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「ニッポン人の議論は「のんきすぎ」でお話にならない 危機感もって「本質」を徹底的に追求せよ」(日々雑感)
http://www.asyura2.com/19/senkyo259/msg/678.html
投稿者 笑坊 日時 2019 年 4 月 16 日 08:48:49: EaaOcpw/cGfrA j86WVg
 

https://okita2212.blogspot.com/2019/04/blog-post_16.html
4月 16, 2019 日々雑感(My impressions daily)

<経済規模を示すGDPは、「GDP=人間の数(つまり人口)×1人当たりの生産性」という式で表すことができます。これから日本では人口が減るので、生産性を上げないと経済の規模が縮小していきます。これは、かけ算さえ知っていれば誰にでも理解できる簡単な事実です。

人口が減っても高齢者の数は減らないので、年金や医療費をはじめとした社会保障費の負担は減りません。そのため、日本の場合、経済規模を縮小させてしまうことは絶対に許されないのです。

生産性を上げるとは、労働者の給料を上げること、そのものです。人件費をGDPで割れば、労働分配率が求められます。つまり、生産性と労働者の給料は表裏一体なのです。
英国銀行は、労働分配率を下げるとデフレ圧力がかかると分析しているので、デフレを早期に脱却するという意味でも、日本は労働者の給料を上げ、労働分配率を高めるべきです。

生産性向上にコミットする経済政策を「High road capitalism」と言います。「王道」と訳されることもありますが、見方を変えれば「茨の道」とも言えます。当然、その反対は「Low road capitalism」です。こちらは、ある意味で「邪道」とも言えます。簡単に言うと「High road capitalism」は高生産性・高所得の経済モデルです。「High road capitalism」の根本的な哲学は「価値の競争」です。市場を細かく分けて、セグメントごとにカスタマイズされた商品やサービスで競い合うのが競争原理になります。そのため、商品とサービスの種類が多く、価格設定も細かく分かれています。

High road capitalismを志向している企業は、商品をいかに安く作るかよりも、作るものの品質や価値により重きを置く戦略をとります。他社の商品にはない差別化要素であったり、機能面の優位性であったり、とりわけ、いかに効率よく付加価値を創出できるか、これを追求するのが経営の基本になります。

最も安いものではなく、ベストなものを作る。そのスタンスの裏には、顧客は自分のニーズにより合っているものに、プレミアムな価格を払ってくれるという信条が存在します。
High road capitalismを追求するには、もちろん最先端技術が不可欠です。そして、それを使いこなすために、労働者と経営者の高度な教育も必須になります。同時に機敏性の向上も絶対条件です。

「Low road capitalism」は1990年代以降、日本が実行してきた戦略です。規制緩和によって労働者の給料を下げ、下がった人件費分を使って強烈な価格競争を繰り広げてきました。

海外の学会では、Low road capitalismに移行すると、一時的には利益が増えると論じられています。しかし、Low road capitalismによって短期的に利益が増えるのは、技術を普及させるための設備投資が削られ、社員教育も不要になり、研究開発費も削減される、すなわち経費が減っているからにすぎません。Low road capitalismは先行投資を削っているだけなので、当然、明るい将来を迎えるのが難しくなります。まさに今の日本経済そのものです。

実は、「Low road capitalism」でも経済は成長します。しかしそのためには、人口が増加していることが条件になります。人口が減少していると、「Low road capitalism」では経済は成長しません>(以上「NEWS week」より引用)


 上記論文はデービット・アトキンソン氏が記した論評「ニッポン人の議論は「のんきすぎ」でお話にならない 危機感もって「本質」を徹底的に追求せよ」から一部引用したものだ。デービッド・アトキンソン氏はオックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせた。退職後も日本経済の研究を続け、『新・観光立国論』『新・生産性立国論』など、日本を救う数々の提言を行ってきている。最近になって日本の生存戦略をまとめた『日本人の勝算』を敢行している。

 デービット・アトキンソン氏が指摘するまでもない。私も生産性を向上させて経済成長路線に日本の経済政策の舵を切るべきだと何度もこのブログで提言してきた。そうしなければ人口減少と共に日本は衰亡する運命にある、と警鐘を鳴らしてきた。

 安倍自公政権の推進している「構造改革=グローバリズム」は日本を亡ぼす。TPPや欧州とのFTAなどで日本経済が成長すると考えるのは大間違いだ。それはデービット・アトキンソン氏が二項対立で示した「Low road capitalism」路線でしかない。

 デービット・アトキンソン氏が論評に書いている通り「Low road capitalism」は短期的に利益の拡大をもたらすかもしれない。しかし長期的には「生産材への投資」をしないため経済は衰退へと向かう。ことに少子化がはっきりしている国で経済成長を促すには「High road capitalism」を選択するしかない。その政策こそが経済政策の「王道」であると同時に「茨の道」でもあるとデービット・アトキンソン氏は指摘している。

 なぜ「High road capitalism」が「茨の道」なのか。それは生産への投資を行うと同時に技術や研究開発にも投資が必要だからだ。生産性の向上に各種開発が欠かせない、というのは常識だ。そうした「茨の道」を避けて安易な「安価な労働力」を求めて「Low road capitalism」を選択しているのが現在の日本の多くの経営者たちだ。

 しかしそれでは衰退の坂道を転げ落ちるのは火を見るよりも明らかだ。なぜなら「GDP=人間の数(つまり人口)×1人当たりの生産性」という原則があるからた。GDPを拡大させるのに人口減が明らかならば人口減の数値以上に一人当たり労働生産性を大きくしなければならない、というのは小学校の算数程度の知識でも分かる話ではないか。

