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英国では権力犯罪を追及する人物を厳罰に処する新たな治安維持法を制定へ(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/760.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 6 月 01 日 12:34:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

英国では権力犯罪を追及する人物を厳罰に処する新たな治安維持法を制定へ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202006010000/
2020.06.01 櫻井ジャーナル


 イギリスでは​​新たな治安立法を成立させようとする動きがある。すでにスパイ活動、破壊工作、体制転覆といった行為を取り締まる法律は存在しているわけで、それ以外の「有害な行為」を取り締まる法的な手段が欲しいということだ。

 現在、アメリカやイギリスの支配層が最も恐れているものは事実だ。被支配層を操るために偽情報を彼らは使うが、それを暴く行為は支配層にとって「有害な行為」以外の何ものでもない。言論統制を強化しようと目論んでいると見られている。

 しかし、有力な新聞社、出版社、放送局などは支配層のプロパガンダ機関と化している。ウォーターゲート事件で取材の中心になったことで知られているカール・バーンスタインは1977年にワシントン・ポスト紙を離れ、ローリング・ストーン誌でCIAとメディアの関係を明らかにしている。

 バーンスタインによると、400名以上のジャーナリストがCIAのために働き、1950年から66年にかけて、ニューヨーク・タイムズ紙は少なくとも10名の工作員に架空の肩書きを提供しているとCIAの高官は語ったという。(Carl Bernstein, “CIA and the Media”, Rolling Stone, October 20, 1977)

 ジャーナリストのデボラ・デイビスによると、1948年頃からモッキンバードと呼ばれる情報操作プロジェクトが始められている。そのプロジェクトで中心的な役割を果たした人物は情報活動の中心的な存在だったアレン・ダレス、ダレスの側近だったフランク・ウィズナーとリチャード・ヘルムズ、そしてワシントン・ポスト紙の社主だったフィリップ・グラハムだ。(Deborah Davis, “Katharine The Great”, Sheridan Square Press, 1979)

 ダレス、ウィズナー、ヘルムズはOSSに所属していた仲間。フィリップは陸軍の情報部に所属し、東南アジアで活動した際にOSSの幹部だったその3名と親しくなった。

 この4名は金融界との関係が深いことも知られている。ダレスとウィズナーはウォール街の弁護士で、ヘルムズの母方の祖父であたるゲイツ・ホワイト・マクガラーは国際決済銀行の初代頭取、そしてグラハムの義理の父にあたるユージン・メイヤーは世界銀行の初代総裁だ。

 CIAのこうした工作はアメリカ国内に留まらない。ドイツの有力紙、フランクフルター・アルゲマイネ紙(FAZ)の編集者だった​ウド・ウルフコテ​によると、ジャーナリストとして過ごした25年の間に彼が教わったことは、嘘をつき、裏切り、人びとに真実を知らせないことで、多くの国のジャーナリストがCIAに買収されているとしている。

 アメリカの議会では1970年代の半ばに情報機関の秘密工作を調査している。上院では1975年1月に情報活動に関する政府の工作を調べる特別委員会が設置され、その翌月には下院で情報特別委員会が設置されている。委員長に就任したのは前者がフランク・チャーチ上院議員、後者がルシエン・ネジ下院議員(すぐオーティス・パイク下院議員へ交代)だ。

 当時、CIA長官だったウイリアム・コルビーは秘密工作の一端を明らかにし、支配層の逆鱗に触れた。そこでコルビーは解任され、新たな長官としてジョージ・H・W・ブッシュが登場してくる。本ブログでは繰り返し書いてきたが、このブッシュはエール大学でCIAにリクルートされた可能性が高いだけでなく、父親や母型の祖父はアレン・ダレスのウォール街仲間。ブッシュ一家はダレスと親しい関係にあった。

 ブッシュの登場は支配層の反撃を象徴している。その後、メディアに関する規制が緩和されて一握りの巨大資本が有力メディアを所有することになり、気骨あるジャーナリストは追い出されていった。同じことが日本でも1980年代から起こっている。こうした有力メディアに情報を頼れば、支配層に操られることになる。

 そうした中、登場してきたのは2006年にジュリアン・アッサンジらが創設したウィキリークス。支配層は自分たちにとって都合の悪い情報は隠す。そうした情報を人びとに知らせる内部告発を被支配層へ知らせはじめたのだ。

 2010年4月にはアメリカ軍の戦闘ヘリコプターがバグダッドでロイターの特派員2名を含む非武装の十数名を銃撃、射殺する様子を撮影した映像を公開している。日本では軽く扱われた映像だが、世界的には大きな問題になった。

 この映像を含むアメリカ軍にとって不都合な情報をウィキリークスへ伝えたブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵は映像が公開された翌月、アメリカ陸軍のCID(犯罪捜査部)に逮捕された。

