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高度だった日本軍の情報収集能力、なぜ負けたのか?/JBpress・msnニュース
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投稿者 仁王像 日時 2019 年 8 月 21 日 20:17:51: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 

© Japan Business Press Co., Ltd. 提供作戦に参加した日本兵のほとんどが死に、史上最悪といわれる「インパール作戦」。 画像は日本軍を撃退しに向かうグルカ兵。(Wikipediaより)

高度だった日本軍の情報収集能力、なぜ負けたのか?/JBpress・msnニュース
小谷 賢
2019/08/21 06:00
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e9%ab%98%e5%ba%a6%e3%81%a0%e3%81%a3%e3%81%9f%e6%97%a5%e6%9c%ac%e8%bb%8d%e3%81%ae%e6%83%85%e5%a0%b1%e5%8f%8e%e9%9b%86%e8%83%bd%e5%8a%9b%e3%80%81%e3%81%aa%e3%81%9c%e8%b2%a0%e3%81%91%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%8b%ef%bc%9f/ar-AAG51cB?ocid=iehp

 太平洋戦争に突入した直後の戦況は、たしかに日本が優勢であった。それは、当時の日本軍が世界有数の高度な情報収集能力を有していたからだという。戦前の日本では一体どのようなインテリジェンス活動が行われていたのか? インテリジェンスの専門家である小谷賢氏の著書、『日本軍のインテリジェンス』より、日本特有の「インテリジェンスの扱い方」の長所と短所を探る。(JBpress)

(※)本稿は『日本軍のインテリジェンス』(小谷 賢著、講談社選書メチエ)より一部抜粋・再編集したものです。

戦前日本のインテリジェンス

 近年、日本におけるインテリジェンス(情報活動)への関心が高まってきているようである。少し前までは、「インテリジェンス」という言葉自体なじみの薄いものであったが、最近では書籍のタイトルにも使用されるようになり、マスコミなどでも日本のインテリジェンスについて論じられている文章を目にするようになった。

 他方、これからの日本のインテリジェンスを考えていく上で、戦前の日本がどのような情報活動を行っていたのかについて言及されることはあまりない。

 なぜならこれに関しては、まとまった学術的研究が行われてこなかったからである。この原因としてはよく言われるように、終戦時に情報関連資料のほとんどが破棄されてしまったことが挙げられるが、それよりも根本的な問題は、戦後の風潮がそのような研究を許容してこなかったことにある。

 したがって戦前日本のインテリジェンスについては、実際の活動に従事していた旧軍人などが、自分の見聞きした範囲で回想録や記録を残すことしかできず、我々の一般的な知識としてもせいぜい特務機関や中野学校どまりであろう。

立ち遅れた研究

 このような日本における研究の遅れが、戦前日本のインテリジェンスへの誤解を招き、現在でも特務機関や憲兵、特高など本来区別されるべきものが、ひとくくりにして議論されることも多い。

 しかしより重要な問題は、戦前に日本が行っていた通信傍受活動に関する研究が諸外国と比べ決定的に遅れていることと、戦前日本のインテリジェンスに関する包括的な考察が行われてこなかったことにあると考える。

 日本に関しては、ワシントン海軍軍縮会議で日本側全権の暗号通信が米英に解読されていたことや、アメリカとの対立を決定的にした南部仏印進駐の情報が事前に米英に漏洩(ろうえい)していたこと、そして日米交渉の折に日本側の外交電報が米側に筒抜けとなっていたことなど、通信情報の漏洩によって日本の対外政策が著しく制限されてきた史実がありながら、この分野に対する詳細な研究が疎(おろそ)かにされてきたことは、またこの類の失敗を繰り返す遠因ともなりかねない。

 戦前日本のインテリジェンスを知らなければ、我々は歴史に立ち返ってそこから教訓を学ぶことができない。

高度だった情報収集能力

 戦前日本のインテリジェンスを概観(がいかん)していくと、そこには日本軍によるインテリジェンスの特徴が垣間見えてくる。

 陸海軍情報部は、少ない人員と予算の割に生情報やデータを収集していた。とくに通信情報に関しては、これまで考えられていたよりも高度な能力を有していたと考えられる。

 また、情報分析の手法に関しても、かなり洗練されていた側面があり、おそらく情報収集・分析活動そのものは、イギリスやアメリカと比べてもそれほどの遜色はなかったであろう。

