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COVID後の地政学的な姿(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/712.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 5 月 17 日 15:42:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

COVID後の地政学的な姿
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-36bd2c.html
2020年5月17日 マスコミに載らない海外記事


Wayne Madsen
2020年5月12日
Strategic Culture Foundation

 Covid後の国際地政学構造は、世界に大きな影響を与えた極めて致死的なパンデミック、14世紀の伝染性の高い黒死病後のものに似ているかもしれない。腺ペストで、アジア、ヨーロッパと北アフリカで、7500万人から2億人の人々が亡くなった。腺ペスト/肺ペストは、中国から、シルクロード経由で、まず中東、更に、クリミアから航行するジェノヴァ貿易船でヨーロッパに移動したネズミのノミに運ばれたと信じられている。ノミはげっ歯類の宿主から人にまで移るのだ。Covid-19との不気味な関係は、黒死病最初の犠牲者中には、武昌、現代の武漢を含む湖北州の人口の80パーセントがいたことだ。

 1346年末までに、インドは、かなり人口が減っており、タタール地域、メソポタミア、シリアやアルメニアを死体が覆ったと伝えられている。1345年、ダマスカスは一日に2000人の死者を記録していた。1349年までに、伝染病は、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、イギリス、スコットランド、アイルランド、ノルウェーとさらに遠く離れたアイスランドやグリーンランドにまで蔓延していた。貿易を通した他の国々との接触をほとんど持っていなかった地域だけが比較的助かった。これらには、バスク地域や、アルプス、ピレネー山脈とアトラス山脈の孤立地域が含まれる。伝染病は15世紀から第17世紀まで、後続の段階を繰り返した。フランスは、1628年から1631年の、わずか4年間で、100万人の国民を失った。

 適当なワクチンなしでCovid-19をかわすため、世界は、黒死病が地政学や貿易や経済や社会構造に与えた影響を繰り返すのかもしれない。

 黒死病では、都会の住民が田舎へ逃れ、店を閉じ、医者は患者を見るのを拒否した。腺ペストは種をも越えた。人は、ヤギ、羊、雌牛、豚、猫やニワトリを感染させ、逆もあった。これまでのところ、Covid-19は、犬、猫、ライオン、トラとミンクに感染したと報じられている。

 現在、アジア人やイスラム教徒、ユダヤ人や他の少数人種が、Covid-19の濡れ衣で非難されているのと同様に、黒死病も、しばしば非難合戦が行われ、命取りの結果となっていた。14世紀に伝染病の責任があるとして標的にされた人々の中には、ユダヤ人、ロマニ(ジプシー)、外国人全般、宗教巡礼者、魔女、こじき、ハンセン病患者やカトリック修道士がいた。ストラスブールやマインツやケルンのユダヤ人社会は崩壊させられた。

 Covid-19でも見られるのと全く同様、黒死病の際にも多様な「妙薬」があった。効果的でない治療には、瀉血や膿出しもあった。一つの治療法は、ミルクとニンニク片の調合物を飲むことだ。他に、鶏骨粉末の溶液や、酢を混ぜた冷たい水を飲むというのがあった。他の治療には、乳香、没薬、バジル、アロエ、ニンニクとブドウの葉から作られたお香を燃やすことがあった。疫病の伝染性「蒸気」を克服するため、便所の悪臭を吸い込むこと。壁を水と酢の溶液で洗うこと。赤肉を避け、小麦パンと柑橘系果物の食事を維持すること。伝染病が神の罰だと信じた人々は村や町を通る自己むち打ち行列に参加した。現在、一部の首脳たちは、Covid-19治療に、漂白剤と消毒剤、ウオッカ、ハーブ・トニックや紫外線や日光を推奨している。

 ベニス当局が、到着する船の乗組員に、船に40日間乗船したままでいるよう要求し始めた。いわゆる「検疫(イタリア語ヴェネツィア方言でquarantena」だ。職務は今日に至るまで方法として公共保健機関によって接触伝染病の拡大を止め続ける。

