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孤独死には誰にでも起こりうる。26歳「特殊清掃人」が目撃した共通点(bizSPA!フレッシュ)
http://www.asyura2.com/19/hasan132/msg/322.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 5 月 03 日 19:13:15: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

孤独死には誰にでも起こりうる。26歳「特殊清掃人」が目撃した共通点
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190503-00152581-bizspa-bus_all
bizSPA!フレッシュ 5/3(金) 15:46配信


ブルークリーン株式会社 取締役 兼 現場責任者の鈴木亮太さん(26)


 隣人の顔すら知らないというような現代では、いつ誰の身に降りかかるかもわからない孤独死。その最前線で、人の“死後”にふれるのが特殊清掃という仕事です。

 東京・大田区にあるブルークリーン株式会社は、特殊清掃や遺品整理を手がけています。26歳にして同社の取締役兼現場責任者を務める鈴木亮太さんに、仕事の実態を伺いました。

孤独死やセルフ・ネグレクトに陥る人たちの傾向

――昨今、特殊清掃という言葉も広く聞かれるようになった印象もありますが、どのようにお考えですか?

鈴木亮太(以下、鈴木):僕が仕事へ従事し始めたのは2017年の夏頃だったのですが、当時もまだ専門業者が数えるほどしかいなかったです。最近はメディアでも「セルフ・ネグレクト(自己放任)」や「孤独死」がよく取り上げられるようにもなり、少しずつ認知されてきた実感はあります。

――実際の現場から、孤独死される方の傾向はあるのでしょうか?

鈴木:ほとんどの方は一人暮らしですね。やはり周囲に助けてくれる方がいないことから孤独死されるケースが多いので、一軒家ではなく賃貸物件に住んでいた方が9割ほどを占めています。また、年齢層は高齢者のほうが多いですが、40〜50代も目立ちます。

――室内に共通する傾向はありますか?

鈴木:セルフ・ネグレクトに陥る方は、自分の身の回りに気を配らなくなります。そのために室内はゴミの山になっているケースが多いですね。なかでも顕著なのは風呂場やトイレ、キッチンなどの水回りが機能していないという共通点で、足をふみ入れると物置きになってしまっていて、のちに話を聞くと、お風呂は週に一度銭湯へ行くだけ、トイレは近くのコンビニで済ませるという生活パターンになっていたケースもありました。

 また、寝床の周りに生活に必要なモノが揃っているケースも多いですね。リモコンや携帯電話、ゲームのコントローラーなどが動かずに済む範囲に置かれていて、ペットボトルに尿が溜まっているといった部屋も少なくありません。

孤独死現場のニオイ・残留物の状況

――実際の現場では、どういった作業を行うのでしょうか?

鈴木:僕らがまず優先するべきなのは遺体から流れ出た体液により室内に充満したニオイを取るという仕事で、そのために薬液の入った噴霧器で消毒や消臭をします。それから弊社ではオゾン脱臭機を導入しているのですが、室内にただよっている細菌などをすべて死滅させるほどに強力なので、取り扱う上では慎重に、感染症を防ぐためにも防護服や防毒マスクを身につけて作業を進めます。

――体液とはどういったものなのでしょうか?

鈴木:遺体から流れ出た血液や人間の皮膚にある脂のタンパク質が凝固することで、黒く固まったものですね。たいていの場合、僕らが現場へ入るのは遺体がすでに回収されたあとですが、しばらく放置されたままだと最後に潰(つい)えた場所に残るんです。

 ときには床下にまで浸透しているときもありますが、亡くなった方が最後にどういった状況だったのか分かるほど、くっきりと残ります。たいていは、玄関など出口に向かって頭が向いているケースが多く、憶測の域は出ないものの、やはり最後に誰かへ救いを求めていたと思うことも少なくありません。

――特殊清掃を手がける一方、亡くなられた方の遺品整理はどのように進めていくのでしょうか?

鈴木:ご遺族がいらっしゃる場合にはあらかじめ遺すべきものを伺います。まずは現金や通帳、個人情報の分かるものなどの貴重品を捜索して仕分けしていきます。それから、特別に依頼されたものを探していくという流れですね。

 不要なものは一時的に保管して、心苦しく思う部分もあるのですが、現状では破棄しています。ただ、ご遺族から「遺しておくと前に進めないから処分してください」とお願いされるケースもあります。

遺品整理ではその人の半生が透けて見えてくる



――室内にあるモノには故人の意思も反映されているかと思いますが、それについて何か思うところはありますか?

鈴木:やはり人それぞれの半生が透けて見えてくるんですよね。例えば、他人からすれば何でもないように見えるモノでも、大切に箱の中へしまわれていたり、サイドボードにコレクションされていたりするので、仕事のため気持ちを抑えなければとは思いながらも、感情移入してしまうときもあります。

――今のお仕事に従事されて2年ほど経過しているそうですが、そういった気持ちの面はやっていくうちに慣れたのでしょうか?

