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「最近の若者はすぐ辞職」「入社したら3年は我慢しろ」は本当か?(wezzy)
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/308.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 4 月 29 日 22:07:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「最近の若者はすぐ辞職」「入社したら3年は我慢しろ」は本当か?
https://wezz-y.com/archives/65316
2019.04.29 wezzy


「Getty Images」より


 新入社員の研修も終わり、多くの企業では新人の現場配属が始まっている。一方、企業側にとってゴールデンウィーク(GW)は採用後のひとつのヤマ場といえる。GWを境に退社を検討する新入社員が出てくるからである。

 「最近の新人は忍耐力がなく、すぐに辞めてしまう」というのはよく聞くセリフだが、新入社員の定着率は低下しているのだろうか。

■新入社員が辞職する割合はいつの時代も同じ

実は「近年、新入社員の定着率が低下している」というのは真っ赤なウソである。新入社員が会社を辞める割合は30年以上にわたってほとんど変化していない。

 厚生労働省の調査によると、大学卒の新入社員が3年以内に会社を辞める割合は31.8%となっている。この数字は多少の変動があるが、1980年代から大きな変化を見せていない。最も離職率が低かったのは、バブル崩壊直後の1993年で24.3%だったが、その後は上昇しており、30%台前半で推移している。

 1年目で辞める新人は少なく、2年目で辞める人と3年目で辞める人がほぼ半々という傾向も変わっていない。つまらないからといって会社をすぐに辞めるわけではなく、1年から2年、様子を見て辞職を決断しているようだ。1年以内の辞職は上司や人事などが必死で慰留する可能性が高いので、こうした事情も1年目に退職が少ない理由のひとつだろう。

 データを見る限り、「最近の新人はすぐに辞めてしまう」という話は完全に幻想ということになる。

 あくまで一般論だが、会社内におけるバブル世代上司の評判はすこぶる悪い。何かといえば、過去の話を持ち出し、若手に対して、やれ「草食系」「ゆとり世代」「我慢力がない」などと批判を繰り返すのが典型的なイメージだろう。

 だが、そんな上司が新入社員だった頃も今と同じ割合で新人が会社を辞めていのだから、何も変わっていないはずである。また、当時の若手は「新人類(やる気がなく何を考えているのかわからないという意味)」と揶揄されており、覇気がないと当時の上の世代からさんざん攻撃されていた。

■バブル世代の上司は、今の若手と同じくらいプライベート重視だった

 当時のメディアの記事を読むと「休むことばかり考えている」「遊びは上手いが仕事は受け身」「人の話を聞かない」「目上に対する口のきき方がなっていない」「仕事に対する熱意がない」「上座を知らない」などなど、バブル世代の新入社員に対する上の世代からの苦言のオンパレードとなっている。

 新入社員の意見もふるっている。「上の人は仕事、仕事で仕事帝国主義だ」「休みの日には絶対に出社したくない」「上司は何かといえば俺が若い頃は、といった話ばかり」「プライベートを犠牲にするなんておかしい」など、今の若手社員とウリふたつの意見を活発に述べている。

 上司からはさんざん批判され、会社中心のライフスタイルに対してこれほど否定的だったバブル時代の新入社員は、いつの間にか完璧な会社人間となり、そして管理職になった。今では、若手に対して「忠誠心がない」「仕事を舐めている」と批判している図式だ。

 筆者は心変わりしたバブル世代の上司を批判したいわけではない。若手がプライベートや遊びを重視し、上の世代がそれを認めないのは、いつの時代も変わらないと言いたいだけである。逆に言えば、バブル世代上司を強烈に批判している今の若手の大半は、20年もすれば、あれほど嫌っていた上司とまったく同じ行動を取っているかもしれない。

 こうした変化は、同じ組織にいるとなかなか自覚できない。筆者は入社4年目で転職を経験し、その後30歳で起業したが、その直後に学生時代の友人と飲みに行って驚いた経験がある。

 彼は入社早々「会社には絶望した」と語り、「こんなどうしようもない上司の下で仕事はできない」「ぜったいに辞める」と息巻いていた。だが8年後に再会した時、彼は同じ会社に在籍しており、見事なまでに会社人間に変貌していた。「今の自分があるのは上司たちのおかげだ」と語り、新入社員がいかにダメなのか熱弁を振るっていた。会社や上司にあれほど強く反発していたにもかかわらず、そのことは記憶の片隅にもないようで、「当時は(会社に反発していて)若かったよな」といった言葉を想像していた筆者は正直、面食らってしまった。

■3年我慢すべき、という話には根拠がある?

 厚労省の新卒の離職率調査には3年目以降のデータはないが、日本の平均的な離職率(パートタイム除く)は11%程度なので、3年目以降の定着率はかなり高いと推察される。10年を経ずに完璧な会社人間に変貌していた筆者の友人のケースなどを考え合わせると、3年目から10年目くらいまでの間に、会社人間としてのアイデンティティが確立すると考えればよいだろう。

 人間は自分が想像するよりもはるかに唯物的(物理的な環境で精神が構築されるという哲学的な概念)な存在である。特に日本人は諸外国のビジネスパーソンと比較してその傾向が強いように思える。漫然とした状態で10年近く同じ組織に居続けた場合、かなりの確立で組織のカルチャーに染まってしまう可能性が高い。

 筆者はむやみに転職や起業を推奨するつもりはまったくないが、本気で会社のカルチャーに染まりたくないと思っているのであれば、どこかのタイミングでは会社を辞めるといった行動が必要になる。

 辞職を考える新入社員に対して、しばしば「3年我慢しろ」などと言われることがある。3年という数字に明確な根拠はなく、区切りがよいというのが最も大きな理由だろう。だが、3年目以降は離職率が下がる可能性が高いことを考えると、3年我慢しろという話もあながちウソではないのかもしれない

 もしこの話が事実だとすると、辞職を検討している新入社員へのベストなアドバイスは、やはり「3年待て」になるだろう。もし会社人間に変貌してしまう人なら、3年後には会社や上司を批判していたことすら忘れているだろう。

 一方、3年経過しても気持ちがまったく変わらない人は、おそらくその後も同じ状況が続くと考えられる。3年経過していれば、第二新卒ではなく中途採用の枠組みに入ってくるので、そのほうがキャリア的には有利かもしれない。つまり、3年在籍していれば結果はわかるのだから、今あれこれと思い悩む必然性は薄いのだ。



加谷珪一
経済評論家。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社などを経て独立。経済、金融、ビジネスなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。



 

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