「原発避難者新潟訴訟　国への請求棄却『電源喪失回避可能性なし』」
（毎日新聞　2021/6/2）
https://mainichi.jp/articles/20210602/k00/00m/040/439000c

　東京電力福島第1原発事故に伴い福島県から新潟県に避難した237世帯801人が、国と東電に計約88億5500万円（1人当たり1100万円）の損害賠償を求めた集団訴訟の判決で、新潟地裁（篠原礼裁判長）は2日、東電に対し、636人に計約1億8300万円の支払いを命じた。国への請求は棄却した。原告側は控訴する方針。

　全国の同種訴訟で国を被告とした訴訟の判決は18件目で、国の責任を認めなかったのは今回で9件目。

　判決は、政府の地震調査研究推進本部が2002年に公表した地震予測「長期評価」に基づき、国は10メートル超の津波を予見できたと指摘した。その上で、国の責任は「東電に規制権限を行使しても津波による電源喪失の回避可能性は認められない」として退けた。

　新潟訴訟の原告団は全国最大規模で、避難指示区域外の自主避難者が約8割を占める。避難前の居住地に関係なく精神的損害などに対する賠償として一律1100万円を求めたが、判決は「事故後の放射線量、原発との距離などから総合的に判断すべきだ」などとして、自主避難者について一部を除き1万1000〜33万円の賠償を東電に命じた。【露木陽介、池田真由香】

--------(引用ここまで)----------------------------------------

典型的な御用裁判ですね。

たった1万円の賠償金。
避難者をバカにしているとしか思えません。

そもそも津波対策を全くしなかったのが最大の原因です。

国は原発稼働の認可権をもっているのですから、安全のために津波対策を
東電に要求するのは当然であり、それをしなかった責任が問われて当然です。

2006年12月の衆議院で、吉井英勝議員（共産党）がバックアップ電源について
質問したのに対し、 安倍首相は問題ないと答えて何もしませんでした。

国に責任があるのは明らかです。

（関連情報）

「安全だと国会答弁して福島原発事故を起こした安部首相が、また安全と言っても誰が信じるか？」
（拙稿　2014/10/13）
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/646.html
　

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