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アメリカのオペレーティング・システム独占を粉砕しかねないトランプのファーウェイ攻撃(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/19/kokusai26/msg/510.html
投稿者 赤かぶ 日時 2019 年 5 月 31 日 12:18:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

アメリカのオペレーティング・システム独占を粉砕しかねないトランプのファーウェイ攻撃
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2019/05/post-7a6beb.html
2019年5月31日 マスコミに載らない海外記事


ティム・カービー
2019年5月24日
Strategic Culture Foundation

 自分に対して不利になり始めるまでは、誰でも自由市場を愛する。グローバル化された世界では、自由市場は、ひどく課税され、費用がかかる労働を使うアメリカ企業を、経費の安い中国と戦わせるので、この経済哲学が「再びアメリカを偉大にする」のに邪魔だと言う。だが、保護貿易主義の動き、特にファーウェイに対するトランプの攻撃の結果は裏目に出かねない。

 そこで、自由市場の原則と、アメリカの偉大さとの間の戦いで、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、後者を選び、中国の通信/家電大手ファーウェイを「許可なしでアメリカ輸出業者から部品を輸入することを禁じられた外国企業」要注意企業リストに載せた。これで、グーグルがファーウェイへの、Androidモバイル機器オペレーティング・システム(OS)提供を停止したが、それは確かに、世界第一位の携帯電話メーカーの座に向かう取り組みにとって致命的打撃になるはずだ。

 表面上、これは、多くのユーザーと互換性の高いオペレーティング・システムに対する需要のおかげで生み出される「自然」独占のおかげで、トランプとアメリカの事業にとって明らかな勝利のように思われる。当然どの新OSも、ユーザーは少なく、互換性が低く、この市場への参入はほとんど不可能になるはずだ。しかもコンピュータやモバイル機器のためのオペレーティング・システム開発は容易な課題ではなく、本当に大規模な組織にしか実現できないのだ。

 デスクトップ・オペレーティング・システムの市場占有率に関しては、Windowsがほぼ80%で一位で、Mac OSは約15%で、グーグルのクロームOSは、やっと1%を越えている。モバイル機器では、Androidが市場の約70%を持っており、アップルのiOSはほぼ29%、見捨てられたウィンドウズ・フォンは1%以下だ。ニッチなユーザー向けの、いくつか非常に少数のオペレーティング・システムを除けば、この二つの市場は、いずれも似たように見える。大多数の消費者に使われている一つの巨大システムに、アップルの強固なエリートの二位が続き、それ以外が、ずっと大差で第三位なのだ。アップルは、同社のOSを自身の製品しか使用させないので、これは実質的に、マイクロソフトがデスクトップを独占していることを意味し、グーグルが携帯電話市場を独占しているのを指摘するのは重要だ。さらに、上に述べた全企業がアメリカ企業なのだから、OSゲームでは、アメリカが完全に全体を支配していることを意味している。

 もし中国やロシアやほかの場所で携帯電話を製造したいと望むなら、Androidを使わなくてはならず、そうしなければ、ユーザーにとって使えるアプリケーションやコンテンツがごくわずかしかなく、その会社の機種は売れなくなる。この状況はアメリカにとっては非常にありがたく、アメリカ人は現在我々の全ての生活に影響を与えているこの産業における大成功を誇りに思うべきだ。だが、トランプがこうしたこと全てに首を突っ込むのは素晴らしい考えかどうかというのが問題なのだ。ファーウェイに対するこの攻撃は、実際どのような結果をもたらすだろうか?

 OSなしで携帯電話を製造する企業は、雌牛がない酪農場のようなものだ。もしトランプの欲望がファーウェイの意志を挫き、彼らがあまりにも大きくなるのを阻止することであれば、それは「任務完了」で、大統領にとっての勝利だ。ファーウェイは、多数の犯罪と、国境を越えて影響を与えるべく、余りにもしっかりと中国政府と協力しているかどで既に非難されている。「アメリカ合州国を再び偉大にする」の一環には、アメリカに対する海外大国の影響力をしっかり制限しておくことがある。だから、ファーウェイを要注意企業リストに載せることで、赤の脅威を取り除くという意味で、トランプは彼を大統領にすべく投票した人々の願望に奉仕しているのだ。

 だが、この動きは大規模反撃を引き起こしかねない。現時点で、21世紀にオペレーティング・システム開発に本気で取り組む唯一の企業はマイクロソフトとグーグルとアップルだけだ。これら全ての巨大企業は、もしそうする資金と指導力さえ与えられれば、理論上、自国で競合OSを開発しようとすることができる才能を持った、大いに称賛された中国人やロシア人プログラマーを使っている。

