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カルシウムサプリメントは飲んではいけない
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投稿者 中川隆 日時 2020 年 8 月 18 日 12:02:35: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 食べてはいけない 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 14 日 20:21:31)


カルシウムサプリメントは飲んではいけない


カルシウムサプリメントは「たとえ少量の摂取でも」脳の病変やアルツハイマー型の認知症を引き起こす可能性が極めて高くなることが判明
投稿日:2018年10月2日 更新日:2018年10月3日
https://indeep.jp/calcium-supplements-causes-brain-lesions-and-alzheimers/



脳の病変との関係以前に、カルシウムは心臓血管の疾患と強い関係があることがわかっていた
最近、私の親しい方が「認知症の徹底的な検査で著名な病院で検査を受けることにした」とおっしゃっていたことがありました。自分から予約したのだそうです。

私よりずっと高齢ですけれど、ご自分から検査を受ける段取をつけているのですから、今現在どうだこうだということはないのでしょうけれど、「自分で確実に何かを感じる段階になった」ということなのかもしれません。

こういう話を聞いても、少し前なら人ごとでしたが、五十代中盤となった今の私には、もう人ごとだとは少しも思いません。

実際、かつてなら考えられないような固有名詞を忘れることが多くなりました。

「このままいろいろと忘れていくと、これからどのようなことになっていくのだろうか」と考えると、恐ろしくなることもあります。

しかし、このような個人個人の話は別としても、現実として世界の、あるいは日本の「認知症の増加」は以下のような「激増」が続いています。


・厚生労働省

上のグラフは、2011年までのものですが、その後もまったくペースは衰えることなく認知症の人たちの数は増え続けています。

どうして世の中がこんなことになってしまったのかということについては、いろいろな説があるとは思いますが、私個人としては、下のふたつの要因は大きいと思っています。

 ・大気汚染

 ・松果体の石灰化

大気汚染については、以下の記事で、「大気汚染が認知症のトリガーとなる」ことがアメリカの研究により明らかとなったことをご紹介させていただいたことがあります。

また、松果体については、いろいろな記事で取りあげましたけれど、アルツハイマー病になった人たちの死後検体などでは、多くの方々の脳の「松果体が石灰化している」ことがわかっているのですが、今回ご紹介する「カルシウムサプリメントが認知症と関係する」という明らかな結果も、この「松果体の石灰化」と多少関係があるのかもしれません。

たとえば、今年 1月の In Deep の以下の、

・松果体の石灰化を防げ : 認知症を避けるための最低限の準備のひとつは松果体を守ること

という記事で翻訳したものの中に、カルシウムについて以下のようなくだりがあります。

カルシウムは強い骨には欠かせない。しかし、そのカルシウムが合成物であるときには、松果体や体の他の人体の部位を石灰化させる影響もあるのだ。

米ハーバード大学の最近の研究では、カルシウムサプリメントが認知症と関係があることを見出している。(ハーバード大学の論文)

カルシウムサプリメントはまた高齢の女性においての心臓発作の増加と関連していることがわかっている。

というように、かつてから、「カルシウムのサプリメントが認知症と関係がある可能性」については、いくつかの研究があったのですが、今回ご紹介するものは、それはかなり「強い影響」であり、しかも、「摂取する量と関係ない」ようなのです。

つまり、少ない量のカルシウムサプリメントの摂取でも、脳に病変が発生するということがわかったというもので、まだいろいろと異論の出る余地のある説なのかもしれないですが、ご紹介したいと思います。

実は、私自身、数年前に激しいめまいに襲われていたことがありまして、その時に「めまいにはカルシウムがいい」と聞き、しばらくの間、カルシウムサプリメントを服用していたことがあるのです。

その後、2年くらい前だったか、上にもあるようなハーバード大学などの「カルシウムサプリメントはどんなものであれ、認知症と心臓疾患のリスクを伴う可能性がある」ということを知りまして、それ以来飲んでいません。

しかし、半年くらい飲んでいましたので、もう遅いかも・・・。自分の名前は・・・? オケ? オキ? いやなんか違う・・・。

このように、自分の名前も忘れていっていまうような未来が広がるかもしれない多くの同世代たち・・・。

まあともかく、これからの高齢社会では、何よりも避けたいものが認知症であるわけで、それを完全に避けることはできなくとも、できることはしておきたいとは思います。

ちなみに、私自身は、「理性こそが 100%の自分」だという考えを持っていまして、それを失った場合はすでに自分ではないと考えています。もちろん、これは私のあくまで個人的なひとりだけの考えではあります。

では、ここから本記事です。

Taking Calcium Supplements Causes Brain Lesions
greenmedinfo.com 2018/10/01

カルシウムサプリメントの摂取が脳病変を引き起こす
カルシウムのサプリメントを摂取することは、たとえそれが少量であっても、脳の病変と関係しているということが、この種の研究として初めてとなる調査によって明らかになった。

しかし、この研究が発表される以前から、ほとんどのカルシウムサプリメントの摂取には考えるべき多くの点があった。

一般的に、多くの人たちは、カルシウムのサプリメントを「骨を強く保つ」ために錠剤などの形で摂取していると思われるが、現実的には、私たち人間は食物からカルシウムを得るようにこの体は設計されているわけで、錠剤でカルシウムを摂取することにはあまり意味がない。

