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手の広げすぎから崩壊へ(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/700.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 5 月 13 日 22:19:20: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

手の広げすぎから崩壊へ
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-45cc2b.html
2020年5月13日 マスコミに載らない海外記事


ダニエル・ラザロ
2020年5月9日
Strategic Culture Foudation

 30年もしないうちに、歴史的に言えば、わずか、まばたきのうちに、アメリカ合州国は世界唯一の超大国から、コロナウイルスの前に無力な、自身の欠点を他の国々になすりつけるのに懸命な巨大な難破船にまで落ちぶれた。最近、アイリッシュ・タイムズで、ジャーナリストのフィンタン・オトゥールがこう書いている。


「二世紀以上にわたり、アメリカ合州国は、世界中で、非常に幅広い感情をかき立ててきた。愛と憎悪、恐れと希望、ねたみと軽蔑、畏怖と怒り。だが、今まで一度もアメリカに向けられたことがない感情が一つある。哀れみだ。」


 実に正しい。だが、この哀れな状態は、一体どうして、なぜ生じたのだろう? 今非常に多くの人々が想定しているように、それは全てドナルド・トランプのせいなのだろうか? それとも、この過程は、前から始まっていたのだろうか?

 帝国政治の真面目な学生にとって、答えは後者だ。実際、興味深い電子メールが、トランプが大統領執務室に足を踏み入れるずっと前、2014年の初めから半ばに、転機が起きていたことを示唆している。

 ウェスリー・クラーク大将から、クラークの後継者、NATO欧州連合軍最高司令官フィリップ・ブリードラブに送られた電子メールは、2014年4月12日付で、最近制御が効かなくなり始めたウクライナでの出来事に関係している。それより数週間前、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチという名の、いささかロシア派の大統領を追い出したキエフでの民族主義者反乱のおかげで、オバマ政権は有頂天だった。ウクライナが、しっかり西の陣営に入った今、ワシントンで、シャンペングラスがカチンと鳴ったのは確実だ。だが、それから全てがおかしくなった。まずウラジーミル・プーチンが、クリミア半島セバストポリの極めて重要なロシア海軍基地掌握した。それからロシア支持派の反乱がウクライナ極東のロシア語を話す二つの州、ドネツクとルハンスクで成功した。突然、ウクライナは縫い目から崩壊し、アメリカは何をすべきかわからなかった。

 クラークがメモを急いで書いたのは、まさにその瞬間だった。彼はブリードラブに「プーチンは、ジョージアとシリアでのアメリカの無為を、アメリカの「弱さ」と解釈した」と書いた。ウクライナでの事態の憂慮すべき進展のおかげで、他の国々も同じ見方をしている。彼は、こう書いている。


「中国はしっかり見守っている。現在の傾向が続けば、中国は、五年以内に、西太平洋で、四隻の航空母艦を持ち、領空を支配するだろう。もし我々がウクライナを悪化させてしまえば、確かに、太平洋での紛争の危険が増大する。日本や韓国や台湾やフィリピンや南シナ海で、アメリカは主張を押し通すのかと中国は問うだろう。もしロシアが、ウクライナをとれば、ベラルーシはユーラシア経済連合に加入し、あーら不思議、ソ連邦(別の名前で)復活だ。バルト諸国もバルカン諸国も、復活したロシアが後押しする政治崩壊には容易に抵抗できないだろうし、国内の政権転覆に対して、NATOの「安全保障」が一体何の役に立つだろう。そうなると、アメリカは西太平洋で、ずっと強いロシアと、崩壊するNATOと、大きな難題に出くわすだろう。今ウクライナで、現状を[維持する]ほうが、他の場所で、後になって維持するより遥かに容易だ」[強調は原文のまま]。


 この電子メールは権力者連中の心理を雄弁に物語っている。多少の柔軟性を示して、進んで妥協する意志と、反ヤヌコーヴィッチの高まりを率い、公平な解決の雰囲気があるあらゆるものに反対した超国家主義者に立ち向かう意志を見せていれば、おそらく、オバマ政権には、まだ状況を変える時間があったはずなのだ。

 だがオバマ政権は、まさに逆のことをした。1960年代の昔、冷戦戦士連中は、ベトナムが「共産主義化すれば」、タイやビルマやインドさえ共産化すると主張していた。だが、このクラークの意見は更に極端だ。ほとんどのワシントンの連中が地図で見つけられないような世界の片隅における少数民族蜂起が、国際構造丸ごとを崩壊しかねないので耐え難いと考える超ドミノ理論だ。NATO、西太平洋のアメリカ支配、ソ連に対する勝利などの全てが、母語ロシア語を話すと、数千人が強く主張すると、失われるというのだ。

 この頑固さは一体何だろう? 本当の問題は、1980年代後期に歴史学者のポール・ケネディが明らかにしていたように、現象としての対決という固定観念ではなかった。「帝国の手の広げすぎ」だ。過去の他の帝国と同様、アメリカは「一極支配」の25年間に拡大し過ぎ、益々がたがたになっている構造をまとめるのに戦略家が手いっぱいなのだ。神経が苛立っていて、それがアメリカ帝国発展段階の初期なら受け入れられたかもしれない民族的蜂起が、もはや耐えられない理由だ。反抗者がアメリカ帝国の優先事項と衝突するので、彼らは基本的脅威で、従ってブルドーザーで片づけなければならないのだ。

