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カンボジアは「中国の属国」になった
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 07 日 11:01:46: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: タイ人とは関わらない方がいい理由 投稿者 中川隆 日時 2020 年 3 月 11 日 19:04:07)

カンボジアは「中国の属国」になった

カンボジアは中国にワクチンをもらい、競技場も作ってもらって侵略されるのか?
2021.10.07
https://blackasia.net/?p=26971


好奇心のまま薄暗い店内を見てみたが、そこに中国語の書籍が並んでいる。その中の一冊に、正確な題名は忘れたが『柬埔寨(チエン・トゥ・カイ=カンボジア)で金持ちになるには』というような中国語の題名の本もあった。それを見て、思わず「やっぱりだ」と声を上げそうになった。2000年の段階で、すでにそんな本がプノンペンで売られていたのだ。(鈴木傾城)


カンボジアのインフラは中国が掌握したようなものだ
カンボジアの独裁者であるフン・セン首相は完全に中国に取り込まれていて、もはやカンボジアは「中国の属国」と言っても良いような状況になってしまっている。(ブラックアジア:カンボジアで今後もフン・セン首相の独裁が続く理由とは?)

そのカンボジアでは、フン・セン首相が「中国べったり」のために皮肉にも東南アジアで最もワクチン接種が進んでいる。すでに1600万人の人口のうち、成人の95%を含む70%以上が1回目のワクチン接種を終え、2回目の接種を終えた割合は55%となっている。

まさに、中国のお陰であると言える。

カンボジアは中国にワクチンだけでなく、1億5000万ドルの競技場もタダで作ってもらい、ダムも作ってもらっている。ダムはさすがにタダというわけにはいかないが、建設も運用もすべて中国なので、カンボジアのインフラは中国が掌握したようなものだ。

こうやって何でもかんでも中国に依存しているうちに、カンボジアは完全に中国の領土となっていくだろう。

こうした中国の侵略についてはカンボジア国内でも憂慮する声は大きい。

しかし、フン・セン首相は「中国から政治的条件は一切付けられていない」と言っている。「今は」そうかもしれない。フン・セン一族は中国に賄賂をもらって大富豪になっているが、国土は中国に侵略されて奪われていく未来が待っている。

日本人は旅行ガイド。中国人はビジネス指南書を持つ
実は、私自身はすでに2000年前後にこの国に入った頃から、「この国は中国が支配することになるのだろう」と勘づいていた。

初めてカンボジアの首都プノンペンに入った時、私はモニウォン通りで中国資本のホテルと中国資本の夜総会《クラブ》と中華料理店の看板が林立する光景を見た。

カンボジア語の看板よりも目立つし、カンボジア語の看板よりも大きかった。英語もあったが、それは漢字を補佐する役目のように見えた。それを見た瞬間、「やはり、この国も中国が牛耳っているんだ」と即座に理解した。

プノンペン入りして十分後に、もうそれを悟るほどに中国語の看板が多かった。プノンペンのメインストリートがそんな状況だから、どんなに愚鈍な旅人でも私と同じことを考えたはずだ。

灼熱の首都で喉が乾いたので、コンビニになり損なったような店で飲み物を買おうと思ったのだが、そこで私が見たのは中国語の新聞と、中国語の書籍だった。すぐに中国人商人の店だというのが分かった。

好奇心のまま薄暗い店内を見てみたが、そこに中国語の書籍が並んでいる。その中の一冊に、正確な題名は忘れたが『柬埔寨(チエン・トゥ・カイ=カンボジア)で金持ちになるには』というような中国語の題名の本もあった。

それを見て、思わず「やっぱりだ」と声を上げそうになった。2000年の段階で、すでにそんな本がプノンペンで売られていたのだ。

(中国人は、この国を覆い尽くすつもりだ……)

日本人が持つのは旅行ガイドだが、中国人が持つのは「その国でいかに商売すればいいのか」を記した実践的ビジネス指南書なのである。

他にも大量の中国語の書籍が並んでいた。中国語でびっしりと埋まったその書籍の内容が私に分かるはずもなかったが、その他にもカンボジア語の語学書が並んでいて、中国人の執念が窺い知れた。

