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タンカー攻撃、真犯人はイランでもアメリカでもない!?」元外務省・佐藤優の推理とは〜蓋然性が高いのが内戦下のイエメンのフーシ派がやったという/msnニュース
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投稿者 仁王像 日時 2019 年 7 月 08 日 12:30:10: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

タンカー攻撃、真犯人はイランでもアメリカでもない!?」元外務省・佐藤優の推理とは/msnニュース
佐藤 優,片山 杜秀
2019/07/08 06:00
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%82%ab%e3%83%bc%e6%94%bb%e6%92%83%e3%80%81%e7%9c%9f%e7%8a%af%e4%ba%ba%e3%81%af%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%a7%e3%82%82%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%81%a7%e3%82%82%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d%e5%85%83%e5%a4%96%e5%8b%99%e7%9c%81%e3%83%bb%e4%bd%90%e8%97%a4%e5%84%aa
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元外務省主任分析官の佐藤優氏と思想史研究者の片山杜秀氏は立て続けに『 平成史 』『 現代に生きるファシズム 』という対談書籍を出版した。

 その“知の巨人”2人が、「なぜトランプは金正恩と板門店で電撃会談を行ったのか」「安倍首相のイラン訪問は成功したのか」、など最新の世界情勢を読み解き、日本の生き残る道を語り合う。(全2回の1回目/ #2へ続く )

◆◆◆

ハメネイ師と会っただけで「成功」なんです

片山 米中貿易戦争が世界経済の展望を暗くしていましたが、トランプ大統領は、習近平国家主席とのG20期間中の会談で「一時休戦」を事実上表明しました。その翌日には、南北の非武装地帯(DMZ)にある板門店を訪れ、金正恩委員長と電撃会談を果たしました。国際情勢は、目まぐるしく動いています。いまや米国に追従することが「正解」とは限らない。これまでとは違う発想で、外交に取り組まなければなりません。そうした意味で、安倍首相のイラン訪問は、緊迫化する米国イランの間を取り持つ独自外交として、もっと検証されるべきだと思っています。佐藤さんはどう見ていましたか。

佐藤 今回、安倍首相は6月12、13日とテヘランを訪問し、ロウハニ大統領らと会談しました。その期間中に、日本の海運会社が運航するタンカーが何者かに攻撃された。タンカー攻撃の話は後回しにするとして、重要なのはハメネイ師と会ったということです。これは会っただけで成功なんです。

片山 イランは神権政治の国です。大統領は、日本と同じレベルの民主的な選挙で選びますが、大統領は軍事でも、立法でも、司法でも、行政でも最終的な権限を持っていません。すべてを司るのがハメネイ師だということですね。

佐藤 その通りです。ハメネイ師が出てきたことは、アメリカからしてもびっくりだった。ハメネイ師が何を考えているかを、彼らは一番知りたいんです。それで、結果はどうだったのか。イラン公式の宣伝サイト「Pars Today」が安倍―ハメネイ会談の数時間後に伝えた内容によれば、ハメネイ師は、トランプは交渉に値しない、メッセージは返すつもりはない、という厳しい姿勢だったそうです。

 一方で、同サイトは、ハメネイ師は、オバマも含めてアメリカの指導者で信頼できる人間などほとんどいないとも語ったと報じています。

 オバマも信用できない。それと同じレベルでトランプも信用できない。ということは、オバマとトランプは同じレベルです。オバマと取引ができたのなら、トランプとも取引できるという意味になるんです。

タンカー攻撃の犯人「4つの可能性」

片山 ものすごく前向きのメッセージということですね。ハメネイ師は核を持つ気はないというメッセージを発していたとも、報じられています。それでは、そこまでをふまえた上で、タンカー攻撃事件に移りましょう。安倍首相がハメネイ師と会った13日に、ペルシャ湾のホルムズ海峡付近で、日本が運営するタンカーを含む2隻のタンカーが、何者かによって攻撃されました。果たして、誰が何のためにやったのか。

佐藤 起きている事態はとても深刻なものです。ホルムズ海峡の国際航路帯は、イランの領海内には設けられていません。アラブ首長国連邦とオマーンの領海にあります。オマーンは、日本ではよく知られていない国ですがもともとは船乗り、シンドバッドの国です。その海洋国オマーンの領海で、今回の事件は起きました。