 したがって、太平洋戦争において問題であったと考えられるのはインテリジェンスそのものではなく、また情報がなかったために日本が戦争に追い込まれてしまったというわけでもない。そこには日本がインテリジェンスを扱う上で特有の問題が存在していたのである。

 それらは主に、組織における情報機関の立場の低さ、情報集約の問題、近視眼的な情報運用、そして政治家や政策決定者の情報に対する無関心などであった。

情報部の立場の弱さ

 日本軍のインテリジェンス活動における第一の問題点は、情報分析、評価担当の組織が曖昧なままで、この部分が機能的に分化されていなかったことである。

 組織上、情報分析は情報部の仕事であったが、これまで述べてきたように、実際の情報分析、情勢判断は、陸海軍の作戦部が行うことが多かった。

 なぜなら作戦部には優秀な人材が集まっており、また作戦部が情報部と同じようなインフォメーションを入手することが出来たため、作戦部と情報部の間で協力関係が築かれなかったことが大きい。

 わざわざ情報部でインフォメーションを分析しなくても、作戦部自らが分析、情勢判断を行い、それを基にして作戦を立案すれば良いというわけである。

 しかし、情勢判断の前にまず客観的な情報ありきである。これは身近な例で考えればわかることであるが、「天気予報を見てからこれからの外出を考える」「ある企業の業績が良いからその株を買う」というのは、ある程度合理的な判断である。

 他方「晴れそうだから出かける」「ある株が上がりそうだから買う」というのは主観的な判断である。

 後者は先に行動するという前提があって、情報はその行動を説明するために利用されているに過ぎない。これが国家レベルの話になると「ドイツが勝ちそうだから組む」「アメリカが妥協しそうにないから戦争に訴える」といった危険な考え方を導いてしまうのである。

 これは一般的に情報の政治化と呼ばれる問題であり、行動しようとする人間が情報を扱い出すと、手段と目的が入り混じるために客観的な情勢判断がむずかしくなってしまう現象である。

調査と実行を分化する

 これに対する処方箋として、アメリカの著名なジャーナリスト、ウォルター・リップマンは「実行するスタッフと調査するスタッフを、できる限り厳密に分離しておくことしかない」と述べている。

 リップマンによれば、情報の政治化を防ぐためにはなるべく客観的な情報判断を提供してくれる、個別の部署が必要になる。卑近な例ではそれが天気予報であり、株のアナリスト、国家のレベルでは政府の情報機関ということになる。

 情報機関というのは行動する側になるべく客観的な情報を提供するのが仕事であるため、行動しようという思惑に引っ張られにくい。そのため、作戦部や政策決定というような行動する側と、行動の材料を与える情報組織は分離されていなければならない。

 日本軍においては、この作戦と情報の機能が明白に分化されなかったことが問題であり、情報部の立場の弱さが作戦部による情報の政治化を容易にしてしまった。これは情報部が日本陸海軍の指揮命令系統の中で、ほとんど身動きできなくなったことから生じていた。

 また陸海軍の組織においては、情報と作戦・政策間の境界が曖昧であった。作戦部門が自分たちで情報を扱い出すことによって、情報部の存在意義を否定してしまうことになってしまったのである。

 たとえば、1944年のビルマ戦域において、英軍は日本軍について詳細に情報を集め、その上で作戦を練っていた。かたや日本軍は、情報や兵站(へいたん)をまったく無視したインパール作戦を決行し、自滅してしまった。

 この両者の差は、情報をとにかく重視したイギリス軍と、「作戦重視、情報軽視」の日本軍との考えの違いから生じていたのである。

中央情報機関が存在しなかった

 一般的に、インテリジェンス・コミュニティーに収集される膨大な情報を整理するには、中央情報機関の存在が不可欠である。この機関は情報の集約・評価を行い、また政策サイドにも必要なインテリジェンスを報告するという任務を負っている。

