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「武漢封鎖」の意味と意義:中国の感染症情報秘匿を非難する愚:イタリアとインドが封鎖に失敗したワケ
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/455.html
投稿者 あっしら 日時 2020 年 5 月 12 日 16:38:14: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


この投稿は、軽々に“迂闊に”脅し文句として「ロックダウン」を叫んだ小池都知事に捧げたい。

テレビなどのメディアに出る評論家たちの頭の中は「反中国(反中国共産党)」で凝り固まっているので、中国に関する情報や論評には強いバイアスがかかったかたちで発出される。

国際政治のプロでありながら親米反中の人たちのなかには、今なお、新型コロナウイルスの発生起源地が武漢だと言っているものもいる。(一週間ほど前のBSフジ「プライムニュース」でも、元防衛大臣森本敏氏や参議院議員“ヒゲの隊長”佐藤氏が吠えていた)

(昨年8月の電子タバコ愛用者のあいだに起きた「奇妙な肺炎死」が最初の新型コロナウイルス感染症ケースだと考えているが、フランスや米国そしてイタリアなどからも、12月初旬が最初の感染・発症だとされる武漢よりも先に新型コロナウイルスに感染した症例があるという報告がなされ始めている)

ことの真偽や事実はいまだ確定されてはいないが、「新型コロナ武漢発生説」自体が、あくまでも仮説ないし思い込みであって、検証されたものではないのである。

このような陰謀論的話は抜きで、「中国の感染症情報秘匿を非難する愚」について説明したい。

武漢における「新型コロナ」の流行は、李医師が投じたSNSメッセージで公になったとされている。

その日付は、昨年12月30日である。
李医師は、武漢でSARSに似た肺炎患者が複数発生していると発信したが、当たり前だが、この時すでに、中国政府(中国共産党)は武漢で流行し始めた感染症を認知していた。

なぜなら、中国政府が、WHO及び米国連邦政府機関に新しい感染症の情報をはじめて提供した日付が12月30日だからである。

米国トランプ政権は、中国がもっと迅速に情報を公開していれば、これほど(非公式な死者も含めれば10万人超)の犠牲者を出さずに済んだと中国を非難している。

しかし、この非難はとんでもない濡れ衣である。
12月10日が武漢での最初の発症者であり、それが12月初頭だったとしても、中国は、30日以内にWHOにも米国にも新しい感染症の発生を通告している。

新しい未知の感染症だったのだから、病原や感染経路などの見極めに時間がかかるのは当然であり、無用の騒ぎを引き起こしてしまうと、かえって感染拡大を促してしまう。

中国の情報公開が遅れたと非難するトランプ大統領に言いたい。

昨年夏から秋にかけて死亡者が続出した「謎の奇妙な肺炎」について、米国は、きちんと原因を追究し、WHOや各国保健機関に発生状況を通達したというのか!?

仮に、電子タバコのポッドに添加されたフレーバーが病因だとしても、世界で流通しているものであり、その成分や生体(ヒト)に対しどのような機序で作用するものかなどを解明し、公開する責務が米国保健当局にはあるのだ。

「新型コロナ」で中国を非難するのなら、なおのことその責務を履行しなければならないはずだ。

断定して言うが、大統領を筆頭に米国の統治機関責任者が、「新型コロナ」に関して中国を非難することはできない。

中国は、新しい感染症の可能性があるとわかった時点で、WHOだけでなく米国保健当局にも情報を提供しているのだから。

トランプ大統領は、中国がもっと早く遺伝子塩基配列などウイルスに関する情報を提供してくれていれば、ワクチンがより迅速に開発できたといって批判している。
しかし、中国は1月11日には新型コロナウイルスの遺伝子情報を公開しているのだから、これもお門違いの非難である。(中国が早くにウイルス遺伝子情報を出したからこそPCRなどの検査体制が早期に整ったのである)

(再選モードのトランプ氏が中国の了承のもと一定レベルまでの対中国批判を認めてもらっている可能性は十二分にある)

次に、SNSに武漢での感染症流行を発信した李医師について述べたい。

李医師は、新型コロナの感染症で亡くなられ、中国国民として最高の栄誉とされる「烈士」の称号を得ている。
李医師は、医者として、知り合いの医師たちに危険な感染症の発生について伝えたかったようだがが、伝達手段がSNSというのは誤りである。

致死率が10%だったSARSの再来となれば、武漢のみならず中国全土で不安が走り、その拡散がパニックを招く可能性さえある。

なんでも迅速な情報公開が“正しい”というのは錯誤でしかない。
ある段階まで秘匿した方が、社会的に望ましいというケースは数多くある。感染症の流行もその一つである。

なぜかと言えば、死の危険が高い感染する病気が流行っているとなると、その地から逃れたいと思うのが人情であり、感染しているヒトも含め多くの人が武漢から逃げ出し感染をいっそう広めてしまうことにつながりかねない。