労働者の欠如で、伝染病がヨーロッパと北アフリカ全体(で・に)蔓延した(とき・から・につれて・ように)、商品と労働経費の価格が急速に増加した。土地所有者と労働条件について交渉することが可能である農奴と一緒に、封建制度は黒死病の補足の犠牲者になった。労働者が最高入札者に対する彼らのサービスを売るチャンスを探ることが自由になった、平均の賃金が結果として2倍になった。移動労働力がまもなく出現した。

 黒死病の余波は、外国の旅行者、取り引き業者と金調教師を含め、他のものの不信の政治情勢を作った。誰も14世紀への復帰を欲しなかった、イギリスで「不快で、獣のようで、短い」と特徴づけられた。イギリスで聖職者ジョン・ウィクリフはローマ法王の職権を疑問視し、聖書の優越を提唱した。ウィクリフは1377年に異説のかどで裁判にかけられたが、国王エドワード3世の三番目の息子で国王主席顧問ジョン・オブ・ゴーントは、ウィクリフを擁護し、国王が、この聖職者から多くの税金を要求したことを明らかにした。黒死病は、二世紀後、イギリスでのプロテスタント宗教革命への道を開いた。

 伝染病勃発時のエドワード3世は、彼の時代のドナルド・トランプだった。イギリスに押し寄せつつある黒死病に、一部の王室顧問が、しきりに注意を促したが、彼はウィンザー城やイギリスの他の場所で騎士競技会を行うと強く主張した。馬上槍試合や、ごちそうを食べ、踊るエドワードの騎士競技会には、近距離での接触を通した腺ペスト/肺ペスト感染させるというもう一つの有り難くないおまけがあった。カステルの皇太子ペドロと結婚するため、スペインへの途中にあった、国王の14歳の娘ジョウン王女が、この伝染病で亡くなるまで、エドワード王は、病気の重力に気づき、「食べ、飲み、楽しむ」が彼の領地の人口減少を早めるだけだったことを心に留めることはなかった。

 フランスのボルドーで亡くなったジョウンは、エドワードお気に入りの子だった。エドワード最愛の妻フィリッパ女王が伝染病で亡くなった時、エドワードは彼の統治が大きい危険にあるのに気がついたを。彼は政府の公用語として、フランス語ではなく、英語を義務づけ、彼がそれまで至る所で避けようとしていた議会で自ら演説することに同意した。イギリス王室に起きたことは、妻メラニアとお気に入りの娘イヴァンカの、Covid-19による死に対処しなければならなくなったトランプのようなものだった。

 黒死病に対応して、多くの君主が食物輸出と闇取引を禁止した。食物や清浄水や衣類、埋葬や、医療などの基本的ニーズに対して、住民は地方自治体に、より多くの信頼を置く傾向があった。一部の地方自治体は、伝染病病院を設立し、隔離病棟を建設し、「防疫線」を確立し、境界を閉鎖し、マスクを身につけるよう要求した。一部の地元リーダーが他国の伝染病発生や急増を自国政府に警告する情報員のネットワークを設立した。到着する船の乗組員を隔離し、公衆衛生委員会を設置するというヴェネツィア総督の決定的な行動、支配者のビスコンティ評議会によるミラノ封鎖や、感染しているかも知れない人々を見張ったイギリス、ブリストルの武装した無法者さえ、地元を支配する当局に対する大衆の信頼を増加させる傾向があった。