 トップの人間は情報源が複数あった方が、間違った情報のみを受け取るより安全であると考えがちであるが、それは情報同士を付き合わせることによってより精度の高いインテリジェンスを生産するという、情報の相乗効果を見落としている。

 また膨大な情報が複数のソースから供給された場合、多忙な情報カスタマーはあっという間に情報の洪水に飲み込まれてしまうであろう。

 日本の組織内では、情報の集約というものがまったく行われていなかった。情報を一元的に集約・評価できなければ、情報はそれぞれの部局で都合よく評価されてしまう上に、各組織間の情報共有も進まなくなる。

 戦前、陸海軍や外務省の間で対外情報が共有されなかったことで、日米交渉時に対外政策を円滑に調整することができなかった。また戦争中も、陸軍は海軍からミッドウェイや台湾沖航空戦の結果を知らされることがなかったために、情勢を把握することなしに作戦を立案、遂行していたのである。

短期決着型の戦争方針

 日本軍の戦争方針は、基本的に日清、日露戦争に見られるような短期決着型のものであった。これは戦場で敵に打撃を与えておいて、有利な条件で講和に持ち込む、という方針であったため、必要とされる情報も軍事情報、とくに作戦に寄与するような情報が大部分を占めていた。

 このやり方であると、戦術レベルでは情報が迅速に活用される。それらは現に真珠湾作戦や南方攻略戦においてその有効性が証明されている。この情報運用は、19世紀後半にドイツ参謀本部が行ったような一連の限定戦争に対しては有効であったが、第一次大戦以降の総力戦には向いていなかった。

 おそらく日本軍は本格的に第一次大戦を戦わなかったために、この総力戦というものを実感できていなかったのであろう。そして限定戦争の延長でしかインテリジェンスを捉えられなかったことが問題であった。

 日本軍、とくに陸軍が太平洋戦争の緒戦では情報を集め、それに呼応した作戦を立案・実行することができたのに、それ以降そのような情報と作戦の連携がまったく上手くいかなくなった原因の一つに、陸軍が初めからシンガポール攻略までしか想定していなかったことが挙げられる。

 その後1942年になると、陸軍はまた北方を戦略の重心にする想定であったので、戦術的にシンガポールを攻略してしまえば、あとは海軍の領域と考えられていたのである。よって陸軍が欲した情報は、英領マレー、シンガポール、蘭印などを攻略するための限定された軍事情報であり、陸軍がガダルカナル戦まで米軍のことをほとんど調べようとしなかったのもある意味理解できよう。

近視眼的な情報運用

 当時の日本軍の組織的特性としては、優秀な人間を集めた作戦部にすべての情報が集まりそれを分析する、すなわち作戦と情報が同じ所で行われるような仕組みになっていた。

 この仕組みであると、作戦部が作戦と情報を両方扱うために、作戦や戦略のためにどのような情報や分析が必要なのか、という情報のニーズをすぐに作戦へと反映することが出来るが、その反面、複雑な情報分析、評価を必要とする中長期的なインテリジェンス運用には向いていない。

 このようなシステムのため、日本軍は短期的な作戦レベルの情報運用には秀でていた。しかし欠点としては、作戦・政策の役に立たない大局的情報や、将来役に立つかもしれないような情報は無視されてしまう。

 本来、客観的な情勢判断のためにはあらゆる情報を、それがどんなに些細なものであってもそれを検討し、インテリジェンスに組み込んでいくべきなのであるが、作戦部が情報分析を行うと、いかに作戦に寄与するか、という極めて短期かつ主観的な態度で情報が取捨選択され、情報部に対しては短期的に利用できるインフォメーションの類を要求するようになるのである。そしてその結果、中長期的な戦略情報に基づいた情勢判断が出来なくなってしまう。

三国同盟に調印することがどういった意味を持つのか、独ソ戦開戦は世界の軍事バランスにどのような影響を与えるのか、日米戦争はどうすれば回避できるのか、などといった大局的で戦略的な情勢判断を行うのではなく、戦前の政策決定においては陸海軍内外でのセクショナリズムが比重を占め、さらに日本軍は艦船比率や天候といったテクニカルで戦術的な理由から戦争を計画してしまうのである。  

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コメント
1. 2019年8月21日 21:51:51 : LpKt1eD3xw : LklRZE9XZGltTS4=[1] 報告
高度だった日本軍の情報収集能力?

