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静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃(後編) (マスコミはダム放水を指摘してリニアを通せ?!)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/353.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 年 10 月 11 日 10:07:50: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

(回答先: JRの姿勢、6市町「不誠実」 リニア水問題で静岡県側不信感(論点外しはソーリの御得意?) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 年 10 月 11 日 09:36:50)

 田代ダムの発電所放水が問題なら、真剣に取り組んで指摘すればいい。
ダム放水を認めているのだからリニア漏水も認めろ、というのは方向がずれているのではないか。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここから)
静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【後編】
2019年10月08日 05時00分 公開
[河崎貴一,ITmedia]
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1910/08/news023.html
 
◇編集部より:連載「検証・リニア静岡問題」の予告編「リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実 」は大きな反響がありました。筆者の現地取材を報じた【静岡県知事の「リニア妨害」 県内からも不満噴出の衝撃【前編】】に続き、今回は「後編」として静岡県への書面取材の結果を詳報いたします。 

photoリニア中央新幹線(ITmedia ビジネスオンライン編集部撮影)【*画像略】

 静岡県には、「新幹線新駅関連調査費」という不思議な予算がある。東海道新幹線の新駅を、牧之原台地にある富士山静岡空港(牧之原市・島田市)の近くに新設することを想定した調査費である。

 2016年度には、10億円の予算を計上し、その後も毎年500万円が盛り込まれた。19年度も新駅の利点を検証するためとして、500万円の予算がついている。

photo富士山静岡空港の直下にある牧之原第一トンネルから出てきたのぞみは茶畑の中を走る【*画像略】

●川勝知事が突然口にした「湧水の全量戻し」
 静岡県は、以前から空港新駅について検討していたが、リニア中央新幹線計画が動き出してから、同プロジェクトを意識した動きをするようになった。

 14年に、品川・名古屋間の工事実施計画が認可されると、静岡県はリニア新幹線の開通後、空港近くに新駅を建設する可能性についての本格的な検討を始めた。翌15年には、同県の有識者検討委員会が空港の西側約700メートルに新駅を造る案を作成。16年には、新駅の着工に備えて、前述のように10億円の予算を組んでいる。

 この間、JR東海側は新駅建設の可能性を一貫して否定している。そのため、10億円の16年度予算は1円も使われることはなかった。

 まさにその16年度末(17年3月)、大井川の利水者がJR東海に基本協定締結を要望して、南アルプストンネル静岡工区の工事が始まろうとした。すると直後の4月、川勝平太・静岡県知事は、「(湧水の)全量を恒久的かつ確実に戻すことを早期に表明(すること)」と意見を述べて、「湧水の全量戻し」を口にし始めた。その後、県、利水者、JR東海の三者間で基本協定案の大筋合意に至った10月に、突然強い口調でJR東海を批判し始めた。その結果、締結直前の基本協定は覆されたのである。

 それでも、毎年続けて500万円の調査費を組んでいるのは、新幹線新駅を切望する静岡県の並々ならぬ思いがうかがえる。

 なぜ、これほどまでに、新幹線新駅にこだわるのだろうか。

photo富士山静岡空港のターミナルビル。この直下を東海道新幹線が走っている【*画像略】
 空港新駅について、静岡県議会で川勝知事を追及したのが、桜井勝郎県議(元島田市長)だ。平成30(2018)年12月静岡県議会定例会(12月7日)の一般質問で、次のように発言している。

 「最近知事はトンネル工事で発生する湧水を全量戻す件でJR東海を糾弾していますが、(中略)日ごろからJR東海には空港新駅に対するつれない対応にふんまんやる方ない知事は、その怒りをトンネル工事による湧水にぶつけたのであります。水を武器にして関連する世論を味方につけ、言いたい放題であります。

 昨年(2017年)10月10日の定例記者会見であなたはこうおっしゃっております。『この工事によって、地域振興なり地域のメリットがあるかについて基本的な考えのないまま勝手にトンネルを堀りなさんな』」(「本会議会議録」より)

photo桜井勝郎・静岡県議会議員【*画像略】

●川勝知事が固執する「空港新駅」の実現性
 桜井県議は筆者の取材に応じて話した。

 「川勝知事は、知事に就任した当初はリニアに全面的に賛成していました。それは、リニアが開通すれば、東海道新幹線の『のぞみ』の本数が減って、ダイヤに余裕ができる。そうなれば、富士山静岡空港の下に新駅を造りたいという構想からです。

