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アメリカ政府のために自ら墓穴を掘ったイギリス(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/147.html
投稿者 赤かぶ 日時 2020 年 7 月 20 日 23:10:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

アメリカ政府のために自ら墓穴を掘ったイギリス
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/07/post-ca3327.html
2020年7月19日 マスコミに載らない海外記事


Finian Cunningham
2020年7月15日
スプートニク

 方針を劇的に逆転させ、イギリス政府はインターネット・インフラの近代化で、中国の巨大通信企業ファーウェイとの提携をやめた。トランプ・ホワイトハウスは歓喜でどよめいている。

 マイク・ポンペオ国務長官は、ロンドンの決定は「自由世界の価値観を守る」と歓迎した。一体どういう価値観だろう? いじめ、恫喝、従属、帝国構築?

 5G無線網開発で、ファーウェイと提携するという以前の計画を放棄させるため、トランプ政権は、イギリスに対する圧力を強化していた。アメリカの制裁と、中国の技術を国家安全保障に対する脅迫として悪しざまに非難するマスコミ・キャンペーンが勝利を収めたようだ。

 ボリス・ジョンソン政府は、ファーウェイと提携するという一月の決定をくつがえしたのだ。今や、イギリスの通信事業各社は、ファーウェイ技術を使うのをやめ、七年内に、既存の5G装置を取り払うよう命じられたのだ。

 イギリス政府は、この逆転が、経済開発のために不可欠と見なされている通信サービス近代化を遅らせることを認めており、最終的な置き換えのため最高20億ポンド(25億ドル)の莫大な経費も増える。納税者と消費者が費用を負担させられるのは確実だ。

 大いに喧伝されてきたイギリス・アメリカの「特別な関係」は、もはやこれまでだ。それは確かに特別だ。アメリカ政府は采配を振るい、イギリスは自ら墓穴を掘るのだ。

 この大混乱丸ごと「国家安全保障上の懸念」とされるものとは全く無関係で、もっぱら、商売と戦略上の優位のための、ワシントンによる無理強いなのは明白だ。

 世界最大の通信機器メーカー、ファーウェイは、世界中でアメリカの技術に取って代わっている。ワシントンは、アメリカ企業に競合上の優位を与えるため、この企業を要注意企業リストに載せようと努力している。トランプ政権は、証拠も無しに、「中国共産党」に世界監視用の裏口を提供していると言ってファーウェイを非難している。

 内部告発者エドワード・スノーデンが明らかにしたように、アメリカ巨大ハイテク企業がアメリカに本拠を置く国家安全保障局NSAの実際のグローバル・スパイ行為を可能にしたのを考えれば、アメリカがそういう言いぐさをするには途方もない図々しさが必要だ。

 技術と貿易を巡る戦いは、ワシントンが、グローバルパワーとされるものを維持するために極めて重要と見なす、より大きな戦略上の争いの一部に過ぎない。アメリカ資本主義と権力は、世界をゼロサム競争と見なしているのだ。アメリカ権力が全ての中で最有力組織として最終勝者となれるよう、競争相手と見なされた全員、打ち負かすか、支配しなければならないのだ。

 そのため、ワシントンは必ずや「我々 対 やつら」、あるいは、いわゆる「同盟諸国 対 敵」という両極に分かれる冷戦用語で世界を描かなくてはならない。

 中国とロシアの外交官が繰り返し指摘しているように、ワシントンは「封じ込め」と「大国のライバル関係」という冷戦イデオロギーを捨てることができないように思える。アメリカ資本主義にとって、互恵関係や協力という考えは、ひたすら受け入れ難いものに過ぎない。

 通信産業を巡る中国との戦いは、北京に対する、アメリカの、より広範な多くの戦略的対立戦線の一つに過ぎない。

 ワシントンは、プロパガンダや制裁やごり押しなどの過酷な介入で、競合相手を壊滅させる必要があるのだ。なぜなら、より大きな構図は、ワシントンの政治的、経済的、軍事的絶対的命令を受け入れるよう、他の国々を従属させることだから。

 中国とロシアは、ワシントンが切望し、指定した従属的役割に従順ではない。それ故の冷戦復活、実際、冷戦強化なのだ。究極的に、可能性として、戦争はその終端だ。

 典型的ゼロサム・モードで、ワシントンは、ヨーロッパ同盟国とされる国々に、中国通信機器と中国との貿易を避けるよう要求している。ノルトストリーム2ガスパイプラインに対するアメリカのいじめが実証している通り、ロシアとの貿易にも適用される。

 イギリスが、ファーウェイに対する「決定」(すなわちワシントンの決定)を発表する予定の時に、トランプの国家安全保障問題担当補佐官ロバート・オブライエンが、他のヨーロッパ諸国政府にも、5G開発のために中国企業と組む計画を放棄するよう圧力をかけていたのは偶然の一致ではない。

 他のEUメンバーの中で、ドイツ、フランス、スペインとスウェーデンは、ファーウェイパートナーシップ計画を続けているように思われる。彼らは、これまでのところ、ワシントンの国家安全保障に対する不安とされるものを拒絶している。

