大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿　保阪正康日本史縦横無尽（日刊ゲンダイ）赤かぶ

大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿　保阪正康日本史縦横無尽（日刊ゲンダイ）
http://www.asyura2.com/19/senkyo260/msg/111.html
投稿者赤かぶ日時 2019 年 4 月 24 日 14:50:05: igsppGRN/E9PQ　kNSCqYLU

大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿　保阪正康日本史縦横無尽
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252284

2019/04/20　日刊ゲンダイ

近衛文麿（Ｃ）共同通信社

　太平洋戦争の始まりは、日本社会に奇妙な歪みを生んだ。昭和１６年１２月８日からの日々では、ラジオ放送は「大本営発表」を勢いよく伝え、日本軍が東南アジアに進出していくさまを詳細に報じた。アナウンサーの高い調子の声は、むろん国民を高揚させるように演出されたといってよかった。

　大本営の報道部長は首相の東條英機を「救国の英雄」と褒め称え、元寇からこの国を守った北条時宗になぞらえるように国民に訴えた。

　一方で近衛文麿元首相（写真）には「あなたは惜しいことをしましたね。救国の英雄になるのを逃したではありませんか」と語りかける人が増えて、近衛を苦笑させた。アメリカに打撃を与えたと社会全体が高揚した状態になった。国会では「聖戦完遂決議案」が提出され、衆議院議員の島田俊雄は軍事の指導者に称賛の言葉を並べ立てた。

　本来、この戦争の前途を考えたなら、いずれアメリカが総動員態勢で対日戦に出てくることは明白である。それなのにアメリカへの対応を考えもせず、ひたすらその場しのぎの日々がくりかえされた。成功に酔う軍事指導者、それに呼応する親軍的な政治指導者、戦果に歓喜する議会人などは、国民を徹底的に扇動していた。

　これに反して近衛や彼の支援者たちの集まりである昭和研究会のメンバーは「日本は大丈夫か。このような状況はせいぜい２、３カ月だろう」と案じていた。元外相の有田八郎や元蔵相の石渡荘太郎らは密かに集まって、時機を見て終戦に持っていこうと話し合ってもいた。特に有田は、ハルノートを子細に分析して、これを最終通告と受け取るのは軽率であるとの文書を作り、天皇に届けている。

　しかしその種の文書は決して天皇の元には届かなかった。むしろそのような国策を憂うる要人こそが反戦分子として憲兵隊に監視されることになった。戦争に批判的であることで社会から排除される状況がつくられていったのである。

保阪正康　作家
１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。

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『…「日本は大丈夫か。このような状況はせいぜい２、３カ月だろう」と…国策を憂うる要人こそが反戦分子として憲兵隊に監視されることになった…』
— 吉川　幸男 (@FP_Yoshikawa) 2019年4月20日

ハルノートを子細に分析して、これを最終通告と受け取るのは軽率であるとの文書
→天皇の元には届かなかった#大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿｜日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/U5uW78635T
— 芝生は砂に植えるもの (@rook0081) 2019年4月21日

1. 赤かぶ[10779] kNSCqYLU 2019年4月24日 14:52:35 : 48FW7XOL3U : ODEvY0JSVUxLeU0=[841] 報告

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> #大本営の報道部長は首相の東條英機を「救国の英雄」と褒め称え、元寇からこの国を守った北条時宗になぞらえるように国民に訴えた

大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿｜日刊ゲンダイDIGITAL https://t.co/X8eWZZ9aTM
— 芝生は砂に植えるもの (@rook0081) 2019年4月21日

2. 赤かぶ[10780] kNSCqYLU 2019年4月24日 14:53:19 : 48FW7XOL3U : ODEvY0JSVUxLeU0=[842] 報告

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大本営の「あなたは英雄を逃した」に苦笑した近衛文麿 https://t.co/UhlD0JUeZu #日刊ゲンダイ
太平洋戦争の始まりは日本社会に奇妙な歪みを生んだ昭和１６年１２月８日からの日々ではラジオ放送は「大本営発表」を勢いよく伝え日本軍が東南アジアに進出して行くさまを…アナウンサーの高い調子の声は
— 齋藤一弥＜穏やかなレジスタンス＆里山資本 (@rainasu) 2019年4月20日

3. 新共産主義クラブ[-10878] kFaLpI5ZjuWLYINOg4mDdQ 2019年4月24日 15:00:16 : xQ4c7bhPOo : U05CR3ExL3l0QUk=[1] 報告

