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多くの国では政権を批判するというのは死に直結する行為だ
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 1 月 06 日 12:26:55: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: Terror Tuesday _ オバマ大統領は火曜日夕方に必ず CIA のブレナンに暗殺指令を出した 投稿者 中川隆 日時 2020 年 10 月 26 日 00:59:13)

日本人は幸せだ。多くの国では政権を批判するというのは死に直結する行為だ
2021.01.06
https://blackasia.net/?p=21959


政府の大批判して何事もなく日常が過ごせるというのは、当たり前のことのように見えて当たり前ではない。それは「奇跡」なのだ。中国侵略されてしまったら、果たしてどうなるのだろうか。反中・反政府の人間は間違いなく逮捕され、拷問され、挙げ句の果てに内臓を奪われる。(鈴木傾城)


邪魔だと思った人間はみんな過酷な運命を辿る

中国では、巨万の富を得た実業家であろうが、世界的に著名な俳優であろうが、自国の政府である中国共産党《CCP》を批判すると、事故死するか、病死するか、行方不明になる。

2018年には海航集団(HNAグループ)の王健会長も事故死しているし、女優ファン・ビンビンも3ヶ月も行方不明だった。習近平を「道化師」と呼んで批判した大物実業家である任志強も行方不明になった後、公金着服の刑で政治犯よりも重い18年の懲役刑に処せられている。

最近では、中国共産党を批判したアリババの創業者であるジャック・マー氏が2ヶ月も公の場から姿を消して「行方不明」となった。ジャック・マーが無事でいられるのかどうかは、中国共産党政権の走狗《いぬ》となるかどうかで決まる。

香港では、民主派(反中派)の活動家は根こそぎ逮捕されてしまい、日本でも名が知られていた周庭(アグネス・チョウ)も今や重罪犯の刑務所に移送されて存在を消されようとしている。

中国では、中国共産党政権が邪魔だと思った人間はみんな過酷な運命を辿る。

中国と地続きのチベットやウイグルは、膨張主義を取る中国共産党政権にとって邪魔だという理由で、民族のアイデンティティを奪われるほどの弾圧を受けている。

今、ウイグル人は100万人規模で「強制収容所」に収容され、中国共産党に忠誠を尽くすように洗脳される。言うことを聞かない人間は、強制的に臓器ドナーにされて、臓器を奪い取られる。

内モンゴル自治区では、いよいよ侵略工作が始まって、言葉を奪われようとしている。こうした侵略行為に抗議し続けていると、チベットやウイグルと同じように、民族弾圧が始まるはずだ。(ブラックアジア:民族浄化の嵐が吹きすさぶ。習近平のチャイナ・ドリームは実現するだろうか?)


あちこちの国で、政権批判者は暗殺されている

中国共産党政権は宗教を認めない。その理由は表向きは「中国は共産主義だから」というものだが、本音は違う。宗教は中国共産党政権「以外」の権威を崇めるものである。キリスト教であれば、教会やバチカンを崇めることになる。

中国共産党政権はそれを許さない。自分たちが「崇められる唯一無二」の存在であると考えているので、それ以外の存在の権威をいっさい認めないのだ。

しかし、中国には国土に広がる拝金主義や、共産党政権に愛想を尽かした人々がキリスト教徒となって地下で広がっている。(ブラックアジア:中国の裏側で起きている政府当局と地下キリスト教徒の暗闘の行方)

しかし、中国共産党は絶対にこれを認めない。

そのため地下教会に通う人間を強制的に連行して思想の転向を迫る。もし中国共産党よりもイエス・キリストを信じるというのであれば、やはり臓器を奪い取られることになる。

習近平の独裁政治に反対して、そのポスターに墨をぶっかけた女性がいた。彼女もまた公安当局に連行されて精神病院にぶち込まれ、出てきたら精神的におかしくなってしまって、その後再び行方不明になるという末路を辿った。

中国共産党と対立した法輪功学習者もまたずっと強制収容所で拷問・臓器ドナーの対象にされている。中国が強制収容所で何をやっていたのか、勇気がある人はこの記事を読んで欲しい。(ブラックアジア:中国では女性の乳房を高電圧で壊死させるような拷問をする)

