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経営統合を諦めていないルノーは日産の自滅を待っている ゴーンvs日産・ルノー 最終戦争(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/236.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 4 月 21 日 03:19:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

 


経営統合を諦めていないルノーは日産の自滅を待っている ゴーンvs日産・ルノー 最終戦争
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252280
2019/04/20 日刊ゲンダイ


会見するルノーのスナール会長と日産の西川社長(C)日刊ゲンダイ

 4月8日の臨時株主総会で日産自動車前会長のカルロス・ゴーン氏は取締役を解任されたことで日産自動車にとっては「ただの人」になった。ゴーン氏が経営に与える影響は全くないだろう。これから日産にとって大きな課題となるのは、ルノーとの関係をどうするかだ。

 今年3月12日、日産の西川広人社長、三菱自動車の益子修会長、ルノーのスナール会長、ボロレ最高経営責任者(CEO)がそろって記者会見し、「アライアンス・オペレーティング・ボード」を設立すると発表。これがゴーン氏なき後の3社連合の最高意思決定機関となる。

 会見では西川氏もスナール氏もこの組織の運営方針について「コンセンサス(合意)ベース」と述べ、ゴーン氏のように「独裁」ではなく、話し合いで物事を進めていく考えを強調した。

 この時に、スナール氏が日産の会長職にはこだわらず、会長職に代わって「取締役会議長」ではなく「副議長」に就く人事案を示した。形だけの取締役で権力はないポストだ。ルノーは会長職にこだわり、それを拒否していた日産との間には溝があったが、ルノーが譲歩した形での人事と言える。

 しかし筆者は、これは一時的な「融和」とみる。いずれルノーは議長か社長ポストを求めてくるだろう。日産の43%もの株式を握るルノーの立場からこれは当然の要求だ。そして、ルノーは日産との経営統合を諦めたわけではない。今は「爪」を研ぎながら様子を見ているのだ。

 スナール氏の前職は仏タイヤメーカー、ミシュランCEOで、その前はフランスの石油企業やガラス会社を渡り歩いてきた、いわゆる「プロ経営者」だ。貴族の出自で物腰は柔らかく紳士的だが、内面は計算高く、時にはリストラなどで苛烈な手法を用いる経営者といわれている。

 ルノー側は密かに日産の「自滅」を待っていると筆者は見ている。日産の2019年3月期決算は、営業利益、純利益がともに期初予想から900億円減の4500億円、4100億円になる見通し。販売台数も計画から32万台減の560万台。ゴーン氏が開発コストを削り過ぎて商品に魅力がなくて売れないことが業績下落の主要因なので、一朝一夕に業績が上向くとは思われない。さらに下振れリスクがある。

 そうなって日産の株価や企業体力の下落が顕著になった時に、ルノーは「株主」として日産の経営に注文を付け始め、一気に攻勢に出て、日産の株式を買い増して子会社化したり、経営統合を持ち掛けてきたりするだろう。日産が、実験データの不正が発覚して株価が急落した三菱自動車の株式を取得して一気に傘下に収めたのと同じ手法だ。

 日産とゴーン氏の戦いは事実上終結したが、いずれ「日産VSルノー」の最終戦争が始まるだろう。 

(おわり)



井上久男 ジャーナリスト
1964年生まれ。九州大卒業後、大手電機メーカーを経て92年に朝日新聞社入社。支局勤務を経て95年から経済部記者としてトヨタ自動車や日産自動車、パナソニックなどを担当。04年朝日新聞を退社しフリーに。文藝春秋、東洋経済新報社、ダイヤモンド社など数多く媒体で記事を執筆している。









 

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コメント
1. 赤かぶ[10418] kNSCqYLU 2019年4月21日 03:19:54 : 48FW7XOL3U : ODEvY0JSVUxLeU0=[477] 報告


2. 2019年4月21日 04:50:13 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[9] 報告
日産は既にルノーのものです。
何を今更。
社長のサイカワってのが一番怪しいんだよね。
ああいう人間は普通、上に立たせてはいけないって思われるものなんですけど、なぜ社長なんてやってるんでしょうね。
3. 2019年4月21日 07:45:46 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[71] 報告
日産が自滅したら持ち分が43%もある日産株主であるルノーに何の得があるのか。日産を軸にした国際戦略を日産を実効支配するルノーが主導していきたいのである。
4. 2019年4月21日 17:00:57 : MyrvvBbn9s : ZTFSbDY5dGlGa1k=[5] 報告
ゴーンが来た当初、彼は社食?で従業員と同席して社風を調査したらしい。
同席する可能性がある日産社員は、朝一で昼食を共にする4人組を決めたそうだ。
4人席なので、そうすればゴーンとの同席を回避できるんだってさ。
なんちゅう情けない連中だ。。。ゴーンにおんぶにだっこして貰ったお子ちゃまが
今更何ができるというんだろうね。


ところでサイカワの責任問題はいつまで棚上げ?