 あることを除けば。構造は非常にもろいので、新しいブルドーザー作戦は、事態を悪化させるだけなのだ。もっと悪くなるまででならす。ドネツクとルハンスクでは、反抗分子がロシア支援のおかげで、彼らの土地を維持し続けており、キエフ政府は益々腐敗し、不安定になっている。中東では状況は非常に混乱しており、ISISが、東シリアと北イラクをあばれ回り、バグダッドに向かって進む中、サウジアラビアやカタールなどのアメリカ同盟国が金と武器を送っていた。アメリカ政策が解き放った混乱のおかげで、今日に至るまで続く強力な移民排斥主義反応をひき起こすだろうヨーロッパに、何百万人もの絶望した難民が間もなく向かうのだ。アメリカ覇権は悪夢に変わりつつあったのだ。

 ワッハブ派テロに揺さ振られ、らちがあかず決して終わるように思えない中東での戦争に動揺しているアメリカも同じだ。ドナルド・トランプは「沼を排水し」、兵士を国に戻すと約束して、不満の波に乗り、ホワイトハウス入りした。おそらく、もし彼がアメリカ帝国主義の規模縮小に本気で、CIAに立ち向かうことができていれば、彼は大統領の座につくなり、そうできたはずなのだ。だが「諜報界」が、ロシア共謀というテーマに基づく典型的な不安定化キャンペーンを開始して反撃し、トランプ外国政策の考えはオバマのものより酷いのだ。

 それで崩壊は激化しており、それがアメリカが今このような無力な巨人でいる理由だ。狂人が舵取りをしているのに、民主党ができる最善が、老人性痴呆症の初期で苦しんでいて、おまけにレイプ犯かもしれない候補を出すことなのだ。この時点以降、事態がどのように展開するかは誰も知らない。だが二つ明確なことがある。一つは、この過程がトランプ下で始まったものではないことで、もう一つは、11月に誰が勝つかにかかわらず、それが確実に続くことだ。破たんが始まってしまえば、止めるのは不可能なのだ。

 Daniel Lazareはアメリカ人フリーランス・ジャーナリスト、政治評論家、ブロガー。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/05/09/from-overstretch-to-collapse/

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コメント
1. AN[999] gmCCbQ 2020年5月14日 01:00:48 : g3Fm57P8U2 : RE1yaUVzNTh0bjY=[158] 報告
最初に「哀れみ」を感じたのは、マイケル・ジャクソンが亡くなった2009年かな?

 ホイットニー・ヒューストンが2012年に亡くなって、決定的に。

2. 2020年5月14日 11:11:52 : x0UpgDdNLo : aURwVnYxbG8xSFk=[254] 報告
新自由主義の総本山、世界一の虚構国家。
国民の6割くらいが、ほとんど貯金なし。
国民の15%くらいがホームレス。
2人に1人は体重130kg超えのクソデブ。
国民の半分以上が医療用オピオイドで頭ヤられてラリパッパッ。
マトモな公的保険制度が存在しない先進国中最低の医療水準。
学費を稼ぐため4人に1人の女子学生が売春。
世界一のコロナ大国、世界一低い民度。
リバータリアンという日本人から見れば単なる極左無政府主義がアメリカの保守思想。
双頭の独裁による学芸会みたいな演出の選挙でディープステートがー、と言いつつ結局、ディープステートの代理人が選ばれる世界一くだらない大統領選挙www
アメリカ史上初の黒人大統領www
アメリカ史上初の偽ユダヤ人大統領www
こう見ると一党独裁でも、国民の生活を重視している中国の方が、まだマシwww
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202003197280370/
↑今回のコロナ禍で、中国より欧米や日本の方が国民をないがしろにしている事実がバレてしまった。

個人的には今のアメリカ、エリツィン時代のロシアを見るような感覚です。

3. 茨城市民[226] iO@P6Y5zlq8 2020年5月14日 13:15:21 : 2mB9WkmAoY : di5DUDU4V1RiMWM=[151] 報告
「帝国の手の広げすぎ」とは分かりやすい記事でした。
アメリカの衰退は決定的であること、理解しました。

ということは、日本に新しい国際ビジョンが必要だということでしょう。
帝国から独立し、世界の日本として、日本はまだまだやれるのではないかと思う。

4. 2020年5月14日 13:41:55 : 7mNLBtH6Xk : Y2VBOWdnUlcvQm8=[49] 報告
何度もスイマセン!

・・・「帝国の手の広げすぎ」・・・

でも、とりあえず、
レッキトシタ、他国要人、暗殺実行で開戦行為を実行して
民間機誤爆を誘発させ、多数の人々を殺した
アメリカのトランプ殺人一味を
さっさと、捕まえて、豚箱行きにしてください!
もちろん、
その週十倍、数百倍殺した、
歴代の大統領一味、マスゴミ一味、世界料理研究所一味、
司法関係も含む殺人容認政治家一味、
ネオコンテロ集団一味等、全員、
同様の処分してくださいネ!

ヒトゴロ●、アメリカ人の皆様、
よろしくお願いします。

5. 2020年5月14日 19:00:33 : Ok1dsCNucQ : TWVYVFROaWc4QnM=[170] 報告
喧嘩売る 「超大国」と おだてられ
6. 空虚[3550] i_OLlQ 2020年5月15日 13:23:00 : LWlKuM6X4k : cG5qTFFkdjhVQS4=[8] 報告
アメリカ国って 建国当初からグノーシス主義が支配しとる 崩壊する宿命を生まれながら持ってる国なんだろうな・・・哀れむべきことだ

【 実は美しい国の神話もソレだ 】

にっぽーん!すぅぅぅぅんぐぅぉえー!! とか云うとる人おるけどね・・・残念。

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