中国は毛沢東の時代からそうだった。政権批判は絶対に許さない。政権を批判するというのは、まさに「死に直結する行為」なのである。ただ単に死ぬのではない。強制収容所に隔離され、連日の凄まじい拷問を受けて死ぬのだ。

人権も何もあったものではない。圧倒的な暴力、圧倒的な残虐さで、自分たちに反対する人間を叩きつぶそうとする。その残虐さは、おおよそ日本人の想像を超えるものである。

「独裁国家」の恐ろしさを、今の日本人はまったく分かっていない。

誰も何も言わない。死にたくないからだ

この中国と同じことをやっている国がある。北朝鮮だ。北朝鮮もまた極端なまでの金一族独裁国家である。まともな政治ができず、国家は機能していない。当然のことながら国民は貧困や飢餓に苦しむことになる。

では、北朝鮮を支配している金正恩一族に対する政権批判をしたらどうなるのか。隣組の監視社会がある北朝鮮ではすぐに「反乱分子」として逮捕され、やはり強制収容所行きになる。

そして、いったん強制収容所送りになったら、ほとんどの場合は生きて出られない。北朝鮮でも政権批判は「死に直結する行為」である。

ロシアはどうか。ロシアでも状況は同じだ。現在のウラジーミル・プーチンはロシアの支配者であり、独裁者でもある。この独裁者もまた政権批判を許さない。

政権に批判的なジャーナリストがいると次々と暗殺し、対抗する野党の指導者をも確実に抹殺していく。ジャーナリストや指導者が身の危険を感じて国外に逃亡しても、暗殺者を送り込んで始末する。それほど、入念に批判者を葬っている。

最近では反プーチン派の指導者であるアレクセイ・ナワリヌイが、毒を盛られて危うく殺されそうになった。ロシアでも政権批判は「死に直結する行為」である。プーチンを批判するというのは、その瞬間から死が身辺に付きまとうことでもある。

サウジアラビアでも、王族を批判すると命がない。サウジアラビアの政権を鋭く批判していたジャーナリストのジャマル・カショギ氏は暗殺者15人に拷問され、殺され、遺体はバラバラにされてしまった。

このサウジアラビアと仲が悪いのはトルコだが、トルコの支配者はレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領だ。エルドアン大統領もまた批判者を次々と投獄し、抹殺し、政権批判をする国民を殺している大統領でもある。

アフリカでもそれぞれの国で汚職が蔓延し、権力を手中に収めた独裁者が腐敗の限りを尽くしているのだが、それを批判すると政府が殺しにやってくる。政権批判は「死に直結する行為」なのである。

だから誰も何も言わない。死にたくないからだ。そして汚職はいつまで経っても消えることはない。本当に腹をくくった人間が、死ぬ覚悟で政権批判をする。

インドの貧困層の女性たちを扱った『絶対貧困の光景 夢見ることを許されない女たち』の復刻版はこちらから

「日本人で幸せだった」などで終わる問題ではない
欧米や日本は成熟した民主主義を持っている。だから、政権をどれだけ批判しても玄関に誰かが来て連行するような目に遭わない。アメリカ人がトランプ大統領をどれだけコケにしてもトランプ大統領が殺しにくることはない。

あるいは、フランス人がどれだけマクロン大統領を「辞めてしまえ!」と叫んで街で反政府デモを行っても逮捕されることもない。「言論の自由」は完全に保障されており、市民はそれを分かっているので言いたい放題を言っている。

日本もそうだ。国民が自民党を激しく罵っても何も起きない。安倍前首相をなじっても、菅首相に罵詈雑言を投げつけても、やはり何もない。日本人も言いたいことをいつでも言えるし、何でも言える。言論の自由が保障されている。