 しかし、空港新駅を造ろうとしても、西隣の掛川駅まで15キロしかありません。新駅に『こだま』が停まっている時間や減速区間を考えると、後続の『のぞみ』や『ひかり』が滞ってしまいます。それに、空港に新駅ができれば、外国からの観光客が、新幹線に乗って東京や名古屋・大阪方面に移動してしまう。これでは、静岡のメリットはあまりありません。静岡県民だって、東部の人たちは新幹線で羽田空港や成田空港を利用し、西部の人たちは同じく新幹線で中部国際空港(セントレア)を利用しているんですから」

photo富士山静岡空港を拠点にするFDA(フジドリームエアラインズ)【*画像略】

 富士山静岡空港は、09年に開港して、搭乗者数は138万人を見込んでいたが、これまでの最大搭乗者数は約71万人(18年)、一日平均で2000人弱の利用と伸び悩んでいる。そこで、川勝知事の空港利用者増加策と経済振興策の切り札として、空港新駅が浮上したらしい。

 川勝知事は、定例記者会見でリニア中央新幹線のトンネル工事による環境の損害による「代償措置」として、リニア駅の建設費用に相当する額を明言した。それはまさに、東海道新幹線の新駅を想定しているように思えてならない。

photo掛川駅に近い掛川城。山内一豊が城主をつとめた時期もあった【*画像略】


 実際に空港新駅の実現性はどうか。

 東海道新幹線は、混雑時には、1時間に『のぞみ』が10本、『ひかり』が2本、『こだま』が3本の15編成が走っている。列車の間隔は最短で3分しかない。

 三島・熱海駅間(16.1キロ)を例にあげると、『こだま』は三島駅を発車してから熱海駅に停車するまでに7分から8分かかる。その所要時間を参考にすると、『こだま』は掛川・静岡空港駅間(15キロ)を、6分30秒から7分30秒で走る。

 『のぞみ』は、掛川・静岡空港駅の距離を3分50秒で疾走している。『こだま』が掛川駅を発車して3分後に『のぞみ』が通過すると、途中で先行の『こだま』に追い付いてしまう計算になる。まして、来年(2020年)のダイヤ改正では、『のぞみ』が1時間で12本に増加されるので、空港新駅の実現性は難しい。

 もし新駅を造るとすれば、可能性としては掛川・新空港駅間を、複々線化するしかない。しかし、空港駅利用者は出迎えや見送りも含めて1日にせいぜい3000人だから、それだけの乗降客のために莫大な工事費用をかけるわけにはいかない。

photo静岡駅を通過する東海道新幹線『のぞみ』【*画像略】

●「のぞみ」を敵視する静岡県
静岡県内の東海道新幹線の駅で、『ひかり』と『こだま』が停車すると、決まって後続の『のぞみ』が本線を追い抜いていく。静岡県民は、苦々しく思いながらも、『のぞみ』の県内停車を願ってきた。とくに、静岡駅と浜松駅の利用者は『のぞみ』に乗りたいだろう。

 川勝知事の前任にあたる石川嘉延(いしかわよしのぶ)知事(当時)は、02年、ダイヤ改正で通過する『のぞみ』と、『ひかり』・『こだま』が同一の料金体系であることに不満で、県内を素通りする『のぞみ』に、「可能な限り、静岡駅または県内のいずれかの一駅に『のぞみ』を停車していただきたい。もし今後も県内素通りを行うのであれば、通行税をかけることを真剣に検討する」と静岡県議会で発言したことがあった。

 川勝知事も、『のぞみ』の静岡駅や浜松駅での停車を望んでいると伝えられる。

photo静岡駅前の徳川家康像。家康は、晩年を駿府城に居住して二元政治を布いた【*画像略】
photo乗降客の少ない新富士駅【*画像略】

 歴代の静岡県知事は、東海道新幹線に対して“被害者意識”を口にしてきた。本当にそうだろうか。

 静岡県内には東海道新幹線の駅が6カ所ある。東海道新幹線17駅のうち3分の1を占める。フル規格の新幹線では、岩手県と新潟県(ともに7駅)に次いで、全国3位の多さである。

