制裁関税
http://blog.livedoor.jp/columnistseiji/archives/51770638.html
2019年05月07日　小笠原誠治の経済ニュースゼミ

昨日も書きました、トランプ大統領の制裁関税のことですが… 　本当に中国製品すべてに25%の関税が課せられることになるのでしょうか？ 　日経が報じています。 　トランプ米大統領が5日、中国への制裁関税を現在の10%から25%に引き上げると表明したことを巡り、米通商代表部（USTR）のライトハイザー代表は6日、10日に実施すると表明した。7日にも官報で正式に通知する。中国との交渉本格化を前に改めて強硬姿勢を示した格好だ。一方、中国側は劉鶴副首相が9〜10日にワシントンを訪れて協議に臨むとしており、ぎりぎりの駆け引きが続いている。　 　もし、それが実現されると… 　米国で販売される中国製品の多くが値上げされ… 　値上げされても買う余力のある人は買い続けるでしょうが… 　値上げされるなら買わないという人も多いでしょうから… 　そうなると、中国の米国への輸出が減り… 　そうすると、米国の対中国の貿易赤字が縮小するかも知れません。 　しかし、だからといって、対世界の貿易赤字は多分縮小することがないでしょう。 　何故かと言えば、中国からの輸入が減る分、例えば中国以外の国からの輸入が増えると見込まれるからです。 　ね、そうでしょう？ 　やっぱりもっと根本的なことに取り組む必要があるのです。 　例えば、米国が輸出競争力をもっとつけるようにする、と。 　そのためには、技術力を高めたり、生産性を上げたり、賃金を下げたり、ドルの価値を下げたり… 　米国自身が努力すべきことが多いのです。 　いずれにしても、25%の関税が課されると、米国の一般の消費者は、その分購買力を奪われることになるので、生活が苦しくなることでしょう。 　で、生活が苦しくなる一方で、失業率が低い状態にあるので、賃金は益々上がりやすくなり…そうなるとインフレが起きる恐れがあります。 　そして、インフレが起きれば、ドルの価値が下がり、そうなると米国の貿易赤字が少しは減るかもしれませんが… 　Make Amerika Great Again! ではなくなってしまいますね。 　暫くは株式市場が荒れそうだと思う方、クリックをお願い致します。 　↓↓↓ 　人気blogランキングへ ※リンク省略

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