どこでも薄汚ないチャイナタウンがスタートだった
そもそも、国を離れて異国のカンボジアにまでやってきて「趣味」で語学なんかやる中国人はいない。「中国人はビジネスに本気だぞ」と、部外者の私が恐ろしく思うほどの怨念めいたものが漂っていた。

以後、私はカンボジアにどっぷりと浸っていくことになるのだが、当初は食事のほとんどは中華料理店で食べていた。

カンボジア人が食べる屋台での食事よりも中国人のレストランの方が何倍も味が良く、サービスも良く、食事の量も多く、種類も豊富だったからだ。私が欠かせない豆漿《ソヤビーン》という飲み物も中華料理店にしか置いてなかった。

当時のプノンペンはまだそれほど開発されていなかったし、高層ビルもひとつもなかった。今は多くのビルがプノンペンに建ち、ショッピングモールもある。言うまでもないが、これらはすべて「中国商人が建てたもの」である。

中国人はどこかの国に入り込み、小さくビジネスを始め、やがて通りを、町を、国を牛耳っていく。東南アジアの全国家は華僑(中国商人)にビジネスと政治を独占されていて、事実上の中華圏である。

フィリピンのアキノ一族、タイのタクシン一族もまた華僑資本である。ミャンマーの軍事政権も、マレーシアの土着資本も、インドネシアの政商も、華僑資本の影響下でないところがない。

インドネシアのカリマンタン島では広大なジャングルがどんどん切り拓かれているのだが、それも華僑資本がやっている。ジャングルの木材を中国に売って儲け、切り拓いたジャングルを焼いて広大なプランテーションを作って儲ける。

最初はどこでも薄汚い小さな店舗がスタートだったのだ
中国とはたびたび軍事衝突を起こして反中の人間が多いベトナムでさえ、ホーチミン市には中華街がある。チョロン地区だ。私はホーチミン市には行ったことがないが、一度は行ってみたいとは思っている。

フランス映画に『ラ・マン(愛人)』という映画があった。メコンデルタで貧困のどん底に落ちた若きフランスの少女(マルグリット・デュラス)が、ベトナムの華僑の愛人になる映画だ。

彼らが逢瀬を重ねた場所が、ごみごみとした喧騒の中にあるチョロンの一室だった。

東南アジアで中国人がいないところなど見たことがない。フィリピンは韓国人をよく見かけるので、もしかしたら韓国人がこの国を占拠したのではないかと言う人もあるが、それは完全に間違いだ。

依然としてフィリピンの中枢は華僑がしっかりと実権を握っている。フィリピンでもっとも信頼されているメトロバンクも華僑財閥のものである。フィリピンでもっとも信頼されているショッピングモールSMの創始者も華僑である。

そしてフィリピンでもっとも愛されているファーストフードであるジョリビーも華僑である。フィリピン航空は華僑のルシオ・タンが実権を握っているのではなかったか。世界最大のタバコ会社フィリップ・モリスはアジアではフィリピンを拠点にしている。

それは、ルシオ・タンがフィリピンのたばこ産業を牛耳っているのでビジネスがやりやすいからではなかったか。ルシオ・タンこそ、フィリピン屈指の華僑ビジネスマンである。

フィリピンのすべてが華僑につながっており、ほぼフィリピン全土を手中におさめたと断言してもいい。最初から圧倒的な資本力があってビジネスをしていたのではなく、彼らは長い時間をかけて土着して成り上がっていった。最初はどこでも薄汚い小さな店舗がスタートだったのだ。

カンボジアは乗っ取られた。先日、私は中華料理店で日本風にアレンジされた中華料理を食べていたが、従業員は中国人であった。出てきた料理を食べながら「中国人が次に侵略するのはどこなのだろう」とぼんやりと考えていたのだった。

カンボジアの書籍
『ブラックアジア・カンボジア編 売春地帯をさまよい歩いた日々(鈴木 傾城)』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B095YC81JL/ref=as_li_qf_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=blackbook2tok-22&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B095YC81JL&linkId=81c88ed97a5bbdf6dd42003f9fbf0114


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