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「ぼっーとしてるんじゃないよ!」カモの日本人観光客  仕事、お金、夫婦…7つの罠を避け成功や幸せを手に入れるには
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投稿者 うまき 日時 2019 年 4 月 15 日 14:33:20: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

WEDGE REPORT

「ぼっーとしてるんじゃないよ!」カモの日本人観光客

2019/04/10

山本隆三 (常葉大学経営学部教授)

 NHKの「チコちゃんに叱られる!」ではないが、海外では「ぼっーと生きてるんじゃないよ!」を実践したい。海外に慣れているはずの人たちでも、ちょっとした油断で欧米で結構犯罪に巻き込まれている。私も何度か難を逃れたが、それは犯罪にあった知人から手口を聞いていたからに他ならない。海外旅行には緊張感も必要だ。

 私が経験した未遂事件を含めて、最近の欧州の犯罪の手口を学んでおきたい。


パリの地下鉄(Celli07/gettyimages)
危ない鉄道と駅
「パリRER(郊外鉄道‐中心部は地下鉄)」

 パリのシャルル・ド・ゴール空港と都心を結ぶ郊外列車RER、B線は便利だが、治安が悪い地区を通ることでも有名だ。荷物を持って空港から、あるいは空港へ向かう列車に乗る時には要注意だ。列車に乗ろうとすると、入り口に数人立っており、列車の扉を入ったところから中に入れてくれない。立っている人を避けて右に行こうとすると、連中も右に動く。左から中に入ろうとすると、連中も左に動く。諦めて扉近くに立ったら、アウト。

 列車の扉が閉まる直前にあなたの荷物を奪い連中はホームに降り、閉まった扉の向こうで手を振ってバイバイされる。荷物ともバイバイだ。知人がこの手で荷物を奪われた。私も一度パリ中心部のシャトレ-レ・アル駅からB線に乗ろうとした際に、3人組の男性に邪魔をされ中に入れてもらえなかったことがある。知人から手口を聞いていたので、直ぐに隣の車両に移り被害に合わずに済んだ。手口を知られていると思ったのか、3人組は諦めて追いかけて来なかった。

欧州国際列車

 欧州内の移動は鉄道が結構便利だ。ただ、駅によってはホームが低く荷物を車両に入れるのに手間取ることがある。窃盗団が付け入るのは、その時だ。ブリュッセル南駅(ミディ駅)はユーロ―スターなど国際列車が発着するため日本人の利用も多い。

 知人がこの駅で荷物を車両に積み込んでいるときに、親切にも手伝ってくれる人がいた。ただ、車両に入ると座席のある号車と反対の号車に荷物を持って行こうとする。知人は、「そっちじゃないよ」と呼びかけるが、手伝ってくれた人は荷物を引っ張っていこうとする。何度か呼びかけているうちに、相手も分かったのか手を離した。ほっとして座席について、チケットを確認しようとしたら、チケットも財布もパスポートも、ポケットの中に入れていたものは何もない。荷物の引っ張り合いをしているうちに、引っ張っていた男の仲間に全て掏られていたのだ。

パリ北駅

 駅でも注意が必要だ。駅で乗り換え方法とか道を聞かれることがある。わざわざ観光客と分かる日本人に尋ねるのは変と思うが、変ではないのだ。目的は道を聞くことではないからだ。立ち止まって二言三言話をして、ポケットに手を入れれば、入れていた筈の財布がない。話をしている間に仲間が掏っているのだ。ユーロスターが発着するパリ北駅などは絶好の稼ぎ場だ。ユーロスターに乗るためには1時間以上前に到着するのが普通だ。改札が始まっておらず時間をつぶすことになる。

 駅構内のコーヒーショップで並んでいると、前に並んでいた人から話しかけられることがある「日本人かい。俺も日本に行ったことがあるよ」。列に並び雑談をしている間にズボンのポケットの中のものはなくなっている。日本ではズボンのお尻のポケットに財布をいれている人が結構いる。欧州にはまずいない絶好のカモだ。ズボンのポケットから掏られてもその場で気づく人はまずいないようだ。