 数日前までは、Androidを使うため、世界中が喜んでグーグルに金を支払っているように思われた。巨大なプラットホームと競争しようとするのは愚かで、それを使う権利を買うほうが、ずっと安上がりだ。だがトランプがファーウェイの顔を平手打ちし、他の非欧米製造業者をびびらせてくれたおかげで、ワシントンの気まぐれに拘束されない新しいOSへの需要が起きたのだ。

 この好例は、スウィフトから切り離すと脅迫された後の、ロシアによるMIR取り引きシステム開発だ。ロシアはまだスウィフト利用を阻止されてはいないが、ロシアは今、完全にそれなしで生きてゆけ、国外でMIRを使うよう要求しさえするほど大胆だ。脅迫されるまで、ロシアは、金銭取り引きをするために、欧米に喜んで金を支払っていたが、いったん窮地に追い込まれるや否や、いつもはのろい官僚的な熊は、非常に速く動き始めた。もしロシアに対して、何の恫喝もされなかったら、彼らは今後何世代にもわたりビザ/マスターカードの支配下にいたはずだ。波風を立てない方が良いことが時にはあるのだ。

 アメリカのための、ファーウェイに対するトランプの攻撃は、理論上、気高く、短期的には、おそらく多分成功するだろうが、長期的には、携帯電話を製造する世界の家臣連中に、OSの支配者に支払うのをやめて、新しいOSを捜し始めたり、自身のOSを開発しようとしたりさせかねない。OSを構築し、それを普及させるのは非常に困難な偉業であることは疑いようもないが、それも、ファーウェイと現在の中国が相当に強力で、課題を実現することが可能かもしれないことに気付かなければの話だ。

 アメリカによるオペレーティング・システム独占の打破は「アメリカ合州国を再び偉大にする」ことにはならないから、トランプは彼の動きが裏目に出ないよう祈るべきだ。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2019/05/24/trumps-attack-on-huawei-could-shatter-us-monopoly-on-operating-systems/

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コメント
1. 2019年5月31日 13:46:21 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[45] 報告
ファーウェイ騒動から
中国は国内からwindowsを排除できるきっかけが棚ぼた的にできて
ラッキーと考えるんじゃないかな

SE30のころからOSXの初期までマックを愛用してきたので
いくらかは、PCの歴史を実感してきたつもりだが
ほぼ倒産状態のアップルがBSDをベースにDarwinとしてOSXを開発して復活
スケルトンも流行に
言いたいことは
OSの開発はそれ程、無茶なことではない
市場が反応するのは意外な点であったりする
(スケルトンは何で売れたか不思議)
アフリカなどのまったくの新規市場は、安くて良ければ売れるのでは
少なくとも、米国は中国と一帯一路の市場(の一部)を失うのでは

蛇足だが
私なら、Linuxベースに、仮想デスクトップとFirefoxを標準にして
Firefoxに投資なり技術協力するかな
オープンソース使用にすれば何かと叩かれにくいはずと

2. 2019年5月31日 14:31:35 : KJaPldDwpY : SUNIaEpQU0g5YUE=[9] 報告

 記事に接して思うのは、米中貿易協議は仮に双方が妥協し合意したとしても、ファーウェイは合意文書の範囲外であろうから、現今のファーウェイ騒ぎは必ずや起きていただろうと。そしてリアルに展開されている。

 小生はOSには門外漢であるが、1氏の見解に組する。優秀な開発要員がいるならば、ロシアの例が示すように中国での新OSの開発は可能であろう。

 オープンソースであるならば、画期的なことになろう。

 ファーウェイはUS内で法廷闘争を選択し中国政府も後援すると云う。

 勝算はほとんど零であるが、中国政府が後援する事を考えると、敗訴後に返す刀でファーウェイ新OS完成後に国防上の理由づけでいくつかのUS企業のOSを禁止する予定なのであろう。

 その後はシェア争いとなる。

 