 領海内で、軍事活動を行うということは、宣戦布告を意味します。もしどこかの国がやったとしたら、事実上、戦争に限りなく近いことを意味します。ここでもし、イランが戦争する意思があるとアメリカが見做していたら、もうトランプは攻撃していたはずです。そうなっていないのはなぜか。ハメネイ師が安倍首相に発したメッセージが歯止めになったからでしょう。

片山 どうもイランがやろうとしていると思えない、とトランプは思ったということですね。安倍―ハメネイ会談は、とても重要な意味を持っていたわけですね。

佐藤 その通りです。今回の「犯人」には4つの可能性があります。1つ目はイランのハメネイ師が命じたというもの。2つ目は、ハメネイ師は関知していないけど、ハメネイ師配下の軍隊=イスラム革命防衛隊が暴発したというもの。3つ目は、アメリカ謀略説です。それぞれの立場から、もっともらしく語られていますが、どれも露見した際のリスクが高すぎます。

 そうなると蓋然性が高いのが4つ目。内戦下のイエメンのフーシ派がやったというシナリオです。フーシ派とは、イランが支援している武装集団です。ただし、イランの統制下にはありません。フーシ派は、イエメンの内戦でサウジアラビアが応援しているスンナ派系の勢力と戦っています。サウジアラビアは親米国であり、かつイランのライバルです。イランとしては「敵の敵」だからフーシ派を支援しているに過ぎません。

 フーシ派としてはもし、アメリカとイランが和平に傾けば、イランから支援が得られなくなるのではないか、という恐れがあります。だから、挑発活動をする理由があります。

アメリカのインテリジェンスが弱い理由

片山 なるほど、それで日本政府としてはどの立場をとっているのですか?

佐藤 そこです。おそらくどの立場もとれていない。それは情報がないから。さらに日本政府が少し抜けているのは、アメリカに対して、正確な情報を求めていることですよ。

 この場合、情報をもらわないほうがいいんですよ。どうせ、ハメネイ師の関与は別として、イランがやっているという情報しかこないからです。トランプは、安倍―ハメネイ会談での内容を踏まえて戦争にGOサインを出さなかったとしても、アメリカ政府全体としてはイランの犯行と見ています。アメリカ人は情報能力があんまり強くないからです。

片山 イラク戦争も、フセインが大量破壊兵器を保有していると情報分析を誤り、起こってしまったといわれています。なぜアメリカは、インテリジェンスが弱いのですか?

佐藤 軍事力が圧倒的に強いからです。有事が起こっても、武力が圧倒的に優っているので、たとえ情報に誤りがあっても勝てます。イラク戦争では様々な反省がありますが、だからといって戦争に負けたわけでも、ブッシュ政権が潰れたわけでもない。アメリカはコストがすべての国ですから、情報を重視していません。

 ところが、イスラエルやイラン、北朝鮮にとっての情報判断のミスは、国家存亡の事態につながります。だから彼らの情報収集能力は、アメリカを上回るものがあります。

片山 アメリカ人にはイランがやっていると見えてしまっている。いくら情報を要求しても、そういう内容しかこないなら、日本の対イラン政策の手足を縛るものでしかありませんね。

佐藤 そうです。だから、日本政府としては「難しいことはよく分かりません」みたいな顔をして、極力情報をもらわないで、局面が変わるのを待ったほうがいいと思います。

なぜトランプは「日米安保を見直したい」と言ったのか

片山 少し俯瞰的な話をします。日本はどうしても、中国、朝鮮半島、そこにアメリカといった枠組みで物事を考えていますよね。中国は地理的にも、文化的にも、もともとの隣国です。朝鮮半島もそう。でも、アメリカはそうではない。

 たしかに、アメリカが日露戦争のときに金銭的に日本を助けてくれたですとか、日中戦争のときには、アメリカが蒋介石率いる国民党に肩入れしたですとか、アジアに関与したこともあります。でも、アメリカにとっては本筋にまではなかなかなってこない。本筋にするなら、たとえば第二次世界大戦後の国民党と共産党の内戦のときにもっとやらねばならない。しかしおざなりでした。そのあと朝鮮とベトナムの戦争がありますが、どちらかというとディフェンシヴで、最後は腰が引けますよね。

 もちろん冷戦期は、共産主義への防波堤、つまりディフェンスの点で日本はアメリカにとって間違いなく重要だったと思いますが、そうした時代が既に終わったことは、昨今のトランプの「日米安保を見直したい」発言からもお分かりでしょう。 