日米欧の国民はそれを空気のように当たり前に思っているのだが、実のところ、多くの国では政権を批判するというのは「死に直結する行為」なのである。

「タイでは何でも言える」と思うのであれば、現政権や現国王の批判をしてみればいい。すぐに投獄されることになる。

「カンボジアでは何でも言える」と思うのであれば、フン・セン首相を批判してみればいい。すぐに投獄されて、刑務所で事故死するだろう。政府に対する「強硬で容赦ない批判」であればあるほど、それは「死に直結する行為」と化す。

独裁政権は自分たちに都合の悪い言動をする人間をことさら嫌う。なぜなら、こうした声を放置すれば、やがてはひとりの声が集団の声となり、自分たちが打倒される恐れがあるからだ。

日米欧のような民主主義国家は、指導者が国民に語りかけ、訴え、議論しながら政権運営を進め、国民の期待に沿うことができていないとしたら選挙で敗退して去る。しかし、民主主義ではない国の為政者は、打倒されるくらいなら最優先で危険分子を破壊しようと動く。だから、政権批判は「死に直結する行為」になる。

政府の悪口を言って、首相を馬鹿だと罵って、それでも何事もなく日常が過ごせるというのは、当たり前のことのように見えて当たり前ではない。それは、奇跡的に素晴らしいことなのだ。

「ああ、日本人で幸せだった」と思うはずだ。しかし、それで終わりにしたらいけない。もし、この日本が中国のような容赦ない独裁国家に侵略されてしまったら、果たしてどうなるのだろうか。

反中の人間はひとり残らず凌遅刑《りょうちけい》に処せられたり、内臓を奪われたりする。

残りの日本人は中国共産党政権に忠誠を誓わされ、中国語を学ばされ、日本文化を捨てさせられて中国文化に入れ替えられることになる。ウイグルで起きていることが日本でも起こる。

そうなれば、中国共産党政権の批判など、もちろんできるはずもない。

ところで、凌遅刑とは何か? 生きたままナイフで肉を削いでいく残虐な刑だ。(ブラックアジア:日本人も生きたまま脳を食われたり、凌遅刑されたりするのかもしれない)

「日本人で幸せだった」などで終わる問題ではない。


『独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで(楊 海英)』
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https://blackasia.net/?p=21959  

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コメント
1. 中川隆[-8530] koaQ7Jey 2021年1月06日 15:13:43 : ZA3yXgdpkw : QUlhc0NGL0RrdVE=[24] 報告
2021.01.06
戦争犯罪を含む米国政府による権力犯罪を内部告発することは重罪だと英裁判所
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202101060000/


 ウィキリークスの象徴的な存在であるジュリアン・アッサンジをアメリカへ引き渡す法的な手続きがイギリスで進められていたが、1月4日、​担当判事のバネッサ・バラツァーは引き渡しを認めない判決を言い渡した​。戦争犯罪を含む権力犯罪を明らかにすることは重罪だというアメリカ側の主張を認めた上で、アッサンジの健康状態が悪いことや自殺の可能性から引き渡し要求を認めなかったもので、これはジャーナリズムに対する挑戦だと少なからぬ人が考えている。

 ​アメリカの当局はアッサンジを2011年初め、秘密裏に起訴​したと言われている。民間情報会社ストラトフォーの内部でやりとりされた電子メールの中でそうしたことが書かれているのだが、その後、​ケレン・ドワイアー検事補が裁判官へ書いた文書​でも起訴は確認されている。

 2003年3月にアメリカ軍は従属国の軍隊を率いてイラクを先制攻撃、サダム・フセイン体制を倒した。そのときからイラクでアメリカの軍、情報機関、あるいは傭兵は破壊、殺戮、略奪を続けてきたが、親イスラエル体制を築くという当初の目的は達成できていない。

 イラクでアメリカの軍や情報機関はイスラエル人の手を借りて多くの人を拘束、拷問し、少なからぬ人が殺されたと言われている。そうした実際を明らかにしたアブ・グレイブ刑務所のジャニス・カルピンスキー所長やCIAオフィサーのジョン・キリアクは厳しく処罰されたが、拷問を指揮した人びとは不問に付された。

