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静岡リニア問題、県民視点で見た問題の本質 知事のメッセージは最初からJR東海に明示済み(JRは深刻にとらえたか?)
http://www.asyura2.com/20/hasan134/msg/642.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2020 年 8 月 26 日 22:21:29: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

 最早2027年開業の当初の計画は実施不可能となった「棺桶特急お陀仏列車」こと「リニア新幹線」。静岡知事の言い方は強硬な様だが、元はと言えば真剣に環境対策に取り組んでこなかったJR東海の問題である。

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静岡リニア問題、県民視点で見た問題の本質 知事のメッセージは最初からJR東海に明示済み

小林 一哉 : 「静岡経済新聞」編集長
2020/08/25 5:00
https://toyokeizai.net/articles/-/370656

*7月21日、川勝知事は7月豪雨で被害を受けた東俣林道を視察した。「地下水位300m低下」などリニア工事を認めない理由をいくつか挙げた(筆者撮影)https://toyokeizai.net/mwimgs/d/8/-/img_d84b4b56e1a8204d5e73b25bdd2e05a7889988.jpg

「静岡県が着工を認めないため、JR東海は2027年のリニア開業は難しいという考えを示しています」。NHKをはじめとした各メディアが、リニア中央新幹線の開業遅れを「静岡問題」として毎回のように報道している。ニュースサイト・静岡経済新聞で「リニア騒動」を追い続けているジャーナリストの小林一哉氏が、静岡県民の視点から「静岡問題」の真相に迫る。
2011年3月の東日本大震災、福島第1原発事故の壊滅的な大打撃に日本中が打ちのめされた2カ月後、国は総工費9兆円超のリニア中央新幹線整備計画を発表した。日本再生を図る国家的プロジェクトへの期待が大きく膨らんだ。

静岡県では最北部の南アルプス地下約10kmを通過することになったが、山梨、長野、岐阜などの大騒ぎに比べ、地元マスコミの扱いは小さく、ほとんどの県民には他人事だった。大井川源流部の南アルプスは、登山や渓流釣り以外にはなじみが薄く、あまりに遠く離れた“秘境”とも言える場所だからである。

●静岡空港は閑古鳥
一方、年間160万〜170万人の利用客を見込んで2009年6月に開港した静岡空港(富士山静岡空港)は、2010年の利用客が約59万人にとどまっていた。採算ラインの半分にしか達しない惨憺(さんたん)たる状況で、リーマンショック後の静岡県経済「停滞」の象徴となってしまった。リニアが東海道新幹線から大都市間輸送における主役の座を奪い、静岡県経済の停滞に追い打ちをかけ、「衰退」へ向かうとの声が地元経済界から数多く聞かれた。

また、当時の静岡県は、リニアが開業すると東海道新幹線に余裕が生まれ、静岡空港付近に新幹線の新駅を造る構想に追い風になるという理由で、リニア開業支援を表明していた。

「私の堪忍袋の緒が切れました」。大井川の水環境問題でJR東海への対応を川勝平太知事が旗色を鮮明にしたのは、2017年10月10日の記者会見だった。それ以前にリニアを問題視したことは一度もない。

同年4月、県は「工事で出た湧水全量を大井川に戻す」よう求める意見書をJR東海に提出していた。JR東海は、大井川流域の利水者と協定を結ぶための話し合いを続けていた。その交渉について、地元の状況を聞いた知事は「あたかも水は一部戻してやるから、ともかく工事をさせろという、極めて傲慢な態度で臨んでいる」と、JR東海に強い不満を述べた。

さらに、「静岡県には何のメリットもない。静岡県民に誠意を示す姿勢がない。地域振興なり、地域へのメリットがあるのかといった、基本的な考え方がないのならば、勝手にトンネルを掘りなさんな」と厳しく述べ、「地域貢献がなければ、JR東海への協力は難しい」と明言した。

これだけ激しい知事の物言いにもかかわらず、JR東海はまったく反応しなかった。この会見をきっかけに、県は地質構造・水資源、生物多様性の2つの専門部会を設け、ハードルを高く設定した解決方策を求める議論が始まった。

2018年6月、金子慎JR東海社長が静岡市を訪れ、田辺信宏市長と「リニア建設への協力と地域振興」に関する合意書を結んだ。静岡市は、リニア工事の作業道となる東俣林道の通行許可など工事に必要な行政手続きを速やかに対応した。これに対して、JR東海は南アルプスと市中心部を結ぶ県道に約140億円のトンネルを建設するという地域振興策を行うことで市と合意した。

寝耳の水の合意に川勝知事は激怒した。抜け駆けした田辺市長だけでなく、JR東海にも強い不信感を抱いた。市役所のすぐ隣にある県庁で水環境議論が続いているというのに、一言の説明もなかったからだ。4月に代表取締役に就任したばかりの金子社長が県庁に挨拶訪問することもなかった。

●できもしない約束だった?
水環境の議論がかみ合わない中、同年10月、JR東海は「原則的に県外に流出する湧水全量を戻す」と表明、これで問題は一気に解決するとみられた。その後、「湧水全量戻し」の方法について具体的な議論が交わされていたが、1年近くたった2019年8月、JR東海は「工事期間中の湧水を全量戻すことはできない」として、湧水の一部は、山梨、長野両県に流出することを認めた。

