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消えていくのではなく消されて行くメキシコの原住民の言語(Global Voices )
http://www.asyura2.com/19/kokusai27/msg/134.html
投稿者 こーるてん 日時 2019 年 8 月 09 日 14:23:10: hndh7vd2.ZV/2 grGBW4LpgsSC8Q
 

https://jp.globalvoices.org/2019/07/07/51872/

http://asyura.x0.to/imgup/d9/20726.png

翻訳掲載 2019/07/07 5:44 GMT


国際先住民族言語年を記念して、今年は行政機関、学術研究機関、市民社会団体が広い範囲で活動を展開している。その一例が2月26日にメキシコ連邦議会で行われたミヘー語学者・活動家のヤスナヤ・アギラールのスピーチだ。彼女はサン・ラザロの国会議事堂で、言語とその存続と滅亡の理由についてミヘー語(ミヘー語ではAyuujk)で演説した。この歴史的なスピーチによって、メキシコという名の陰で先住民が受けてきた長年にわたる侮辱、不公平、略奪や差別などが、白日のもとはっきりと晒されたのだ。

以下の記事はスピーチのスペイン語訳の再編集版の訳文である。ミヘー語の原文はこちらを参照のこと。


Nëwemp. ミヘー語で「水場」

Giajmïï. チナテコ語で「水面」

Nangi ndá. マサテコ語で「水に囲まれた土地」

Kuríhi. チチメカ語で「水中」

Nu koyo. ミクステコ語で「湿潤な村」

先住民は現在のメキシコシティーをこのような名前で呼んできました。その後、メキシコ合衆国はメキシコと名付けたのです。Nëwempの水域には一体何が隠されているのでしょうか。

見解をいくつか考察し、ひとつの疑問に答えようと思います。なぜ言語は消滅していくのかということです。現在世界では約6000種類の言語が話されています。アメリカ合衆国にあるハワイ大学で作成された危機言語目録によると、平均して3ヶ月毎に1種類の言語が世界から消えています。さらにユネスコの報告によると、100年以内に地球上の言語は少なくとも半分が消滅するそうです。

歴史上こんなことは起こったことがありません。こんなに多くの言語が消滅したことはないのです。なぜ今、言語は消えていこうとしているのでしょう。約300年前、世界は分かれ出し国境を作り始めました。そして分断したまま、証明書がなければ他国への旅行はできなくなりました。世界は依然として200近くの国に分かれ、それぞれが政府を持ち、誇らしく国旗を掲げ、自分たちの方が優れていると思っています。そして、国民をひとつにまとめるために、たったひとつの言語だけに価値を認めたのです。その他の言語は差別され攻撃を受けました。

200年前、現在メキシコと呼ばれる国が作られました。スペインによる征服から300年後の1862年には、国民の65%が先住民族言語を話していました。当時スペイン語は少数派だったのです。

現在、私たちのように先住民族言語を話しているのは人口の6.5%です。今ではスペイン語が主流になりました。200年前には、ナワトル語、マヤ語、マヨ語、テペワ語、テペワノ語、ミヘー語など全ての先住民言語が主に使われていました。でも今では話す人はほんの少数になってしまいました。

どのようにして少数派になったのでしょう。我々が突然自分たちの言語を捨てたのでしょうか。そこまではしないとしても、政府が打ち出した政策実行と関係があったのです。それはただスペイン語だけが有利になるように、先住民族言語を無価値にしてしまう政策でした。我々から言語を奪い去るため、祖先は暴力を受け、罰せられ、母語を話したとして差別を受けました。

「お前たちの言葉なんか役に立たない」と再三再四言われました。「メキシコ市民になるには国語のスペイン語を話すんだ。お前たちの言葉を使うのはやめろ」とあの人たちは強要したのです。

国は無理やりスペイン化を推し進めようと躍起になりました。私たちの言葉を根絶やしにしようと、何よりもまず教育制度から手をつけました。

私たちの言語を取り上げたのはメキシコなのです。メキシコという名の濁流が私たちを抹殺し言語を奪うのです。法律が改正されてもなお、私たちの言語は教育や福祉や司法制度において差別を受け続けています。

私たちの言語は消えていくのではなく消されていこうとしているのです。

私たちの土地が軽んじられ、売り払われて人手に渡り、土地を守ろうとするものが殺されたりして、私たちの言語は葬られます。

話し手が殺され、口を封じられ、突然姿を消したりするという状況で、どうすれば私たちの言語は豊かに実るというのでしょうか。人が引き剥がされた土地でどうすれば私たちの言葉が栄えるというのでしょう。

私が住むオアスカ州アユトラ地域のミヘー族の町には水がありません。およそ2年前、代々生活に使用してきた天然の水源を武装グループに奪われたのです。私たちはこの件を告発し、証人として出廷したにもかかわらず、この不当な行為は今日まで続いています。法律で水は人権のひとつだと記されていても、水は私たちの家までは届かず、なかんずく子どもや老人も使用料を取られています。

言葉の命を育むのは土地や水や木々です。途切れることなく土地が襲われる中で、一体どうすれば自分たちの言葉の復興が叶うのでしょうか。

私たちの言語は消えていくのではなく消されていこうとしているのです。メキシコ政府に抹殺されました。ひとつしか許されない考え方、文化、国家というものが、水にまつわる名を持ちながら、この国の多様な言語を消し去ろうとしているのです。

ミヘー語のスピーチ全編の映像は以下から閲覧可能

Discurso de Yasnayá Elena Aguilar en Mixe
https://www.youtube.com/watch?v=UypSzBTIIz0
 

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