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裏切者は誰だ! トランプの“森蘭丸”作成リスト 政権内で唯一の忠臣が暴露した「チーム毒蛇」とは 
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投稿者 うまき 日時 2019 年 1 月 25 日 00:30:19: ufjzQf6660gRM gqSC3IKr
 

裏切者は誰だ! トランプの“森蘭丸”作成リスト
政権内で唯一の忠臣が暴露した「チーム毒蛇」とは
2019.1.24(木) 高濱 賛
米政府閉鎖が4週目、影響は全米に 炊き出しや就職説明会も
米政府閉鎖が4週目、影響は全米に 炊き出しや就職説明会も。写真は米首都ワシントンで、食料の無料提供を行っている店の前に並ぶ連邦職員たち(2019年1月16日撮影)。(c)Jim WATSON / AFP 〔AFPBB News〕

トランプ大統領が「国境の壁」にこだわる理由
 ドナルド・トランプ米大統領が政権発足3年目に入った。波乱含みでスタートした政権はこの2年間、まさにカオスの真っただ中を突っ走ってきた。

 普通の大統領であれば、野党や世論の激しい批判を受ければ、政権運営安定化のために反対意見に歩み寄ったり、妥協を図ったりするものだ。

 ところがトランプ大統領にはそうした意図も意思も全くなかった。

 「自分こそは唯一正しい」「自分に票を投じてくれた有権者との公約は守る」

 その好例が2016年の大統領選に公約に掲げたメキシコとの国境沿いに不法移民の侵入を防ぐための壁を建設する計画だ。

 実はトランプ大統領は一時、この「国境の壁」を諦めかけたことがある。

 ところがこれを聞いた超保守派でトランプ支持の政治評論家たち*1が猛反発。大統領は従来の方針堅持を決めた経緯がある。

*1=テレビ・ラジオを通じてトランプ支持層に圧倒的な影響力を持っているのは、保守派政治評論家のショーン・ハニティ、アン・コールター、ラッシュ・リンボー、ビル・オレイリー各氏。トランプ大統領はこれら評論家たちの助言を一番重視しているとされる。

 同計画をめぐっては、議会民主党と激しく対立。

 この建設費を盛り込んだ予算案に民主党が猛反対して議会を通らないのだ。そのために連邦政府機能がマヒ状態に入ってから30日を超えた。

 大統領は最後には議会の承認を必要としない非常事態宣言を発動することをちらつかせている。しかし、民主党は今回の場合、非常事態宣言発動は憲法違反になると強気の構えだ。

 混乱する事態について、大統領が悪いのか、それとも民主党に責任があるのか。国論は2分している。

33歳の近習が描く「トランプ大統領との異常な500日」
 ドナルド・トランプという人物についてはすでにジャーナリストや学者、精神科医有志、ポルノ女優など各分野の人たちが分析してきた。トランプ政権で働いてきた閣僚やホワイトハウス高官たちも「回顧録」で触れている。

 現職の大統領について在任中にこれだけの本が出たケースは初めて。これらの本を読んで浮かび上がってくるトランプ像はこうだ。

 「唯我独尊。人の言うことは一切聞かない頑強親父。間違いを認めず、したがって謝ったり、訂正しない、因業ジジイ」

 さらに言えば、自らの金銭欲、色欲、社会一般のモラル違反について(自分の恥部について微に入り細に入り暴露されようとも)、平気の平左でいられる頑強な精神の持ち主だということだ。

Team of Vipers: My 500 Extraordinary Days in the Trump White House by Cliff Sims Thomas Dunne Books, 2019
 政権3年目に入ったこの時期に、大統領の下で500日を過ごした33歳の近習(きんじゅ)、クリフ・シムズ氏が「回顧録」を著した。

 タイトルは「Team of Viper」(チーム・毒ヘビ)

 「Wiktionary」によれば、「Team」の本来の意味は「共通の目的、達成すべき目標、やり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体」。

 著者によれば、このタイトルは、ハーバード大学のドリス・カーンズ・グッドウィン教授が2006年に著した名著、「Team of Rivals」*2にあやかってつけたという。