さらに、私たちの骨は生体組織であり、その骨の健全を保つには、カルシウムだけではなく、ビタミン Cやアミノ酸、マグネシウム、ビタミン D、ビタミン Kなどが必要だ。

これらの他の重要な要因を排除して、カルシウムを摂取するということは基本的に意味をなさない。

また、骨粗鬆症や骨減少症の原因が、カルシウムサプリメントを摂取していないからというような理由はない。

過去のいくつかの研究で、カルシウムのサプリメントに使われる石灰石、骨、牡蠣や卵の殻を消費することにより、カルシウムが軟部組織に沈着して心臓発作や脳卒中に至るという可能性があることがわかっていた。

また、高齢になってから若い時のように骨密度を保とうとする目標も危険に満ちていることがわかっており、最も高い骨密度を有する人は、乳ガン発症のリスクが、はるかに高くなるのだ。

質の低い無機質のカルシウムサプリメントは、心血管疾患のリスクを高めることが知られているが、しかし、それだけではない。

マグネシウムとビタミン K2 不足でのカルシウムサプリメントの摂取という因子の組み合わせによって、脳の松果体の石灰化、あるいは松果体以外の脳構造の石灰化の原因となり、最近の研究では、これがアルツハイマー病の発症機序に寄与する因子であるという仮説が組み立てられはじめている。

医学誌ブリティッシュ・ニュートリション・ジャーナルの特集「脳のカルシウム病変」

医学誌ブリティッシュ・ニュートリション・ジャーナル(英国栄養ジャーナル)に掲載された「脳のカルシウム病変」という画期的な研究がある。

(論文:Elevated brain lesion volumes in older adults who use calcium supplements: a cross-sectional clinical observational study)

この論文のタイトルは、「カルシウムサプリメントを使用する高齢者の脳病変体積の上昇:横断的臨床観察研究」で、この研究では、カルシウムサプリメントが心臓血管疾患に関連することを示す過去の複数の研究と共に、カルシウムサプリメントが「脳病変の発生」と関連している可能性があることを見出した。

これらの脳の病変は、MRI スキャンにおいて、より明るいスポットとして見られ、これは、血流の欠如(虚血)およびその後の神経学的損傷によって引き起こされることが知られている。

下の図が、カルシウムサプリメントによる脳の病変を MRI 撮影したものだ。

まずは、この研究の概要は以下のようなものだ。

脳腫瘍は脳の高信号域(hyperintensities)という用語でも知られており、MRI で観察される損傷領域だ(※ 上記の図の赤い部分)。これらの病変は、高齢の成人では一般的であり、うつ病、認知症、脳卒中、身体障害、股関節骨折および死亡を含む致命的な健康リスクを増加させる。

観察研究では、高齢者 227人( 60歳以上)を対象として、食物とカルシウムサプリメントの摂取量を評価した。そして、病変容積を脳 MRI スキャンで評価した。

そして、この研究の主な調査結果は次のとおりだ。

カルシウムサプリメントの使用者には、非使用者よりも脳においての大きな病変量が見られた。カルシウムサプリメントの影響は、高血圧が脳に与える影響と同等の大きさであり「脳の病変に対しての確立された危険因子」といえるものであった。

この研究では、使用されるカルシウムの量は病変の容積に関連しておらず、「低用量のサプリメントでさえ、高齢者によっては、脳の病変容積が大きくなる可能性がある」ことも分かった。

食生活からのカルシウム摂取量、年齢、性別、人種、教育年数、エネルギー摂取量、うつ病、高血圧などの要因をコントロールした後でさえ、カルシウムをサプリメントで補給することと脳の病変容積との関連は強く保持されていた。

研究者たちは、サプリメントによるカルシウム補給と虚血性脳卒中リスクの増加の関連性についてすでに議論している。

サプリメントによるカルシウム補充は、主に血管の内腔の閉塞に寄与する脂肪沈着物(アテローム)として、血管におけるカルシウム沈着(すなわち動脈の石灰化)に寄与し得ることを示す。

研究者たちは、このプロセスが血流の欠如、およびその後の虚血につながる可能性があると述べる。そして、これは最終的に脳病変の発症につながる。

余分なカルシウムが脳に直接的な神経毒性作用を及ぼし得る別のメカニズムは、過剰なカルシウムの脳細胞への流入であり、これは細胞死を引き起こす。

研究者たちは、サプリメントによるカルシウム補給が脳病変に有害な影響を及ぼす可能性があるという知見の重要性を強調している。

論文では、研究者たちは以下のように論文を締めくくっている。

高齢者のカルシウムを含む食品サプリメントの使用は、通常の食事等から摂取するカルシウム摂取量を管理した後でさえも、より大きな脳病変の体積増加と関連することが見出された。

これらの知見は、カルシウムの用量にかかわらず、高齢者に対してカルシウム補充をすることによる有害な生化学的影響が存在する可能性があることを示している。
https://indeep.jp/calcium-supplements-causes-brain-lesions-and-alzheimers/  

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