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市場期待に満額回答のFOMC、円相場にしわ寄せか 米国株式市場が急反落、世界景気低迷不安強まる 中国株上昇が香港ドル圧迫
http://www.asyura2.com/19/hasan131/msg/649.html
投稿者 うまき 日時 2019 年 3 月 23 日 21:00:46: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

為替フォーラム2019年3月23日 / 12:10 / 8時間前更新

市場期待に満額回答のFOMC、円相場にしわ寄せか

尾河眞樹 ソニーフィナンシャルホールディングス 執行役員兼金融市場調査部長
4 分で読む

[東京 23日] - 3月19、20日に行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)は、ハト派色を一段と強めた。成長率見通しは2019年が2.3%から2.1%へ、20年が2.0%から1.9%へと引き下げられた。バランスシートの縮小は5月からペースを鈍化させ、9月末には停止する方針が示された。

最も注目されていたFOMCメンバーの政策金利見通し、いわゆるドットチャートは昨年末に発表された分布が引き下げられ、この3カ月間で全体的にメンバーがハト派に傾いたことが明確になった。今年の利上げはゼロ回、20年は1回で、それで打ち止めとの予想だ。

ただ、長期的な見通しを示す中立金利は、12月時点の2.75%に据え置かれた。

これに対し、政策金利に対する期待を示す米フェデラルファンド(FF)金利先物は19年が2.285%、20年が2.030%で、市場は来年にかけて「利下げ」を織り込んでいる。つまり今回のFOMCは、市場からの催促に米連邦準備理事会(FRB)の方が寄り添った格好だ。

<市場に「寄り添いすぎた」可能性>

FRBはその期待に十分すぎるほど応えたはずだが、直後の市場の反応は必ずしもポジティブなものとはならなかった。1月はFRBの「ハト派」転換を受けて米株が上昇、リスクオンの流れから、ドル安とともに円安圧力も一段と強まり、ドル円は底堅い展開となった。

だが、今回はFOMC直後にいったん株が上昇したものの、ほどなくして上げ幅を縮小し、終わってみれば20日のS&P500種株価指数は8.34ポイント下落、ダウ工業株30種も141ドル安で取引を終了した。リスクオフの中、ドル安と共に円高が進行し、ドル/円は一時110円台半ばまで下げた。

筆者は、FRBが市場に「寄り添いすぎた」ために、かえって政策に対する不透明感が増し、市場参加者の戸惑いがこうした反応になって現れたと見ている。FRBのパウエル議長はFOMC後の会見で、経済見通しは「明るい」と繰り返し述べた。その根拠として、今年の成長率見通しは2.0%付近、失業率は4.0%を下回っており、インフレ率もターゲット付近であることなどを挙げた。

しかし、見通しがポジティブなのであれば、17人のFOMCメンバーのうち12月時点で2人だった金利据え置き派が、この3カ月で11人へ急増するほどハト派に転じたのか、その根拠はあまり明確とは言えない。パウエル議長はリスクとして、世界経済、特に中国と欧州の減速傾向を挙げ、世界的に弱い物価上昇力について「重大な課題である」としたが、これらは今に始まったことではない。

市場の戸惑いは、そのまま記者会見の質疑応答にも表れていた。記者の質問は「次のアクションは利上げなのか、利下げなのか」に集中したが、パウエル議長は明言を避けた。代わりに、「経済指標は現時点で、FRBが金利をどちらの方向に動かすべきか示唆していない」とし、「忍耐強くなるには良い時期」と述べた。あくまで様子見を決め込むスタンスだ。

<一段の円高も視野>

筆者はこれまで、FRBのハト派姿勢は米株の上昇につながり、為替市場では円安圧力がむしろ強まると見ていた。米株価と円の名目実効為替レートは明確に逆相関を描いており、昨年末の米株安と共に円が急伸した後、年明けからは米株価の反発と共に円売り圧力が強まったことを示している。

これにドルの名目実効為替レートを重ねると、FRBがハト派に転じた1月以降、ドルの上値は重くなっていたものの、リスクオンのムードが広がったことで円安圧力のほうがドル安圧力を上回っていたことが見て取れる。これまでドル/円が底堅く推移してきたのはこのためだ。

中期的にみれば、FRBの利上げ休止は米国の景気後退を後ずれさせる公算が大きい。大きな流れはこれまでと変わらず、市場が「景気の延命」を織り込んでリスクオンとなり、夏場にかけて米株高・円安の流れが再開する可能性が高い。