Are u stupid?

Songcatcher.

2. 2019年8月21日 21:54:07 : yL5Gzq7kkU : VmVNM0RML3doVWc=[111] 報告
産経と同じ記事、ヘイト満載のJBPRESS の情報など考慮することもない。
3. 2019年8月21日 22:20:27 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[607] 報告
たしかに、日本軍の情報収集能力が高度だったとか書いている時点で、このサイトの情報収集分析能力が皆無だと言うことがわかります。

高度な日本軍が「暗号ダダ漏れ」という情報を収集できていなかったわけで…。

4. 2019年8月21日 22:45:26 : dfoYAjyaoE : YmhiLjBWS0tXay4=[1] 報告
旧軍のインテリジェンスが「高度」でなければならない理由があるとすれば、

そのことによって利する者が、そう宣伝しているということだろう。

5. 2019年8月21日 23:03:55 : LKX1T8M2ak : LzlOdm80NkZObjY=[3] 報告
情報は持っていても使い方を知らず。
また、案に別の誘惑があったりして、情報は高度でも日本のためにだけあるわけでもないのでは・・近代戦争は国と国がやってることでもないでしょう。
6. 2019年8月21日 23:22:51 : VYPwVRcu0s : a1RoQ3VZNC9iUUE=[3] 報告
真珠湾の時点で暗号解析されてたのは、映画『トラ!トラ!トラ!』でも明らかにされてるよ。

それで優れてた?どこをどうすれば、そんな寝言が出てくるのか?大本営マスゴミだからだろうけど。

7. 2019年8月22日 00:23:00 : nuFElU31SM : eTJSNmNQN0hWc2s=[629] 報告
負けることが目的だったから。
勝てると思ってはじめた戦争ではないだろ。
では誰が画策した、何が目的の戦争だったかだ。
そろそろ、ブリッコはやめて次の段階、真の責任者の追求へと行こうではないか。
8. 2019年8月22日 02:21:30 : wZCcuJxslM : YlU4d1JwdTR1TU0=[4] 報告
ガダルカナル戦で米軍の上陸侵攻を阻止し殲滅しようと、同島に派兵された陸軍一木支隊がその任務に当たったが、一木支隊の総攻撃を今か今かと待つ司令部に一木支隊から「明日総攻撃を開始せり」と連絡が入り司令部は期待するが、4日も5日経っても毎回「明日総攻撃を開始せり」の繰り返しで一向に総攻撃を開始する気配がなかった。
そうこうしてるうちに、米軍の上陸を許し総攻撃する間もなくあっけなく一木支隊はついえてしまった。ほとんど戦わずして全滅である。
予定通り総攻撃が出来る、敵の戦力と作戦に関する情報とそれに見合う戦略・戦力が無いからこんな惨めな敗戦になった。

こんな無様な作戦をさせてた日本軍のどこが情報収集能力が高いんだ?

9. 2019年8月22日 04:16:34 : QUN9jnHBkE : YWEwZjhoQlhMa1U=[13] 報告
⇒《組織における情報機関の立場の低さ、情報集約の問題、近視眼的な情報運用、そして政治家や政策決定者の情報に対する無関心などであった。》

⇒《トップの人間は情報源が複数あった方が、間違った情報のみを受け取るより安全であると考えがちであるが、それは情報同士を付き合わせることによってより精度の高いインテリジェンスを生産するという、情報の相乗効果を見落としている。》