落とし物には要注意!拾ってはいけない
お金が落ちている

 ウクライナで良く使われる手で、私もキエフの街中で被害に合いそうになった。街中を歩いていると前から来た人が、路上を指さしている。見ると輪ゴムで巻いたお札が落ちている。拾ってはいけない。拾ったら、直ぐに落とし主が現れる。当然前から歩いて来て指さした奴とはグルだ。だって、指さす前になぜ自分で拾わないのか不思議でしょ。落とし主は、「俺の金だ。ありがとう」と言い、お札の勘定を始める。「金が足らない。お前が取ったのだろう」と因縁を付けられ、取ったとされる額を支払わされることになる。

指輪だ!警察に届けよう

 早朝のパリ。ルーブル美術館の近くを散歩していたら。前から来たおばさんが路上を指さしている。見ると指輪が落ちている。まあ、危ないから拾わない。そうするとおばさんが拾って、話しかけてきた。フランス語は分からないが、どうも「この指輪は価値があるものよ。警察に届けなければだけど、私は時間がない。あなた届けれくれない。届けるとお礼がもらえるから、その一部を私に今くれない」というようなことを言っているようだ。当然お断りしたが、そういう手もある。

手に取ってはいけない

 落とし物ではないが、米国の空港、地下鉄車内などで座っていると、膝の上にものを置いていく人がいる。鉛筆とか小さなおもちゃとかだ。これを手に取ってはいけない。物売りなのだ。慈善事業に売り上げの一部を寄付すると称しているが、事実かどうかは分からない。手に取れば買う意思があるということになる。手に取らなければ、1、2分後に回収に来るだけで終わる。買ったことはないが、多分数ドル程度だろう。君子危うきに近寄らず。

タクシーも安心してはいけない
手品師タクシー

 最近は、空港から街中まで固定価格のタクシー料金制度の街が増えてきたが、以前はぼったくりタクシーが結構あった。ニューヨークにはメーターを見せないようにテープで隠すなどという悪質な運転手もいた。私がチリで出会った運転手は手品師だった。目的地に到着し料金は3000ペソ程度だったので5000ペソ札をだした。運転者は受け取るや否や、「旦那1000ペソ札だよ」と返してきた。おかしいなあと思いつつ3000ペソを支払ったが、後で計算すると、やはり5000ペソ札を渡していた。瞬時のすり替えは手品師の技だ。

乗ってから料金交渉

 これも南米での経験だが。ブエノスアイレスで乗ったタクシーは、乗車後、運転手が片言の英語で、メータの2倍の料金を要求して来た。それまで乗ったタクシーは全てメータ通りに支払っていたので拒否したが、しつこく要求するので途中タクシーが拾えそうなところで降りた。

 アフリカのナイジェリアでも同様の経験をした。乗車してから運転手が料金の上乗せを要求してきたのだ。ナイジェリアは英語圏の国なので乗っている間ずっと英語で交渉を続けることになった。途中で下ろされるとタクシーが拾える保証はないので、とにかく目的地まで交渉を続けて到着後は正規料金を支払ったが、運転手は最後まで「チップはもらえないのか」と粘っていた。

街角でも狙われる
古典的手口‐美人に時間を聞かれた

 ニューヨークの街角で、美人に時間を訊かれた。有頂天になって教えると、「あなたの時計狂ってない?」と話しかけられた。「そんなことないよ。ほら、携帯の時間も合ってるよ」と話を続けている間に、彼女の仲間が財布を掏っている。

古典的手口-アイスクリーム

 街を歩いていると、「上着にアイスクリーム(ジャムとかマヨネーズとかもある)がついているよ」と声を掛けられることがある。急いで上着を脱ぐと、声をかけてきた人が、「上着を広げるから、取りなよ」と親切にもティッシュを差し出してきた。親切でもなんでもないです。掏りです。アイスクリームを取り上着を着て、気が付けば上着のポケットに入れていたものがない。海外慣れしている知人2人がこの手に引っかかった。2人とも手口を知っていたものの、その場になるとつい反応してしまったそうだ。その場で上着を脱がないのが一番です。

リュックは止めよう

 最近リュックで通勤、通学する人が多くなった。両手が使えるし便利だ。そう思ってスペイン、イタリア、フランス、こういう国をリュックで旅行するのは止めた方がいい。知人はマドリッドで信号待ちの間にリュックを開けられ中に入れてあったバッグを取られた。違う知人はミラノの繁華街を歩いているうちに、リュックを開けられた。