 もっともトランプ政権に参加したのは「Rivals」ではなく、一見忠誠を誓ったふりをして政権内でとぐろを巻く「Vipers」(毒ヘビ)だった、

*2="Team of Rival: The Political Genius of Abraham Lincoln"(邦訳「リンカーン」上中下巻、中公文庫)。南北戦争、奴隷解放をめぐって血みどろな内戦を繰り広げる時期にリンカーン第16代大統領がウィリアム・スワード(国務長官)やサーモン・チェイス(財務長官)ら政敵4人を「挙国一致内閣」の主要閣僚に入れて政権運営する。

 もともと米政界では年齢はあまり重要ではない。それでも30歳そこそこの若者がなぜ大統領の超側近として登用されたのだろう。

著者は25歳でニュースサイトを設立した逸材
 シムズ氏は南部アラバマ州生まれ。アラバマ大学政治学部を卒業後、25歳で同州バーミンガムに地元の政治経済ニュースを発信するウエブサイト「イエローハンマー・メディア」を設立、その後ラジオ局も開設してニュース番組の司会を始めた。

 2016年の米大統領選ではトランプ陣営に参加し、精力的な選挙活動を行った。

 トランプ政権発足と同時にホワイトハウスのコミュニケーション担当の特別補佐官に抜擢された。

 コミュニケーション能力に長けているだけでなく、いわゆる「爺キラー」。たまち大統領に気に入られて、2018年5月まで身の回りの世話から雑務まで受け持つようになったという。

 いわば「トランプ信長」にとっては「森蘭丸」(森成利)的存在だったのだろう。

 大統領は、レックス・ティラーソン国務長官の後任に起用したマイク・ポンペイオ米中央情報局(CIA)長官を補佐する国務省の重要ポストにシムズ氏を起用しようとしたともいわれる。

裏切者の大半は「共和党保守本流の牙城・党全国委員会出身」
 大統領の寵愛を一身に集めたシムズ氏がホワイトハウスを去ったのは2018年5月。

 辞めた理由についてシムズ氏は、ホワイトハウス内で上司はじめスタッフたちの妬みに嫌気がさしたことを挙げている。

(現在、コンサルティング会社を経営、大企業のCEO=最高経営責任者やメディア関係者に助言を与えているという)

 「嫉妬の海を泳ぐのはもう嫌になった」と、親しい友人には漏らしているという。

 所属したコミュニケーション担当部門でシムズ氏は共和党全国委員会からホワイトハウス入りしたスタッフたちとはことごとく衝突したという。

 全国委員会出身者には、ラインス・プリーバス首席補佐官、ショーン・スパイサー報道官らがいたが、みな早々に辞任している。

 そのシムズ氏が大統領から受けていた「特命」があった。

 ホワイトハウスで働くスタッフを対象にした「Enemy List」(裏切者の名前リスト)を作成するから情報収集せよ、との大統領直々の命令だった。

 政権発足直後からトランプ大統領の政策決定やその経緯について極秘情報が米主要メディアに漏れていた。

 大統領としては漏洩している張本人たちを炙り出したい狙いがあったからだった。大統領はシムズ氏にこう命じた。

 「周辺を徹底的に調べ上げ、情報を漏洩する裏切者の名前を見つけ出せ。私を裏切っている奴らの名前だ。俺はそいつらを処分する。奴らのようなヘビは追っ払う。日和見も例外ではない」

 シムズ氏は本書の中でこう記述している。

 「私は大変な経験をしていることに気づいた。私はアメリカ合衆国大統領のために裏切者を探し出し、リストを作るのを手伝え、と命じられていたのだ」

 「何とホワイトハウスの中に、しかもウエストウィング(大統領府中枢)に裏切者がいるとは」

 「私と大統領はウエストウイングで働くホワイトハウス職員をしらみ潰しにチェックしていった。大統領首席補佐官も各顧問も例外ではなかった」

 「大統領は一人ひとりの大統領に対する忠誠心について質した」

大統領は常に「裏切者リスト」を胸ポケットに
 大統領はシムズ氏の「査定」を聞きながら、大統領の紋章が印刷されているカードにスタッフの名前を殴り書きした。

 リストは2種類、1つは裏切者リスト、もう1つはそうでないスタッフのリストだった。

 「2つのリストに殴り書きされた名前は15人。そのうち10人は裏切者の名前。5人は裏切者ではないスタッフの名前だった」

 「5人はすべて大統領選でキャンペーン活動に参加した人たちだった。裏切者のうち、直ちに解雇されたものもいたし、その後残ってはいたがやがて解雇されたものもいた」

 「大統領はこの裏切者リストを常に胸のポケットに入れていた。裏切者は常に毒ヘビのようにホワイトハウスの中に潜んでいることを思い出すためだった」

 シムズ氏は大統領の勤務中にはいつも側にいた。閣僚や政府高官との協議はむろんのこと、閣議、外国首脳との会談には同席していた。執務外でも大統領がウエストウイングにいるときには側で侍っていた。