鈴木:もともとがゼロから事業を始めるところから任されて、実際に費用をいただいて作業をするようになってから徐々にという感じでした。ご遺族の意向に沿うのはもちろんなのですが、私たちの仕事はご依頼主が物件の大家さんであるケースが多く、現状回復も役割のひとつなので、割り切っている部分もあります。

特殊清掃に必要な“薬品と住宅”の知識

――特殊清掃の仕事へ就く上で、必須の資格はあるのでしょうか?

鈴木:必ず取らなければいけない資格はありません。ただ、深く理解しておかなければいけない知識はあります。1つは、消臭や消毒をするために必要な薬品の知識ですね。もうひとつが、室内の清掃だけではなくリフォームまで手がけるケースもあるので、住宅に関する知識も必要となります。

――ゼロから特殊清掃の業界へ飛び込んだそうですが、どのように勉強されたのですか?

鈴木:もともと、僕をこの仕事に引き込んでくれた現在の代表者が建築関係の出身者だったので、リフォームなどは手ほどきを受けました。薬品については発注時にどういった効能があるのかを調べるなどして、少しずつ知識を蓄えていきましたね。

 また、新しく導入するものについては現場で使う前に研修を受けて、取り扱い方を学んでいます。事務所にあるキッチンの水回りを掃除するときに試したり、自分がケガをしたときに血液を室内で放置してみて、どのように使えばよいのかを自主的に研究したときもあります。

――鈴木さんの経験からして、特殊清掃の業界に向いている人と向いていない人はいますか?

鈴木:向いている人というのは難しいのですが、室内にあるモノであったり、故人の意思が渦巻いている空間での作業を求められるので、感情移入をしやすかったり自分の中で悪い“気”を吸い取るという自覚がある人は、あまり向いていないのかもしれません。

特殊清掃という仕事自体が「なくなる」のが理想

――今のお仕事ならではのやりがいはどういった部分でしょうか?

鈴木:作業中は過酷な環境下にいるので感じづらいのですが、終わったあとに「鈴木さんのところに頼んでよかった」と言われると、ご遺族やご依頼主の負担を減らせたのかなと思えるのでやはり嬉しいですね。

 また僕自身、実は今の仕事へ就くまではいろいろな仕事を転々としていたのですが、2年も続いている仕事というのが生涯で初めてなんですよ。現場によって毎回違うことをする上での発見もあるし、故人の周囲にいる方々の「心のお片付け」を少しでも手助けできるという達成感は何ものにも代えがたいです。

――最後に、今後はどのようにお仕事を発展させていきたいですか?

鈴木:僕の理想としては、特殊清掃という仕事自体が「なくなること」が世の中のためだと感じているんです。ただ、現実的には難しいですよね。そのために孤独死とは何かを問いかけようとYouTubeでも“お片付け請負人・すーさん”の動画をアップするようになりました。まずはもっとたくさんの人にその現状を伝えていきたいですね。

 また、今は大田区を拠点に千葉、東京、神奈川、埼玉を中心に関東一円の現場に出張しているのですが、細かくみれば特殊清掃の業者が近くで見つからない地域もあるはずなので、将来的には拡大させていきたいと思います。

■ ■ ■ ■ ■

 自身のYouTubeチャンネルでは、現場での経験をふまえて孤独死やセルフ・ネグレクトについての啓発にも積極的に取り組んでいる鈴木さん。

 人の“死”に関わる仕事というのは、世間的にみてそう多くはない印象もあります。しかし、ときには過酷な環境下で作業することもあるという仕事を通して鈴木さんは、故人や周囲を取り巻く人びとの意思と真摯に向き合い続けています。

<取材・文・撮影/カネコシュウヘイ>

bizSPA!フレッシュ 編集部



 

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コメント
1. 投稿のあんちゃん[416] k4qNZYLMgqCC8YK_guGC8Q 2019年5月03日 22:08:06 : ec5C2vDjSU : blZtalNOcWhTRmc=[56] 報告

 下手をすれば近々お世話になりそうな気がしている。

 死んだらどんな人間も、臭いを発しながら腐っていく。いやまだ生きているうちにかもしれない。

 その辺に転がる雀の死骸、あるいはゴキブリの死骸の方がまだ始末におえるかもしれない。彼らを始末してくれる小動物あるいは微生物がいるのだろう。

 人間は物持ちだから、その始末にも困る。物持ちなど言っても、碌なものは残していない。本人にとっては宝物だったのかもしれないが、ほとんどゴミにしかならない。

 昔からきれいさっぱり消えてしまいたいと思いながら、ここまで来てしまった。それが生き物の執着というやつなんだろうが、人間の最期など汚いものでしかない。死者を送った人間は、きれいな話を並べるが、本当はそうではない。祭壇あるいは墓に向かって本当は何を考えているのだろうか。

