★阿修羅♪ > カルト25 > 631.html
 ★阿修羅♪
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
クルーグマンによって経済学は人類を不幸にする学問となった/六城雅敦
http://www.asyura2.com/20/cult25/msg/631.html
投稿者 仁王像 日時 2020 年 3 月 24 日 09:41:51: jdZgmZ21Prm8E kG2JpJGc
 


[2503]クルーグマンによって経済学は人類を不幸にする学問となった

投稿者:六城雅敦
投稿日:2020-03-22 00:24:32
http://snsi.jp/bbs/page/1/

副島隆彦先生の新刊「経済学という人類を不幸にした学問」(日本文芸社)を読了した。

『資本論』(ダス・カピタール,1867)のマルクス、と『雇用、利子、貨幣の一般理論』(The general theory of employement,interest and money, 1936) のケインズ・・・
この二人だけが、人類の経済活動の肝要を明らかにしたと、副島先生は述べる。

 その他の経済学者たちは、この2人の理論を、剽窃し改変し、マネタリズム(貨幣中心の経済学、ミルトン・フリードマン 1912-2006 )や、自由貿易主義(ネオ・リベラル派が標榜するグローバリズム)へと、我田引水の論理を展開したに過ぎない、と。 本書の一部を抜粋する。

(抜粋始め) (P94-95)
 この100年間のアメリカとヨーロッパの経済学者で、優れていたのはケインズだ。ケインズだけが天才だった。それ以外は・・・駄目だった。
 この考えは、最近、日本の経済学者たちの間でもブツブツと言われるようになった。ケインズだけが天才で、あとは要らない。余計だった。今のアメリカの経済学者、即ち新古典派(ネオ・クラシカル)なんか、消えてなくなっていい。
 マクロ経済学とは、「国家を経営する経済学」のことだ。大風呂敷と大ドンブリ理論を振りかざして、大きく大きく、国家の経営を考えることだ。これをケインズが始めた。ケインズだけがマクロ経済学だ。他にはいない。  (中略)

 しかし、ケインズ卿(英国王ジョージ5世が、男爵にしたのでケインズ卿〔サー〕だ)は、1946年に死んだ。このあとはケインズ・レベルの大天才の処方箋、方策、政策はなくなった。
 人類はこのあとどうしていいのか、わからなくなっている。ケインズの再来ほどの人物が現れて、私たちを導くしかない。
 もうマネタリスト(アーヴィング・フィッシャーが元祖で、ミルトン・フリードマンが継いだ。ワルの親分たち)も、新古典派「総合」(ジョン・ヒックスとポール・サムエルソン)も、この2種類ともに滅んでしまって、残党がうごめいているだけだ。

 新古典派「総合」(ネオ・クラシカル・シンセシス)の別名が、ニュー・ケイジアンである。彼らが大破産した。ポール・サムエルソンの愛弟子で、跡継ぎが、ポール・クルーグマンだ。この男による、自分たちの大失敗の白状(告白)の文が、本書の第4章である。

(p204)
 ケインズは「政府は労働者に(政府自身が大借金をしてでも)職を与えるべきである」という新思想を作った。これがケインズ革命である。
 だからケインズは「修正資本主義」とも呼ばれて、カール・マルクスの「貧困者と労働者を救済せよ」の 社会主義〔ソシアリズム〕の、「暴力に訴えてもブルジョア政府(資本家の利益団体)を、恐慌に乗じて、打倒する」という思想と、対決する思想として、現在も存在する。

(P83)
 ケインズが死んで、アメリカでニュー・ケイジアン(というケインズの裏切り者たち)が栄えた。彼らは、新古典派「総合」を名乗り、何を統合(シンセシス)したかと言うと、ケインズを自分たちの愚劣なる(新)古典派の中に総合(取り込み)し、換骨奪胎した。さらには、マルクスまでも「総合」した、と豪語した。その頭目が、ポール・サムエルソン(1915-2009)だ。そして、その後継者で愛弟子のポール・クルーグマン(1953-)である。

(抜粋終り)