 そして労働生産性の向上と同時に国民所得を増大させる必要がある。そうしないと国民の購買力が上がらないからだ。つまり個人消費の拡大を政策でアシストしなければGDPの拡大に必要な「消費の拡大」が起きないからだ。

 GDPの主力エンジンは日本の場合は個人消費だ。決して貿易ではない。その貿易の「条件」の話し合いで日本の食糧消費を外国に「譲渡」しようとするのが自由貿易の話し合いだ。なんのことはない、FTAやTAG交渉は日本を衰退させるための「条件」の会談を演じているだけだ。繰り返すが日本のGDPは決して貿易に大きく依存してはいない。その多くは日本国民の個人消費に依存している。

 「ニッポン人の議論は「のんきすぎ」でお話にならない 危機感もって「本質」を徹底的に追求せよ」というデービット・アトキンソン氏の警句を日本の政治家と日本のマスメディア関係者諸氏に贈る。


 

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コメント
1. 2019年4月16日 09:16:34 : jDqiLYWOek : UG1qUUl0U0VQbGc=[2] 報告
正社員制度廃止、年金廃止、消費税廃止、AI導入、BI
これで解決
2. 2019年4月16日 09:30:57 : 9l5PiA1wZA : azlYY3BJT0paZFk=[2] 報告
 日本人の持つDNAは「士農工商」の身分制度、これが身についてしまっている。

 選民、愚民とまでは言わないが、どこかで“線引き”がある。
 投稿文のアトキンソン氏の警句にあるような「ニッポン人の議論は…」の「議論」が、どこかに線引きができてしまった日本人にはできない。
 外国人の当たり前の概念を日本人は持っていない。「議論好き」は「文句の言いたがり屋」に転化される。

 実際、あなたの周りに自分の意見を持って議論のできるひとが何人いる? 感情的にならずに…、一定の知識を持って…。さらに言えば、アトキンソン氏の指摘する「危機感を持って『本質』を追及している人」が何人いる?

 ただ、これまでの日本は「士」にあたる“選民”に志があり、知性とともに一定の人品があり、倫理観があり、日本の進むべき道を真摯に考え、ものを考えたがらない“愚民”である「農工商」のために働く徳を持っていた。
 徳のある選民に従うことで、愚民が多数の日本は発展できた(昭和の一時期に失敗はあるが…)。選民側にある程度の搾取はあっても、愚民全体を貶めるわけでなく、文句を言わない程度の恩恵も受けて愚民側も納得ができていた。

 でも、いまは違う。徳のない馬鹿者が“選民”であるべきポジションに就いてしまった悲劇がある。愚民を愚民のままにして、日本を仕切っている。
 階級闘争の戦いが起きても当然だが、愚民側は選民に従い、議論をしないDNAを持ち続けている。我慢は日本人の“美徳”と、選民側に教え込まれてしまった。

 この、どうしようもない日本人のDNAに気付き、自覚し、改めようと思わない限り、日本に進歩はない。
 積極的にモノを言う、文句を言う、議論をする。一定の知識も必要だ。特にモノを言う女性の台頭が日本をいい方向に変えていく気がする。

3. 2019年4月16日 10:59:03 : Ygkzw26rj6 : NExxd3h1TGlpUEU=[10] 報告
「どうしようもない日本人のDNA 」

 どういう意味で使ってるか知らんが、DNAてのは正式には遺伝子

 親から受け継いだ、設計図、性格 体質だ 顔つきとかな

 表面的顔つきなら、整形外科手術で抱えられるが、内面的性格なんてのは

 すぐにはかわらん。

 
 
 2>>君あしたからその性格変えろ といわれて変わるか?
  
    ま、無理だわ。

4. 2019年4月16日 13:40:11 : kvtV8EGuDw : VXVzRmZLQjcxUi4=[7] 報告
デービット・アトキンソン氏
「完璧が求められているかどうかは無視して、頭が固くて、自分がそうしたいから、行き過ぎてしまって、効率が悪くなって、生産性が悪くなって…
無駄な事務処理を完璧にこなして、頭が固くて、リスクを取りたがらないから、結局、いつまでたっても何も変わらないので…」
https://youtu.be/MeSYlHZiYHA?t=166

誰でもできる、失敗しない、リスクゼロの「文書づくり」だけ長時間をかけて膨大な量をつくり、そしてその成果を誇り「たいへんな仕事をしたよ、オレ様」と気取る。
実際のビジネスを動かすのは文書ではなく、実行力や交渉力、臨機応変に対応できる対応力。
そちらはリスクが伴うし、先が見通せないのでやりたがらない。

日本のビジネスマンは、腰抜けで、凡庸を絵に描いたような土人ばかりということです。

5. 2019年4月16日 13:48:44 : dyUKltv3oM : RmhJVE50QUxtV2s=[2] 報告
>>4
恐れているリスクの大半が責任とバッシングだよ
日本は再チャレンジが本当に困難なほど寛容さに欠けるから
6. 2019年4月16日 20:38:16 : ETdbtmk0KA : cmkxbHh5YVM0a0U=[30] 報告
既得権 暢気に構え 縋りつき
7. 2019年4月16日 21:11:06 : 96xR28BbGM : cExMQVI0R0MxZGc=[44] 報告
>>2
なんとかして日本人のメンタリティーを変えていきたいんだけど難題だなぁ
8. 罵愚[7330] lGyL8A 2019年4月17日 05:57:20 : uz7lDD2pDc : N2NMZUNTbUh2M0U=[145] 報告
 日産のゴーン問題は、ひとつの典型で、従業員をリストラして、利益体質を確保する経営戦略の失敗じゃぁないのかなぁ?
 “日本型経営戦略”に立ち戻るラストチャンスだと思う。

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