 しかも、6駅のうち三島、新富士、掛川の3駅は、地元が費用を出して造った請願駅だ。請願駅は地元が建設費用を負担して建設されたが、開業後は国鉄と、国鉄民営化後に引き継いだJR東海が、駅員や関連する事業の従業員の人件費、施設の経費などを負担してきた。JR東海は、東海道新幹線の駅別の利用者数を公表していないが、ワースト5には新富士駅と掛川駅が入ると鉄道マニアに指摘されている。

 ことほど左様に、東海道新幹線だけでもJR東海の恩恵を十分すぎるほど受けてきたのが静岡県である。

 桜井勝郎・静岡県議が静岡県の新空港駅の調査費について、川勝知事を批判する。

 「静岡県は、川勝知事の意向で新空港駅に関連する調査費として、2016年からの4年間で2000万円以上のお金を使ってきました。実現不可能な新幹線の駅のために、県民の大切な予算を無駄に使ってきたのです」

●大井川から山梨県側に放流されている毎秒5トンの水
川勝知事は、JR東海の南アルプストンネル静岡工区の湧水について「全量戻すこと」「一滴たりとも失うことがあってはならない」と主張して一歩も譲らない。

 さらに、JR東海が環境影響評価準備書に記した「毎秒2t(トン)」の水量について、川勝知事は県民62万人の「命の水」と喧伝(けんでん)する。その水量については、前述したように、JR東海は「最大で毎秒2t減水と予測」した数値であり、それも「覆工コンクリート等がない条件」での話だ。大井川水系で、常時、毎秒2tの水が減るわけではない。

 それほど「毎秒2tの水」は大切にする一方で、川勝知事が「黙して語らない」大量の水がある。

●「黙して語らない」大量の水
 静岡県議会で川勝知事の矛盾を追及した桜井勝郎県議は話す。

 ちなみに桜井県議は無所属で、リニア中央新幹線に対しては、「賛成でも反対でもない」立場を取っている。

 「川勝知事は、大井川下流域の藤枝市や焼津市で汲(く)み上げている地下水が減ると、住民が生活に困ると指摘します。しかし、JR東海は、トンネルで発生した湧水は導水路トンネルで大井川に戻すと言っています。それを実行すれば、下流域の水資源利用に問題はないはずです」

 そして、水問題の根幹に触れるダムの話をした。

 「トンネル工事で最大で毎秒2tの水が県民の命に関わるというのなら、なぜ、東京電力の田代ダムで毎秒4.99tの水を、導水路トンネルで山梨県側の発電所に送り、富士川に放流させるのでしょうか。今では山梨県側に放流する水量は、交渉によって5月から8月の間だけは毎秒3.5tに減らすことになりましたが、それにしても、田代ダムから県外に放出してきた水の量は毎秒4.99tで、JR東海で問題にしている毎秒2tの2.5倍です。地元マスコミも、田代ダムの水については、知っていて報じないのはおかしい」

 桜井県議は、平成30年12月静岡県議会定例会(12月7日)で、田代ダムの水について川勝知事に質問を行った。

 「知事は、JR東海には命の水と言われている大井川の水を一滴たりとも渡さないと言いながら、あの田代ダムから毎秒4.99t(が)東京電力の発電用として山梨県側に流れている。あの水はわれわれの命の水──大井川の水ではないのでしょうか」(カッコ内(が)は筆者補足)

 「その(田代ダムの)水には一切触れようとしない。同じ命の水なんです。JR東海には敵対心丸出し、東京電力には沈黙。これはどういうことでしょうか」

photo山梨県側に水を放流している田代ダムの航空写真。©Google 【*画像略】
田代ダムからの導水路図。©Google【*画像略】

 田代ダムの水に関する質問には、川勝知事も難波喬司副知事も答えずじまい。交通基盤局長だけが、東京電力との交渉によって、大井川への放水量を増やした説明をするにとどまった。

 しかし、川勝知事は、田代ダムから発電のための水が南アルプスに設けられた導水路トンネルを通って毎秒約5tの「静岡県民の命の水」(川勝知事の発言)が山梨県側の田代川第一・第二発電所に送られ、その後に富士川水系の早川に放流されていることをよくよくご存じだった。そのうえで、あえて桜井県議の質問には答えなかったのだ。