 「大統領は執務室の隣にあるプライベート・ダイニング・ルームでテレビを見ていた。まるで映画評論家のロジャー・イーバートがテレビを見るようにテレビをじっくり見ていた」

 「トランプ大統領はテレビに映るセッティング、グラフィック、衣装、ライトニングに至るまでコメントした」

 「もちろん政治評論家たちが大統領について良いことを発言したり、ホワイトハウス当局者たちが大統領を弁護するのを視聴するのが好きだった」

 「大統領はむろん、フォックス・ニュースがお気に入りだったが、『フォックス・ニュースのグラフィックは何とかならんかな。(リベラル系の)MSNBCのグラフィックが一番いい』と私に言っていた」

ブッシュ元大統領の懐刀・ロブ氏は「まぬけ」
 「フォックス・ニュースはしばしば政治評論家のカール・ローブ氏*3を解説者に起用した。同氏は盛んにヒラリー・クリントン元国務長官やトランプ氏をこき下ろした」

 「それを聞いて大統領は『ローブは間抜け野郎だ。奴が言うとことはいつも違っているのにフォックス・ニュースはなぜ奴を使うんだ。ローブは選挙参謀として何億ドルも使っているくせに選挙という選挙に勝ったためしがない(2000年の大統領選ではジョージ・W・ブッシュ氏を勝たせている)。ところがそのことを誰も口にしない。奴はみな忘れてしまったと思っているが、俺は忘れちゃいない』」

*3=カール・ローブ氏はジョージ・W・ブッシュ大統領の次席補佐官を務めた。2000年大統領選ではブッシュ候補の選挙参謀として勝利に導いた。退官後は保守派コメンティターとして活躍。トランプ大統領には批判的立場をとっている。

ホワイトハウスにうごめく「エゴとアジェンダと復讐心」
 シムズ氏は最初から本を書くつもりでトランプ政権で働いて500日間、毎日詳細なメモを書き留めてきたという。

 その日あった出来事、大統領と交わした会話などを克明に記録してきたという。その意図は何か。

 「リンカーン大統領は、意見の異なる、ある時は対立し合ってきたライバルを閣僚に入れ、『チーム・ライバル』を意図的に作った。これに対してトランプ大統領は『チーム・毒ヘビ』を作ってしまったのだ」

 「われわれは働いた。われわれは戦った。われわれは自分たちのエゴをむき出しにした。われわれは自分たちの個人的なアジェンダと復讐心を持ち込んだ。われわれは冷酷だった。中にはグッド・ピープル(善人)もいたと思う」

 「私はそれをこの目で見てきた。ホワイトハウスの情報を外部に漏洩した多くの連中と私とが違うのは、私は実名でその見てきたことを書き記したことだ」

トランプ政権全体が「チーム・毒ヘビ」ではないのか
 トランプ氏がホワイトハウスに入った時、はせ参じた(あるいは三顧の礼を尽くして招かれた)人たちみなに大統領に対する忠誠心があったわけではない。

 彼らは「自分たちのエゴとアジェンダと復讐心を抱いて集まった毒ヘビ」だったのだ。

『日本人が知っているようで知らないアメリカ』(高濱賛著・海竜社)
 奇異に感じるのは、シムズ氏は閣僚たちについては一切言及していない。政権発足当時任命された国務、国防、財務各長官らは2年以内に皆いなくなっている。

 もしトランプ大統領がシムズ氏にティラーソン前国務長官らの大統領に対する忠誠心チェックをさせたらおそらく、その答えはネガティブだったに違いない。

 その意味で、ホワイトハウスが「チーム・毒ヘビ」だったとすれば、トランプ内閣はそれに輪をかけた「チーム・毒ヘビ」ということになる。

 「国境の壁」という引くに引けなくなった難題。背後に忍び寄るロシアゲート捜査・・・。

 それよりも何よりも一網打尽にしたはずのウエストウィングの「毒ヘビ」は、実はフォギーボトム(国務省)やペンタゴン(国防総省)でむしろ増殖しているのではないのか。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/55285  

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