 もう少し高等な手もある。インド、ニューデリーの繁華街をリュックで歩いていたら、後ろから来た人に、「リュックが開いているよ。気をつけな。教えてやったからお金頂戴」と言われたことがある。多分自作自演だが、窃盗犯よりはましかもしれない。

新聞紙と犯罪

 ドイツ・ケルン大聖堂の裏に美術館がある。早朝に開館時間を調べるため美術館に行ったことがある。当然周りには誰もいない。その時、新聞紙をお盆のように両手の上に広げた女性が4方から迫ってきていることに気がついた。犯罪集団だ。不思議なことに新聞紙で両手を隠しながら、ポケットを多勢に無勢で探って物を取る。ポケットを探られているのは分かるのに、なぜ新聞紙で隠すのか、その理由はよく分からない。そういうやり方なのだ。囲まれたら、全速力で人がいる方に逃げる。それしか方法はない。ぼっーと何だろうと考えていたら、数秒後にはあなたの持ち物は全て彼女たちの新聞紙の中に移動している。

クレジットカード
 自慢することではないが、今まで海外で3度カードナンバーを盗まれた。最初はシンガポールの日本食レストラン。ウエートレスがカードのPINを打ち込む手元をじっと見ているのでおかしいて思ったが、まさか日本のチェーン店のレストランでカードナンバーを盗まれると思わなかったので、そのまま打ち込んだ。翌日からカードが使えなくなった。カード会社からの連絡で分かったのは、その直後ブラジルで買い物に使われたのだ。シンガポールにいる人が、ブラジルでカードを利用するわけはなく、即座に使用停止となり実害はなかった。

 2度目と3度目は、米国の通販サイト。一つは大手のホテル予約サイト。もう一つはバッグ販売会社。パソコンにはセキュリティソフトが入っており、パソコンから盗まれるのは考えられない。海外サイトを利用した買い物は何度もしているが、問題になったのは2回だけ。2回目には、相手企業に連絡し、セキュリティーを調べてもらった。回答は問題なし。であれば、そこの従業員がナンバーを盗んでいる可能性があると思い調査を依頼したが、回答なしで終わり。

 ちなみに、このナンバーの盗難は、カード会社が発見した。普段の買い物のパターンと異なる買い物をしているとカード会社から連絡があった。不正使用された時に私も偶然米国にいたが、カード会社は、米国で行われた買い物のうち不正使用によるものを全て正確に把握していた。AIの力かもしれないが、恐るべきだ。不正使用された額は3000ドルほどだったが、保険でカバーされた。

 原因は良く分からないが、海外でのカード使用には気を付けたほうが良いようだ。知人は米国でカードを盗まれ、日本のカード会社に届け出を行うまでの30分間に5000ドル使用されていた。保険でカバーされるので実害はないが、海外でカードを使おうとすると、いつもセキュリティーロックがかかり、カード会社に連絡しないと使えなくなってしまった。まったく面倒だ。
http://wedge.ismedia.jp/articles/print/15869


 
2019年4月15日 flier
仕事、お金、夫婦…7つの罠を避け成功や幸せを手に入れるには?
『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』
悩む男性
写真はイメージです Photo:PIXTA
レビュー
『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』書影
『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』 デビッド・M・R・コヴィー、スティーブン・M・マーディクス著 野津智子訳 日本実業出版社 1728円(税込)
 世界的ベストセラー『7つの習慣』の系譜を次ぐ1冊――そういわれると手に取らずにはいられない読者も多いはずだ。著者の一人であるデビッド・M・R・コヴィー氏は、『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー氏の三男だというのだからなおさらだろう。生まれたときから7つの習慣の中で暮らしているという同氏は、いったいどんな考え方を持っているのか。

 本書『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』を読んだ多くの読者は、自分が罠に落ちていることに気付くことになる。罠から抜け出そうと懸命にもがいている真最中であることも少なくないはずだ。罠はそれほどまでに魅力的で、いとも簡単に人を陥れる。そして、罠に落ちてしまったら最後、抜け出そうともがけばもがくほど深みに入り込むことも少なくない。考えてみれば、罠というのはこの現代社会で生きることそのものではないか。もしかしたら、人生というのは罠から抜けだそうと懸命にもがき続けることと捉えている方もいるかもしれない。

 しかし本書を読むと、そもそも罠は避けることができるものだと気づくだろう。そして、罠を避けることができたのであれば、本書の主人公であるマイケルのように、確かな幸せを手にすることができる。7つの習慣のなかで暮らしてきたというデビッド・M・R・コヴィー氏だからこそ、きっとそのことに気付くことができたのだろう。(香川大輔)