佐藤 やはりアメリカは、ヨーロッパから派生した国ですから、へその緒はヨーロッパについていると思います。そのヨーロッパにとって死活的に重要なのが中東です。中東が荒れれば、難民たちは海を渡って、対岸のヨーロッパに押し寄せます。地理的にみれば、中国ですら、裏庭でしかない。

 歴史的にみても、アメリカは中東で忙しくなると、中国や朝鮮半島問題が手抜きになる傾向にあります。その結果、金正恩と習近平が喜ぶような事態が訪れてしまいます。まさに、今回のトランプと金正恩会談がそう。しばらく中東に目を奪われていた結果としての米朝、米中の緊張緩和といったところでしょうか。

片山 なるほど。そうした中東を巡る欧米の空気感が分からないまま、安倍首相はイランに行ってしまったような印象があります。さきほど、今回の安倍首相のイラン訪問は、大変な成果というお話を佐藤さんが仰っていましたけど、その実感が国民にもなかなか伝わっていないし、メディアにしてもどう報じてよいものか分かっていません。

佐藤 そうです。だから雰囲気で言いますと、パチンコ好きで、せいぜい競馬までしか行ったことない人が、「はい。半方(はんかた)ねえか、半方ねえか」「丁半(ちょうはん)そろいやした」といった言葉が飛び交う、激しい鉄火場に行っちゃったようなイメージです。こんな怖い場所とは知らなかったと、首相含めて全員が思っているのではないでしょうか。

片山 鉄火場に入っていくのは簡単だけど、抜けるのは大変ですからね。なんだか不安になってきました(笑)。
 

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コメント
1. 2019年7月08日 16:30:58 : CPOwdYK1C2 : OVJZNTZyY3ZaOC4=[1] 報告
ないな。あんな小さな船で、イエメンからホルムズ海峡まで渡ってくるのは無理だおそらく。
2. 2019年7月08日 19:30:31 : 1hFwhl5XF6 : dXZTY1pyS01GUXM=[114] 報告
スピンしようとする佐藤優の意図は、何なのかな。
事件は安倍がイランに行っていた時だし、今は参院選挙期間中なので安倍に忖度しているのかな。
3. 仁王像[2880] kG2JpJGc 2019年7月08日 20:09:41 : dW0fE9HoNk : L1VpaWlSOVJpeS4=[1] 報告
 (論題から外れるが)

 対談者の片山杜秀が政治学者だとは知らなかった。

 FMでクラシック音楽番組の案内人をやっていて時々聞いていた。音楽というものに当時の政治状況が色濃く反映されることを語っていた。ナポレオン戦争の時代には大砲のような音が音楽に取り入れられたなど。ソ連時代の音楽事情にも詳しく、解説も明白で分かりやすかった。これまで聞いたことがない面白い解説だと感心して聞いていた。

 「歌は世につれ、世は…」という文句があるが、この前半の考え方をクラシック音楽に当てはめたような解説で感心した。

 政治学者だったのか。道理で。

4. 2019年7月09日 20:54:28 : G6F6CRxDjw : QXlTRGptMC50cDY=[4] 報告
佐藤優なんて胡散臭いヤローの記事なんか出すなよ。

[スレ主【仁王像】による初期非表示理由]:アラシかも(アラシや工作員コメントはスレ主が処理可能)
5. 2019年7月10日 12:01:27 : ueYpROlNEA : OE83MzQ5L1p2RVE=[18] 報告
もっと佐藤優に対して厳しい姿勢・言葉で臨もうかと思ったが、やめた。
全文読んだからね。でもまあ佐藤優がもうダメダメなのは分かったわ。これじゃ一流の人は君なんか相手にしないし、信用もしないし、信頼もしない。
立場上アメリカがやったと言えないのかもしれないけどね。

アメリカのインテリジェンスが弱い理由
>アメリカのインテリジェンスは弱くはない。情報を得るという点、あるいは情報を作り出すという点については世界一だろう。またアメリカにはスノーデンという英雄がいたが日本にはそういう英雄がいないことも日本が負け続ける理由。表向きのことなんてどうだっていい。本当に大切なことは裏の事。皆本当のことを表で喋らない・議論しないから余計に裏の事が重要になってきてしまう。

6. 2019年7月10日 19:01:09 : su4bnaigo2 : TlpQTmFoVkF0RGM=[1] 報告
佐藤優はあの天木にも信頼されている=天木だから信頼度が無い、という事だよ。

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