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ライザップ、赤字転落で禁断の「利益かさ上げ」経営に回帰か…株式市場で取り沙汰(Business Journal)
http://www.asyura2.com/19/hasan133/msg/720.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 11 月 27 日 14:32:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

ライザップ、赤字転落で禁断の「利益かさ上げ」経営に回帰か…株式市場で取り沙汰
https://biz-journal.jp/2019/11/post_129898.html
2019.11.27 文=編集部 Business Journal


ライザップ(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)


 フィットネスジム「RIZAP」を運営するRIZAP GROUP(ライザップグループ/以下、ライザップG)は、フリーペーパーなどを発行する子会社のぱど(ジャスダック上場)を売却する。M&A仲介会社FUNDBOOK(東京・港区)を経営する畑野幸治氏が、TOB(株式公開買い付け)で67.56%の株式を所有するライザップGと、同社子会社でぱどの株式を5%所有する第3位株主のサンケイリビング新聞社(東京・千代田区)から全株式72.56%を取得する。ぱど株式の買付価格は1株170円。買付代金は24億6700万円。買付期間は11月7日から12月4日。成立すればライザップGに10億円の株式売却益が発生し、20年3月期の連結決算に計上する。

 ライザップGは2017年2月、ぱどの第三者割当増資10億円を引き受けて連結子会社に組み入れた。ぱどはフリーペーパーの草分け的存在。しかし、ネット広告に押され営業赤字が続いていた。20年3月期の業績見通しを下方修正。売上高を126億円から111億円、最終損益を6500万円の黒字から500万円の赤字とした。

 畑野氏は大学時代にインターネット広告事業を創業し、現在に至るまで2度のスタートアップを成功させ、その企業をいずれも売却している。FUNDBOOKによるM&A仲介事業は3度目のスタートアップとなるという。畑野氏は16年、インターネットを通じて買取から転売を行うネット型リユース会社BuySell Technologiesを設立した。17年3月、同社内にM&A事業部を新設。代表取締役だった畑野氏は「日本が直面する企業の後継者不足と事業継承問題を解決したい」という想いから事業を立ち上げたという。想定以上の反響があったことからBuySell社の全株式を売却し、同年8月にスピンアウトにより設立したFUNDBOOKの代表取締役CEOに就いた。

 今回、畑野氏は個人で、ぱどを買収する。同氏の狙い何か。今後、ライザップGとどう組むのかに関心が集まる。

■今期は黒字に転換すると公約

「結果にコミットする」のキャッチフレーズで知られるライザップGの瀬戸健社長は、今年6月22日に開いた定時株主総会で、「今期赤字というのは絶対にありえない」と宣言した。合併・買収した子会社の業績が振るわず、19年3月期連結決算(国際会計基準)で193億円の赤字(前期は90億円の黒字)に転落した。当初の159億円の黒字予想から352億円も下振れした。

 そこで瀬戸氏は、1年で黒字化を達成するという結果にコミットできなかったら「社長を辞める」と大見得を切った。最初のハードルは19年4〜9月期の連結決算だった。売上高にあたる売上収益は前年同期比2.5%増の1082億円、営業利益は27億円の黒字(前年同期は58億円の赤字)、最終損益は6600万円の赤字(同85億円の赤字)となった。同期間の最終赤字は2年連続である。

 営業利益が黒字に転換したのは、上場子会社の業績改善が進んだことによる。前年同期に赤字だった上場子会社6社のうち、ぱどを除く5社が黒字転換した。アパレル子会社の不採算店を閉鎖したり、CD販売店の余剰スペースでイベントを開くなど収入確保に努めた。

 20年3月期通期は5億円の黒字化を目指しており、何をおいても黒字化という公約を達成する。とはいえ、利益水準は最高益だった18年3月期(90億円)を大幅に下回る。9月末で82ある子会社のうち、まず、ぱどを売却。これで10億円の売却益を得る。サンケイリビング新聞社の売却も取り沙汰されている。

■経営不振企業の買い漁りが復活するのか

 新たな買収の凍結と買収した企業の立て直しは、6月の株主総会で取締役を退任した「プロ経営者」松本晃氏が残した宿題である。松本氏は米ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人社長、カルビー会長兼CEOを経て、18年6月、三顧の礼をもってライザップGのCOO(最高執行責任者)に迎えられた。

 当時、瀬戸社長は「毎月10社を資産査定し、平均1社を買収する」と豪語していた。松本氏は「ライザップG は成長と膨張をはき違えている」として、新規のM&Aの全面凍結し、収益を上げられる事業に絞り込む体制を再構築すべしと進言した。新規M&Aを凍結には、瀬戸社長はなかなか首を縦に振らなかった。経営不振企業のM&Aが同社の「利益の源泉」だったからだ。

 キーワードは「負ののれん代」。のれん代とは企業の買収で支払った金額と買収先の純資産の差額をいう。同社が採用している国際会計基準では、安く買収した場合は「負ののれん代」として利益に一括して計上できる。「のれん代」を損金として償却するのとは真逆の錬金術である。ライザップGは「負ののれん代」によって利益をかさ上げしてきた。

 結局、瀬戸社長は松本氏のアドバイスを受け入れた。新規のM&Aを停止し、「負ののれん代」を計上できなかったことで19年3月期は最終赤字に転落した。次の宿題は買収した企業の立て直しだ。赤字だった上場子会社6社のうち5社は黒字転換した。赤字が続くぱどは売却するが、安値で買収したため売却益が出そうだ。今後も経営不振企業の立て直しを進めるが、利益を出すのは容易ではない。売却しても、ぱどのように売却益が出るという保証はない。

 では、どうやって利益を確保するのか。経営不振企業を買収して、「負ののれん代」を計上することで利益をかさ上げするのが手っ取り早い。ぱどをFUNDBOOKの経営者に売却したことについて、株式市場の一部ではM&A路線に回帰する布石と受け取られている。FUNDBOOKを介して企業の売買を行うのではないか、との見方が浮上している。

(文=編集部)


 

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コメント
1. 2019年11月28日 19:00:44 : LFNDjcv3Co : YzdaSkhmblJJMi4=[132] 報告
できぬなら 無理矢理させる コミットを

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