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検証「戦後民主主義」  わたしたちはなぜ戦争責任問題を解決できないのか 田中利幸 (三一書房)
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投稿者 肝話窮題 日時 2019 年 5 月 07 日 23:47:52: PfxDcIHABfKGo isyYYouHkeg
 


検証「戦後民主主義」  わたしたちはなぜ戦争責任問題を解決できないのか
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田中 利幸 (著)
発行:三一書房
単行本: 360ページ(四六判ソフトカバー 18.8 x 12.7 x 2.3 cm) 
ISBN978-4-380-19003-2 C0036
定価:本体2800円+税
2019年5月14日発売予定(予約受付中)
 
◎本書の目的
 いわゆる「慰安婦(=日本軍性奴隷)」や「徴用工」の問題で日韓関係が最近ひじょうに険悪化していることからも明らかなように、戦後74年も経つというのに、なぜ日本は「戦争責任問題」を解決できないのであろうか。この疑問について考えるためには、単に日本の「戦争責任意識の欠落」だけに視点を当てるのでは解決にはならない。日本の「戦争責任問題」は、最初から、米国の自国ならびに日本の「戦争責任」に対する姿勢と複雑に絡み合っていることを知る必要がある。さらには、その絡み合いが日本の「戦後民主主義」を深く歪め、強く性格づけてきたのであり、そうした歴史的経緯の結果として、多くの日本人の「戦争責任意識の欠落」と現在の日本政府の「戦争責任否定」があることを明確にする必要がある。
 本書の目的は、そのような日米の「戦争責任問題」の取り扱い方の絡み合いを、空爆、原爆、平和憲法の3点に絞って分析し、どのようにそれが絡み合っているのかを分析することにある。さらには、その絡み合いの最も重要な要素の一つとしての「記憶」にも焦点を当て、日米の公的「戦争記憶」がいかにして作られ今も操持されているのか、その「公的記憶」に対して、我々市民が自分たち独自の「歴史克服のための記憶」の方法を創造していくにはどうすべきかについても議論する。

◎「あとがき」からの抜粋
 2015年3月末の定年退職をひかえ、その一ヶ月ほど前に、広島の平和活動仲間のみなさんに「さよなら講演」と題する講演会を広島市内で開いていただいた。本書の第5章は、そのときに準備した講演ノートを修正し、かつ大幅に加筆したものである。
 13年間暮らした広島を離れたとはいえ、その後も毎年8月6日前後の数週間は広島に戻り、いまも市民活動に参加させてもらっている。そのうえに、少なくとも毎年もう1回は広島に戻っているため、いつも私の頭から「広島、原爆、戦争責任」という問題が離れることはない。
 実は、「さよなら講演」のあと、広島の原爆問題をめぐる歴史、政治社会問題、文化問題を総合的に分析するような著作を、時間をたっぷりかけて書いてみたいと思い、まず書き始めたのが本書の第2章の元になる原稿であった。書き始めて、自分の構想がいかに自分の力量を超える能力を必要とするものであるかに、遅まきながら気がついた。しかし同時に、「天皇の戦争責任」問題が、戦後の日本の「民主主義」のあり方にひじょうに深い影響を及ぼしており、現在の日本の政治・社会問題を考えるうえでも、この問題を問わずには、いま我々が直面している様々な問題の根本的な原因を理解できないのではないかと考えるようになった。
 そこで天皇制に関する様々な資料を読みだしたのであるが、奇しくも、それが天皇明仁の「生前退位」発表と重なり、そのため、にわかに関連する出版物が増え、それらに目を通すことで私自身もいろいろ思考を重ねた。
………… (省略)
 本書の表紙には、私の大好きな広島の画家・四國五郎さん(1924-2014年)が残された数多くの秀れた作品のなかの一枚、「相生橋」を使わせていただいた。この絵が表しているように、戦後間もなくから1970年代末まで、広島には太田川に沿って原爆スラムと呼ばれるバラック街があった。親族を失って生き残った被爆者だけではなく、引揚者や在日の人たちなど、差別され貧困に苦しむ多くの人たちが住んだこの街は、戦後日本の「民主主義」の深い歪みを象徴的に表している一つであると私は考えている。
 
<もくじ>
 
序文:アジア太平洋戦争と「戦後民主主義」
○日清・日露戦争から「満州事変」まで
○日中戦争から「武力南進」政策の開始まで
○三国同盟調印から太平洋戦争開始まで
○太平洋戦争期における日本軍の残虐行為
○日米軍事同盟の原点としての日米「原爆正当化」共同謀議
 
第1章:米軍による日本無差別空爆と天皇制ファシズム国家の「防空体制」
○日本の「防空法」と「防空体制」の実態
○太平洋戦争期の「防空」と「防空壕」の実情
○「御真影」と「御文庫」の絶対守護命令に表れている天皇制の本質
○東京大空襲と「吹上防空室」補強作戦
○米軍日本本土無差別空爆の実相 通常戦略爆撃の一貫として理解された原爆無差別大量殺戮
○「加害・被害両責任の隠蔽」の絡み合い
 