 アフリカでは、奴隷とアラブ商人に伝染病がもたらされたアシュートを含む、ナイル川沿いの住民は、疫病流行から逃れるため、彼らの川沿いの町を放棄し、ナイルをさかのぼり、遠い地域へ逃げた。アラブ人の学者で歴史家のイブン・ハルドゥーンは、アサビーヤ精神が、北アフリカ人の一部を伝染病から守ったと書いた。サハラ砂漠か、アトラス山脈かにかかわらず、彼は、アサビーヤを、土地に対する共同体の愛着と定義した。イブン・ハルドゥーンは、自給自足と部族に対する共通の献身が、アトラス山脈でアラブ系遊牧民のベドウィンやサハラのサンハジャ人やベルベル人を救ったと指摘している。同様な経済的自立と独立は、ヨルバ族のイジェブ王国に忠誠を誓っていた西アフリカ、ベニンのバイト都市国家と同様、ベルギーやスイス、ボヘミア、ポーランドの一部で見られた。そうした場所では、黒死病が、ほとんど、あるいは全く影響しないかった。

 現在我々は地方自治体に対する同様な信頼を目にしている。アメリカやブラジルやメキシコでは中央政府指導者よりも、州知事に、民衆が耳を傾ける。トランプ政権には、いかなる明確な方向もないので、北西、中西部と西海岸というアメリカ州の各地域集団が、Covid-19対処に力を入れだした。地方自治体に対する支持は、世論調査で、アメリカ人の59パーセントが彼らの地方自治体のCovid対応を「優秀」か「良い」と評価していことでわかる。トランプ政権の対応について尋ねた場合、この値は劇的に減少する。

 地方や州当局に対する正しい評価は、インドでも見られる。2020年4月末、ゴア、シッキム、ナガランド、アルナシャル・プラデシュ、マニピュアとトリプラ州は、Covid-19感染者がいないと宣言した。これらの州やCovid感染が減少しているインドの他州は、それを維持するため、あらゆる試みをするだろう。インドや他の国で、地元警察当局による国内境界管理や、旅行者健康診断強化や、他の措置は恒常的になるかもしれない。公衆衛生や課税や商売や居住許可証や他の機能を含め、地方へのそのような権限委譲を住民が主張するようになるだろう。

 Covid-19や他の流行の再発段階に対して防御する経済的自立という「アサビーヤ」概念は、最終的に、場合によって、香港やシンガポール、ドバイ、ベニス、バルセロナ、ニューヨーク市、ロンドン、ガザ、アデン、ラブアン、サンパウロ、イスタンブール、ムンバイ、カラチ、バンコク、サイゴン、上海やラゴスのような都市地域であれ、(事実上、無傷で黒死病から生き残ることに成功した)バスク地方や、スコットランド、ケララのような地域 フランダース、プエルトリコ、サラワク、サバ、米領サモア、ザンジバルやミンダナオなどの、はっきりした地域や領域であれ、住民の健康と安全を最優先事項とする独立都市国家や他の政治組織を形成することになるかも知れない。

 バルト通商圏、ハンザ同盟の活動は、14世紀の黒死病の間、ほとんど停止した。我々は既に欧州連合の特定の活動停止を目にしている。ハンザ同盟は、19世紀まで、理論上存在したが、欧州連合はその後を追って、流行後の世界で、古風で趣はあるが、無力な概念以外何もない、単なる紙に書いた組織になるかもしれない。黒死病の後、リュベックや、ハンブルグ、ダンツィヒ、アムステルダム、ベニス、ジェノアやフローレンスを含め、ハンザ同盟やイタリアなどの沿岸共和国経済が、フランスやイギリスやスペインのような君主国家より、遥かに早く良くなったことも注目すべきだ。

 黒死病が世界史の流れを変えたのと全く同様、Covid-19も流れを変えるかもしれない。世界には同質の人々が暮らす約5000の地理的領域がある。もし彼らが、流行の間に、中央政府から医療や他の支援金を受け取る行列の末端で待つことはしないと決めれば、彼らは独力で進むことを選ぶかもしれない。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/05/12/the-face-of-post-covid-geo-politics/

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コメント
1. 赤かぶ[76877] kNSCqYLU 2020年5月17日 15:44:11 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[6719] 報告

2. 2020年5月17日 19:01:09 : Ok1dsCNucQ : TWVYVFROaWc4QnM=[244] 報告
何が待つ 新たなカオス その先に

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