本書の要点
(1)人はいとも簡単に罠にかかるが、罠から抜け出すのは至難の業だ。忍び寄る罠にかからないようにするためには、今までのアプローチとは異なる「啓示的(エピファニー)ブレイクスルー」が効果的だ。
(2)私たちを陥れようとする罠は7つある。「夫婦・恋人関係の罠」「金・借金の罠」「焦点(フォーカス)の罠」「変化の罠」「学びの罠」「キャリアの罠」「目的の罠」だ。
(3)「夫婦・恋人の罠」から抜け出すための啓示的ブレイクスルーは、夫婦の展望を共有し、それを実現するための方法を話し合うことだ。

要約本文
【必読ポイント!】
◆罠に落ちていると認識する
◇「トラポロジスト」との出会い

 家族思いだが金遣いが荒く、悪友に影響されやすい――それがこの物語の主人公、マイケルだ。多額の借金があるうえ、子どもの学費を工面しなければならないにもかかわらず、悪友から「最高の掘り出し物」とけしかけられ、オープンカーを購入する。そんな彼にとうとう愛想をつかし、妻のキムは家を出ていってしまった――。こうして物語は動き出す。

 キムが家出して1週間。マイケルと2人の子どもたちは、すでに予約していたハワイ旅行へと旅立った。もちろんキムは同行していないが、今さらキャンセルできなかったのだ。彼は途方に暮れていた。これから先、どうすればいいのだろう?

 そんなとき、マイケルに救いの手が差し伸べられる。子ども時代の親友であるボブの母親、ヴィクトリアだ。彼女には、まだ17歳だったボブを末期がんで亡くすというつらい過去がある。

 ヴィクトリアは自らを「トラポロジスト」と自称する。「トラップ(罠)」と「オロジー(学問)」をかけ合わせた造語である「トラポロジー」を研究しているそうだ。そんなヴィクトリアに対し、マイケルは、堰を切ったように自分の置かれた状況を話した。

 ヴィクトリアはマイケルの話を聞き終えると、次のように語りだした。「人生の落とし穴というのは、落ちるのはあっという間なのに、抜け出すのは至難の業なの」。「私たちが陥る罠は大昔から存在するけど、昔と今で違うのは、罠がより魅力的で厄介なものになっていることよ」。

 そしてこう続けた。「忍び寄る罠から永遠に自由になるためには、これまでにないアプローチが必要になるわ。私はそれを『啓示的(エピファニー)ブレイクスルー』と呼ぶことにしている」。

◇第一の罠「夫婦・恋人関係の罠」

 ヴィクトリアはまず、マイケルとキムが「夫婦・恋人関係の罠」に陥っていることを指摘した。それは、夫婦が2人とも「既婚独身者」になっているということらしい。結婚して2人で暮らしているのに、お互いの価値観をすり合わせることなく、ひとり暮らしのように暮らしてしまっているというのだ。結婚生活の進め方を話し合っていないばかりに、意見が合わずに口論を繰り返している。

 既婚独身者を生み出す理由は、3つある。自分が育った環境のほうが正しいと思い込むこと、考え方の軸を「私」から「私たち」にシフトできていないこと、相手が先に変わるのを待っていることだ。

 この状況を改善するためにはどうすればいいのか。ありがちなアプローチは、意見の相違を認め、夫婦の意見が一致する部分にのみフォーカスするというものだ。しかしそれでは、いずれ困難や試練にぶつかることになる。

「夫婦・恋人関係の罠」から抜け出す啓示的ブレイクスルーは、「お金の使い方」「子どもの育て方」「家事の分担」の3つについて意見を一致させることだ。夫婦のあり方や展望についてお互いの考えを共有し、それを実現する方法を話し合わなければならない。

◇第二の罠「金・借金の罠」

 借金も致命的な害をもたらす罠だとヴィクトリアはいう。借金の罠に落ちてしまう理由は3つだ。すなわち、今を楽しむために将来に備えることを忘れてしまう「金銭的近視眼(マネー・マイオピア)」、見栄のための消費、そして、現実から目をそらし、自分は大丈夫と根拠もなく思いこんでしまうことである。