 2003年の侵略開始から100万人程度のイラク人が殺されたと推測されている。例えばアメリカのジョーンズ・ホプキンス大学とアル・ムスタンシリヤ大学の共同研究によると、2003年の開戦から2006年7月までに約65万人のイラク人が殺された。イギリスのORBは2007年夏までに94万6000名から112万人が死亡、またNGOのジャスト・フォーリン・ポリシーは133万9000人余りが殺されたと推測している。

 その実態を人びとに知らせる情報をウィキリークスは2010年4月に公開している。中でも衝撃的だった情報は、​アメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターによる非武装の一団に対する銃撃​だろう。その銃撃でロイターの特派員2名を含む非武装の十数名が殺されている。

 日本の大手マスコミはほとんど無視、「革新」を標榜している団体も銃撃を勘違いに基づくものであるかのように伝えていた。実際に見ればわかるが、非武装の人間だと知った上で銃撃している可能性が高い。

 こうした情報をウィキリークスへ渡したアメリカ軍のブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵は2010年5月に逮捕され、軍事法廷は懲役35年を言い渡された。後に刑期は短縮されて2017年5月に釈放されたものの、アッサンジへの弾圧を正当化する証言をしろというアメリカ当局からの要求を拒否したことから、彼は2019年3月から20年3月まで収監されている。

 アメリカをはじめとする世界各国の有力メディアがCIAの影響下にあることは本ブログでも書いてきたが、ウィキリークスのように既存のメディアから離れたジャーナリストも出現している。そうしたジャーナリストがアメリカの権力犯罪を明らかにした場合、そのジャーナリストがアメリカ人でなく、活動の舞台がアメリカ以外でも、アメリカ当局はスパイ行為で起訴できる道を開く判決をバラツァーは言い渡した。アメリカの支配者は世界の支配者でもあることをイギリスの裁判官は認めたわけである。現在、欧米の支配者が進めている資本主義のリセットとは、そうした支配システムを徹底することが目的だ。
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202101060000/

2. 中川隆[-14588] koaQ7Jey 2021年12月12日 13:04:24 : 2HgCum6vhM : dEUvbTVqOG9EN0k=[27] 報告
2021.12.11
アメリカの言論弾圧にイギリスの裁判所が協力
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202112110000/

 イギリスの控訴裁判所は12月10日、ウィキリークスのジュリアン・アッサンジをアメリカへ引き渡すことを認める判決を出した。下級審が今年1月4日に出した引き渡しを認めない判決を覆したわけである。

 もっとも、下級審の判事も戦争犯罪を含む権力犯罪を明らかにすることは重罪だとするアメリカ側の主張を認めていた。ただ、アッサンジの健康状態が悪いことや自殺の可能性から引き渡し要求を認めなかっただけだ。

 アメリカやイギリスなどの国では「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)」の件でも政府やその背後にいる私的権力の意向に反する情報に対する検閲を強化している。これまでも「言論の自由」はふらついていたが、私的権力は止めを刺しに来たようだ。

 今回の判決でアッサンジはアメリカで懲役175年が言い渡される可能性が出てきたが、アメリカの言論弾圧が認められるなら、アメリカの権力犯罪を明らかにしたジャーナリストをアメリカの私的権力は国籍や活動拠点に関係なく報復できることになる。

 アッサンジはジャーナリストでないと詭弁を弄する人もいるが、ウィキリークスが行っていたことは本来のジャーナリストが行うこと。彼や彼の仲間はジャーナリスト以外の何ものでもない。

 控訴審が判決を出す前、アッサンジが2010年の初めにアイスランド政府のコンピュータに侵入して情報を盗むように指示したなどと証言していた​シギ・トールダルソンがそれは嘘だとメディアに証言​している。トールダルソンは第三者から書類を受け取り、チェックしないままアッサンジに渡したというのだ。アメリカの当局がアッサンジを起訴した根幹が崩れたと言える。

 トールダルソンによると、彼は「サブ」と呼ばれるヘクター・ザビエル・モンセガーと接触していた。この人物はハッキング・グループのリーダーだが、アメリカの当局に逮捕され、懲役124年が言い渡される可能性があった。そこで司法取引に応じ、FBIの情報提供者になったのだ。

