテル・ニューオーニで開いた共同記者会見で、私の「謝罪文」か何かが、私が居ないその場で朗読される予定だったのではないか?等と、私は想像して居ます。だからこそ、厚生省は、あれほど必死に成って、私に記者会見の中止を要求したのだと思ひます。しかし、とにかく、2月1日(水)に、彼ら(厚生省)の圧力をはねのけて記者会見を開いた結果、記事の筆者である私が、マルコポーロを廃刊した文藝春秋の決定に全く納得して居ない事を、社会に伝える事は出来たのでした。もし、私が、自分の病院での圧力に負けて、記者会見を欠席したり、記者会見を中止したりして居たら、そして、厚生省の要求通りに、「一切の発言を中止」して居たら、私が、自分の主張を取り下げたと受け止められて居た事は、明らかです。そう考えると、文藝春秋が「マルコポーロ廃刊」を発表した(1995年)1月30日(月)から2月1日(水)までの48時間余は、私にっても、日本にとっても、事件の行方を左右する決定的に重要な時間だったのだと言ふ他は有りません。

 時間が経って、事件を振り返った時、私は、この事件(マルコポーロ廃刊事件)は、何と、『椿三十郎』に似て居たのだろうと思ふ様に成りました。即ち、文藝春秋社は『椿三十郎』の舞台と成ったあの藩です。そして、花田紀凱編集長は、あの幽閉された城代家老です。私は、三十郎(三船敏郎)で、木村愛二氏は、あの若侍(加山雄三)だと思げば、マルコポーロ廃刊事件と『椿三十郎』は、驚くほど似て居ます。そして、城代家老を幽閉した大目付とその取り巻きたちが、マルコポーロ廃刊事件当時の際、私と花田編集長に圧力と脅迫を加えた厚生省や外務省の人間達にそっくりである事に驚き、笑はずに居られません。

 矢張り、黒澤明監督は偉大です。

 『椿三十郎』を見た事の無い方は、このブログをお読みに成った事を機会に、是非、この日本映画の傑作を御覧に成る事をお薦めします。

2022年2月1日(火)

マルコポーロ廃刊事件から27年目の冬に

(参考サイト:阪神大震災とマルコポーロ廃刊事件ーー22年目の冬に)
阪神大震災とマルコポーロ廃刊事件−−22年目の冬に : 歴史を考える (livedoor.jp)

(参考サイト:マルコポーロ廃刊事件から25年)
マルコポーロ廃刊事件から25年 : 歴史を考える (livedoor.jp)


西岡昌紀(にしおかまさのり)


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