 六城です。ノーベル経済学賞が与えられた論文で多用される、多変数(連立)方程式や微分方程式による、”壮麗な”数式の経済理論は、空想のたわごとであった。

すべての基は、単純な

「 Y(Yield、もの、こと)= M( money おカネ) 」

の式である。 Yield(イールド)とは、人類(人間)全部の活動と生産、その為に費やされた(生み出された)こと。人間のうごめきの全て、だ。

 Money(マネー)とは、そこに費やされた地球上の、お金の総額であり、国家単位ではGDPのことあるいは、企業活動の売り上げのこと。あるいは、年収600万円の1人のサラリーマン(労働者の)の年収だ。

 この2つは、等号(=)関係であり、左辺右辺がピッタリ一致している、として、アルフレッド・マーシャルが、古典物理学の、公式を真似て、作った。このことが理論経済学の始まりであった、と副島先生は指摘している。

 こんな単純な基本理論は、あまりに当たり前すぎて、「それがどうした? 太陽が東から昇って西に沈む事のようなものだ」と、思うかもしれない。

 だがこの本を読み進めると、副島先生の解説によって、ケインズ理論は、その後、アメリカの経済学者たちによって、歪曲され、変造され、インチキ学問へと変貌して行ったのだ、と。

 彼ら、新古典派(アメリカの主流派の経済学者たち。その、今の筆頭が、ポール・クルーグマン)の論理の前提条件には、「失業は存在しない」、「失業者はただちに、他の職につく」である。 ここには、製鉄所の工員を教育すれば、IT技術者になれる、という その根底にはキリスト教の強固な宗教観(オプティミズム:optimism)がある。 

 そしてどんな貧乏国であっても、世界に対して、「比較優位(ひかくゆうい、コンパラティヴ・アドヴァンテッジ)の理論」で、その国に何らかの「売り物」がある、それを輸出すればいい。と、新古典派は、盲目的に考える。実際は、先進国から、最新式機械をすべて持ち込んでの、奴隷工場〔スウェット・ショップ〕だ。

 これで、アメリカ国内の競争企業を、打ち倒した。自由貿易主義〔フリー・トレイディズム〕を、万能であると信じ込んだために、アメリカ国内に、大きな失業が生まれた。アメリカ国内の工場がすべて閉じられて、失業者の群れが生まれた。アメリカの経済学者の主流派(新古典派)は、この事実に、1990年から、30年間、気づかなかった。なぜなら、彼らの頭には、古典派経済学の 原理(教条、盲信。狂信)である、「失業は存在しない」が、張り付いているからだ。

狂信者たちによるカルトが現代アメリカ経済学である
 私たちの学問道場は、20年前から、国際金融資本に、陵辱(まさにレイプ、強姦)されてきた日本と、その背後に有る、アメリカ政治思想 の研究・分析を行ってきた。アメリカ政治の背後にいる特定思想を、皆で、研究してきた。

 ゴールドマン・サックス(ガヴァメント・サックスだ)を筆頭とする、アメリカの民間の巨大金融資本と、それと連動するFRB(連邦準備制度理事会、アメリカの中央銀行)の動向に関心をもってきた。

 その手駒である、歴代米国大統領と、クルーグマンやスティグリッツら御用学者による経済政策(エコノミック・ポリシー)は、日本にも多大な影響を与えた。しかし、今は、トランプの登場によって、彼らは、嫌われ、遠ざけられている。

 本書によって、ケインズのマクロ経済学(政治と結びついた政策提言)は、クルーグマンによって、ハイパー(超)グローバリゼーションへと改ざんされた。日本も米国の圧力によって、屈服、追従させられている、という冷酷な事実を、私たちは知っている。

 アメリカの忠実な下僕である与党、自民党と 経団連(ただし、彼らは、アメリカがあまりに虐(いじ)めて 稼いだ利益を、全部アメリカに置いて行け」と言うので、儲けがなくなって、中国に擦り寄っている)である。

ハイパー・グローバリゼーションはドル覇権国の特恵制度である
 1990年から、30年間、日本のGDPは、ずっと5兆ドル(500兆円)のままだ。この25年以上、横ばいのままだ。この間に、米国の GDP は4倍になった。中国は 20倍になった。