 バラク・オバマ政権の意向を受けてスウェーデン当局はアッサンジを逮捕するための令状を発行するが、その事件がでっち上げだったことが後に判明している。

 しかし、スウェーデンの逮捕令状を利用してイギリスの警察はアッサンジを拘束しようとする。それに対してアッサンジはロンドンのエクアドル大使館へ逃げ込んで亡命を求め、ラファエル・コレアは認めた。

 ウィキリークスが2012年2月に公表した民間情報会社ストラトフォーの電子メール​​によると、アメリカ当局はアッサンジを2011年初め、秘密裏に起訴したという。

 その後、この情報は公的な文書で確認された。​​ケレン・ドワイアー検事補が裁判官へ書いた文書の中で、アッサンジが秘密裏に起訴されていると記載されているのだ。

 亡命は認められたものの、アッサンジは大使館から外へ出ることができず、幽閉状態になる。その状況が変わったのはエクアドルの大統領がコレアからレニン・モレノへ交代した2017年5月。スウェーデンの検察当局はアッサンジに対する捜査を終了、逮捕令状を取り消したが、モレノはアメリカへ協力する方向へ動き始めた。

 その後、エクアドルではモレノが汚職で受け取ったカネのロンダリングを行うためにINA投資という名前のペーパーカンパニーを2012年にベリーズで作ったという話がリークされたが、モレノはそうした情報が流された責任はウィキリークスにあると主張、18年までにモレノは亡命を取り消す。そのモレノ政権は2019年3月にIMFから42億ドルの融資を認められ、その翌月にイギリス警察はエクアドル大使館へ乗り込んでアッサンジを逮捕した。

 アッサンジは亡命を認めた国の大使館でイギリスの警察によって逮捕され、過酷な取り調べを受けている。アメリカに支配層は彼を移送させて厳しい処罰を科すつもりだ。アッサンジたちが行ってきたような支配層にとって都合の悪い情報を伝える行為を「有害」だと支配層は考える。そうした「有害な行為」を取り締まる法律をイギリスでは制定しようとしている。

 イギリスやアメリカは「自由」、「民主主義」、「人権」といった看板を掲げているが、実際に行ってきたことは侵略、破壊、殺戮、略奪。こうしたことを行わなければ「先進国」の「文明」を維持することはできない。



 

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コメント
1. 赤かぶ[79847] kNSCqYLU 2020年6月01日 12:36:05 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[9689] 報告

2. 赤かぶ[79848] kNSCqYLU 2020年6月01日 12:36:54 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[9690] 報告

3. 2020年6月01日 21:23:25 : N7GhJRVgn6 : TmIubzdubTBwWTY=[125] 報告
●911とコロナは似ている
新型コロナの危機は、01年の911事件で始まった「テロ戦争」と本質的に似ている。似ている点はいくつかある。ひとつは、両者とも「脅威」とされた対象が、よく見ると「闇夜の枯れすすき」であることだ。当局やマスコミが脅威を誇張し、人々が枯れすすきを化け物だと信じ込む状態を作った。似ている点の2つ目は、人々が政府マスコミの誇張に見事に騙されて本気で恐怖のどん底に陥れられ、政府の大間違いな政策に積極的に賛成したことだ。3つ目は、911事件やコロナ感染による犠牲者の人数よりも、テロやコロナへの「対策」と称して行われた戦争や都市閉鎖による犠牲者の人数の方が、最終的にはるかに多くなることだ。
http://tanakanews.com/200529corona911.htm
●「クロロキン又はヒドロキシクロロキンの有効性を否定」した論文について、「方法論とデータの整合性のいずれにおいても疑念」があるとして、世界の臨床医や疫学者など多くの著名研究者が署名した公開質問状を発表
「ヒドロキシクロロキンの有効性を否定」した論文が捏造である可能性が高くなりました。WHOに最大の寄付をしているのは、ビル・ゲイツの財団だということなので、今回の偽論文も、先のラジョエリナ大統領への賄賂と同様に、WHOが主体となって行っていると見て間違いないでしょう。
時間的経緯を確認すると、3月19日トランプ大統領クロロキンを絶賛。3月20日WHOは新型コロナに対して有効性の期待できる薬はレムデシビルのみと発言。5月18日トランプ、WHOへの資金提供停止を示唆。5月19日トランプ大統領クロロキンを服用していると発言。5月22日Lancetクロロキン否定記事掲載。
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=240796
4. 2020年6月02日 19:01:24 : wiwI8TXGtE : VXY4R3NkTlBhOXc=[101] 報告
綺麗事 放ち仕掛ける 嫌がらせ
5. 2021年3月27日 15:32:01 : yDs6rqHjm2 : Nk9TNms2TDljM0E=[15] 報告
英警察、潜入捜査官と知らず息子産んだ女性に慰謝料7400万円
https://www.afpbb.com/articles/-/3029835