しかし短期的には、今回のFOMCで金融政策に対する不透明感が強まったようにみえる。今後は米国の経済指標に一段と注目が集まろう。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数の前月比の伸びが回復するか、米小売売上高が今後持ち直すか、米供給管理協会(ISM)などの景況感はどうか。仮に弱い指標が目立つようであれば、米国の景気後退とFRBの「利下げ」が一段と意識されるようになり、米株安とドル/円の下落につながる可能性がある。

問題は、その際に日銀が取り得る追加緩和の手段が限られることだ。FRBと欧州中央銀(ECB)がいずれもハト派に転じ、「リスクオン」がこれまでのドル/円相場を支えてきたが、欧米が利下げに踏み込む可能性が高まれば、円相場にしわ寄せがくることも想定されるため警戒が必要だ。

2月下旬から3月中旬にかけて、ドル/円相場は111円台を中心に堅調に推移していたが、レンジ相場が長く続くなかで徐々に上値が重くなっている。テクニカル上も90日移動平均線が200日移動平均線を下抜ける「デッドクロス」が現れており、短期的にはドル/円は下落方向にバイアスがかかりやすくなっている。

経済指標の内容が市場の懸念を高める中で、ニューヨーク市場では22日、ドル/円が110円を割り込んだ。一時的にせよ、ドル/円がさらなる下値を試す可能性に注意したい。

*本コラムは、ロイター外国為替フォーラムに掲載されたものです。筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

 3月23日、短期的には、今回のFOMCで金融政策に対する不透明感が強まったようにみえる。今後は米国の経済指標に一段と注目が集まり、弱い指標の場合には米株安と円高を招く可能性があると尾河氏は説く。2017年撮影(2019年 ロイター/Thomas White)
尾河眞樹氏 ソニーフィナンシャルホールディングス 執行役員兼金融市場調査部長
*尾河眞樹氏は、ソニーフィナンシャルホールディングスの執行役員兼金融市場調査部長。米系金融機関の為替ディーラーを経て、ソニーの財務部にて為替ヘッジと市場調査に従事。その後シティバンク銀行(現SMBC信託銀行)で個人金融部門の投資調査企画部長として、金融市場の調査・分析、および個人投資家向け情報提供を担当。著書に「本当にわかる為替相場」「為替がわかればビジネスが変わる」「富裕層に学ぶ外貨投資術」などがある。
 
編集:久保信博
https://jp.reuters.com/article/column-forexforum-maki-ogawa-idJPKCN1R4042


 

ビジネス2019年3月23日 / 06:54 / 14時間前更新
米国株式市場が急反落、世界景気低迷不安強まる
Reuters Staff
5 分で読む

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場は急反落、主要3指数の下落率が1月3日以来の大きさとなった。米欧の製造業指標が弱く、米国の長短金利が逆転し、世界景気低迷への不安が強まった。

3月の米製造業活動指標が予想を下回ったほか、欧州や日本の指標もさえなかった。これを受けて、米国の3カ月物財務省短期証券(Tビル)US3MT=RRと10年債S10YT=RRの利回りが、2007年以来約12年ぶりに逆転した。長短金利の逆転は景気後退(リセッション)入りの兆候ともみられる。

エコノミック・アウトルック・グループの首席グローバルエコノミスト、バーナード・バウモル氏は「景気後退が迫っていると直ちに結論付けようとは思わない」とした上で、「地平線上に本物の雲が発生しつつある。問題はこれらの雲がどの程度暗くなり、景気後退の嵐を引き起こすかどうかだ」と語った。

S&P総合500種.SPXの主要11セクター中、公益事業.SPLRCUのほかはすべて下落した。

「恐怖指数」の異名を持つシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数).VIXの上げは2カ月ぶりの大きさとなった。

S&P総合500種、ダウ工業株30種.DJI、ナスダック総合.IXICは週間でも下落した。

連邦準備理事会(FRB)は19─20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、成長ペースが鈍化する中、19年の想定利上げ回数をゼロとし、よりハト派的な政策スタンスへの転換を鮮明にした。

金利に敏感とされるS&P金融.SPSYは2.8%値下がりし、週間では昨年12月遅く以来の大幅安を記録した。

個別株では、スポーツ用品大手ナイキ(NKE.N)が6.6%安。第3・四半期(12─2月)決算は、北米売上高が予想を下回った。

米宝飾品大手ティファニー(TIF.N)は3.1%高。好調なインターネット通販を背景に、19年度の売上高・利益見通しを堅持した。

米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)は約3%安。コーウェンが、セダン型量産車「モデル3」の米需要について、価格の安い新車種が第2・四半期に投入されるまで軟調と予想した。