ま、上意下達の絶対的縦社会、全体主義、個人を殺す他人の顔色うかがい、忖度、土人国家だったということです。
でもそれが「軍隊式」だからね。軍人をトップに立たせちゃダメなのさ。

10. しんのすけ99[714] grWC8YLMgreCrzk5 2019年8月22日 04:40:07 : A4AvZivHZs : WU95VlVYQVVmdmM=[476] 報告
いやいや 情報を 収集する能力と それを処理する能力とは、まったく別のものなのですよ

収拾する能力においては長けていた が 馬鹿ばっかり揃っている上層部が それを使えなかった

そもそも アメリカと戦争しても絶対に勝てないという情報が あったのですから。

11. あおしろとらの友[2303] gqCCqIK1guuCxoLngsyXRg 2019年8月22日 08:31:15 : twtpqGc7tI : a0htVERsWm9QTi4=[24] 報告
参考になる論考である。アメリカのCIAの歴史を見ると戦後の1947年設立とある。それまでアメリカ軍直属の情報組織だったものが大統領直属の情報機関として新たに誕生している。軍も情報機関も文民(大統領)の指揮、監督の下に置かれたということだ。これはこの論考が触れているように大日本帝國の”失敗”、軍の暴走を許してしまた”文民統制”の機能不全をアメリカは反面教師としているかのようだ。
12. 2019年8月22日 12:55:45 : tlR1z3Lbas : Uk9qMmRyWnQvMG8=[1] 報告
表向きの情報戦などあるはずもない。いまどき裏がCIAつながりであったことなど明々白々の事実であるのにいま何故、情報戦など見せかけをしきりに宣伝するのだろう。こやつ。
13. 2019年8月22日 12:59:16 : lSEfXrG9vc : a1U4YXBaNDNxS28=[171] 報告

先ず日本が勝ちそうになった時の状況や、勝利後の米国統治の一端でもイメージして

披露してみなはれ。日本が米国本土を統治するイメージだよ。


常に日本で問題にしなければならないのは「投了の仕方」だな。特攻をやらせた参謀

が戦後も生き延びた、などと言うことは無いと信じたいが。。。。

ちなみにノモンハンの参謀は全員逃げ切ったことが発見された資料で明らかになった

ようだが。。

14. しんのすけ99[717] grWC8YLMgreCrzk5 2019年8月22日 15:45:39 : A4AvZivHZs : WU95VlVYQVVmdmM=[479] 報告
総力戦研究所(そうりょくせんけんきゅうじょ)とは、大日本帝国において1940年(昭和15年)9月30日付施行の勅令第648号(総力戦研究所官制)により開設された内閣総理大臣直轄の研究所である。

この機関は国家総力戦に関する基本的な調査研究と“研究生”として各官庁・陸海軍・民間などから選抜された若手エリートたちに対し、総力戦体制に向けた教育と訓練を目的としたものであった。1945年(昭和20年)4月1日付施行の勅令第115号により廃止。

(中略)

模擬内閣閣僚となった研究生たちは7月から8月にかけて研究所側から出される想定情況と課題に応じて軍事・外交・経済の各局面での具体的な事項(兵器増産の見通しや食糧・燃料の自給度や運送経路、同盟国との連携など)について各種データを基に分析し、日米戦争の展開を研究予測した。その結果は、「開戦後、緒戦の勝利は見込まれるが、その後の推移は長期戦必至であり、その負担に青国(日本)の国力は耐えられない。戦争終末期にはソ連の参戦もあり、敗北は避けられない。ゆえに戦争は不可能」という「日本必敗」の結論を導き出した。これは現実の日米戦争における(真珠湾攻撃と原爆投下以外の)戦局推移とほぼ合致するものであった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E5%8A%9B%E6%88%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80

↑↑↑ 

これだけの情報収集能力と分析能力が 日本にはあったのですよ 開戦の半年前に 真珠湾攻撃と原爆投下以外は
大戦末期のソ連参戦まで含めて 見事に言い当てているという 【日本必敗の結論】であります