感染症流行に見舞われた政府機関は、発生地域の民情をコントロールしながら、できるだけ早く対策を立てることが求められる。
中国は、まず、感染発生源として疑われた海鮮市場を閉鎖し、人々が近づかないようにした。

続いて、「「武漢封鎖」の意味と意義」について述べたい。

中国が「新型コロナ」を早期に収束できた最大の要因は、「武漢封鎖」にあると考えている。

逆に、イタリアやインドが感染拡大をうまく抑制できなかった最大の要因が、「ロンバルディア州封鎖」や「インド全土封鎖」の失敗だと思っている。

中国政府は、事前に通告することもなく、1月23日に突如、鉄道便や航空便を全面的に停止し、警察官や軍を派遣して武漢からヒトが出られないよう道路を封鎖した。

一方、イタリアロンバルディア州やインド全土封鎖は、事前にいついつからロックダウンすると通告してしまった。
このため、イタリアでは実家や寄る辺が他の地域にある人は急きょミラノなどから脱出を図った。これが、「新型コロナ」感染がイタリア全土に一気に広がってしまう契機になったのである。

インドも、デリーなど大都市に出稼ぎに来ていた人たちおよそ200万人が故郷に帰るために動いた。わずかな日銭を稼いで暮らしをたてている人たちだから、都市封鎖に耐えることはできない。
全土封鎖だから国内に逃げ場はないのだが、出稼ぎ労働者への配慮(現金給付など)を怠ったために大混乱を生じさせてしまった。

お金もなければ交通機関も停止されているので、数百キロの道程を歩いて移動する列が溢れかえった。その行進で死ぬ人も出た。あの強気でならすモディ首相だが、この問題に対しては深く謝罪した。(のちに帰郷用のバスを用意したりした)

(「新型コロナ」に関して、日本がいちばん気になるが、ほかでいちばん気になっているのは、人口13億人を超えるインドの行く末である。インドでは電子タバコが禁止されていることが唯一の救いに思える)

推測でしかないが、中国共産党は、最悪のケースとして、人口1,100万人の武漢が新型コロナで壊滅的被害(はっきり言えば市民のほとんどが死亡)を被ってもやむをえないという覚悟のもと武漢を封鎖したと思っている。

首都北京や経済都市上海そして広東省などに感染が拡大し、中国そのものの存続が脅かされるような事態に陥るより、武漢の犠牲で済むのならば、という“怖い”考えである。

そうはいっても、中国政府は、武漢市民を救うため最大級の支援を行った。

封鎖に恐怖し苛立った市民も多かったと思うが、封鎖中も食糧が不足することはなかったようだし、病院もあっという間に建設し医療支援として全国からスタッフを送った。

だからこそ、「新型コロナ」による死亡者は、武漢を含め中国全土で4,633人にとどまっている。


※[蛇足]

武漢の封鎖は、2月中旬頃から緩み始め、2月23日だと思うが、火葬場に留め置かれていた遺骨の返還が開始された。
遺骨返還の状況を見て、武漢市の「新型コロナ」の公式死者数2,500人は少なすぎるという声が上がった。

返還された遺骨は23,000人分ほどあるとされ、2,500人ではなく1万人以上が死んでいるのではないかと噂された。

しかし、武漢の人口規模に近い東京都の死亡データをベースに考えれば、封鎖されていたおよそ2か月間にコロナ以外が原因で18,000人ほどの死者が出ていてもおかしくない。

18,000人に公式コロナ死者2,500人を足すと20,500人になる。その人数分の遺骨が返還されても自然だ。

それでも、23,000人の遺骨に比べるとコロナの公式死者数は少ないかなと思っていたら、4月18日に、武漢市のコロナによる死者が修正され3,869人になったという報道があった。

18,000人+3,869人=21,869人

武漢のこれまでの平年の死亡統計を知らないし、いつの日からいつの日までの遺骨を返還したのかもわからないが、武漢市のコロナによる死者数は3,869人でそれほど誤差がないと思っている。

[関連参照投稿]

「新型コロナウイルス騒乱:発生源をめぐる米中の言い争いは手打ちで終わった模様」
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/560.html

「COVID19は米で昨年夏39人の死者を出し大騒動になった「奇妙な肺疾患」が発端の可能性:生物ではなく電子タバコが媒介?」
http://www.asyura2.com/20/senkyo271/msg/875.html

「「やまゆり植松思想」の実践が吹き荒れた米英仏:英国、死者2万9千人超 米国に次ぐ多さ」
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/295.html

「新型コロナ アメリカは死者の30%以上が高齢者施設:「病院ではなく施設で死亡」と「行政がこれまで事態を放置」が問題 」
http://www.asyura2.com/19/kokusai28/msg/690.html