米ボーイング(BA.N)は2.8%安。ガルーダ・インドネシア航空(GIAA.JK)が、旅客機「737MAX8」型機49機の発注をキャンセルする方針と伝わった。金額の規模はカタログ価格ベースで60億ドル相当とみられる。

米動画配信サービス大手ネットフリックス(NFLX.O)は4.5%値下がりした。米アップル(AAPL.O)が25日、動画配信サービスの開始などについて発表すると予想されている。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.69対1の比率で上回った。ナスダックでも4.90対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は86億6000万株。直近20営業日の平均は77億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25502.32 -460.19 -1.77 25844.65 25877.01 25501.45 .DJI

前営業日終値 25962.51

ナスダック総合 7642.67 -196.29 -2.50 7800.25 7817.83 7642.57 .IXIC

前営業日終値 7838.96

S&P総合500種 2800.71 -54.17 -1.90 2844.52 2846.16 2800.47 .SPX

前営業日終値 2854.88

ダウ輸送株20種 10052.30 -233.37 -2.27 .DJT

ダウ公共株15種 784.26 +4.91 +0.63 .DJU

フィラデルフィア半導体 1400.37 -41.46 -2.88 .SOX

VIX指数 16.48 +2.85 +20.91 .VIX

S&P一般消費財 884.84 -18.54 -2.05 .SPLRCD

S&P素材 340.33 -10.50 -2.99 .SPLRCM

S&P工業 614.81 -14.28 -2.27 .SPLRCI

S&P主要消費財 571.22 -1.34 -0.23 .SPLRCS

S&P金融 421.09 -12.00 -2.77 .SPSY

S&P不動産 222.16 -1.06 -0.47 .SPLRCR

S&Pエネルギー 484.86 -13.06 -2.62 .SPNY

S&Pヘルスケア 1049.44 -19.22 -1.80 .SPXHC

S&P通信サービス 158.47 -2.03 -1.27 .SPLRCL

S&P情報技術 1286.77 -30.91 -2.35 .SPLRCT

S&P公益事業 296.66 +2.03 +0.69 .SPLRCU

NYSE出来高 11.47億株 .AD.N

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21000 - 340 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 20985 - 355 大阪比 <0#NIY:>
https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKCN1R32SJ

 
トップニュース2019年3月23日 / 10:59 / 10時間前更新
アングル:中国株上昇が香港ドルを圧迫、本土に資金が流出
Reuters Staff
2 分で読む

[香港 21日 ロイター] - 中国本土株の急伸を受け、香港ドルを売って人民元を買い、本土株に投資する動きが強まり、香港ドルに下落圧力がかかっている。

香港ドルHKD=D3は3月初めから、当局が定めた取引バンドである1米ドル=7.75─7.85香港ドルの下限に下落し、中央銀行に相当する香港金融管理局(HKMA)が市場介入して買い支えている。

年初からの介入回数は5回、規模は累計116億香港ドル(14億8000万米ドル)で、いずれも今月に入って実施された。

それでも相場は同7.8475香港ドルと、下限ぎりぎりで推移している。

これは香港のファンドや個人を含め、海外投資家が主に香港と本土の株式相互取引(ストック・コネクト)を通じて中国A株を買っていることが主因。この制度を使う場合、投資家は他の通貨を人民元に交換する必要がある。

中国A株.SSECは年初から24%近くも上昇した。米中貿易協議が近く妥結するとの期待や、株価指数を運営する米MSCIが、新興国株指数への中国本土株の組み入れ比率を4倍に引き上げると決めたことが背景にある。

コネクト制度を通じた香港から本土への資金流入は1、2月に1210億元と、前年同期の3.73倍に達した。

HKMAによると、人民元は年初から2.8%上昇し、最大のオフショア人民元市場である香港の元預金は1月に2.6%減って5991億元となった。

BNYメロン(ロンドン)の首席通貨ストラテジスト、サイモン・デリック氏によると、伝統的に人民元が下がると香港ドルも下がる傾向にあったが、昨年12月初めからは逆相関が示されている。

投資家は低金利の香港ドルで資金を調達し、本土のA株を買っている。香港市場はキャッシュが豊富なため、資金が流出しても今のところ金利は上がっていない。

HKMAの介入により74億香港ドルが吸収されたが、銀行システムの流動性水準を示すキャッシュバランスは689億香港ドル。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(香港)のFXストラテジスト、ロナルド・マン氏は「少なくとも世界金融危機当時の100億香港ドルまで減少しない限り、香港の金利は大幅に上昇しそうにない」と話した。

(Noah Sin記者)
https://jp.reuters.com/article/china-stock-idJPKCN1R30VY  

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