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>しかしその種の文書は決して天皇の元には届かなかった。
　
　届いたとしても、事態は変わらなかったでしょう。
　
　もう少しは、昭和天皇の思想や知性を疑いましょう。
　

4. 2019年4月24日 15:09:58 : fhHB9DzdW2 : eHFuendXL09wTU0=[4] 報告

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保阪氏は近衛氏が何をやっていた人か理解しているのでしょうか?この人こそ「日米戦争を止められたはずの人」でしょうに。

5. 地下爺[5939] km6Jupbq 2019年4月24日 16:38:12 : EvprcEFGVc : NDJuS292Z1UvRHc=[320] 報告

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　そう　その時代の皇族であれば「止めることが」できたはずだと思います。

6. 2019年4月24日 19:03:01 : 8U3xgblDtc : bnVKZnNjWGxFdms=[26] 報告

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> 特に有田は、ハルノートを子細に分析して、これを最終通告と受け取るのは軽率であるとの文書を作り、天皇に届けている。

ルーズベルト大統領とコーデル・ハル国務長官は、このハルノートを日本へ示せば、日本は対米戦争へ踏み切ると確信していた[1]。
インドのパール判事は『ハル・ノートのようなものをつきつけられれば、モナコ公国やルクセンブルク大公国でさえ戦争に訴えただろう』と書いている[2]。

保阪正康はハルノートの歴史的意味を分かっていない。
「保阪正康日本史縦横無尽（日刊ゲンダイ）」はお粗末すぎる。

[1] ハミルトン・フィッシュ議員、「真珠湾攻撃はルーズベルトの『罠』だった」
http://check.weblog.to/archives/2287968.html 14.August.2018
（邦題「日米開戦の悲劇」岡崎久彦監訳[16]）の中で、フィッシュはこう述べています。
　私はルーズベルトを許すことができない。
彼はアメリカ国民を欺き、全く不必要な日本との戦争にアメリカを導いた。日本の指導者が開戦の決断をすることになった最後通牒ハル・ノートはルーズベルトが真珠湾攻撃を『恥ずべき行いの日』と呼んだことにちなみ、『恥ずべき最後通牒』と呼ぶのが適切と思われる。
　日本は、面積がカリフォルニアにも満たない人口八千万人の比較的小国であった。天然資源はほとんど保有せず、また冷酷な隣国であるソビエトの脅威に常に直面していた。天皇は名誉と平和を重んずる人物であり、側近の攻撃的な軍国主義者を制止するためにできるかぎりのことを行っていた。
　日本人は、高度な忠誠心、愛国心に満ちた、非常に感受性の強い、誇り高き、かつ勇敢な民族である。このような民族に『恥ずべき最後通牒ハル・ノート』を突きつければ、必ず戦争になるとルーズベルトは確信していた。
　私はルーズベルトを許すことができない。
この大戦は米国に三十万人の死亡者と七十万人の負傷者、そして五千億ドルの出費を米国にもたらした。日本には軍人、民間人合わせて三百万人以上の死亡者をもたらした。日本の物的、人的、精神的被害は計り知れない。その責任はルーズベルトが負っているのだ。

[2] ラダ・ビノード・パール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%93%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB
パールは『パール判決書』の中で、
「戦争に勝ち負けは腕力の強弱であり、正義とは関係ない。」
と記述している、また
「現代の歴史家でさえも、つぎのように考えることができたのである。
すなわち『ハル・ノートのようなものをつきつけられれば、モナコ公国やルクセンブルク大公国でさえ戦争に訴えただろう』[30]。」

7. 2019年4月24日 20:12:04 : jk03vlqOxu : emUwdUZNQ0lZQlU=[19] 報告

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「細川護貞陣中日記」(細川元首相の父)によると、後に近衛元首相は「東條がヒトラーと共に世界の嫌われ者になっているのなら、このまま全責任を負わせた方が良いと思う」と言ったといいます。

8. 2019年4月25日 02:34:01 : nuFElU31SM : eTJSNmNQN0hWc2s=[44] 報告

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阻止できなかったと思う。
邪魔になれば大正天皇を引きずり落とし摂政を据えることすら平気でしてのける。
軍部と言うが、あれはカルトであって、国家内に巣食う汎国家的な権力の一部だ。
Botマルウェアに似ており、各国を外部から操る仕組みだ。
軍隊というのはどこの国でも力と秘密と資金と特権を持つため、そういう工作の主体として最適だ。

今、世界が妙に軍備拡張を急いでいる。
昔と同じようにな。
それを誰か阻止できているか?
昔と同じようにいつの間にかこんなことになっているではないか。