3. 2019年5月31日 16:08:23 : sUpHQ8Q75g : TzR2aVBha0pPeGc=[49] 報告
>>1氏に完全に同意する。

AppleがMacOS Xをリリースした頃は倒産寸前で、独禁法抵触を恐れたMSによる資金提供がなけりゃ倒産してたろう。
MacOS 10.0も公開βテストを最低3回やるといいながら資金的余裕がなく1回のみ。
10.0の完成度はα版レベルで、βテストを繰り替えしてたらリリースは数年遅れたろう。
現金収入を得て一息つくため、まだ実用には程遠い10.0を発売した。
こんな酷いOSを有償でリリースしたとは、よく詐欺で訴えられなかったと思う。
MacOS Xがやっと使えるかどうかのレベルに達するまでに数年を要してる。
その間バージョン更新の度にユーザからカネを毟り取っていた。
毟り取られてる意識がないApple信者はカモの鑑と言って過言でない。

話をファーウェイに戻すが、PC用・スマホ用共OSに関してはLinuxをベースに開発できるので偏に時間の問題だが、厄介なのはCPUだ。
アームが欧米支配層の配下にあることからこの障壁突破はかなり厳しい。
果たして欧米支配層の影響を受けないスマホ向けCPUを供給できる企業があるかどうか。
もしOSもCPUも自力で調達できたなら、欧米支配層にとっては何のために締め上げたか分からなくなる。

4. 2019年5月31日 18:40:36 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[46] 報告
1です
訂正
仮想デスクトップではなく、VirtualBoxのような仮想化ソフトウェアのこと

他の記事をみると
ファーウェイは付け焼き刃ではなく、用意周到のOSを持っているよう
使いながら洗練されている
Win10もそのような経過だった
中国市場内でバグ取りは十分できる環境のはず

5. 2019年5月31日 18:44:45 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[47] 報告
申し訳ない
使いながら洗練されている→使いながら洗練されていく
6. 2019年6月01日 18:46:09 : bOEBHFdW8c : WGRFTE9EME9Qa0k=[2] 報告
OSはやろうとすれば可能。
問題となるのは多種多様なアプリの方だろうな。
7. 2019年6月01日 19:37:28 : D0QUl32qUN : OWczZmhIbUhDL3c=[73] 報告
ポリシーを 逆手に取って 悪化させ
8. 2019年6月01日 20:57:52 : AGQ9fi9G9k : OElSempPTkJOb0U=[49] 報告
素人の当てっこお遊びとして書きますね

ファーウェイの用意周到さからして、予測
既存のプログラムソースからファーウェイのコンパイラを通せばファーウェイOSに最適化され、既存のソフトがファーウェイ上で動く

または、下位互換の確保とでも言うのかな (これは面倒そう)

以下は記事から
https://smhn.info/201905-can-huaweis-independently-developed-hongmeng-os-succeed
「華為の今回の態度は非常に自信に満ちたもので、余承東が、華為OSはスマホ、PC、タブレット、テレビ、自動車などの設備を一つのOSに統一するものだと話しています。明らかに、このやり方は製品エコシステムを貫通するための準備だといいます。」


つまり、現在のPCにwindows,スマホにandroid,家電にJAVAなどバラバラのが一つの世界になるのかな そうなって、速度も速くてオープンなら無敵だな

近い将来に発表されるであろう、楽しみな出来事になるかな
「雨降って地固まる」「棚からぼた餅」「災い転じて福となす」

9. 2019年6月01日 20:58:37 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[1153] 報告

トランプ当選後の世界の動き ついにワンワールド実現の可能性〖NET TV ニュース〗2016/11/11
.
JRPtelevision
2019/06/01 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=Hi6NwTSrMBE
10. 2019年6月02日 17:37:35 : 1GJFQVU66M : c0lqbmRoR2RQY2c=[126] 報告
マイクロソフトはスマホOS競争で箸にも棒にもかからない状態である。WindowsOSで大成功したのは市場を早く支配できたからと思われる。後発組はとてつもなく敷居が高い。

ファーウェイは中国でしか通用しないガラパゴスOSを中国で普及させるとに成功するが、それゆえに、中国のソフト業界の進化は著しく停滞することになるでしょう。

11. 2019年6月03日 05:29:44 : sUpHQ8Q75g : TzR2aVBha0pPeGc=[54] 報告
Windowsは首尾よくtronを潰しNECの関本を騙せたことで安泰となった。
関本が騙されなけりゃ今のNECの凋落は無かったかも知らん。
98ビルと言われた本社ビルを売却せざるを得なくなった。元の木阿弥だがな。
日航機撃墜事件はtron潰しが目的だったと噂されてるし、tron潰しに痔罠盗政権が協力したとも噂されてる。
国民の幸福を追求する政治家に恵まれないのは奴隷国家だからか。

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