 その証拠に、山梨県早川町のWebサイト(平成28(2016年)年8月付け)に、辻一幸町長は次のように記している。

 〈静岡県の川勝平太知事さんが(平成28年=2016年)7月5・6日、一泊二日で私たちの町早川町を訪れてくれました。川勝知事さんは、昔から早川町には関心を寄せていてくれていたとのことです。

 理由は、(中略)大井川上流の田代川の水は県境を越えて早川の東京電力が発電所発足以来利用していること、そして、今日リニア中央新幹線が南アルプスを早川町から静岡県を通過して長野に繋(つな)がることなど、諸々(もろもろ)の点でこれからの静岡県の県土ずくり(※ママ)を考える中で、早川町の視察を決定されたとのことでした。

 水に関しては、東京電力田代川第二発電所を見学され、大井川上流の水がどのように利用され、早川から富士川に、駿河湾に出るかの理解を示され、リニア工事に関しては、既に始まっている早川の工事現場三か所でJR東海から熱心に説明を受けられました。〉 

 上記のように川勝知事は、毎秒約5tの水が大井川から山梨県側に放流されているのを知りながら、JR東海に対しては、「命とも言える大井川の水を一滴たりとも失うことがあってはならない」「(一滴も水を漏らさないための)技術とその科学的根拠を示せ」と、あまりに偏った態度を取り続けている。

 明らかにダブルスタンダードである。川勝知事はJR東海に対して、なぜ「水1滴」にこだわり続けて、敵視する必要があるのだろうか。

 さらにいえば、静岡県は大井川への放水量が増えたと主張するが、それはリニア中央新幹線の詳細が明らかになる前に、大井川流域市町長と石川知事(当時)が東京電力に対して、「水返せ運動」を行った結果である。リニア中央新幹線の問題が起きた後で、川勝県政が放水量を増やしたわけではない。

photo(早川町のWebサイト、平成28年8月より)【*画像略】
photo蛇行しながら流れる大井川(島田市川根町)【*画像略】

●リニア対応に対する静岡県の回答
リニア対応に対する静岡県の回答
 環境の中でもとりわけ水は、私たちが生存し、子孫が健康に生きるためにも大切な問題である。だからといって、人間の手が入らない原始のままの自然を残すことだけが正しいわけではない。人間による適切な管理も必要な場合がある。人間の活動も、自然の一部だからだ。

 静岡県や川勝知事の水と環境を守るという姿勢は間違ってはいない。しかしながら、川勝知事の言動を検証すると、「水と環境」を取引材料にして、「代償措置」として空港新駅をJR東海に造らせようとする“本音”が垣間見える。大井川の「命の水」でリニア中央新幹線のトンネル工事をストップさせるのなら、田代ダムが山梨県で大量に放流する水について対策を講じるべきではないか。

 そこで私は、ITmedia ビジネスオンライン編集部と連名で、静岡県広聴広報課に5項目の質問書を送った。以下、回答の全文を紹介する。

[質問1]2019年8月上旬から国土交通省が静岡県とJR東海の仲介に入りましたが、進展はありましたか?

[回答]8月9日に国土交通省、静岡県、東海旅客鉄道株式会社の3者で合意した「リニア中央新幹線静岡工区の当面の進め方について」に基づき、8月20日、21日に開催した「専門部会委員とJR東海との意見交換会」に国土交通省鉄道局の森環境対策室長が立会いました。

 会議後、森室長から「科学的知見に基づいた議論だった。」との発言がありました。

[質問2]静岡県はリニア中央新幹線で発生した「湧水は全量を大井川水系に戻す」と主張しています。しかし、今回の台風10号のような大雨が続いた場合、「湧水を全量大井川に戻す」と、水害の危険があるのではないでしょうか。

[回答]リニア中央新幹線の予定地下流に位置する畑薙第一ダムのダム設計洪水流量は1700m3/sとされており、大雨が続いた場合においても、リニア中央新幹線トンネルから大井川に戻す湧水による河川への影響は大きくないものと考えます。

