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(回答先: Re: 「個人情報保護法案」とかと同じ路線です 投稿者 ウッチャー 日時 2002 年 8 月 30 日 21:31:26)
ウッチャーさん、こんにちは。
少し前の［論議・雑談２］でのウッチャーさんと「匿名希望」氏の交信に思うところがあり、初めてmailした次第です。割り込みで本来の外題とはずれる内容ですがご容赦のほどを。
「匿名希望」氏に哲学があるかどうかというと、ある成熟した思想を形成しつつあるのかどうかという問いに置き換えてみると、「？」が付くと思います。しかしながら、卓越した思考力の持ち主であることには間違いないでしょう。その「匿名希望」氏が果たしてVisionを持っているかどうか、おそらく一般的な解釈の基にあるVisionは持ってはいないだろうと推察しています。それは、日本人が久しくVision questのような思惟方法を採らずに来たこと、あるいはそれで済んだこと、「匿名希望」氏がたとえばIvy leagueの留学経験者でそのアングロサクソン的Artの洗礼を受けていない限り、Visionという言葉が際立った意味を有し得ないのではと考えるからに外なりません。思い起してみて下さい、日本人は有史以来如何に政権が交替しようとも「ご下命」を素直に信じ我が身のこととして営為を重ねて来たのです。確かにそうした狭義のMissionを受けとめる異才達の存在によってうまくいっていた時代もあったのです。そして今日、彼等のリアリズムからすればVisionなるものの定立はMissionを達成していくための補完要件でしかないでしょう。
ところで、前述に鑑み、固より「匿名希望」氏自身は官僚の本分にVisionありきなどと考えていないと想像していますが、反面Visionを抱懐している誰かが存在すると密かな願いを込めてメッセージを送り続けているのだと、実は好意的に受けとめてもいます。勿論、それがMissionから来るものかどうかはともかく、「匿名希望」氏の手になるグランド・デザインが当然単なる処方箋以上の妙薬であることを願ってやまぬところです。しかし、誰よりも先にグランド・デザインを分かち合うべき相手が、このサイトに会する人達や一般国民でもなく、あるいは政治家でもあらぬことは確かなようです。何故か、遺憾ながらその誰彼はそれぞれの理由によって危険過ぎるのです。然らば我々は言わば出汁に使われる煮干のようなものかも、そんな穿った見方もできるかも知れません。それならば、腕達者な料理人達が業物を駆使して造る膳の出来ばえに大いに期待をし、その行末を見守ってゆくのもまた一興ではないでしょうか。しかし、だからと云って何も静かに固唾を飲んで待つというのではなく、江戸っ子さながら岡目八目を決め込んで、時にお節介をやきつつ喧しくやってゆきましょう。それにしても、一体誰がご相伴に与ることができるのでしょうか、それだけが少し心残りです。
末筆ながら、今のところ、あっしらさんは江戸町民のホープなのです、どしどし質問しながら応援してまいりましょう。もちろん、「匿名希望」氏に向けても。
また、ウッチャーさんとは問題意識の中核部分に自身と重なる個所が多々見受けられますので、何れ所感めいたものを寄せてみたいと考えています。
先ずはご挨拶方々、これにて失礼いたします。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。