そしてこれを主導した のちに総理となる 東條英機は 最後に何と言っているか

↓↓↓

諸君の研究の勞を多とするが、これはあくまでも机上の演習でありまして、實際の戰争といふものは、君達が考へているやうな物では無いのであります。日露戰争で、わが大日本帝國は勝てるとは思はなかつた。然し勝つたのであります。あの當時も列强による三國干渉で、やむにやまれず帝國は立ち上がつたのでありまして、勝てる戰争だからと思つてやつたのではなかつた。戰といふものは、計畫通りにいかない。意外裡な事が勝利に繋がつていく。したがつて、諸君の考へている事は机上の空論とまでは言はないとしても、あくまでも、その意外裡の要素といふものをば、考慮したものではないのであります。なほ、この机上演習の經緯を、諸君は輕はずみに口外してはならぬといふことであります。

↑↑↑

結局これである 「やってみなけりゃ判らんだろ」 「口外するなよ」 とか 若手エリート達に対して
【それなら 何のために始めたのか】って言われても仕方のない馬鹿っぷり 完全に無視したのは言うまでもない

そう 陸軍大学校や海軍大学校は いまの東大よりも狭き門で 超一流のエリート揃いだったのですよ
上の人間 指導者達が 馬鹿ばっかりだったとしか言い様はないのです

※ たとえ一人一人は超エリートが揃っていようが、集団になると組織になると 馬鹿ぞろいになる場合がある ※

これがあの 軍国体制の 本質なのですよ。

15. 2019年8月22日 19:11:48 : PXTQv4o6rk : S3RnNWQ0UmxPbkk=[6] 報告
>14
> 上の人間 指導者達が 馬鹿ばっかりだったとしか言い様はないのです
私の考えは違いますね。
そんな事はないと思う。
日本の政治家(東条英機は政治家ではないが)たちの腹(根性)には問題があったけど,
必ずしも馬鹿ではないと思う。状況は総理が2,3人殺されないと譲歩できない状態だっ
たので,よほどの根性の人を総理に据えねばならなかったが,どうせ,彼は殺されるだけ
だった。されば,逆に,東條英機のような人しか総理になり得なかった(実際,誰もなり
たくなかった)。
と思う。
東条英樹さんで指導者を代表するのは全然違うと思う。特異な人。特異だから総理は彼し
か無かった。「情勢判断は情勢判断に過ぎない」と言える人を総理にするしかなかった。
総理が,国民に庶民に(軍部でもなく庶民に,国民が一種の暴徒になっている状況で,)
2,3人殺されないとどうにもならない状況って,すでに詰んでるのではないか?。
日米開戦を反省するなど意味のない事だと思う。詰んでる状態になる前が勝負だった。
そういう意味で,東条英機さんを叩くのも違う。
16. 2019年8月22日 19:40:34 : PXTQv4o6rk : S3RnNWQ0UmxPbkk=[7] 報告
>7
陰謀論の根拠はなんなのだろう?。
既存の開戦史観に不審なところ,不透明なところがあるということだろうか?。
私は,太平洋戦争に突き進む状態が必然であるように感じられる。
鉛筆をなめても届かないならともかく,なめなめしたらなんとか帳尻がついたところで,
みんなすがった。早期講和は米国の世論に期待し,プランBでも,鉄鉱石や石油の増産
や船舶の増産に,鉛筆なめなめしたらなんとか届くと。
状況は詰んでいた。この状態で冷静に引き返したら,あまりにも偉大な政治力です。
よしんば,早期講和に成功しても日本は苦境から抜け出せそうにありませんから,かな
りに絶望的な状況だったという点から,開戦は不自然に見えるのでしょうけど,20万
の兵士が 死んだ中国から手を引くのも,また夢物語のような気がする。
譲歩は無責任だったし,まだしも備蓄がある状態での開戦だけが一縷の希望だったと捉
えるのは無理のないところだと思う。

このストーリーが「ぶりっこ」なのは,責任者が出て来ないということだろうか?。
しかし,現実に責任者がいないんだから仕方なかろうと思うけどね。無理に責任者を出さなく
ても良いと思うけどね。


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