 また、専門部会では、JR東海から「洪水時の河川流量とトンネル湧水量は、オーダー(桁)で違いがあり、トンネル湧水を大井川に戻すことが水害につながるものではない」との回答がありました。

[質問3]リニア中央新幹線の工事の影響で、「静岡県民62万人に影響が出る」と静岡県側は主張しています。「62万人」の根拠について教えてください。

[回答]大井川広域水道企業団は、7市(島田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御前崎市、菊川市、牧之原市)に水道用水を供給しております。7市の人口が約62万人となります。

 また、大井川広域水道企業団の取水量が最大2.0m3/sであり、当初、JR東海が大井川の河川流量が減少するとした量に相当しております。

photo
静岡県静岡県広聴広報課の回答より【*画像略】

[質問4]JR東海に「最大毎秒2.0m3」の減水を問題にしながら、田代ダムから導水して発電した水を山梨県側に「毎秒4.99m3」もの水を放流することは問題ではないのでしょうか。

[回答]田代ダムでは、昭和3年より取水を開始しており、国土交通省の許可を受けて最大4.99m3/sの取水を行っています。

 発電取水による河川流量の減少について、県は、水利権更新の機会を捉え、ダムからの放流量を設定する取り組みを行っています。

 平成15年2月に国、県、流域市町、発電事業者が参加する「大井川水利流量調整協議会」を設置し、取水に優先して確保すべき河川維持流量について合意し、平成17年度の水利権更新時には、季節に応じて毎秒0.43m3/sから1.49m3/sの水を、大井川へ流すことができました。

 平成27年度には、再度の水利権更新を迎え、協議会で議論を行い、河川維持流量を踏襲することを合意し、平成28年7月に水利権が更新されています。

[質問5]静岡県は、議員やメディア関係者に対して、県議会の場や記者会見場などで「田代ダム関連について質問しないでください」と依頼していますか?

[回答]申し訳ありませんが、事実関係が確認できませんでした。

photo筆者とITmedia ビジネスオンライン編集部との連名で送った質問書に対する静岡県広聴広報課の回答結果【*画像略】

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡工区)を巡る静岡県とJR東海のトラブルは、田代ダムから静岡県外に毎秒約5tの水が放流されていることだけでも正確に指摘されれば、これほどの大騒動にならずに現実的な対応ができたはずである。

 それなのに、なぜ大手のマスコミは問題提議ができないのか。

 静岡県にしても、議員やメディア関係者に対して、県議会の場や記者会見場などで「田代ダム関連について質問しないでください」と、要請したと伝えられる。その事実があったかどうかの確認(質問5)に対して、今回、「事実関係が確認できませんでした」と、肯定でも否定でもない曖昧な回答だった。事実関係がなければ、なぜ明確に否定できないのか。

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル静岡工区を巡る静岡県の川勝知事とJR東海のトラブルは、解消する兆しはない。このままでは、リニア中央新幹線の開業予定が遅れる可能性も出てきた。このような状況は果たして「静岡県民や日本国民の利益」になっているのだろうか?

 冷静な議論を求めたい。

photo中京圏・関西圏の期待も大きいリニア中央新幹線【*画像略】
photo近鉄奈良駅前の看板【*画像略】

著者プロフィール
◆河崎貴一(かわさき たかかず)
サイエンスライター、ジャーナリスト。日本文藝家協会、日本ペンクラブ会員。科学、医学、歴史、ネット、PC、食のルポルタージュを多く執筆。著書に『インターネット犯罪』『日本のすごい食材』(ともに文春新書)、パソコン・ガイドブック『とことん使いこなそう!』シリーズほか多数。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここまで)
 前にも似たような指摘を見た気がするが。やはり無理筋を感じる。

関連:
□「県民のため」と本当に言えるのか?:リニアを阻む静岡県が知られたくない「田代ダム」の不都合な真実(記者は国とJR東海に忖度心丸出し!)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/289.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2019 年 10 月 04 日 11:38:55: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 
 

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コメント
1. 佐助[7372] jbKPlQ 2019年10月11日 14:51:37 : CBecl62sKU : NVJZRmFlY1paMEk=[444] 報告
リニアは電子噴射式がベスト,原発の動力は時代遅れ。

大井川,蒸気機関車で渡る,景色と振動と音色が懐かしい。

役に立たないコメントで申し訳ない

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