「チェルノブイリ原発周辺で森林火災　放射性物質が風で拡散の恐れ、IAEAに支援要請」
（東京新聞　2022/3/28）
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168316

　ウクライナ最高会議（議会）のデニソワ人権担当調査官は27日、ロシア軍がウクライナ北部チェルノブイリ原発を武力制圧した際、周辺で森林火災が起き、１万ヘクタール以上が焼失していると発表した。土壌中の放射性物質が舞い上がり、風下の欧州各国を汚染する恐れがあると警告した。

　デニソワ氏は、1986年の事故に伴う原発周辺の立ち入り禁止区域をロシア軍が占拠し、消火活動ができない状況だと説明。放射性廃棄物の貯蔵施設が火災に巻き込まれる可能性があるとして、国際原子力機関（ＩＡＥＡ）に専門人材の派遣や消火機材の提供などの支援を求めたと明かした。

　チェルノブイリ原発では、ロシア軍が２月下旬に制圧後、職員らを長期間連続で勤務させるなど、労務管理上の問題点も指摘されている。

-------(引用ここまで)-----------------------------------------

大変、深刻な事態です。

旧ソ連、ウクライナが原発事故後、最も恐れていたのが森林火災で、
厳重に警戒していました。

森林に付着、吸収された放射性物質が燃え上がって微粒子化し、舞い上がって
汚染が拡がるからです。

今回のロシア侵攻により、大規模な森林火災が起き、大量の放射性微粒子が放出され、
広範囲に汚染が拡がったのは確実でしょう。

放射性廃棄物の貯蔵施設が火事になれば、さらに悲惨なことになります。

一番ひどい汚染を被るのは、西風の風下となるロシアです。

本当に愚かなことです。

（関連情報）

「チェルノブイリ原発に森林火災迫る ウクライナ　(NHK)」　（拙稿　2020/4/14）
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/636.html

「火災が放射能を拡散させたチェルノブイリ事故　（PALGE・越後ジャーナル）」　（拙稿　2017/5/2）
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/846.html

「チェルノブイリ原発立ち入り禁止ゾーンでまた森林火災。プルトニウムなど放射性PMが舞い上がる。」
（ブログ「風の谷」 2015/7/2）
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/6b2b203b921975a1249b0b710ece8849

「チェルノブイリで第２の放射能汚染の危険　森林火災で大気中に拡散し… （産経)」
（拙稿　2015/10/13）
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/127.html 　

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