 多くの本には、予算を立てて計画的にお金を使おうと書かれている。だが、それは長続きしない。短期間であれば自制できても、長期間となるとそうはいかないものだ。

「金・借金の罠」から抜け出す啓示的ブレイクスルーは、ゲーム感覚で借金返済や貯蓄に取り組めるプランを考えることだ。ヴィクトリアも以前、借金に苦しめられていた。そこで彼女は、借金の残額を示すスコアボードを作り、家に掲示した。これによってやる気がかきたてられ、あっという間に借金を完済できたという。

◇第三の罠「焦点(フォーカス)の罠」

 家族や夢などといった本来大切にするべきことを犠牲にし、取るに足らないことにとらわれている――それが、「焦点(フォーカス)の罠」に落ちた状態だ。インターネットが普及したことで、私たちは常にどうでもいいものが溢れている世界とつながるようになってしまった。取るに足らない内容の薄いもののために、多大な時間を浪費しているのだ。

 ありがちなアプローチは、溢れる情報を管理するために自分のスキルを磨こうとすることだ。だがすでに、この方法では手に負えないほど情報量が増えてしまっている。結局私たちが大切にしていることにフォーカスできないままだ。

 ヴィクトリアによると、「焦点の罠」に対する啓示的ブレイクスルーは「押し寄せてくる情報を何でも管理するのではなく、まず、どうでもいいものを取り除く」ことだ。自分にとって最も大事なもののために、もっと頻繁に「ノー」と言えるようにならなければならない。

◆罠から抜け出そうともがく
◇第四の罠「変化の罠」

 ハワイ旅行から帰ったマイケルは、罠から抜け出そうともがき始める。だが、仕事仲間からの誘いを断ったり、買ったばかりのオープンカーを手放したりすることはできない。高校生の娘の浪費癖も治っていない。こうしてまたヴィクトリアに教えを請うことになる。

 ヴィクトリアは、マイケルに「変化の罠」について教えてくれた。変化を先延ばしにし、成長を阻害しているというのだ。この罠に落ちる理由は3つで、変わることは難しいということ、正当化と先延ばし、そして完璧主義だ。

 こうした場合にありがちなアプローチは、そうせざるを得ないような「環境の力」に頼ること、どん底になるまで変化しないこと、そして意志の力で変化を持続させようとすることだ。これらは、持続可能で長期的な解決策にはなりえない。

「私たちに意欲を起こさせるのは、環境の力ではなく心の声の力なの」――ヴィクトリアはいう。心の声は、内なるGPSだ。それに従うことが「変化の罠」の啓示的ブレイクスルーである。

 ヴィクトリアとの面談後、マイケルは心の声に従って変化を起こす。買ったばかりのオープンカーを下取りに出す、仕事仲間の誘いにはのらない、考えるための時間を確保する、不要な会議には出席しない、だらだらとテレビをみない。しかし肝心のキムはまだ戻ってこない――。

◇第五の罠「学びの罠」

 次にヴィクトリアが取り上げたのは「学びの罠」だ。人は、間違うことを学習プロセスの一部ではなく、性格上の欠点や自分の短所と捉えてしまう。その結果、間違うことを極端に恐れ、間違いを隠したりごまかしたりしようとする。だが、間違いを隠すことよりも熟考と発見に労力を使い、軌道修正と成長につなげるべきだ。

 こうした場合にありがちなアプローチは、自分が上手にできることに目を向けさせることだ。しかしそれは、成長と進歩という当たり前のプロセスを不当に扱う行為だ。能力がある人は、このプロセスなくして成功しているのだと思い込んでしまいさえするだろう。だがこれは、誰しも経験するプロセスなのだ。モーツァルトやビートルズさえ、尋常ならざる努力をしてきている。

 そしてヴィクトリアは続ける。「努力の過程で人はときに間違いをおこす。そうした間違いをごまかさず、きちんと認めて、そこから学ぶなら、必ず夢を実現できるの」。結果だけではなく努力やプロセスも正当に評価することこそが、「学びの罠」における啓示的ブレイクスルーだ。

◇第六の罠「キャリアの罠」と第七の罠「目的の罠」

 本書では、続けて、マイケルが第六の罠「キャリアの罠」と第七の罠「目的の罠」に落ちていることが指摘される。

「キャリアの罠」とは、やりたくもない仕事をやめることができないという罠だ。会社への経済的な依存度が高いうえに、会社の居心地が良く、ついつい安住してしまうのだ。会社の側も凡庸な社員を望み、構造化し、調整する。