【10月24日 AFP】身分を偽っていた警察の覆面捜査官と知らずに恋に落ち、子どもまでもうけた英国人女性に対し、ロンドン警視庁(Metropolitan Police Service、Scotland Yard)が慰謝料42万5000ポンド(約7400万円)を支払うことになった。英紙ガーディアン(Guardian)や英国放送協会(BBC)が23日、報じた。

 英国では、市民の政治活動を監視する任務を負った覆面捜査官が身分を隠したまま女性と性的関係をもっていた例が複数あることが明らかになり、だまされたと憤った女性たちが訴訟を起こしている。このほど慰謝料が支払われることになった「ジャッキー(Jacqui)」さんも、その1人だ。

 ジャッキーさんは、2012年に新聞の報道で初めて1人息子の父親の本当の身分を知り、それ以来ショックで精神科の治療を受けていると話した。ガーディアン紙の取材に「彼は、ボブ・ロバートソンと名乗った。長髪で、熱心な左派青年だった」と、語っている。「でも、実際は警察の秘密捜査官で、環境団体や動物保護団体を内偵捜査する5年間の任務を負っていたんです」

息子が2歳になった時、「ボブ」はジャッキーさんの前から姿を消した。本来の自分に戻って、実の妻と子どもたちの元へ帰ったのだという。

■グリーンピースの指摘で発覚

 現在は研究者をしている「ボブ」は、英警察内に1968年から2008年まで存在していた特殊任務部で潜入捜査を担当した複数の情報員の1人だった。この元捜査官は、2012年に国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)のロンドン支部メンバーから、1980年代に当時反核や環境保護を掲げて活動していたグリーンピースに潜入していたことを指摘され、過去が明らかになった。警察もその後、男性が覆面捜査官だったことを認めた。

 ロンドン警視庁は、ジャッキーさんが「元捜査官との関係で被った苦痛に対し、率直な謝罪を表明する」との声明を発表した一方、任務遂行のために警察の方針として捜査官に性的関係の利用を認めていたわけではないと主張した。

 8月には、ロンドン警視庁特殊任務部の元覆面捜査官4人に対し、女性と性的な関係を持ったことで刑事責任に問われることはないとの判断が下されている。ジャッキーさんの他にも、元覆面捜査官をめぐって複数の女性たちが起こした訴訟が進行中だ。

6. 2021年3月27日 15:32:53 : yDs6rqHjm2 : Nk9TNms2TDljM0E=[16] 報告
英潜入捜査官、正体偽り恋愛も…公式調査開始
https://www.afpbb.com/articles/-/3314740

【11月9日 AFP】主要8か国(G8)首脳会議(サミット)に反対する集会で出会った元恋人は、実在しない人物だった──英国在住のケイト・ウィルソン(Kate Wilson)さん(42)は2010年、その事実を友人たちから知らされた。

 マーク・ストーン(Mark Stone)と名乗っていた元恋人の本名は、マーク・ケネディー(Mark Kennedy)。妻も子どももいる、環境団体専門のベテラン潜入捜査官だったのだ。

 何十年も続けられてきた英警察の潜入捜査は論争の的になっていたが、今月ようやく公式な調査が始まった。環境団体に潜入するために他人になりすました捜査官らと、数年に及ぶ恋愛関係を持った被害者らは、捜査官らの活動が明らかにされることを願っている。

 看護師として働くウィルソンさんはAFPの取材に対し「本当にひどい、言葉ではほとんど説明できない」と、自らのつらい体験を訴えた。

 もう一人の被害者リサさん(仮名)も、ケネディー捜査官と6年間恋愛関係にあった。だが、やはり2010年に捜査官の本物のパスポート(旅券)を偶然見つけて正体を知った。

 リサさんは被害者団体「Police Spies Out of Lives(警察のスパイは人生から出ていけの意)」のウェブサイトに「彼はすべてを共有してきた相手だった」「父が亡くなった時に支えてくれたのは彼だった」と投稿した。

 同団体は、この問題を警察による「性的かつ精神的虐待」だと主張し、リサさんのような女性を支援するためにウェブサイトを立ち上げた。

 身分を隠した捜査官と恋に落ち、子どもまでもうけた女性もいる。覆面捜査官「ボブ・ロビンソン(Bob Robinson)」は1984年、ジャッキーさんという若い女性と出会い、1年後には息子が生まれた。ジャッキーさんは、二人には動物好きという共通点があると信じていた。

 ところが息子が生まれた2年後、「ボブ」は警察に追われていると言って失踪した。実際には、内偵任務が完了したためだった。ジャッキーさんは2012年の新聞報道で、初めて「ボブ」の正体を知った。

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