「「ロックダウン」(都市封鎖)とは「大きな家と庭を持つ人が策定し、持たざる人々に押し付ける政策である」(NHKグローバル・アジェンダより)」
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/448.html

「全国・東京の感染ピークは3月下旬:病院・福祉施設の集団感染と“家庭内感染”が増加傾向:韓国は行動25%減でも終息」
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/255.html

「[新型コロナ]PCR検査の外にいる隠れ感染者が100万人いるとしても、怯えるような話ではなく、逆に“慶賀に堪えない”話」
http://www.asyura2.com/20/senkyo272/msg/438.html

 

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コメント
1. 2020年5月12日 18:20:01 : bVA9vD9kIg : QjJCQ1BuQy9iMFE=[1] 報告
武漢が封鎖される前に多くの市民が脱出したと報道されていなかったかしら?

>中国政府は、事前に通告することもなく、1月23日に突如、鉄道便や航空便を全面的に停止し、警察官や軍を派遣して武漢からヒトが出られないよう道路を封鎖した。

2. 命を大切に思う者[2373] lr2C8JHlkNiCyY52gqSO0g 2020年5月12日 19:23:13 : vtProk3stQ : ZmpCUzhCWW1xWUU=[60] 報告
薬の開発で出来たウィルスが漏れたのを隠蔽したのはあるかもしれないが、
細菌兵器開発は無いと思う。ばら撒くと、無制限に増殖して自分もやばくなるから、使えないから。 
3. 2020年5月12日 19:50:43 : hWn1eS7hqM : S05TS0RHcDk2dC4=[7] 報告
この新型コロナの抑え込みに失敗した国が成功した中国を非難しても全く説得力はない。それはアメリカも同様だ。犠牲者の数がけた違いなのだから。
4. パレオリベラル[52] g3CDjINJg4qDeIOJg4s 2020年5月12日 20:37:52 : m72qg2OjBE :TOR Vm5BakczSkRWV0E=[1] 報告
⇒《次に、SNSに武漢での感染症流行を発信した李医師について述べたい。》

コチラが、涙なしには読めない…武漢肺炎に最初に警鐘を鳴らした医師の「遺書」
「子供よ、ごめんなさい! 私には分かっている。あなたはただ、一人の平凡な父親だけを求めているということを。それなのに私は、いつのまにか平民の英雄になってしまった。」
「墓碑銘に添えてほしいのは、この一句だ。
彼は生きとし生ける者(蒼生)のために話をした 」

こんなけなげな若い医者を、武漢市公安局はデマを流した犯罪人扱いし、そのニュースを国営テレビ(CCTV)が全国放映し、見せしめにしたのだ。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70351

許せませんね(のちに謝罪したから許そう)。
李文亮氏よ、あなたの告発によってどれだけ多くの生命が救われたことか。



[12初期非表示理由]:アラシ認定により全部処理 http://www.asyura2.com/13/kanri21/msg/637.html#c35

5. AN[996] gmCCbQ 2020年5月13日 01:02:11 : g3Fm57P8U2 : RE1yaUVzNTh0bjY=[155] 報告
>李医師は、医者として、知り合いの医師たちに危険な感染症の発生について伝えたかったようだがが、伝達手段がSNSというのは誤りである。

 それと、
>>4. パレオリベラルさん

 連休中(笑)に「シンゴジラ」を見たのですが、ゴジラの進撃をどのように伝えるかで悩む場面がありました。
 パニック映画にはおそらく”付き物”だと思うのですが、これは永遠の「究極の選択」で、どちらが正しいとは言えない気がします。
 もし万一小生がそのような選択をしなければならないハメに陥ったら……そのときに考えます(笑)

6. 2020年5月13日 12:21:19 : ujD091Ieow : NWp0Y2lwdGhGSnM=[105] 報告

中国は、たいしたことをしたわけではない。
感染症対策の基本である、「検査」と「隔離」を忠実に実行しただけ。

しかし、基本を実行するのは至難。
これを徹底してやれたのは、中国だけ。
台湾は水際阻止に成功したうえでの、検査と隔離なので、中国の上を行く。

沈みゆく覇権国アメリカ。
コロナによって、さらに地盤沈下する。

最大のアキレスけんは、その構造要因にある。超金持ち優遇社会。病院に行けない、行かない下層階級と不法移民の存在。よってコロナ禍は容易におさまらない。

7. 2020年5月13日 19:04:12 : Ok1dsCNucQ : TWVYVFROaWc4QnM=[157] 報告
非難して 逸らしたつもり 疑いを
8. AN[1000] gmCCbQ 2020年5月14日 01:52:37 : g3Fm57P8U2 : RE1yaUVzNTh0bjY=[159] 報告
>>6.さん

 仰る通りだと思います。

 次は、日本が「超金持ち優遇社会。病院に行けない、行かない下層階級と不法移民の存在」にならないように努力しなくては……。

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