 こうした場合にありがちなアプローチは、得意なことに専念するというものだ。しかしそれでは、視野が狭まり、能力も限定されてしまう。

 この罠に対する啓示的ブレイクスルーは、収入、アイデア、情熱、目的意識という4つの側面すべてを満たす仕事をしているかどうかを自問することだという。「あなたはあなたの人生を生きるべきだし、運命も自分で切り拓かなければならない」。

 次に「目的の罠」とは、死の直前になってはじめて、自分がかかっていたことに気付く罠だ。人生において最も大切な「人とのつながり」をないがしろにし、無意味な富や名声、栄誉などをため込んできたことに、死を間近にしてようやく気付く。

 この罠に対するありがちなアプローチは、モノの収納場所を増やすことだ。しかしこのアプローチでは、ため込むという本質の解決にはつながらない。

「『本当の幸せは、ものを所有しても、つかめない』――このことに気付くと啓示的ブレイクスルーが生まれる」とヴィクトリアは語る。本当の幸せは、ほかの人に尽くすこと、そして自分自身がいなくなったあともほかの人のためになる有意義な貢献をすることで得られるというのだ。

 マイケルは、合計7つの罠にはまっていたということだ。彼はヴィクトリアの指導のもと、子どもたちに支えられ、これらの罠と格闘していく――。

一読のすすめ
 読者の中に、7つの罠のどれにも落ちていないという方がいるだろうか。いや、多くの読者は、知らず知らずのうちに罠に落ちていること、そしてそこから抜け出そうともがいていることに気づかされたはずだ。なにせ、罠は魅力的で巧妙なのだ。何気ない日常を当たり前に過ごすうちに誰もが罠に魅了され、いとも簡単に罠にかかってしまう。そして多くの人は、罠にかかっていることにすら気づいていないのだろう。

 啓示的ブレイクスルーを生み出すための考え方自体は、それほど難しいものではない。だからこそ、まずは実践してみようと思えた。それだけで、確かな幸せが手に入るのだから。

 7つの罠にはまっていると指摘されたマイケルは、どんなアクションを起こし、どう人生を変えていくのか――。この物語の結末は、本書で確認していただきたい。

評点(5点満点)
総合4点(革新性4.0点、明瞭性4.0点、応用性4.0点)

評点のイメージ
*評点基準について
著者情報
デビッド・M・R・コヴィー

 世界規模での人材教育・研修の分野における著名な専門家として知られる。SMCOVの共同創業者、共同CEOであり、ThomasLelandの共同創業者でもある。リーダーシップおよびグローバル・ライセンシングの専門家。スティーブン・R・コヴィーの三男として、生まれたときから「7つの習慣」の中で暮らしている。

スティーブン・M・マーディクス

 世界規模での人材教育・研修の分野における著名な専門家として知られる。SMCOVの共同創業者、共同CEOであり、ThomasLelandの共同創業者でもある。

野津智子(のづ ともこ)

 翻訳家。獨協大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に、『〈新訳〉最前線のリーダーシップ』『チームが機能するとはどういうことか』『謙虚なコンサルティング』『サーバントであれ』(いずれも英治出版)、『仕事は楽しいかね?』(きこ書房)、『グレートカンパニー』(ダイヤモンド社)、『夢は、紙に書くと現実になる!』(PHP研究所)などがある。

(1冊10分で読める要約サービス?flier)
https://diamond.jp/articles/-/199729  

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コメント
1. 2019年4月15日 19:10:00 : O8HL2KZeN6 : R3B5aGZLdXlFWW8=[310] 報告
「まだ甘い!」 恫喝してる 笑み浮かべ
2. 2019年4月15日 19:10:07 : O8HL2KZeN6 : R3B5aGZLdXlFWW8=[311] 報告
昔から カモにされてる 日本人
3. 2019年4月15日 21:14:30 : ikbCrOBQLM : c1p0M2QvU0w4Q1k=[6] 報告
日本人は疑わないし、また主張も激しくない。
周りが同じならば安心してしまう。

常にネギを背負っているカモだからな〜
それを見せつけていることに気が付かない。

海外でも日本人があまり居ないところでは
できる限り「カメレオンのように色をその場に
あわせる」私はそうやって生きてきた。
それが一番安全だからだ。

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