 イギリスと、アメリカ率いる他のファイブ・アイズ諸国、オーストラリアとニュージーランドとカナダはそうではない。彼らは、予想通り、「国家安全保障」プロパガンダと反中国偏見を、嬉々として飲み込んだように思われる。

 イギリスは、ワシントンに実に従属的で、ロンドン政府は、アメリカ政府のご機嫌をとるため、自身の経済や国民の幸福を損なうのをいとわないように思われる。

 「自由世界」? そう、臣下になる自由だ。

 Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年近く、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。ジャーナリズムにおける妥協しない誠実さに対するセレナ・シム賞受賞者(2019)。

記事で表現される見解や意見は、必ずしもSputnikのものを反映しない。

記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202007151079891859-uk-shoots-foot-for-uncle-sam/

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コメント
1. 赤かぶ[88595] kNSCqYLU 2020年7月20日 23:11:18 : Etqgkm55TU : RGtULnlHMS9YdlE=[18438] 報告

2. 2020年7月21日 08:07:29 : ZEpZjRC56Q : NGxhbk9qZHBlbUU=[379] 報告
米国は通信分野だけでなく、半導体の製造にかかわる分野全体に中国との戦線を拡大するようだ。英国は米国と運命を共にする。日本は米国の属国だから英国と同じ立場をとる。米国は台湾も味方にした。ユーロ圏も米国に従う可能性が高い。

中国は半導体を自給できなければ負ける。中国が、どこの国の助けも借りないで一国で解決して、米国に完全勝利するには、人材と資金と基礎技術を確保しなければならない。

3. 2020年7月21日 17:49:27 : wAo6EUNqiQ : Yi95RS5OU3BkZHc=[1] 報告

半導体について云えば。ゴールオリエンテッドな技術部分が多いであろうから、時間の経過とともに、USのブロック の効果は弱まると予想している。

 USの意向に添う決定をしたUKはジワリと中国市場から排斥される、UKにはこれはという売り物はフェイクニュースを流すことぐらいだが、これとて経済力が衰退すれば今以上に注目を浴びなくなる。

 中国としては、ゆっくりと中国でのUK金融資本へのイチャモンをつけて報復していくと思われる。大英帝国の遺産を食い潰される結果が待っている。

 

4. 2020年7月21日 19:36:38 : lkHuZ6dsXI : LnpKb2JDbjBjR28=[66] 報告
甘い罠 「自由世界」の 価値観は
5. 2020年7月21日 23:45:57 : vDWbUTWhTs : Q0h6UWlIU1RHOHM=[2] 報告
ファーウエイの5Gも基礎技術はクアルコムの技術、だから5G-CDMA

中国の技術などまやかしの産物で、ほとんどが他人のパクリだね

6. 2020年7月22日 05:53:42 : AEAP4rxr1c : UFdvWi5ERTdQYWM=[46] 報告
中国にすればアジア、中東、アフリカ、南アメリカが取り込めればOK
これからの国は需要がいろんな分野で旺盛だしWinWinになりやすい
根底は、白人至上主義との戦い
植民地主義がまだ続いているとも言える

それにしてもと思うのが

>内部告発者エドワード・スノーデンが明らかにしたように、アメリカ巨大ハイテク企業がアメリカに本拠を置く国家安全保障局NSAの実際のグローバル・スパイ行為を可能にしたのを考えれば、、、

こんなアメリカについていくしかない国々は余程、現状で弱みがあるんだろうね
ドイツとイタリアは折れないと思うが

7. 2020年7月22日 23:09:06 : 7WpHIEtynE : NXBvbURxdXVSeC4=[19] 報告
>>6.

ポケモンGoがCIAの情報収集ツールであることは有名な話だけど
カメラを利用した物は殆どのスマホゲームがCIAやNSAの息のかかった物だね


日本の三沢にもエシュロンが有るのは昔から有名な話だ
この掲示板が存続してるって個々の内容は何も真実に迫ってないのは明らかだね

8. 2020年7月23日 06:20:45 : ZEpZjRC56Q : NGxhbk9qZHBlbUU=[381] 報告
米中の宇宙戦争が始まっている。

米国の次の手は5Gを時代遅れにして、6Gでの世界制覇をもくろんでいる。

次の世代6Gは4万基の衛星を打ち上げて、地球の周りに高速インターネット通信網を張り巡らす通信のことだ。すでに、米国は次世代の6Gの通信分野を主導する計画を断行している。世界は5Gから6Gに急速に移行する。

技術は進歩して、5Gまでに完成した地上の基地局が不要になり、投資価値を失う。

9. 2020年7月25日 11:22:29 : jz0NH2BDtA : MENwMEF1U2RvWms=[3] 報告
>>1

アメリカの情報収集の巨大さを知らない能天気な人だね。
企業が国家に服するのはどこの国でも同じだよ。
特にインフラ関連は国策そのものだから。

10. 2020年7月27日 21:53:22 : U57VByHxqY : OC9VTlI0blhwNWc=[9] 報告
フランス、スウェーデンも続いた。
まあ、これらの国の最近の「右傾化」から考えて当然の結果だろう。

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