 その内訳は、富裕層の資産が加速的に膨張したものであり、私たち大多数の国民は不幸のまま、さらに過酷な生涯を強要されることを知らねばならない。この、本はアメリカの薄汚い経済学理論を盲目的に信奉してきた、ビジネスマンに必読の書である。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 佐助[7888] jbKPlQ 2020年3月24日 21:05:23 : IQjAfxQurE : SjYwWS5oY2RqcHM=[418] 報告
長くなるが苦情をだらだら言わせてもらう

著名な経済学者はみんな詐欺師,クルーグマンもケインズもみんないい加減なやつら,詐欺師の安倍やねずみ講ケケ中よりましだが。

ケインズ理論やクルーグマンの提唱した「調整インフレ論」では消費税増税は需要と供給のバランスが崩れて内需が低迷した.

消費税は国全体の売上を直接下げるものである(消費が低迷することになる)。これに対して法人税、所得税は、売上の中から利益を出しそれをどのように配分するかの問題である。デフレでの消費税を増税するとデフレスパイラルを起こすことを意味している。

激しい経済縮小が起こり、低価格競争と、所得低下が循環的に繰り返される。雇用が減り所得も減り、物価が安く、株価が底をつくことになる。


ケインズ理論の限界効用学説とよばれている。古典経済学の定説・常識の前提を反転させた理論は、経済学者しか読まれない難解な学説を私は理解できません。私が阿呆なのか。

このケインズの限界効用説の誤りが多すぎて呆れるばかり

ケインズ理論は,
(1)「雇用」について古典経済学は、「完全雇用(労働の需要と供給が必ず均等する)」を前提にしている。だが非自発的失業者(首切られ賃金が低下しても働きたい人)と自発的失業者(賃金よりも仕事の内容を第一に選択する人)が発生するため、完全雇用を前提とするのは誤りである。

(2)「利子」について古典経済学は「貸付資金の需要と供給の均衡が利子を決定する」ことを前提にしている。だが、利子は、流動性の低い投資&貯蓄よりも、流動欧の高い投資&貯蓄を選好して決定される。(日銀のゼロ金利やマイナス金利を知ったらどう言うだろうか?)

ケインズの限界効用説は、古典経済学の常識を反転させる前提の反転方法として、○○選好という言葉を導入することによって、経済現象には限界があると主張した点で共通している。「雇用」の需要と供給は、自然に放置すれば均衡できないのだから、国家が市場に通貨を供給して、雇用を創造しなければならない、と主張した。

だが、世界信用収縮恐慌も、戦後不況も、このケインズの赤字国債発行、赤字財政支出をする大きな政府では救済できなかった。そして、小さな政府を主張する経済学が多数派となった。だが、どちらの経済学も、古典経済学の常識から反転した共通点がある。

それは、古典派経済学者たちは「経済学の目的は、貧しさから開放し、格差をなくし、失業をなくし、国と企業と個人を富ませるため」であるという理想を抱いていた。だが、ケインズの前提反転思考革命によって、理想や義務から解放された。


そしてこれにより,国家のエゴの論理が「朝三暮四」だから

これは、今日でも、権力者の愚民操作の極意に採用され成功している。つまり、実態は変わらなくても、人間は、目先の結果を優先させて判断するために、改善されたと錯覚するのだ。無料の品物を最初に一杯くばり、高額契約させるサギ商法も「朝四暮三」の心理を利用している。架空の通貨をくばる高金利出資サギもネズミ講も、「朝四暮三」の発想を循環させることにより、永遠に富を得られると錯覚させる。

不思議なことは、「朝四暮三」のサギ商法は、政治家や俳優や医学博士を広告塔にして大宣伝しているのに、約束の高利が払えなくなるまで、逮捕されないことだ。ここでも、正常な広告宣伝行為?の「朝四暮三」と、最初から詐欺を目的とした「朝四暮三」を、資本主義的な常識、既成概念では区別できないことが分かる。

近代産業化は、各国の雇用・失業の歴史に、色々な「朝四暮三」を自然に発生させた。そのため、雇用・失業の統計はバラバラで、実態は反映されていない。

アベノミクスは「虚構経済」であると断言できる。その本質はペテンに彩られており、いわゆる財政法違反である日銀による国債引受とその資金を元手にした財政出動に他ならない。政府が買手になるという構図のため、最後の買手である日銀が国債を始めとした資産を買入する。