第2章:「招爆責任」と「招爆画策責任」の隠蔽 - 日米両国による原爆神話化 -
○広島・長崎原爆攻撃の隠された政治的意図とポツダム会談
○原爆攻撃と「国体護持」をめぐる日米政府の駆け引き
○国体護持、統帥権とポツダム宣言受諾の関連性
○日米両国の原爆利用 - 米国の無差別大量殺戮「正当化」と日本の原爆被害の「終戦利用」
○原爆責任隠蔽と矛盾にみち屈折した「戦後日本民主主義」
 
第3章:「平和憲法」に埋め込まれた「戦争責任隠蔽」の内在的矛盾 - 前文と9条活用への展望に向けて -
○天皇裕仁の免罪・免責を目的とした憲法第1章と2章9条の設定
○戦争責任意識の希薄性がもたらした憲法9条「非戦・非武装」の抜け道
○「戦争責任」の自覚に基づく憲法前文と9条の一体的相互関連性
○「主権国家」観念を超える「国家悪」論 - 大熊信行と小田実
○市民の「抵抗権」としての9条活用と民主精神確立に向けて
 
第4章:象徴天皇の隠された政治的影響力と「天皇人間化」を目指した闘い
○「国体」観念を継承する憲法第1章 ? 宗教的権威と非人間的「象徴」
○「象徴権威」の政治的役割 - その歴史的背景
○戦後「象徴権威」の活用 - 天皇に見る「加害と被害の逆転」と「一億総被害意識」の創出
○「象徴権威」の現代的活用 - あらゆる政治社会問題を隠蔽する幻想効果と戦争責任のさらなる隠蔽
○天皇裕仁の戦争責任追求を通して「天皇人間化」を目指した労働運動家、学生と元日本兵
 
第5章:「記憶」の日米共同謀議の打破に向けて - ドイツの「文化的記憶」に学ぶ
○罪と責任の忘却 - ハンナ・アレントの目で見るオバマ大統領の謝罪なき広島訪問
○広島の「記憶の伝承」方法の精神的貧困性
○葬り去られた記憶の復活 - 「ノイエ・ヴァッヘ」と「空中に浮かぶ天使」
○ドイツ「過去の克服」運動の歴史と「記憶と継承」としての追悼施設運動
○「コミュニケーション的記憶」から「文化的記憶」へ - ドイツ個別の記憶から人類の普遍的記憶への止揚
○日本独自の文化的記憶による「歴史克服」を目指して

◎著者プロフィール
田中利幸(たなか・としゆき Yuki Tanaka)
歴史学者(専攻は戦争犯罪史、戦争史)。「8・6ヒロシマ平和への集い」代表。
著書に『空の戦争史』(講談社現代新書)、『知られざる戦争犯罪』(大月書店)、Hidden Horrors: Japanese War Crimes in World War II (Second edition, Rowman & Littlefield)。
共著に『原発とヒロシマ 「原子力平和利用の真相」』 (岩波ブックレット)。
編著に『戦争犯罪の構造』(大月書店)、共編著に『再論 東京裁判』(大月書店)。翻訳書にジョン・ダワー著 『アメリカ 暴力の世紀 - 第二次大戦以降の戦争とテロ』(岩波書店)、ハワード・ジン著 『テロリズムと戦争』(大月書店)など。
 

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コメント
1. しんのすけ99[410] grWC8YLMgreCrzk5 2019年5月08日 03:02:58 : A4AvZivHZs : WU95VlVYQVVmdmM=[172] 報告
「戦争責任」  この言葉が 世に流れてから74年 いまだに日本の社会は、これを明確には定義できない

これは ただ単に 戦争責任をうやむやにしてしまおう という右翼や国粋主義者ばかりのせいではない
戦争責任を叫ぶ側にだって問題は山積しているのである 要するに 責任と言っても 大雑把に分けても
少なくとも三種類は存在するのです

@ 戦争を 始めた責任 A 戦争に 負けた責任 B (虐殺や収奪など)加害行為への責任

これらはまったく、その所在が それぞれ別の所にあるもので 切り離して考えなければならぬものを
一緒くたに考えてしまう人達が、結果的に答えを混迷させてしまうのです

AやBは 別に置いといて 最重要なのは 誰が見ても@でしょう

結論から先に言えば @ 戦争を始めた責任 これは 全ての日本国民に存在する 社会全体の責任である
「あんな戦争を 始めたの誰だ」 戦後 こういうセリフが巷を駆け巡ったのは当然の成り行きな訳ですが
この言葉の裏返しは、戦争を始めた責任は 誰か特定の人間達にあって 自分達には存在してはいないという
自らの慰めに近い心理が そう言わせているのでしょう

つまり 「特定の人間達 いわゆる軍部や指導者達が いつの間にか勝手に起こした戦争」 こういうイメージでしか
捕えていないから いつまで経っても戦争責任と言う言葉は 漠然としたままなのです。


2. 2019年5月08日 21:13:28 : h2tTeCa9Ww : SzhlVG81MS5sV0E=[13] 報告
チキンだから。
国民全員が、自分が殺されることを恐れて、他人任せだから。

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