5. 2019年4月21日 20:26:45 : abn4ghevQs : RzhaWG0yQUVZa0U=[160] 報告
日産が自爆すっるなら、ルノーが先に破綻するわ。

ルノーは日産の寄生虫だ。

6. 2019年4月21日 20:59:49 : ETdbtmk0KA : cmkxbHh5YVM0a0U=[118] 報告
乗っ取りを 完成させる 弱らせて

手放さぬ ゴーンがつけた 道筋は

7. 2019年4月22日 20:33:37 : Ft5PhGZaus : eVhpVlpSams1eTY=[48] 報告
 賽の河原に突入した日産の日本人経営陣を地獄の閻魔様が歓迎するかのような神戸市営バスー日産ディーゼル製の自爆。販売促進費をどういじくり回しても、「販売に貢献する人」に回るのが当然。脇で涎を垂らしてみていた西川が「司法取引」して猫ばばしようという魂胆は許せねぇな。
8. 2019年4月22日 22:37:13 : KyPgZPlu8Y : U0EzUDRXcC5YdzY=[174] 報告
ルノーが日産の支配を強めている件について、かつて国有ルノー工場の時代にアメリカ第四位の自動車メーカー、アメリカン・モーターズがGM、フォード、クライスラー、日本車に追い詰められて窮地に立たされ、ルノー支配がどんどん強まっていった1960年代、1970年代の歴史を思い出してしまった。

1950年代、フランス国有ルノー工場は、2リッター級の中型車フレガトが、ライバルのシトロエンDS19およびID19にコテンパンにやられ、1960年に生産停止に追い込まれてしまった。それで何をしたかと言うと、アメリカ第四位の自動車メーカー、アメリカン・モーターズと提携し、同社の大衆車ランブラーを世界のルノー販売網を通じて販売することにしたのである。

Rambler-Renault
https://de.wikipedia.org/wiki/Rambler-Renault

●これは日本の自動車雑誌では決して触れられない内容である。自慢話に聴こえたらお許し願いたいが、運よく白人女性と結婚出来てNZと豪州に住むに至って、現地の自動車マニアから教えてもらった内容である。このアメリカン・モーターズの現地生産工場は、豪州にもあったし、アルゼンチンにもあった。

アメリカン・モーターズは年々衰えていったが、どこの市場でも競争力のある他社製品に敗れたのだ。アルゼンチンは、第二次世界大戦直後は世界有数の豊かな国であり、アメリカ系メーカーが進出した。何しろペロン大統領と、エビータの時代でしたから。世界最強のレーシングドライバー、ファンジオがモータースポーツ界にデビューしたのは都市間レースだったが、これもフォードの市販車を改造したものだった。

アルゼンチンで根を張ったアメリカン・モーターズだったが、同国が年々貧しくなっていくと、売れ筋の自動車は小型車になっていき、ルノーが1968年に完全買収して子会社化した。

オーストラリアのアメリカン・モーターズは、これまた日本車に追いやられ、ルノーが現地生産でテコ入れしたが、ダメダメでした。それでトヨタに工場を売って撤退。なんでオーストラリアでルノー12やアメリカン・モーターズのランプラーのスクラップが見られるのかと言うと、答えは現地生産していたからです。

●アメリカン・モーターズの本体のアメリカも、1970年代に日本車に追い込まれていくと、これを契機に国有ルノー工場が乗っ取りに動き、46%の株式を手中に収めた。日産の43%と同じような数字ですね。

ところがその後が全然ダメで、ルノー9や11を「アンコール」やら「アライアンス」と命名して売ったものの、日本のトヨタ・カローラやホンダ・シビックに品質でも性能でも信頼性でも大きく見劣りし、全然歯が立ちませんでした。

それでフランス本国で開発した新型中型車ルノー25をベースに開発した中型車を投入する予定でしたが、あまりに赤字が深刻化したため、1987年にルノーはアメリカン・モーターズをクライスラーに売却して撤退。しかし新型車は出すことになっていたため、アメリカン・モーターズのブランドであった「イーグル」を使って、「イーグル・プレミア」と命名。

イーグル・プレミア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2

これは全然売れませんでしたね。しかも砂漠あり荒野ありの広大なアメリカ大陸では、壊れても直せないことが多く、パーツの供給も不安で、整備士もヨーロッパ生まれの自動車はアメリカ車と流儀が違うこともあって、お手上げでした。

●ルノーは、自分のやり方を押し付けて北米大陸で敗退したのです。だから、弱らせて日産を完全買収したとしても、そこから浮上は不可能ですね。アメリカン・モーターズでも、再起不能になったから、クライスラーに売って逃げた。自分たちの財産まで失いかねなかったからです。

ルノーと日産は、今のままでは共倒れになりかねませんね。

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