しかし19世紀の終わりにマルクスは、この中央銀行が最後の買手に登場するが奏功しないと批判している。その後も経済学は変遷してきたが、買手が人間である以上、その行動は体系化できない。

マルクスは、富の本質を社会における財やサービスであると定義し、社会が富むということは、財やサービスが豊富に生産されるさまと述べた。しかし一方で資本は、利益を求め、資本は機械化を伴ってますます集中し、一方の労働者のうち一般労働者はますます貧しくなると主張した。

資本家が儲かれば、労働者も富むのだと云うトリクルダウン説は、既に19世紀終盤の英国で既に破たんし、むしろ労働者の権利はますます縮小した。より安い労働力を求めて、資本は海外に工場を移転し、その結果、中国やアセアンには投資と雇用が生まれるが日本には利益相反としてそれが失われる。円安になれば、いわゆる所得収支が改善されるものの、本質的な付加価値生産力が積み上がっているわけではないから、その背反として国内物価が上昇し、需要が低下する。

この「買手の減少」という需要+心理面の効果は、経済の根幹であり、財やサービスが売れなければ、利益など増えようがない。日銀による国債買入の今後は、通貨減価に伴う物価不安定を伴い、今後原油が安くなっても、そのリスクは変わらない。日本における富の本質である、財やサービスの生産は低下しており、それは日本の産業構造が既にサービス産業化(7割)していることで裏付けられる。簡単に云うと、あなたの生活周辺にどれだけメイドインジャパンがあるかで分かる。機械文明が発達すると、一般労働者の賃金は下がる。

したがって国は、産業政策によって、新たな富である財やサービスを創造しない限り、その本質は解決されない。一見、政府が大きな財政出動をすれば景気が改善するように見えるが、日銀とは異なる信用貨幣システムを管理する金融機関は通常、リスクを減らすため、送り出された財政出動資金の多くは融資の回収に回される。

そこに消費増税が加わり、政府はその景気を維持するには、継続的に財政出動(政府支出)しなければならないが、バズーカには限界がある。すなわち長期的に破たんするしかない経済政策を安倍政権は行っており、既に欧米の指摘を受けている。ポーターによる市場サイクル論からすれば、10年ほどで製品は一巡するから、新しい製品ないし需要が増えなければ、市場は横ばいないし、代替者によって低下を余儀なくされる日本国内では、その代替者の多くが海外産品となっている。

マルクスが云う、富の本質である財やサービスの創造がないからである。他にも累進課税が機能していないなど、配分政策にも問題がある。日本で再興したモデルは総合商社で、かっての口銭や手数料商売から投資銀行化し、その収益を大きく変化させた。日本のエレクトロニクスメーカーは、リストラばかりしていて、この本質である製品開発投資への先見がない。失敗を恐れるばかり、リスクを負わないから、隘路をいつまでも脱することができない。

これを解決させるには,エンジンレスの産業革命しかない。株価を年金などで吊り上げしたので,一度金本位制にして為替を安定させなければならない。

経済は、固定概念が反転するタイミングが遅れるために消費税を増税すると、需要と供給のバランスを均衡させることができない。そのため、レベル間に利害的な矛盾が発生し対立し、自己防衛的な思考と行動に反転して、パニックを避けられなくなる。迫りくるパニックの正体を突きとめない限り阻止することはできない。そのために隠れた手の込んだ粉飾決算が激しく起きるが,どうせ一部だけ駆除してあとは知らぬ顔だろう。「なんたる悲喜劇」だろう。

世界恐慌そしてドル暴落によって世界貿易と生産と雇用が30%以上に収縮し景気が後退していても,全国の銀行と株式市場の閉鎖が発生すると叫んでも,誰も信じません。それが普通。だが対策し解決できないことはない。しかもこのシロアリは腐敗既得権益護持と云う寄生虫は免疫複合体はローリング【rolling】やピッチング (pitching) 運動が激しくなり機能不全になるのである。この背反事象によって乗っ取った旅客機は共振振動からダイナミック応力が発生して金属疲労によって墜落するのであうろう。

▲上へ      ★阿修羅♪ > カルト25掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > カルト25掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
カルト25掲示板  
次へ