*3000m級の山々が連なる南アルプスを源流とする大井川。右上に畑薙湖、そこから30km以上も北上すると、リニアトンネル建設予定地に到着する(鵜飼一博撮影)https://portal.st-img.jp/detail/3d9305655cfd45bf3bd9af84e392e965_1598299213_4.jpg

金子社長は会見で「話が進まないので、利水者の理解を得たいと方向転換した。(湧水全量戻しの表明は)問題を解決しようとした中で出てきた方策」と発言した。全量戻しは利水者の賛同を得るための“方便”であり、「できもしない約束だった」ということで、地元はさらに硬化してしまう。

県専門部会の議論が難航する中、今年4月27日、国交省の立ち上げた第1回有識者会議で、金子社長は「南アルプスの環境が重要であるからといって、あまりに高い要求を課して、それが達成できなければ、中央新幹線の着工も認められないというのは、法律の趣旨に反する」、「静岡県の課題自体の是非、つまり、事業者にそこまで求めるのは無理ではないか、それが達成できなければ、工事を進めてはならないという静岡県の対応について、適切に対処願いたい」などと発言、川勝知事らの猛反発を呼んだ。結局、金子社長が発言の撤回、謝罪することで決着するが、地元ではJR東海への拭えない不信感だけが残った。


6月26日、金子社長は、初めて県庁を訪れ、川勝知事に面会した。トンネル本体工事に向けて、準備工事再開を要望。7月10日には、国土交通省の藤田耕三事務次官も準備工事再開を要請したが、川勝知事は地元の理解が得られないとして、県条例の運用、解釈拡大によって、準備工事再開を認めなかった。

*6月26日に金子慎JR東海社長が川勝平太知事に面会するために、初めて静岡県庁を訪問した。それ以前に、何度も県庁訪問の機会はあったが……(筆者撮影)https://portal.st-img.jp/detail/3d9305655cfd45bf3bd9af84e392e965_1598299213_5.jpg

金子社長は会見で「静岡県が着工を認めてもらえないので、2027年の開業は難しい」(発言ママ)と述べた。これを受けて、メディアは、リニア開業が遅れるのは「静岡問題」が原因と伝えるようになった。

正確に言えば、準備工事はヤード(宿舎を含めた作業基地)建設のみであり、その後の輸送用トンネル、導水路トンネル、先進坑、トンネル本体工事などであらためて、河川法による県知事の許可が必要となる。そのハードルは準備工事に比べて極めて高い。金子社長は準備工事さえ認めてもらえれば、トンネル本体工事もなし崩しに着工できるのではと内心、期待していたのかもしれない。

●静岡県の本音は「地域貢献」だ
県は今月13日、国交省鉄道局長宛に有識者会議の議論について疑問点を意見書にして送った。4回にわたる有識者会議の議論は、JR東海の説明を基に進められ、中下流域の地下水への影響はほとんどないという結論でまとまる方向で進んでいた。ところが、県の意見書はデータの根幹となるJR東海の「水収支解析」を厳しく批判した。これで有識者会議の議論は振り出しに戻るかもしれない。

川勝知事は、有識者会議の結論は尊重するが、地元の理解が得られなければ、リニア工事の着工は認められないという姿勢を明確にしている。有識者会議は骨抜きにされ、その存在自体が意味を失う可能性もある。リニア工事着工を認めるかどうかは、流域市町の利水者から一任される川勝知事の決断にすべてかかっている。

JR東海は、川勝知事が3年前に発した、「静岡県にメリットがない」という“シグナル”を無視したまま、「静岡問題」に取り組んでいる。1979年に沿線9都府県がリニア中央新幹線建設促進期成同盟会を設置したのは、各地域の発展を願ってのことであり、川勝知事も昨年6月、まったく同じ思いで、期成同盟会への入会を申し込んだ。川勝知事は「まず、JR東海は誠意を示すことが大事」とはっきりと述べている。

川勝知事はリニアに賛成と言いながら、リニア工事を認めない理由を次から次へと挙げてくる。もはや遅きに失した感もあるが、JR東海が「静岡問題」を解決したいならば、「地域貢献」について考えたほうがよさそうである。

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もちろん、責任はJR東海のみでなく国民の金をあずけた国にもある。
■リニア「大阪開業8年前倒し」は本当に必要か/自己負担での計画を国が支援するのはアリ?(国支援を前提とすれば詐欺⁉)
http://www.asyura2.com/16/hasan112/msg/130.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2016 年 8 月 16 日 18:25:37: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

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コメント
1. 2020年8月27日 20:01:04 : bybQET2hQs : cnhjSXhXdEJxRWc=[226] 報告
地元には 百害あって 一利なし
2. 2020年8月30日 03:23:59 : adhfTJCgIs : cEVIQ0svcXN0U0E=[205] 報告
今後東京ー大阪・名古屋間を新幹線を使ってそれも真っ暗なトンネルを通って移動する人が増加するとは思わない。日本は人口が減るばかり。
3. 2020年9月08日 21:08:12 : 2FOSukKJfI : Nkw4c2tKeW9zdVU=[720] 報告
いまや商談もリモートで済ませる時代。
出張も減るだろうし。

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