2. 2019年5月04日 03:22:57 : bbGNa1QTSU : VUZ3RUxiY2FyWUk=[1] 報告
死は誰にでも訪れるイベントだ。ロス茶だろうが69フェラだろうが世界皇帝だろうが人間である限り逃れる事はできない。この世でいくら権勢や財産を誇ってもあの世までは持って逝けない。逆にいくらわだかまりや借金や不運があっても死ねばチャラである。そう考えると生に比べれば実に平等なイベントではある。

平等と書いたが、事前に準備をしている人と準備をしていない人では苦痛の度合いが違う。最悪なケースは突然倒れて病院に運ばれ、そのまま病院のベッドで10年以上寝たきり治療とかだろう。この世で権勢を誇っている者ほど死と向き合うのは心理的に抵抗があるので事前に準備せず苦痛な死に方をする場合が多い。逆にこの世に大して未練がない人ほど死と向き合う心理的な抵抗は少ない。

特殊清掃業者の世話になるのは、やはり死と向き合う準備をしていなかった人たちだろう。常に死について考える人はそれなりの準備はすると思う。

3. 2019年5月04日 21:10:32 : jXbiWWJBCA : Rm5WWGpiTzAwU2c=[65] 報告

死ぬのは、周りに誰がいようと、一人だから

孤独死自体は、どうでもいいこと

ただし、その後始末を、きちんとしないのは

排泄物を垂れ流すのと同じだ


周囲や遺族に迷惑だと思われたいのであれば別だが

自分のバイタルを、知り合いや親族、自治体などに定期的に連絡するように

自分で工夫するのが良いだろう


ただし、精神レベルが低く、他人に迷惑をかけても平気な人間も多いから

いずれバイタルモニターチップを体内に埋め込み、常時モニターする

AIシステムを国として構築する必要もでてくるだろう


そうした効率化の工夫を積み重ねなければ、超少子高齢化で

自治体が崩壊する中で、人々の税・社会保障負担は、さらに大きくなっていくことになる


4. 2019年5月05日 04:06:02 : bbGNa1QTSU : VUZ3RUxiY2FyWUk=[7] 報告
>>03

なるほど。腐乱死は迷惑だと言うわけか。

しかし人間というのはそれほど簡単に死ぬ動物ではない。死ぬ直前には必ず体調不良などの自覚症状が現れるのである。

つまり腐乱死が迷惑だと思うなら、国の方でコントロールできるように安楽死を合法化して低価格か無料で利用できるように提供すれば良いのでは。本人にとっては死ぬまで体調不良を我慢して孤独死するよりはずっとマシであろう。国も施設で死んでもらえば特殊清掃の必要がなくなる。

5. 2019年5月05日 04:50:42 : bbGNa1QTSU : VUZ3RUxiY2FyWUk=[8] 報告
医者が臨終医療で儲けたいから安楽死は認めない、だけど腐乱死は迷惑だ。実際の世の中でそんな美味しい所取りが許されるほど甘くはないだろう。今までの人生で挫折を味わった事がない世間知らずな坊やの考え方だな。

安楽死か腐乱死か、どっちか片方を選べ。美味しい所取りなんぞないのだ。

6. 2019年5月05日 09:47:01 : z0SQdjEyNM : WUxPTXhZaFdKYWM=[126] 報告
それなりに読んでもらえる記事だろうけど
うんこを棒で突っつくようなもので
あまり趣味が良いとは言えない。

人は概ね、死にざま生きざまを選べないと思う。

7. 2019年5月06日 00:13:42 : GH3NFZYDso : azhwa1QxUFVJY2M=[13] 報告
若い人だが心根がしっかりしていて立派です。

このような、人の命にたずさわる仕事では、他にも
無くなる事を目標にスべき仕事がある。

たとえば医療である。
薬や医者が不要になることが医療の最終目標でもあるはずだ。そうは言っても、
不可避の原因が一掃されるまでは必要とされてしまうのであろうが...

しかし犯罪的な問題もある、
それは意図して人々を病気に縛り付け利得を増幅させている輩がいるだろうことである。

保険会社 医薬品許可者である政府厚生労働省などの省庁 医薬品会社 医療機器会社 病院 医者などが可能性として強く疑える。

ガンについて言えば、
この日本では当たり前という風潮を醸成吹聴する偽学者とマスゴミもいる。
しかし彼らは決して、そのガンの原因についてはくわしく国民に報道していないのである。

乳がんが電力会社会社の原発からの放射性希薄ガスと排出放射能が原因の一因であるとは言わない。ほかにも白血病や悪性リンパ腫などが放射能汚染水、
汚染食品から強く起きうることも。

日本人のガン発生状況について、
インターネットで他国と比較確認してみよう、異常な国である。

経団連・官僚と結託した自民公明の利権金第一の政治が原因だ。

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