 アイスランド政府へのハッキングを仕掛けたのはFBIを後ろ盾とするサブ。トールダルソンはFBIの罠にかかり、彼もFBIの協力者になった。そこでアッサンジを起訴するために偽証したのだが、その事実をメディアに認めてしまったわけだ。そのトールダルソンをアイスランドの捜査当局は9月24日に逮捕、収監した。

 トールダルソンがFBIの以降に沿う証言をしなければ、アッサンジの起訴は「1917年スパイ活動法」によるしかなくなる。私的権力にとって、自分たちに都合の悪い情報を明らかにすることは「スパイ行為」なのだろう。

 ウィキリークスはアメリカの私的権力を怒らせる情報を何度か公表している。そのひとつが2016年の大統領選挙に関するもの。民主党の候補者選びが始まってしばらくすると、ダークホース的な存在だったバーニー・サンダースが支持率を高め、私的権力が2015年の段階で次期大統領に内定していたヒラリー・クリントンを脅かし始めたのだ。

 そこでDNC(民主党全国委員会)はサンダースの足を引っ張る工作を始めるのだが、その実態を明らかにする電子メールをウィキリークスが明らかにしてしまう。そこでヒラリーたちが始めたのが「ロシアゲート騒動」だが、これが捏ち上げだったことが今では明確になり、司法省、FBI、CIAなどの責任が問われている。

 しかし、アメリカの当局がアッサンジを秘密裏に起訴したのは2012年。その大きな理由と考えられているのはイラクにおけるアメリカ軍の住民虐殺を暴いたことにあると考える人も少なくない。

 その情報をウィキリークスへ渡したのはアメリカ軍のブラドレー・マニング(現在はチェルシー・マニングと名乗っている)特技兵だ。彼が渡した情報の中に​アメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターによる非武装の一団に対する銃撃の映像​が含まれ、イラク戦争の実態を世界へ知らせることになった。その映像が撮影されたのは2007年7月、バグダッドにおいて。ヘリコプターからの銃撃でロイターの特派員2名を含む非武装の十数名が殺されている。情報が公開された翌月、マニングは逮捕された。

 マニング以外にも政府機関の不正行為を告発した人たちはいる。例えば電磁情報機関NSAの不正を明らかにしたウィリアム・ビーニーやエドワード・スノーデン、イランへ核兵器に関する資料を渡してイラン侵略の口実を作るというCIAの危険な作戦を警告したジェフリー・スターリング、そしてCIAなどによる拷問を告発したジャニス・カルピンスキーやCIAの分析官だったジョン・キリアクたちだ。

 カルピンスキーはイラクのアブ・グレイブ刑務所で所長を務めていたが、所内での拷問が明らかになった後、2004年1月に停職となる。それに対して彼女はその年の6月、BBCに対して刑務所内で拷問が行われていたセクションを管理していたのは軍の情報部であり、彼女は実態を把握していなかったと主張した。刑務所内で撮影された写真については、兵士が独断で撮影することはありえないとも指摘した。カルピンスキー本人も命令していない。

 彼女によると、グアンタナモから来ていたジェオフリー・ミラー少将は拘束されている人々を犬のようなものだと表現、そうした人々が自分を犬以下の存在だと信じさせることでコントロールが容易になると主張していたという。そうした考え方で私的権力は政策を進めているのだろう。2004年7月には、刑務所にイスラエル人の尋問官がいたとも話している。後にカルピンスキーは准将から大佐へ降格になった。

 キリアクは2007年12月にABCニュースのインタビューを受け、CIAの同僚から聞いた話として、ウォーターボーディングと呼ばれる拷問が行われていると語っている。それが問題になり、結局、2013年に懲役30カ月の判決を受けた。NSAの監視システムに関する情報を明らかにしたエドワード・スノーデンはロシアから出られない状態にある。

 アメリカの私的権力にとって都合の悪い情報を明るみに出す人びとは報復される。逆に、都合の良い情報を発信する人やメディアなら、それが事実であるかどうかに関係なく賞賛される。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202112110000/

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